Logo

ビリギャルも、このサイトから生まれました。

「5本の樹」のある庭で「ネイチャー・ポジティブ」な暮らしを

著者: 積水ハウス株式会社

ビジネスでも注目 自然を優先する「ネイチャー・ポジティブ」 

皆さんは、「ネイチャー・ポジティブ」という言葉を知っていますか。


「自然に良い影響をもたらす、自然を優先する、損失をプラスに転じさせる」などの意味の言葉なのですが、2021年10月に第一部が開かれ、2022年4月にも第2部が予定されている生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)をきっかけに注目されています。


企業としても、生物多様性を2030年までに回復軌道に乗せるという「ネイチャー・ポジティブ」を目指すことが重要だと言われていて、2020年6月には「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」が設立され、企業などが自然への依存度や影響を評価、管理、報告するための枠組みづくりを目指しています。


世界経済フォーラム(WEF)は報告書※1で、「ネイチャー・ポジティブ」なビジネスは、2030年までに3億9,500万人の雇用創出と年間10.1兆ドル(約1070兆円)規模のビジネスチャンスが見込めることを明らかにするとともに、生物多様性を保全するためには、企業や政府だけでなく、個人の生活も変える必要があると訴えています。

※1:世界経済フォーラム「自然とビジネスの未来」レポート


近くの森とつながる庭 「森に住みたい」という想いを実現する家

「いつかは森に住みたいと思っていました。」

奈良県王寺町に住む上田さん一家は、個人の生活によって「ネイチャー・ポジティブ」を実践しているご家族。夫・真生さんはサラリーマンでしたが、数年前に家業を継ぐために退職し、実家近くに引っ越す際、祖父が残してくれた山間の土地に家を建てることにしました。

上田さん一家。左から妻・梨恵子さん、息子・縁くん、夫・真生さん。



「ここからなら、東を見ると育った町が眺められて日の出も見え、西を見れば神社の森が眺められ、『森に住みたい』という夢を実現できると思いました。」

庭の全景



上田邸の庭は元々あった在来樹種のヤマザクラを移植したほか、春先に花を咲かせるツツジやハイノキ、秋には紅葉も楽しめるイロハモミジやコハウチワカエデやアオダモといった在来樹種がたくさん植えられています。また、生き物を養うためには重要な役割を果たす芝を、庭全体に敷き詰めていて、庭にあふれる緑を家族で楽しみながら世話をしています。先頭を切って手入れをしているのが、妻の梨恵子さん。手際よく、芝の手入れやメンテナンスなどをやっています。


「引っ越してくるまであまりやったことはなかったのですが、ここに住むようになって、庭の手入れは何でもできるようになりました。」


最近では家庭菜園にも挑戦していて、ピーマンやトマト、にんにく、苺、ハーブなどを育てて、“庭いじり”を楽しんでいるそうです。

収穫した野菜



「5本の樹」と一緒に見守る子どもの成長 自然と触れ合う日常

そんな緑あふれる庭で四季折々の遊びを楽しんでいるのが、息子・縁くん。

「どんぐりの実が生る木を植えたい」というご夫婦の意向から、庭に植えた在来樹種のコナラは、この家に引っ越してきてから誕生した縁くんと一緒に成長しています。

今では、どんぐり拾いができるほか、近くの森からカブトムシまでやって来るようになりました。他にも、どんぐりの実を食べに野うさぎがやって来たり、ヤマザクラになったサクランボの実を食べに野鳥がやって来たり…

どんくりに感激の縁くん(左)コナラにやってきたカブトムシ(右)



家庭菜園のミミズなどを目当てに庭にやって来る野鳥のハクセキレイを、上田さん一家は、首にバンダナを巻いているようだからと「バンダナくん」と呼んで、訪問を楽しみにしています。

ハクセキレイの「バンダナくん」



そんなたくさんの生き物が集まる庭は、緑くんだけでなく、一家の友達たちも大好き。夏には虫取りやプールで水遊びをしたり、秋には庭に植えた木々の紅葉を楽しみながらおうちでキャンプをしたり…。冬になると、餅つき大会をして、家庭菜園で育てた苺を使ったいちご大福作りに大忙し。

「5本の樹」の庭で四季を満喫!



