"地域の方々に愛され続けるレストラン"を想いに創業50年。都会の喧騒から離れたロ

　有限会社濱は1974年に創業し今期50年を迎えました。埼玉県飯能市赤沢という山と川に囲まれたローカルの地で、創業当時から変わらない『地域の方々に愛され続けるレストラン』を想いに50年を歩んできました。そんな50年の軌跡とこれからについてご紹介します。

『原点は小さな食堂』

　1974年、有限会社濱は都会の喧騒から離れた自然豊かな場所でレストランHAMA（当時の名前はキッチンはま）がオープンしました。現在の社長の父母・姉２人の４人で地域に愛され続ける場所をコンセプトに小さな食堂のような形でオープン。

　当時も変わらずローカルの地であったものの近隣地域に住む方も多くご近所の方がご来店されたり、また西川材という材木が盛んで飯能から東京へ材木が運ばれ交通量も多くあり、そんな方々に愛され続ける場所を創ったのが原点となります。

（レストランHAMA本店HP　https://ha-ma.net/）

（↑1974年創業当時の店舗と創業社長）

『困難がある度に思い出す、支えてくれた地域の方々』　

　1984年、当時はファミリーレストランという場所もそこまで多くなく、都心まで行かないと行けないような場所でもありました。そんな中で、現在の社長が都内のステーキレストランで修業をした後、地元へ帰り後を継いでいきました。もっと身近にレストランを体感できる場所として、また観光や帰省で市外から訪れる方々にも喜んで頂けるような本質的で個人店ならではのレストランへ。地域に馴染むまで試行錯誤を続け、徐々に地域に根付きはじめ店舗も増築、ご宴会ができるスペースも確保していきました。

　そんな中でしたが、決して平坦な道のりばかりではなくリーマンショック・狂牛病・地域の少子高齢化による売上減少と人手不足、様々な問題に直面してきました。そんな苦しいときに思い出されるのが支えて下さった地域の方々。そんな困難がある度に原点回帰をしてきたように振り返ります。

『地域に根付く創業当時からの看板メニュー』

　地域に愛され続ける場所として、メニューも創業当時から時代の変化に寄り添いながら試行錯誤を繰り返してきました。そんな看板メニューをご紹介します。

『黒毛和牛100％ふわとろハンバーグ』

　厳選した最高品質の黒毛和牛100％を使用。上質な脂が溶けださないように温度管理と手仕込みに拘りながらふっくら柔らかく焼きあげます。デミグラスソースは6種の香味野菜と牛すじ、赤ワインなどを3日間かけてじっくり作り上げます。お子様からご年配の方までに愛して頂けるデミグラスハンバーグです。

『とろ～り玉子のステーキ丼　160g』

　試行錯誤を繰り返し完成したステーキ丼。肉は塊肉から処理を行い一枚一枚丁寧に焼き上げます。ソースはHAMA完全オリジナルのソース。器は最後まで温かい状態で召し上がって頂けるよう特注の陶板。全てに拘りが詰まっています。

『新型コロナ襲来でどん底スタート。想いだけはブレずに試行錯誤の日々』

　2017年には社長の息子が神奈川の飲食企業で修業し、後を継ぐ為に入社。2020年4月には飯能市内に2店舗目となる2nd kitchen hamaをオープン予定をしていました。しかし、オープンを控えた前夜、世界中で飲食店への逆風が吹き荒れました。新型コロナの襲来です。

　万全の準備を整えていた内容も全て白紙へ。オープンも延期に延期を重ねどん底スタートとなりました。しかし、この期間も決して想いだけはブレることなく、こんな時だからこそ地域の方々の為にできることは？考えながら試行錯誤。何が正解かもわからないままでしたが、出来ることを全力で取り組んできました。テイクアウトメニューの強化・ポスティング・店頭マルシェ・お弁当の配達・感染予防対策動画作成など。短縮営業はしながらも店舗を一時休業することなく前へ進んできました。

（2nd kitchen hama HP　https://2kitchen.ha-ma.net/　）