起業・副業・創業など様々なキャリアを支援するインキュベーション施設・「フェムベース」(東京・大田区)の今までとこれから
東京都大田区で創業・起業・副業支援のインキュベーション施設、「フェムベース」を運営しております。株式会社ソフィアコミュニケーションズ代表の林田と申します。
私たちが運営している「フェムベース」は子育て世代の働き方を応援したい!という想いで設立された創業支援の施設です。東京都から認定を受けて、ご利用の方々に起業・創業のアドバイスなども行い、事業スタートがしやすく、継続しやすい環境を提供することをモットーに運営しています。
「フェムベース」にはバーチャルオフィスの機能とコワーキングスペース、イベントスペースがあり、次のような料金で利用ができます。
①バーチャルオフィス会員3,300円/月
②コワーキングオフィス会員5,500円/月
③イベント会員1,100円/月
バーチャルオフィスは日本全国どこにいても東京の住所が使えて、登記もできます。個人の自宅住所をホームページに掲載したくない方にもご活用いただいています。
コワーキングスペースは、会社や自宅以外でも仕事ができる場所として利用する方が多くいらっしゃいます。起業・創業したい方には中小企業診断士などの専門家が相談に乗る仕組みもあり、現在は35名の方々に施設を利用いただいています。今後は利用者数を更に伸ばしたい、もっと多くの方に知ってもらいたい、と考えて頑張っています。
2020年11月1日にオープンしたこの施設は、「だれでも起業するチャンスがあることをもっと多くの方に伝えたい」という想いが形になった施設です。
自分自身が会社を起こしたときに、周りの方々に助けていただいて相談に乗ってもらったからこそ、今の自分があると思っており、その恩を次の世代に送りたいと考えてプロジェクトがスタートしました。
創業支援を通じて自分が役に立てることは何だろうと考えた
私は創業支援をライフワークと考えてこの活動をしているのですが、創業支援をライフワークとしたのは、理由があります。会社を立ちあげたときは、経営の経験もゼロ、営業もしたことがない、何もできない経営者でした。ただ、自分で司会の仕事などをしていて話をすることが得意だったこと、研修の講師としても業務委託で仕事をしていたことから、「できるかも!」と思って法人を立ち上げるという、今思うと無謀なチャレンジをしてしまったのです。計画もなくスタートしたので、当然に苦労もある訳で、会社が潰れそうになったこともありました。そんなときに相談に乗ってくれたのが、私が住んでいる区にあった創業支援の施設だったのです。そして、今関わっている多くの周りの方々も知恵や力を貸してくれました。
そんな経験があったので、次の時代の起業・創業を目指す方に恩送りをしたいと思ったのです。
「自分が創業支援を通じて世の中の役に立てることは何だろう」と考えたときに、私自身が起業の際に、右も左もわからない状態でとても苦労をしたので、その解決方法を提供したいと思いました。解決方法を伝えることによって、「起業しようと考えている人はもっとスピード感を持って、失敗なく起業にチャレンジできるのではないか」「起業を支援することによってその方々のキャリアや人生が変化する手伝いができるのではないか」と思いました。
そのような想いを10年前くらいから持っていて、いつかそんなことが出来ればいいな、と漠然と考えていたのです。
そんなある日、目に止まったのが日本経済新聞の夕刊(2013年10月16日)の記事です。2014年から、会社を設立したい人がノウハウを学べる創業塾を民間企業と中小企業庁が協力し全国300か所に設置するという内容でした。
この記事を見て、「私がやりたかったことはこれだ!」と頭の中に雷が落ちたような感覚を覚えました。
そして起業・創業の支援は間違いなくこれからの世の中のために役立つことだと認識したのです。
新聞記事を見た翌日、創業支援プログラムの実施者として応募するにはどうしたらいいかすぐに調べはじめ、募集事務局に申し込みをして、2015年に創業スクールのコースを立ち上げました。その実績が後に東京都認定のインキュベーション施設の立ち上げにつながっているのです。
申請と物件探しに奔走し、ボロボロの一軒家をリノベーションしていよいよオープンするも、コロナ禍で集客に苦戦
東京都の認定インキュベーション施設の立ち上げ、と言っても簡単にできるものではありませんでした。まず、自分で物件探しから運営スタートまでを行う必要があります。並行して、申請には事業計画書の作成はもちろん、膨大な資料の作成と準備が必要でした。この申請書類は重ねると15㎝ほどの厚さになりました。
物件探しも難航しました。限られた自分の資金で探せる物件は限られていて、何度も不動産屋を回って探しました。そしてやっと見つけたのが今の「フェムベース」がある大田区の物件だったのです。物件は、壁がはがれ落ちて、雨漏りのするボロボロの一軒家でした。