2021年のクリスマスも、緑くんのお友達家族と一緒に、庭の樹をライトアップしてのクリスマスパーティー。庭の家庭菜園で採れたハーブたっぷりのピザを一緒に食べるなど、「5本の樹」のある庭が、四季折々の楽しみを運んでくれます。

ライトアップした庭でクリスマスツリーを楽しむ縁くん



ウッドデッキは庭の緑と室内をつなぐ“架け橋” 気軽に緑と触れ合う空間に

上田さん一家が家づくりの際にこだわったのが、リビングから庭へ広がるウッドデッキ。その中心に植えられたイロハモミジの木陰で、暖かい季節には昼寝をしたり、野鳥のさえずりを聞きながらの朝食をとったり…。部屋からつながる大きなウッドデッキが、部屋と外の空間をつなぐ“架け橋”となっていて、外に出ると意識しなくても、庭の緑と気軽に触れ合えるようになっています。

緑と室内をつなぐウッドデッキ


庭からできる生物多様性保全 世界初の“生物多様性の定量化”に成功

積水ハウスでは、2001年から、一般的に多く使われる園芸品種や外来樹種の樹木ではなく、その地域の在来樹種を中心に庭づくりをすることで、生物多様性により効果の高い庭を提供しようと、「5本の樹」計画を進めてきました。


そして2021年11月、この20年間に植えた樹木に関するデータを基に、球大学理学部久保田研究室・株式会社シンクネイチャーとの共同検証により、世界で初めて生物多様性を定量化しました。


「5本の樹」計画を行うことで、行わなかった場合と比べて、住宅地に呼び込むことができる鳥の種類が2倍、蝶の種類が5倍になることがわかったのです。

ビッグデータ分析結果


「5本の樹」計画の効果



こうした取り組みが私たち一企業の活動としてだけなく、日本の多くの地域で個人の庭でも広がれば、これまで以上の効果が見込めることもわかっています。


1本からでも在来樹種を植えることで、近くの緑と自宅の緑を繋げて「生態系ネットワーク」をつくり出し、庭からできる生物多様性に寄与することができるのです。皆さんも“庭からできる生物多様性保全”を考えてみませんか。





行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。

この他の企業のストーリー

4min read
株式会社新保哲也アトリエ
「お父さんにワッフルスイーツで笑顔とエールを贈りたい!」そんな想いが形になった “甘いだけじゃない” 父の日ギフト 誕生の背景。
「お父さんにワッフルスイーツで笑顔とエールを贈りたい!」そんな想いが形になった “甘いだけじゃ...
3min read
メック株式会社
私たちの目指すゴールは、Pictelを通じて、業界全体の品質向上と効率化を推進すること。画像認識AIソリューションPictelの開発ストーリ―
私たちの目指すゴールは、Pictelを通じて、業界全体の品質向上と効率化を推進すること。画像認...
3min read
株式会社ワークシフト研究所
ワークラボOPEN
ワークラボOPEN 新セミナールーム「ワークラボ」OPEN貸し会議室の利用をやめて自前のセミナ...
6min read
パーソルキャリア株式会社
プロ人材活用が新規事業推進の“案内人”に。創業124年のNECが「HiPro Direct」を導入した理由
プロ人材活用が新規事業推進の“案内人”に。創業124年のNECが「HiPro Direct」を...
6min read
株式会社クロスゲームズ
人と人を繋ぐ”オモシロイ”ゲームを届けたい。Web3 / ブロックチェーンゲーム『Rogue Roll Ruler's』開発のストーリー
人と人を繋ぐ”オモシロイ”ゲームを届けたい。Web3 / ブロックチェーンゲーム『Rogue ...
6min read
misodology株式会社
糖質の「制限」から「私を満たすお菓子」へ。発酵あんこと味噌で仕立てた新感覚和菓子「MISOKASHI」の開発秘話
糖質の「制限」から「私を満たすお菓子」へ。発酵あんこと味噌で仕立てた新感覚和菓子「MISOKA...
12min read
株式会社TWC
名もない発明家が一つのひらめきを頼りに人生をかけた新しいオーラルケア・「コロコロブラシ」の開発と、その後の事業成長の苦闘とは
名もない発明家が一つのひらめきを頼りに人生をかけた新しいオーラルケア・「コロコロブラシ」の開発...
5min read
マウントマヨンジャパン合同会社
新たな一歩を踏み出し、変化していくこと~最高の体験を提供するために~
新たな一歩を踏み出し、変化していくこと~最高の体験を提供するために~ 「Ideas worth...
7min read
有限会社 寿々瀧
「地域の食」を通じて、地域を見ることを伝える。飲食店発の地域づくりカンパニーが教育事業へ懸ける想い
「地域の食」を通じて、地域を見ることを伝える。飲食店発の地域づくりカンパニーが教育事業へ懸ける...
6min read
株式会社ジェイ・エス・ビー
99.9%の入居率。学生マンションのパイオニア 株式会社ジェイ・エス・ビーの成長戦略
99.9%の入居率。学生マンションのパイオニア 株式会社ジェイ・エス・ビーの成長戦略 学生マン...