ペットショップでかわいい子犬が売られている、その裏のかなしい現実を知ってほしい!
ペットショップで子犬を買うのが、日本では当然のこととして長く続いています。
でも、そのかわいい子犬たちの親や兄弟がどんな扱いを受けているのか、
ご存じですか?
最近メディアでも話題になる「ブリーダー(繁殖業者)崩壊」からレスキューされた犬、 母犬や父犬として使われていたが年齢や体調で引退となり処分される犬、生まれたときに身体的疾患がみつかり販売対象でなくなった犬。。。
健康でかわいい子犬がペットショップで販売されるための競売にかけられる裏で、そんな悲しい運命の子たちが本当にたくさんいる現実があります。
「ケンの家」には、繁殖業者のもとから保護された犬たちが多く暮らしています。
長く繁殖に使われながらも怪我や病気の適切な処置を受けていなかったり、生まれながらの病気で処分対象となったり、心がキュッと悲しくなる過去をもっています。
▼「ケンの家」の看板犬、姫(推定12歳)
7歳まで繁殖に使われていました。
てんかんの持病があり、季節の変わり目には特に調子を崩しやすいです。
一日中起き上がれない日もあります。
▼レア(推定11歳)
9歳まで繁殖に使われていました。
乳腺腫瘍がたくさんあり、時々破裂します。心臓が悪く手術が難しいため、継続的な緩和ケアが必要です。
▼あんず(推定13歳)
7歳まで繁殖に使われていました。
繁殖場でケージに足を挟み骨折放置され、足は3本しか動かせません。
▼ポエ(推定14歳)
過酷な個人繁殖場から12歳で保護されました。
後ろ足の一本の膝が変形したまま放置され、足は3本しか動かせません。
最近では高齢もあり、下痢など不調が続いています。
▼そら(推定11歳)
スピッツブリーダー崩壊から昨年保護されました。
人間のトイレを水を犬達が飲むような劣悪な環境におかれており、
心臓だけでなく胃腸も悪く、下痢がずっと治りません。
▼ビビアン(3歳)
繁殖業者で生まれた子。
生まれつき心臓に疾患があり、販売対象ではないとされ、保護しました。
心臓の手術を1度していますが、心臓肥大は残ったままです。
▼ピース(3歳)
2ヶ月の時に心臓疾患で販売対象ではないとされ、保護しました。
今の治療で、原因は脳からの影響で心臓が悪い事がわかりました。
軽いてんかん発作もおこすことがあります。
「ケンの家」のボランティアの一人である筆者が自宅で飼っている愛犬は、実は10年前に海外に住んでいるとき、ペットショップで子犬で購入した子です。当時は「保護犬」の知識もなく、大量に売られている子犬たちをみてその裏の闇をうっすら感じつつも、そこに目を向けようとはせず、自分には何もできないと素通りしていたのだと思います。
その後、滞在していた国で保護犬を飼っていたり、保護活動に携わっている友人に出会い、保護犬団体のSNSをフォローするようになりました。保護される犬たちの多さや実態を知り、自分も何かしなくてはと思うようになり、保護犬を家飼いに慣れさせるフォスターを引き受けたことが保護犬ボランティアとして初めての活動です。
日本帰国後、保護犬団体である「ケンの家」に出会い、毎週ボランティアとしてシェルターに通うようになりました。以前いた国では野良犬が保護犬の中心でしたが、日本の首都圏のシェルターでは繁殖業者からの保護が多いことを知りました。私が10年前に素通りしてしまった闇は、多くの不幸な犬達を生み出していました。
かわいく健康な子犬たちが販売されている裏に、たくさんの悲しい経験を強いられる犬たちがいる現実に目を向けてみてください。
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