この施設は長年空き家になっていた個人の住宅でした。中はカビと雨漏りでボロボロ、それをフルリノベーションしていく作業は思ったより大変でした。
物件探しも、物件のリノベーション工事も全くの素人がすんなりとできるわけもなく、手探りでのスタートでした。どこに連絡して誰に頼んだらいいのかもわからない状態でした。物件探しでお世話になった不動産屋さんに教えてもらいながら、契約や改修をすすめていきました。
そして施設オープンまでやっとこぎつけたところで、2020年の秋、世の中はコロナ禍の蔓延で施設オープンのイベントは中止をせざるを得ませんでした。
それでも多くの方々の支援があって、なんとか施設のオープンをしました。
ここでも本当に多くの方々に想いに共感していただき応援の言葉やお祝いのお花をいただきました。しかし、オープンしてもお客様がすぐに来るわけではなく、最初の一年は利用者もまばらで、どうやって増やそうかと悩みました。そこでフロアーを開放して施設利用者の方のイベントを支援したり、起業に興味のある方々の交流の場としてマドレーヌを食べながらお茶を飲むというお茶会を定期開催したり・・・・・・ようやく少しずつ認知度が上がり、集客ができるようになってきたのです。
相談者にどんな支援が必要なのか、模索しながら継続してきた
次に出てきた課題が、相談に来ていただいた方々にどのような支援をしたのかわからないという問題です。すでに起業をして仕事をスタートしている方には、手厚い支援は必要ないのではないか、まったく初めての方にはどんな支援が必要か、など手探りで運営と支援の活動を続けて行きました。
まずは、ご利用の方が行うイベントを一緒に応援しよう!ということろからスタートしました。
利用者主催のイベントは、「親子で参加できるワークショップ」、「絵画教室」、「癒しの音楽を楽しむサロン」などで、ゼロからスタートしたイベント初心者の方が今では集客ができるようになっています。「継続は力なり」を実感しています。
若林さんは施設内で最初にイベント開催をしたご利用者様です。
「おやこひろば池上⁻Pep児童館」という会員制の児童館を開催しています。
生後0ヶ月から1才までの赤ちゃんとママが安心して過ごせる場所を提供し、産後の専門家と共に子育て中の不安や孤立を癒す空間を作っています。
誰でも絵を楽しめるをテーマにした絵画教室「薫ママの水彩画教室」を月に1回行っている小林薫さんは最初参加者が1名というスタートでした。しかし、今では生徒さんが増えてとても賑やかな教室になっています。
癒しの音楽を提供している田辺さんは、当施設で定期開催のクリスタルボウルという楽器を使った「癒しの音楽サロン」を行っており、リピーターも増えてきたそうです。皆さん地道に活動を続けることが大きな進歩と実績につながっています。
フェムベースを利用して起業される方は順調に増えています。また、起業したいという相談を受けることも多くなってきました。マドレーヌを食べながら起業した方の経験談を聞くことができる交流会「マドレーヌお茶会」も開催しており、興味のある方が起業のヒントを得られる場を設けております。
また、起業したばかりの時は仕事がきちんと入ってくるか、不安な方もいらっしゃいます。そのため、フェムベースご利用者様には、仕事の取り方をレクチャーするセミナーや、創業する仲間が集まる研究会にも参加いただく機会を提供しています。実際に私たちが紹介した仕事を担当してくださっている方も多くいらっしゃいます。
だれもが起業、副業できる機会を手に入れられるよう、研究を続けたい
今後は、創業支援のノウハウを更に多くの方に知っていただき、だれもが起業・創業・副業の機会に手が届き自分のキャリアを自分でデザインできるようなチャンスを提供していきたいと考えております。そのために、起業した方々の海外展開の支援・資金調達の支援などにも力を入れていく予定です。私自身も、「安定した経営ができる創業者とそうでない創業者の違い」について研究をしており、そのノウハウも提供していきたいと考えています。
今後もより多くの方々に創業・起業・副業のチャンスを提供していけたらとても嬉しいです。
もし、創業・起業・副業に興味がある方はお気軽にフェムベースのイベントにご参加ください。
フェムベースのイベントや創業・起業・副業に役立つ情報発信中!
https://femmebase.net/event-info/
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https://femmebase.net/service_virtual-office/
フェムベースの活動の様子はこちらからもご覧いただけます。
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ぜひ、フォローしていただいて、これからのフェムベースを見守っていただけたらと思います。
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