日本酒ブランドのクリエイティブディレクターが、父の日のアートに込めた想い。
はじめまして。
"時間"に寄り添う日本酒ブランド、HINEMOS(ひねもす)という、2019年5月より一般発売を開始した新しい日本酒ブランドです。ブランドのコンセプトは”時間”で、現在はPM7:00(SHICHIJI)からAM2:00(NIJI)までの8つの時間帯に合わせた8銘柄を展開しています。
ブランドコンセプトの"時間"について
お酒を飲む、には様々なタイミングやシチュエーションがあると考えます。あるときは、友人と。あるときは、恋人と。あるときは、仕事仲間と。あるときは、ひとりで。昨今であれば、オンライン飲み会で画面越しに乾杯をすることもあるでしょう。しかし、例えば自分一人で思索に耽りたいときに飲む酒と、仲間が新しいステージに進むことをお祝いするときに飲む酒は、その瞬間にぴったりな酒は異なるものだと考えます。
また、お酒を飲む時間帯によっても、ぴったりなお酒は異なってきます。夕方の少し早めの乾杯。メインディッシュを盛り上げる乾杯。終電が終わり、日が移り変わる深夜の乾杯。時間帯によって、その時間を最高な瞬間に変えるお酒は異なる、と我々は考えています。
そのため、HINEMOSは"時間"をコンセプトにして日本酒を製造することにしました。
父の日ギフトについて
HINEMOSでは現在、父の日ギフトを販売しています。「父の日本酒との時間を如何に上質なものにするか」をテーマに、アートと共に日本酒を贈る、アートメッセージカードのギフトを展開しています。
https://hinemos.tokyo/collections/fathers-day-gift
こちらのアートメッセージカードですが、HINEMOSのクリエイティブディレクターの古賀がキャンバスに描きおろしました。そこで、今回は古賀がどのような想いでこちらの作品を手掛けたのか、そのストーリーに迫っていきたいと思います。
プロフィール
古賀 匠磨 CBO(Chief Branding Officer)
クリエイティブディレクター兼デザイナー。
前職のリクルートではアートディレクターとして「Indeed」「ホットペッパーブランド」「じゃらん」「リクナビ」「リクナビNEXT」「リクルートエージェント」「キャリアカーバー」「アントレ」「就職Shop」「HELPMAN JAPAN」「リクナビ薬剤師」「ナースフル」「スーモ」などのブランディング・プロモーションを行う。
HINEMOSでは自社プロダクトのコンセプト、ネーミング、プロダクトデザイン、ECサイト、店頭のコミュニケーションまでをトータルデザイン。
・東京藝術大学デザイン科卒
・東京藝術大学修士課程修了
アートメッセージカードに至った背景
「時間に寄り添う日本酒」というコンセプトで始まったHINEMOSでギフトキャンペーンを行うのは、母の日に続いて2回目になります。母の日も反響が大きかったのですが、その特別な日をHINEMOSならではのもっと上質な時間にできないかと考えました。
施策を考えている中で「メッセージも一緒に送れる」というのは他のサービスでも活用されている人気施策ですし、息子、娘との思い出とともにお酒を味わえるのはすごくいいなと思いました。そこに、父の生きてきた時間への感謝をさらにプラスできないかなとアイディアを巡らせました。
そこで考えついたのが「父の人生の軌跡を振り返るきっかけをアートで補完する」というアイディアでした。私は子供の頃から家族や友人、親戚に誕生日や年賀状を贈る際に絵を描いて贈ることが大好きだったこともあり、とてもしっくりきました。
なぜこのモチーフ(グラス、靴、本)を選んだのか
お父さんに父の日に絵を送るとしたらどんな絵を描くだろうと考えたときに、「人生を共にしたアイテム」がいいのではないかと思いました。しかし、自分の父のことだけを考えるのではなく、世のお父さん達が人生を振り返るきっかけでなければなりません。
「靴」「タバコ」「腕時計」「眼鏡」「グラス」「本」「万年筆」「お酒のボトル」などのモチーフの中から、父親が歩んできた今までの輝かしい過去、苦い過去、全ての人生の軌跡に感謝を伝えるために合いそうだと感じた3点。苦楽を共にした「グラス」、人生の歩みを支えてきた「靴」、たくさん学び道を切り開いた「本」に決めました。
描くときの工夫、苦労
母がカラーコンサルタントで、カラーチャートやカラードレープといった色に関わるものに幼少期から触れてきたこともあって、色彩に拘りがあります。実際に見えている色味とその絵に込めたいメッセージや、感じて欲しい空気感を色彩の力を使って表現しています。
その次に大切にしているのは絵具の筆跡や質感です。僕の表現している質感は、そのモチーフに合わせた質感ではありません。東京藝術大学の修了制作の作品も「枯れの美」をコンセプトにしていて、花が散る寸前の生きてきた生命の結晶のようなものを筆跡や絵具の質感を使って表現しました。今回のアートメッセージカードの絵画も同様に父の共にしてきた時間をアイテムに宿すことができたのではないかと思っています。
制作風景
使った画材や、プロダクトにするまでの工夫
使った画材は、アクリルガッシュ、水性カラーインク、ステンドグラスインクです。ステンドグラスインクは水で固まり分離するのでとても扱いづらいです。そのうまく使いこなせないところや、絵具と組み合わさった時の表情が面白さでもあります。
制作途中
また、支持体(※編集注)として画板に紙パレットを貼ったものを採用しています。キャンバスの絵を人生と例えるならば、紙パレットはその人生を描き上げるための努力や試行錯誤の証だと考えます。絵を描き上げて行くにつれ、様々な絵具や顔料が積み重なり混ざり合う様に生命の軌跡を感じます。そのため、私の時間を表現するときの支持体としてはベストだと考えます。
※編集注:支持体・・芸術においては作品の物質的な基盤を指し、例えば油彩画ではキャンヴァスなどがそれに相当する。引用:現代美術用語辞典 1.0
データ化は、絵具の表情を活かしたく、スキャナで蓋をすると質感が崩れてしまう可能性があるので、その目で見たまま質感や表情が感じられる「一眼レフでの撮影」という方法をとっています。
アートメッセージカードを贈る方へ、どんな気持ちでカードを選んで欲しいか
育ててくれたお父さんの人生の軌跡は、良いときやうまくいかないときを経て、今があると思います。それを支えてきたのは家族はもちろん、共に人生を歩んできた靴やグラス、本のような人生の仲間とも言えるモノもあると思います。
この父の日のためのアートメッセージカードを添えて、お父さんの今までの全ての時間に感謝を伝えて、お父さんが「今までお父さんをやってきてよかったな」とより深く感じられるきっかけを作れたらと思います。
最後に、編集より
HINEMOSのクリエイティブディレクター・古賀が父の日ギフトへ込めた想いのストーリーをお送りいたしました。
今年は離れて暮らす家族に直接会えない方も多くいらっしゃるかと思います。そんな中でも、家族への想いを馳せて贈り物を送る/受け取る方の時間を良いものにするためのお手伝いが少しでもできれば幸いです。
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