『0秒レモンサワー仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』仙台本家の味を広める夢を追う「チームときわ亭」の物話
プロローグ
こんにちは。
『0秒レモンサワー®仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』を展開する
GOSSO株式会社の藤田建です。
おかげさまでときわ亭は、緊急事態宣言によるオープン日の再調整もありましたが、川崎仲見世店で24店舗となりました。コロナ禍でも好調と注目していただきますが、実はこの展開はコロナ前から温めていた“私たち”の夢の実現です。
“私たち”とは、当社と仙台の有名焼肉店グループ「ときわ亭」さんとの絆を指しています。今日は、「仙台ホルモンの美味しさを日本中の人に知ってもらいたい」という夢に向けて走る“私たち”の物語を2つのシーズンで振り返り、お話させていただきます。
Season1
情熱と情熱が出会った日
2018年12月6日、私はGOSSOの財務担当と東北新幹線で仙台に向かっていました。2005年の設立から十数年、「年商100億円100店舗展開」の目標達成のため、その頃はM&A戦略を成功させようと日本各地の企業を訪ねていました。
自社にない強みをM&Aで獲得したいとマッチングに奔走していたわけですが、正直われわれはまだ大手の外食グループとは資金力が違い、買い負けて悔しい思いもしていました。
その日は、新しい案件の第1回目の会議で、先方は仙台ホルモン焼肉の店を30店舗以上展開する企業。もちろんデータには目を通していて、焼肉という魅力的なマーケットや大衆酒場の趣のある店という情報に期待していました。それでも、行きの新幹線の私はあくまでビジネスライクでした。
仲介会社も出席した仙台駅前のホテルでの会議は淡々と終わりました。潤沢な資金ではないわれわれは、相手企業のこれまでの歩みに真摯に耳を傾け、熱意を表すことにも努めました。
『仙台ホルモン・焼肉 ときわ亭』を運営する株式会社常盤食品 代表取締役の加藤栄一さんは私より一回りほど年上で、気さくに「この後飯でも食いましょう」と誘ってくださいました。
そして私は、仙台駅に近い「ときわ亭」で生まれて初めて仙台ホルモンを口にしたのです。
その時の私を漫画するなら、顔の横の吹き出しに特大の「!」です。
「ホルモンなんてどれも同じ」「普通に美味しいだろう」といった想定が吹き飛ぶ、今まで食べたことのない衝撃の味でした。
仙台ホルモンは豚です。豚ホルモンは臭いイメージでしたが臭みなんかまったく感じません。仙台味噌・醬油のたれも絶品でした。
思わず、「こんなホルモン、日本中の誰も知らないですよ」と言うと、加藤さんはまさに、してやったりの表情でした。
日帰り予定のわれわれは、2時間後には帰途に着きました。
驚くほど美味しくて楽しい酒だったな・・・。
帰りの新幹線での私の胸中には、柔和な加藤さんがチラリと見せた自信の表情がよぎっていました。
今振り返ると、「ときわ亭」をライフワークとしている加藤さんの情熱と、私自身の飲食業やGOSSOの仲間たちにかける情熱とは、やはり最初の夜に響き合ったのだと確信します。
だから、2回目の打ち合わせからは「お店に直行」!
