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元レバテック代表 林英司氏を仲間に加え、プロダクトとして生まれ変わった人事特化の学び舎コミュニティ「CANTERA(カンテラ)」。リニューアルを決めた理由に迫る。

著者: 株式会社All Personal

株式会社AllPersonalが運営する、人事領域特化型の学び舎コミュニティCANTERA(カンテラ)は、2021年9月、ユームテクノロジージャパン株式会社とのタイアップを経て、ラーニングプラットフォーム「CANTERAアカデミー」として生まれ変わりました。(サービスURL:https://lp.chro-cantera.jp/


現在、CANTERA卒業生は延べ500名。このタイミングで新たなプロダクトとして生まれ変わることを決意したのはなぜでしょうか。2021年8月より、同社のミッション「働くすべての人に、待ち遠しい明日を。」に共鳴したと語る元レバテック株式会社代表取締役の林英司さんが仲間に加わりました。以前、林さんと職場を同じくし、今回ジョインのきっかけにもなった山口さん、同社取締役である越前谷さんに、CANTERAアカデミーの特徴やその効果について語っていただきました。

コミュニティとしての学び舎をプロダクトへと変化させることに決めた理由


ーーそもそもCANTERAはどういった経緯で始まったのでしょうか。


越前谷さん:前田さん(株式会社AllPersonal取締役)、堀尾さん(株式会社AllPersonal代表取締役)はこれまでの中で、人事が変われば会社も変わる、といったご経験を多くされていました。そして今後、未来あるHR人材に自分のナレッジや知見を伝達したい、という思いを形にするため、2017年9月からスタートしました。


ーー現在CANTERAコミュニティの総数は延べ500名を超えると聞きます。なぜこんなに大きなコミュニティに育っているのでしょうか。


越前谷さん:講座を継続してきた結果500名になっていた、というのが正直な感想です。運営側からすると、集客は毎回大変でした(笑)。それでも、やめずに継続してきたんです。その思いに賛同する人が徐々に増えていった結果です。


2020年後半からは、各社で活躍するCANTERA卒業生が講師として登壇するようにもなりました。CANTERAとして卒業生と一緒にミッション「すべての働く人に、待ち遠しい明日を。」を決めたことで、CANTERAに関わっている人たちが仲間が仲間を呼ぶ循環が出来たのだと思います。


山口さん:私はCANTERA4期の卒業生なのですが、人事として活動する中で社内に答えがないことが多かったんです。本やセミナーなどから自分なりのインプットとアウトプットを繰り返してはいたものの、面接についてや採用についてなど断片的な学びになっていました。役職が上がるにつれて、採用の枠を超えて入社後の成長や活躍を促すところまでを想定した取り組みを考えるようになると、人事の全体像を知っている状態で、組織にとって求められている人事施策や採用戦略を描きたいと思うようになりました。


またメンバー育成をする中でも、人事としてのキャリアを指し示す場において業務の分解に苦戦していました。そういう悩みに対しCANTERAは、人事の役割について体系化されており、プロセスごとの原理原則も学べる環境だったんです。人事の役割・業務プロセスだけではなく、会社の規模や事業フェーズにおける人事課題にも傾向や原理原則があることをそこで学びました。そういった点を理解した上で、採用施策を立案したり、メンバーのキャリアビジョンに合わせて業務範囲を見直したりと、採用にもマネジメントにも知識を活かすことができましたね。


人事と言っても、さまざまな悩みを持っている人事担当者や代表の方が集まっています。みなさんが直面しているリアルな人事課題のシェアや対策についてディスカッションをする時間も有意義で、心地のいいコミュニティだったんですよね。実際に受けてみて得られるものも多く、まわりのメンバーにも「CANTERA受けたら?」とおすすめしやすかったんです。



ーーコミュニティとしての学び舎を、プロダクトとしてローンチさせるまでの構想を教えてください。


越前谷さん:徐々にCANTERAの講座が体系化されていく中で、Slackなどでコミュニティを活性化させる機能を付加しつつ、変わりながら前進してきました。もちろん、そのままのCANTERAでも良かったのですが、ミッションを実現するためにはさらにスピード感が必要となりました。もっと多くの人に参加いただくためにも、CANTERAを思い切って変化させていくことを選びました。


そんなときにUMU社が私たちの想いに共感してくれたんです。取締役の小松さんがCANTERAを受講してくれたのがきっかけでした。

正しい人事の原理原則を、いつでもどこでも少しずつ学べる


ーー林さんが今回のCANTERAのプロダクト創りに携わろうと決めたのはどういうきっかけがあったのでしょうか。


林さん:まず前提としてCANTERAの世界観にとても共感するものがありました。


実際にCANTERAの講座を私自身も受講し、その良さはすごく感じていたんです。そして、オフラインやオンラインツール上でリアルタイムに実施していた学びの場を、ラーニングプラットフォーム上で作りあげること自体がチャレンジングに感じましたし、実現出来たら素晴らしいと思い、ワクワクしました。


私には過去の成功体験から生まれた「輝きながら楽しく働く人を増やしたい」という想いがあります。AllPersonalの掲げる「働くすべての人に、待ち遠しい明日を。」というミッションと、私の想いが共鳴したこともあり、今回のプロダクトに携わることを決めました。



ーー主にCANTERAアカデミーのどういったところに良さを感じていましたか。


林さん:まず一つに、コンテンツの質の高さがすごいと思いました。会社の代表として人事に関わる中で大事にしていた感覚を、うまく言語化されていると感じました。新たな気付きもありましたですね。長く人事戦略に関わっていた者にも学びがあるコンテンツってすごいなと、率直に思ったんです。


