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80代の著者さんもおられます。

長崎県の離島・壱岐島で立ち上げた、コロナに立ち向かう新たな7つの観光事業。キーワードは「オンライン」「ワーケーション」「教育」

著者: IKI PARK MANAGEMENT株式会社

新型コロナウイルスの影響により、地方の事業や観光業界が打撃を受ける中、長崎県の離島である壱岐島においても、令和2年の観光客は約13万人となり、令和1年から約10万人減少しました※。そこで、壱岐市で観光・旅行業、飲食業、そして、イルカふれあい施設「壱岐イルカパーク&リゾート」を運営するIKI PARK MANAGEMENT株式会社は、2020年の1年の中で様々な事業を新たに立ち上げ、拡充してきました。その結果、2020年度の「壱岐イルカパーク&リゾート」における施設入園者数は目標に達成しなかったにもかかわらず、総売上目標を達成し、壱岐の経済効果にも貢献することができました。IKI PARK MANAGEMENT代表の高田佳岳により、新しい事業内容について、そしてこれらの事業を1年という期間でなぜ、どのようにして立ち上げたのかをご紹介させていただきます。


※壱岐市観光課調べ(速報値)



私は、2019年4月にリニューアルした、イルカのふれあい施設「壱岐イルカパーク&リゾート」の再生と、壱岐島の創生を目指し、3年前に東京より移住してきました。まずは、イルカパークの自走を第一に考えてきましたが、コロナの影響により行き先が見えない状況が続きました。しかし、この1年は、コロナに振り回されながらも、島の観光とイルカパークの進むべき道を見直すとても良い機会になったと感じています。


イルカパークの自走を目指すためには、会社として売上を上げる必要があります。もちろん、イルカをメインとした企画をどんどん起こしていきたいとは思っているものの、イルカやイルカトレーナーの成長をコロナは待ってはくれないため、違うコンテンツでも壱岐島に人を呼び込む様々な仕掛けが必要です。何かできないかと考えた結果、コロナ禍において、主に「オンライン」「ワーケーション」そして「教育」のニーズを捉え、7つの事業の立ち上げ、拡充を行いました。ここまで来るには、もちろん紆余曲折が多々ありましたが、最終的に売上は前年比より約70%増加し、売上目標を達成することができました。これも一重に、従業員の頑張りや支えがあったからこそだと考えています。


以下、立ち上げてきた7つの新事業を紹介します。


2020年、新たに展開をはじめた7つの事業


  • 壱岐イルカ商店

地元の生産者による、その時期に合わせた新鮮な野菜や果物、濃厚な地卵、釣りたての魚、壱岐牛などを購入できる、オンライン地域産品販売

https://iki-iruka-shoten.stores.jp/  



  • オンライン朝市

島の朝市でのオンラインツアーを行い、朝市のおばちゃん達とも会話をしながら、実際にその場で買い物をしているかのような臨場感を味わえるオンラインショッピング

お問い合わせ: https://ikiparks.com/reservation/ 



  • オンラインイルカツアー

イルカトレーナー目線で、イルカパーク内をツアーしたり、実際のトレーニングを間近で見ることができる。普段では入れない場所などの紹介や、オンラインを通してイルカに近づき、表情や音を感じてもらうツアー。イルカについて学びながら、トレーナーやイルカたちとふれあえるオンラインセッション体験

お問い合わせ: https://ikiparks.com/reservation/ 



  • 壱岐島「事業創造型」ワーケーションプログラム

各地で自身のワーク(仕事)をしながら観光を楽しむ、従来のワーケーションスタイルではなく、移動した先での体験を通して知見を深め、創業や事業部の開設、地元企業との共創事業など、その土地の中でワークを創造し、地域課題を解決することを目的としたスタイルのワーケーションプログラム。事業創造のためのワークショップや、地元の方々との交流などを含めた、3泊4日からのプラン

お問い合わせ: https://ikiparks.com/reservation/ 




  • 「ワーク」サービスの拡充(ゲストハウス整備、Work Anywhereサービスの開始)

