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人の数だけ、物語がある

コーチングを通して能力や可能性を最大限引き出し、企業の成長サポートを行う「ビジネスコーチ」が提供する人材育成講座。その内容と思い描く未来について聞いた

著者: ビジネスコーチ株式会社

ビジネスコーチ株式会社は、「あなたに、一人の、ビジネスコーチ」をコーポレートスローガンに、「一人ひとりの多様な魅力、想い、能力の発揮を支援し、働く人が幸せを感じられる社会の持続的発展を可能にする」ことを私たちの存在意義と考えています。そのために、ビジネスコーチングを主軸とした人材開発・組織開発の手段を、志ある一業を担う経営者や起業家の方々、そしてそこで働く社員の皆様にご提供しています。


今回はビジネスの場とはまた違う、青山学院大学大学院で行った講座の様子をお伝えします。




「今回講座に参加いただく30人中、27人が社会人なんです。多くの人が休みである土曜日の午後に開講ということもあり、皆さん学びに対してとても貪欲な印象でした」。


驚きながらも嬉しそうに話す橋場は、経営層向けのコーチング事業を中心に行うビジネスコーチ社で副社長を務めながら、今も多くの大手企業の経営層の方々のコーチとして企業の成長をサポートしています。

その橋場が今回、青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)にて、「コーチングとリーダーシップ」という講座を受け持つことになりました。


「人的資本経営」や、「自律型人材の育成」「リーダーシップの発揮」などの文脈で、昨今注目される機会の多い”コーチング”。


今回は講座の初回を終えた橋場に、

「どんな人が講座に参加していたのか」

「参加者は何を目的に参加しているのか」

「講座を通して伝えていきたいこと」

をはじめ、ビジネスの場面とはまた違う視点でインタビューを行いました。



企業が注目している「コーチング」は現代社会に必要不可欠なビジネスツール

ーまず講座についてお話いただく前に、「コーチング」が昨今注目されている理由を教えてください。


コーチングとは、「質の高い対話」によって相手の能力や可能性を最大限に引き出し、行動を促し、結果を作り出すことを支援するコミュニケーションスキルです。当社では、ビジネスの目標達成のために、クライアント(人と組織)の行動変容を支援するビジネスコーチングを提供していますが、実際にビジネスコーチ社への問い合わせなどを見ていると企業の注目度は年々上がっていると感じます。

その背景として、日本においてコーチングが注目されている主な理由は、働き方が多様化し、人々が生き方やキャリアに関する意思決定をより自立的に行う必要が出てきたことです。

リモートワークや副業の解禁など、働き方改革の進展に伴い、多くの人がこれまでの枠組みから解放され、新たな選択肢を模索しています。また、技術の進歩と社会の急速な変化に適応するために、自らの考えを整理し、行動を起こす力をつけることが求められているため、コーチングが個人の成長や自己実現を助けるツールとして重宝されています。


そのような背景の中で、マネジメント層にもそのコーチングのスキルを活用して、チームメンバーと”対話”しながら、自律型人材を育成していく必要があります。

実際、講座参加者からは「メンバーも育てていかないといけない、チームも育てていかないといけない」という声が寄せられました。


立場・経験・学びたいことが多種多様な講座参加者

ーどんな方が講座に参加されているんですか?


大学院で講座を行っているので、参加する人は大学を卒業したての方もいれば、既に社会人として経験を積み、企業で重要な役職に就いている方もいます。


企業に勤めている方の中でも、最近管理職になったり役職が変わったことで、メンバーの話を聞いたりとコーチングスキルが必要になった、という声を聞きますね。コーチングの知識よりもスキルを学びたいという声も多いです。

これは上司と部下が1対1で行うミーティング「1on1」を取り入れる企業が、数年前から増えたことも影響していると思います。


今ではよく耳にする”コーチング”という言葉が普通に使われるようになったことも、20~30年前では考えられません。さらに講座は演習(ワーク)やケースに基づくディスカッションを行うこともあり定員30名が上限だったのですが、実際は60名近くの方から参加申し込みをいただきました。


対話を重要視するコーチングが必要な場面が増えたのと同時に、興味を寄せてくれる人が増えたのかな、と。これは長くコーチングに関わっている立場からすると嬉しいですよね。



ー初回の講座ではどんなことをしたんですか?