そして二つ目に、まわりの参加者の能力とマインドの高さにとても驚きました。皆さん勉強熱心で、会社のことや人事について常によく考えている人ばかりだ、と。そんな人たちが集まるコミュニティってなかなかないと思います。



ーーリニューアルしたCANTERAアカデミーの特徴と、人事の学びにとって効果的な点について教えてください。


林さん:このプロダクトの良さは、いつでもどこでも少しずつ学べるという”マイクロラーニング性”と、受講者同士のコミュニケーションの場でもある点、そして圧倒的に人事特化している点だと思っています。


気軽に学びながらアカデミー上でアウトプットする。そうすることで他の受講生の学びにもつながり、さらには他の受講生からも知見を吸収できます。それは、正解がない人事の仕事に従事しながらも、自社で学べない人事の方への価値そのものではないでしょうか。みんなの知見を集めながら自分なりの答えを持ち帰ったり、仮説を立てる材料にもなります。正解にたどり着くまでのプロセスにあるのがディスカッションの場なので、学習ツールでもあり、コミュニティでもあることの良さを最大限感じられるはずです。


情報や知識は身近なところで手に入る世の中ですが、ただそれをそのまま自社に用いて活用するのは難しい。そんなときにアカデミーを活用してほしいです。仲間とディスカッションして学んだことの活用法も、コミュニティを通して見つけてもらいたいと思います。


山口さん:CANTERAほど人事に特化した情報がこんなに集まっている場所はなかなかないと思います。それ自体がすでに価値がある。ここで人事における、正しい原理原則を習得し、人事としての見解を正しく社内で展開できることはとても効果的ではないでしょうか。


人材育成に必要なのは、正しい知識を持つ人と時間。それらの不足に寄り添うサービスへ。


ーーCANTERA アカデミーはどんな課題を持っている企業に使ってもらうといいとお考えですか。


林さん:会社ではどの部門でも誰かが教育をしなければなりません。そこには、時間と人、そのどちらもが必要とされます。さらには、教える人が正しい知識を持っている必要性があります。時間と正しい知識を持っている社員、どちらかが不足している企業は多いはずですし、両方ない企業も多いのではないでしょうか。CANTERAアカデミーは、そこを埋める存在になるはずです。


ーー時間と人、どちらかでも欠けていてはダメなんですね。


林さん:そう思います。たとえばスタートアップでは、教えてくれる人がいないなか若手でほぼ未経験に近いけど人事責任者のポジションについているケースもよくあります。彼らは、どこで知識を得ればいいのかも、誰に聞けばいいのかも分からず手探りでやっていくしかないんです。もちろん、費用をかければ有識者にいくらでも教えてもらえますが、時間的にもコスト的にもそれができない企業も多いのが実態です。さらには、会社として人事のその課題に気付いていないこともあるのではないでしょうか。


ーー経営者が、人事は「採用をするものだ」という捉え方をしている時点で、学べるものも限られそうですね。改めて、経営において人事が重要なのはなぜでしょうか。


越前谷さん:会社の成長の流れとして、事業があり、採用して人を増やしてさらに事業を大きくしていく。そこに集まってきた人を正しく評価するのも、みんなの気持ちを束ねてより成長してもらうための教育も、会社を成長させるためのドライバーはすべて人事領域につながります。だからこそ絶対に外せないですよね。


山口さん:企業の成長とは、世の中に価値を提供し続ける結果だと思っていて、それを作り上げるのが、人だと思っています。だからこそ、採用はもちろん力を入れますが採用だけでは足らず、もともと備わっている能力をより引き出して1人1人がもっと輝きながら価値を提供できる状態を作れるか、変わりゆくマーケットやお客様のニーズを捉えて変化し続ける人材を生み出す環境を整備できるかなど、人事は人のプロであり続ける必要があると思います。


林さん:経営資源において人は何よりも大事です。なぜなら、経営資源を生み出すものは人でしかないからです。モノも金も人を生み出せない。採用戦略の実行は会社全体でやっていきますが、その軸を担うのが人事です。ですので、人事が大事というよりは「人事がやっていること」が大事なんですよね。だから事業部も協力して「人事がやっていること」をできている組織は強いです。



ーー今後、このプロダクトをどんな風に発展させたいとお考えですか。


越前谷さん:サービスをリニューアルした一番の理由は、1人でも多くの人にCANTERAの世界観、ミッションを伝えるためです。まずは2万人参加という目標を掲げています。それでもまだ日本全国の会社の一部にすぎません。でも、2万人の方が1人ずつ誘っていけば3万、4万と広がっていくはずで、どこかでブレイクするタイミングがくると考えています。


数にこだわることで、結果的に日本の働く人たちを支えることに繋がるはずです。苦しいことがあっても、ミッションはぶらさずに、どんなときでもそこに立ち返って進んでいきたいと思っています。


林さん:輝きながら楽しく働く人を増やし、そんな人であふれる会社を増やしたい。そこにCANTERAアカデミーが寄与していたいと思っています。まずは、CANTERAの良さをプラットフォーム上で再現することを目指しています。そしてプラットフォームとしての良さがかけ合わさることでアカデミーの真価が発揮され、それをもとにビジョンの実現につなげていきたいです。


山口さん:私は、「働くすべての人に、待ち遠しい明日を。」というミッションを実現したいと強く思います。CANTERAはその思いを体現する手段であり、CANTERAを通して、まずはご自身の可能性を広げたり、経験を増やす機会にあてていただきたいです。人事が成長することが組織にもいい影響を及ぼすと思っているので、人事の皆さんが困っていることや必要としているサービスを作り続けていきたいですね。




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