ワーケーションや移住のトライアルに最適な一戸建て一棟貸のゲストハウス4棟を整備。短期宿泊だけではなく、ウィークリー、マンスリーのバケーションにも対応し、少人数から最大20名の合宿などに活用可能。また、「Work Anywhere」サービスとして、テーブル、椅子、電源、Wi-Fiのセットレンタルを開始。島内で観光をしながらお気に入りの場所を見つけたら、すぐにポップアップでマイオフィスを設置し、壱岐の大自然を感じながら、どこでも仕事をすることができる。島全体がワークスペースに

https://ikiparks.com/stay/ 



  • 島の学び舎

島の大自然を活用した教育や、アウトドア、イルカとのふれあい体験などから、「生きる力を身につける」宿泊型キッズプログラム

お問い合わせ: https://ikiparks.com/reservation/ 



  • 壱岐のおすそわけ

壱岐島内にある全ての麦焼酎120種類以上が飲み比べできる、島内唯一の居酒屋をオープン。田舎ならではの「物々交換」の仕組みで、最低500円相当のものをお持ちいただく、または、得意な芸を披露することで、お酒1杯サービス。メニューは地産地消にこだわり、壱岐の多種多様な食材を楽しむことができる。港からも徒歩10分程度の立地にあることで、観光客も気軽に訪れることができる、壱岐の魅力発信型居酒屋

https://goo.gl/maps/op3YagLFGzKQuenC8 



1年という期間に、なぜ、どのように7つの事業を立ち上げてきたのか。まずは、会社として事業を成長させる必要があったということはもちろんありますが、それよりも私を突き動かしたものは、「このコロナの中で、人々が何を求めているのか?」そして、「コロナ禍でも、人々が元気に、笑顔で過ごすために自分にしかできないことは何なのか?」という思いでした。そして、突き詰めて考えた結果、このような事業のアイデアが生まれてきました。


その後、アイデアを実現するために、多くの人にサポートいただくことができました。ただし、地方で新しい事業を起こしていく時には、住んでいる島の住民のみなさんとの関係構築もとても重要になってきます。最初は、場合によっては理解を得られないこともありましたが、会社の社員はもちろんのこと、市の職員、島にいる仲間、東京にいる人々とのつながりによって、前進してくることができました。アイデアを発信し続けることが、人とのつながりを生み、最終的に事業の形にすることができたのだと考えています。


私は、生物をずっと学んできたというバックグラウンドがあります。進化論の話でよく言われる「環境に適応するものが生き残る」という話がありますが、これは経営やビジネスにおいても同じだと思っています。このコロナという急激な変化においても、その変化に合わせて、自分も変化し、適応していくものが生き残ると。


どんな時でも、自分にしかできないことをする。今は、日本の端の小さな離島から、日本全体を元気にする。そんなことができたらと思います。


コロナはまだまだ続きそうですが、今後も「どこにいてもイルカとともに」をテーマに掲げている「壱岐イルカパーク&リゾート」を中心に、新しいことを次々と仕掛けていく予定です。すでに、イルカやイルカセラピーの研究を進めるための連携や、ワーケーションプランの延長となるような企業研修、リトリートなど、壱岐島の大自然や食の魅力を活かし、大人も子どもも健やかに、豊かに成長できるプログラム開発に向けて動き出しています。


壱岐島全体の魅力を発信し、「島そのものに」人が来てもらえるように、そして、来ていただいた様々なお客様が思い思いに楽しみ、喜んでもらえるプログラムやコンテンツを創り出していこうと考えています。



壱岐イルカパーク&リゾートとは

1995年、長崎県壱岐市が市営でイルカの保護を目的に創業。創業以来、市営にて運営し、至近距離でイルカとふれあえる施設として、年間約2万人程の島内島外の来場者が訪れてきました。2018年11月、長崎県壱岐市と内閣府の国境離島アドバイザーである高田佳岳が共同出資し、「IKI PARK MANAGEMENT 株式会社」を設立。2019年4月25日(木)にリニューアルオープンを迎えました。また、2020年には、アメリカフロリダ州にあるドルフィンリサーチセンター(DRC)と世界で初めて施設としての飼育技術提携を行いました。DRCが提唱する“Relationship Based Training”を取り入れ、ヒトとイルカの信頼関係構築を基礎とした飼育を実践し、日本国内への技術普及を推進しています。



IKI PARK MANAGEMENT株式会社について

長崎県壱岐市と内閣府の国境離島アドバイザーである高田佳岳が共同出資し、2018年11月に設立。壱岐市内の公営遊休施設をファシリティマネジメントにより有効活用し、官民連携で潜在的な資源を磨き上げ、観光交流人口の拡大や、観光消費の拡大により、島の経済浮揚を牽引することを目的としています。その第一歩として、壱岐イルカパークのリニューアルに加え、バーベキュー、マリンアクティビティ事業、キャンプサービスなど島の自然を活かしたアウトドアやレジャーを軸に展開しています。




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