初回はガイダンスなので、そこまで実践的なことはしていません。

”コーチングと”ティーチングは全く違うものだよ”といった基本的な話をしましたが、それだけでも「そうなんだ!」「今まで自分がしてたのはコーチングではなく、ティーチングかも」など、参加者からは新鮮な反応がありましたね。


コーチングという言葉は徐々に世の中に浸透していても、具体的な中身についてはあまり知られていないという印象を受けました。


講座を通してリーダー育成に大切な”傾聴”と”共感”の考え方を学ぶ

ーなぜ今回、青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)でコーチングに関する講座を行うことになったんですか?


2024年に創立150周年を迎える青山学院には、”サーバントリーダー(※)を育成する”というヴィジョンがあります。

ボスリーダーのように部下をポジションパワーで支配的にマネジメントするのではなく、周りの人たちが輝くように支えていくリーダーのことですね。


このサーバントリーダー育成の考え方において、”傾聴”や”共感”などは非常に重要な意味を持ちます。それと同時にコーチングにおいても”傾聴”や”共感”は重要なスキルです。


そのような繋がりもあり、コーチングスキルがこのサーバントリーダー育成につながると考え、コーチとして今も沢山の経営層の方々に向き合っている私が講座を受け持つこととなりました。


※サーバントリーダー

「サーバントリーダー(Servant Leadership)」は、リーダーシップの一つの考え方や哲学。従来のトップダウン型の指示・命令ベースのリーダーシップとは異なり、リーダー自身が率先して奉仕の姿勢を持ち、メンバーの成長や福祉を真に考えることで、組織やチームの持続的な成果や成長を目指します。

能力を引き出し、実践的なスキル習得する機会を提供したい

ー授業を通してどんなことを伝えたいですか?


コーチングは特殊な技能ではない。対話を通じて日常で実践できる効果的な育成手法のひとつだ。というのをいちばんに伝えたいですね。


ビジネスコーチ社のパーパス(目的)に”一人ひとりの多様な魅力、想い、能力の発揮を支援し、働く人が幸せを感じられる社会の持続的発展を可能にする”というのがあります。

ここにもあるように、”一人ひとりの能力や思いを引き出す”ためのアプローチや、小手先のテクニックではない、実践的なスキル習得を目指していきたいです。


「現場で使えるスキルを身に付けたい」という意見は参加者からも多くいただくので、実際に私たちが企業向けに行っている事例なども伝えていきたいですね。


そして多くの方にコーチングを学んでもらうことで、ビジネスの場だけでなく誰もがコーチングを活用できる社会、言い換えればコーチングが当たり前な社会を創っていけるのでは、と感じています。


多くの学生が熱意を持って講座に参加

ー今回の講座のために新しくカリキュラムを作成してみてどうでしたか?


青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)は世界水準のビジネス教育を提供しているプログラムとしてEFMD Accredited MBAの認証を取得しており、とにかくレベルが高いです。欧米のトップスクールと同じレベルだと思います。


大学院側の担当者の方とご相談させていただき、2023年 春から3~4ヵ月かけてカリキュラムの策定・準備に取り組んできました。その中で大変なことはありましたが、それだけ生徒たちにコーチングを通して、サーバントリーダーを目指すスキルを習得して欲しい、という学校側の強い気持ちも伝わってきました。


もちろん準備したカリキュラムはあるのですが、それをベースに参加者の反応を見たり要望を聞きながら、細かいところは臨機応変に対応しながらやっていきたいと思います。



ー初回講座の手ごたえはどうでした?


とにかく情熱を持っている学生が多いです!多くの人が休みの土曜日に開講するということもあり、参加する方は皆さん学びに対してとにかく積極的。

早速いただいた質問でも、「実践の場がぜひ欲しいです」「参加型ワークってあるんですか?」など、理論だけでなく、実践の場として自分の中にコーチングのスキルを定着させたい、という気持ちが伝わってきますよね。

講座を通して、前向きな人生を歩むきっかけを掴んで欲しい

ー今後講座を通して伝えていきたいことは?


講座に限定されないのですが、ビジネスコーチ社が提供するコーチングは、個々人の能力を引き上げることで、それが生産性を上げることにもつながります。

前を向いて生き生きと働けば、きっと新しい発見もあるのでぜひ前向きな人生を歩むきっかけをこの講座を通して掴んで欲しいですね。




橋場さん、ありがとうございました!


ビジネスコーチ社としても引き続き「あなたに、一人の、ビジネスコーチ」というコーポレートスローガンを掲げながら、日本の企業の未来を支える人材・組織の開発に取り組んでまいります






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