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80代の著者さんもおられます。

ケアマネジャー、高齢者支援を飛び出し地域の好循環をつくるべく奮闘!住民の”やってみたい”を応援する地域活動実践講座「ローカルプレイヤーの教室」を開講

著者: 合同会社えんがわ

合同会社えんがわ(東京都足立区)は、介護職経験15年以上の森川公介が代表をつとめる会社です。主な事業は地域活動に関する講座やファシリテーター、住民主体のセミナーの企画・運営等です。

https://engawa-ayase.com/


設立時は、居宅介護支援事業(自宅で暮らしながら介護を必要とする高齢者のサービス利用支援、介護相談など)をメインとしていましたが、地域活動の支援にフルコミットするべく2023年に介護支援事業を休止。住民の「やってみたい」を実現し、継続するノウハウを伝える地域活動実践講座「ローカルプレイヤーの教室」を開講しました。


2024年7月に書籍化したこの講座の誕生の裏側と、込めた想いを代表森川よりお話しさせていただきます。



【地域包括ケアシステムの必要性と地域住民の役割】

2023年、日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は29.1%と過去最高を更新しました。

地域で暮らす高齢者の課題は多岐にわたります。複雑な介護保険制度、介護サービス利用費の負担増、家族間の問題、坂など地形の課題、そして孤立…これらは、単に介護サービスが充実すれば解決するというものではありません。

介護業界では「地域包括ケアシステム」や「地域共生社会」の重要性が長く唱えられ、地域住民の力が不可欠とされています。


【地元で独立、地域でつながる手応えと感じた限界】

現場の介護職として地域とのかかわりの理想と現実のギャップに悩み、コロナ禍を機に起業を決意。地元足立区で介護事業の傍ら地域交流の場を作る計画をたてました。


2021年、平日は介護事業所、土曜は地域の生産者と消費者をつなぐちいさな商店として、畳の小上がりのある「あやせのえんがわ」の運営を始めました。



あやせのえんがわでは、地域とかかわり魅力的なコンテンツを発信する多様な仲間に恵まれ、イベントコラボレーションを行い、その中で「地域で何かをしたい」と考える人が多いこともわかりました。

もしも、地域で自己実現する人が増えたらどうなるか・・・、そのような人が増えて、地域の中で肯定感が循環したら、さまざまな地域課題解決の一助になるのではと仮説を立てました。


そこで生まれたのが、地域活動の実践的講座「ローカルプレイヤーの教室」です。


【現場経験を活かした地域活動講座。ローカルプレイヤーの教室】

「ローカルプレイヤー」は以下のように定義しています。


「わたし」と「ローカル」に向き合い、地域のつながりの中で自己実現する人


活動する人が自分で決めた範囲を「ローカル」ととらえ、地域活動の舞台とするイメージです。


講座の開発にあたり大切にしたのは現場の視点です。何となく「できた」風で満足しても、それを継続することが困難なのは世の常です。そのため、テーマは「自分の答えは自分にある」として、とことん自分を掘り下げて、悩みや課題と向き合い、活動を生み出して継続するところまでを1つの流れにする必要がありました。


そこで、介護職時代の対人援助などの経験を地域活動に置き換えてアレンジし、あやせのえんがわ開設からの経験とつなぎあわせてカリキュラムを作りました。介護の現場では、解決の難しい課題にもさまざまな視点から向き合い、本人も支援チームもより良いと考える方法を探していきます。この経験が、地域活動を考える上で有効活用できることがわかりました。


【少人数制で充実の対話。地域活動講座の書籍化決断】

第1期はプロトタイプとしてご理解いただいた7名にご参加いただきました。2チームに分けて進めていきましたが、この講座は対話を大切にしているため、1回に2時間30分のプログラムでは時間が足りませんでした。そのため、第2期からは人数を3名に絞り開催しました。


少人数での対話がとても有意義である反面、講座の受け入れ人数が増やせないことが課題でした。地域を想う多くの人々にこの講座をお伝えする方法はないかと考えて、2023年8月に書籍化を決断しました。



【書籍化を目指し出版社を探す中、たったひとりのための本を届ける「小鳥書房」と出会う】

書籍化を決断したものの、出版の知識がなかった私は、応援してくれる出版社を探しました。ネットサーフィンをしている中で、東京都国立市のレトロな商店街にある小鳥書房に出会いました。



「たったひとりのための本」を届けるこの出版社は、本屋と喫茶スペースも併設しており、本棚の棚貸しを行っています。ここにはお客さんと店員さんや棚主さんから生まれる、あたたかなコミュニティが存在していました。


共に住民の集いの場を作る小鳥書房とあやせのえんがわは、共感するポイントが溢れるほど多く、出版はこちらでお世話になることになりました。

執筆中は講座の開催期間でもあり、受講生の皆さんから刺激をもらいながら執筆を進めました。


【対話から生まれる気づき。コミュニティリテラシーの実践方法】

対面講座では第2期から取り入れた「コミュニティリテラシーカード」が、本講座独自の試みであり、地域活動を実践する皆さんとシェアしたい、対話したい想いが強いコンテンツです。ここで少し紹介させてください。

まず、コミュニティリテラシーは「コミュニティの中での立ち回り能力」と定義しました。


・コミュニティの雰囲気や空気を読む

・コミュニティのつくり方や、協調的な参加や退出の方法を理解している

・コミュニティ内のメンバーとの前向きな対話や意見交換ができる、など


このコミュニティリテラシーをリラックスして学べるように、1テーマずつカードに記載しました。講座では、受講生が気になるカードを選び、まずは私の考えを話して、その後に受講生の考えをシェアする対話を行います。受講生は、コミュニティリテラシーカードを通じて、ローカルプレイヤーとして必要な地域の立ち回りを学んでいきます。


正解・不正解の問答ではなくコミュニケーションツールとして、自分と他人の意見の違いを見つけることから参加者それぞれ気づきを得られ盛り上がる一幕です。好評いただいているため、この対話の場の普及にも力を入れていきたいと考えています。



【あやせのえんがわの夢。地域のつながりを育む新しい共生の形】

2024年6月28日~29日、あやせのえんがわは3周年イベントを開催し、書籍の先行発売を行いました。これまでえんがわを支えてくれた多くの方が来場し、2日間で100冊近く販売することができました。


私が対面で支援できる規模は小さいのですが、そこから始まる夢は壮大です。

住民同士が緩やかにつながって地域の肯定感を育み、心地の良いコミュニケーションから無理のない範囲で助け合う、そんな地域の循環をつくりたい。自発的な協働や支え合いが、高齢化が進む日本の暮らしをやわらかく包んでいく…新しい地域共生のかたちを模索する挑戦に、ぜひご注目ください。


※著者、森川公介の講演・講座等の出張先を募集しています。皆さまとお会いできる日を楽しみにしております。詳しくはこちら!



【特設ページ】

https://engawa-ayase.com/shoseki_local-player/

【出版社note】

https://note.com/kotorishobo/n/ne8b263e7b144


【Instagram】

https://www.instagram.com/kodjinmari.engawa/

【Facebook】

https://www.facebook.com/kodjinmari.engawa






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