一緒に飲むのが楽しみで、数字の話はメールでした。加藤さんの行きつけのスナックで歌った夜もあったし、一緒にゴルフにも行きました。私は行くたびに営業トップなど幹部社員を伴い、紹介しました。
そして、よりわかり合っていったのです。
彼らが、「ときわ亭」の自慢の味を全国に広げるため、一度東京・中目黒に勝負の出店をしたが撤退を余儀なくされたこと。かつて業務提携をした際にはあまり機能しなかったこと。けれど、今後更なる発展のためには自分たちだけの力では時間や資金が足りないなどの課題はあり、それを解決するために今回のテーブルに着いたこと。
でも、彼らの望む結果とわれわれの望む結果を精査すると、お互い窮屈な関係をつくるよりも、もっといい関係があると思えました。
M&Aはやめよう。
私がこの味を全国に広めよう。
対等な業務提携で実現しよう。
腹を決めたというより、もっと自然な流れでした。
探り合いもなく、加藤さんとも合意したのです。
考えたら仙台周辺で30店舗って普通じゃない。
東京出店の一度目は撤退せざるを得なかったかもしれないが、今度はわれわれが東京を「ときわ亭」の天下にしてやると思いました。
パートナーシップ締結は、常盤食品さんは宮城県下で展開し、われわれは宮城県以外の全国で展開するというすみ分けで一致しました。
“私たち”は「仙台ホルモンの美味しさを全国へ」広げる「チーム」になったのです。
業務提携後にわれわれのスタッフを仙台に研修に行かせると、家賃なしで常盤食品の社宅に住まわせてくれ、研修時間の後には飲みに連れ出してくれました。
まるで親戚づきあいのような日々に、われわれは仙台の人気店の強みを分析し、仙台塩ホルモンのストーリーを体得していきました。
そして、出会いから1年後の2019年12月3日、全国への一歩目が刻まれたのです。
Season2
「焼肉酒場の時代」を私たちがつくる
食べてもらえば絶対に美味しい仙台ホルモン。
これを首都圏で絶対に成功させたい。
そのためにGOSSOならではの仕掛けを作ろう。
それは開発ミーティングのメンバー共通の思いでした。
メインターゲットは、新しい出会い、新しいエンターテイメントを求めるF1層、М1層。
進化する彼らを動かすエキサイティングな仕掛けを検討する中、生ビールでおなじみのタワー型サーバーで、コンビニで圧倒的な種類を競うレモンサワーを提供するアイデアが浮上しました。マーケティング部の着眼です。
仙台ホルモンに最高に合うレモンサワーのタワーから、席ごとに自分たちで注いで飲んで60分500円。
それ、いい。
ネーミングは?
・・・・・・
待たないですぐ飲める。
・・・・・・
0秒じゃん!
0秒レモンサワー!
ブレーンストーミングでのこのシーンはよく覚えています。
トップダウンではなく、みんなで決めてみんなで進める『0秒レモンサワー®仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』の“顔”が決まった瞬間でした。
2019年12月3日、横浜西口店オープン。
仙台から加藤さんもやって来ました。
加藤さんは、その後もすべてのオープンに駆けつけてくれます。巣立つわが子を見る心境でしょう。
現在全国を8ブロックに分け、一都三県の主要駅を皮切りに出店中で、3月4月と関西圏への出店もスタート。8月には30店舗とし、今年中に50店舗とする計画です。
1号店オープン直後にコロナ禍が始まったわけで、もちろん飲食業界を覆う現状と無縁ではありません。このブランドが好調なのは、「チームときわ亭」のミッション、ビジョン、バリューが一致しているから。
Win-Winの精神とシナジーの力です。
Win-Winは、GOSSOと常盤食品がお互いの利益を求める関係であること。
シナジーは、お互いのよさを引き出し合うことで生まれる効果です。
これらの言葉を「リーダーシップのあれね」と言わないでほしい。
「チームときわ亭」は結成から約3年余りですが、私はとてつもないシナジーを感じています。
経営者として一皮むけたような高揚感と言ってもいい。
「違いを尊重する」ことが企業文化になったのもうれしい。
みんなの力や思いを引き出して一つにまとめると、一人ひとりの力の総和よりずっと大きなものが解き放てる。
その実感こそ、「元気になれる」仕事のありようです。
それが店舗のスタッフ全員にも浸透しているから、自分がバイトする店に友達を連れてくるってことが起きている。最高ですよね。
エピローグ
焼肉と居酒屋を融合した「焼肉酒場」は最強のマーケットです。
『0秒レモンサワー®仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』は、Season3へと、まずは美味しい仙台ホルモンでこの分野を引っ張っていきます。
地域社会への貢献、持続可能な社会への貢献も、成長のための条件だと思っています。「チームときわ亭」では、本家のある東北のために「食べて復興支援」する商品開発もスタートしています。ぜひ召し上がってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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