いつもの買い物が未来を変える!世界の森林を守る「PEFC認証」とは
カーボンニュートラル実現を目指すサステナブルなボールペン『PENON(ペノン)』の木軸には、国際的な森林認証制度である「PEFC認証」を受けた木材が使用されています。森林認証制度とは、私たち消費者が認証マークのある製品を選ぶことで、持続的な森林管理を応援できる仕組みです。今回は、世界最大規模の森林認証制度「PEFC認証」の管理運営を行なっている、一般社団法人 緑の循環認証会議(SGEC/PEFCジャパン)のマーケティング&プロモーション部長 堀尾牧子さんに、森林認証制度に関する詳しいお話を伺いました。
―― まず最初に、森林認証制度の仕組みについて教えてください。
「森林認証制度」は、独立した第三者機関が厳しい基準をもとに森林を審査し、適切かつ持続可能な森林経営が行われている森林から産出された木材で作られた製品に認証マークをつけることで、消費者のみなさんが自然環境に配慮した製品を選択して購入できるようになる制度です。そこで得られた経済的な利益は生産者や地域に還元され、ひいては世界全体の森林を守ることにつながる仕組みになっています。
―― 一般社団法人 緑の循環認証会議では、どのような事業を行なっているのでしょうか。
まずは簡単に組織の成り立ちからご説明しますね。およそ30年ほど前になりますが、1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットをきっかけに、持続可能な森林経営の実現が重要な課題として認識されるようになりました。これを受けて、2003年に日本初の独自の森林認証制度として「SGEC認証制度」が発足し、その後、SGECの更なる拡大と発展を目指して組織の法人化を行い、2016年に世界最大規模の国際的な森林認証制度「PEFC認証制度」との相互承認を実現しました。私たち緑の循環認証会議は、PEFCの国際基準に基づいた認証規格の作成、ロゴマークの管理のほか、各種プロモーション等を通じて、SGEC/PEFCの認証制度や製品情報を広める活動を行なっています。
―― 国際的な森林認証 「PEFC認証」の規模について教えてください。
「PEFC認証制度」は、現在世界55カ国が加盟しているグローバルな森林認証制度です。公正で信頼度の高い制度として世界的に評価されており、PEFCの認証木材を使って商品を流通・加工しているメーカーは世界で2万社以上、日本では約800社が登録しています。また、日本にある人工林のうち約20%がPEFC認証を受けており、現在は47都道府県の全てにSGEC(PEFC)認証林を確保しています。もしかすると、みなさんのお住まいの近くにもあるかもしれません。ここは認証林かも?という視点で、是非探してみてくださいね。
―― 「PEFC認証」のついた製品はどこで見つけられますか。
雑誌やコピー用紙、飲料の紙パックやティッシュペーパーといった、紙類が身近で見つけやすいと思います。他にもよくよく探してみると、赤ちゃん用のおむつ、冷凍食品の紙トレー、さらにはフランスからやって来ているメモ帳など、日常生活で接する多くのものにPEFC認証マークを見つけることができますよ。最近では、新国立競技場の一部に、日本全国から集められたSGEC/PEFC認証林の木材が採用されたことも大きな話題になりました。昨今のSDGsに対する意識の高まりとともに、環境に配慮した製品を発表する企業やブランドが増えており、認証数も年々右肩上がりに伸びています。お店で手に取るもの全てに森林認証マークがついている、なんて未来もそう遠くないかもしれません。
―― 消費者のみなさんへ、メッセージをお願いします。
「PEFC認証」は、世界の森林機能を維持して、生態系を保護し、地球温暖化から地球を守るために必要な認証制度です。これからスーパーやコンビニで買い物をする時には、ぜひPEFC認証マークがついているか探してみてください。そして、マークがついていない製品と、PEFC認証マークがついた製品で購入を迷ったら、環境と社会へのやさしさが約束されている方を手に取っていただきたいです。私たちが直接森林を守るためにできる取り組みは少ないですが、みなさんが意識をして森林認証製品を選択することで、世界の森林環境を守る取り組みを支えることが出来ます。私たちSGEC/PEFCジャパンは、まずはPEFC認証製品のバリエーションを増やしていくことに注力しながら、消費者のみなさんにSGEC/PEFC認証制度について知っていただくために、SNSやセミナーを通じて森林認証に関する情報を広めていきたいと考えています。
一人一人の力は小さくとも、みんなで力を合わせることで大きな力になります。無理なく始められることを、今日から始めてみませんか?
―― 最後に、PENONの印象について聞かせてください。
PENONが掲げている「未来を書き換える」というメッセージを初めて見た時、その素晴らしいコンセプトに深い感動を覚えました。私たちが目指す未来とリンクしており、同じビジョンを共有しながら共に歩いていける存在です。これまでにないペン芯100%リサイクルの仕組みも素晴らしく、環境保全に対する誠実な、そして熱い姿勢を強く感じており、今後もペンに続く新しい商品を期待していますし、一緒に積極的に取り組みを進めていきたいと考えています。
堀尾さん、ありがとうございました!
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