ゴールドウインがSpiberと目指すファッションロスのない世界 循環型社会の実現に向け新プロジェクト「Goldwin 0」を発表
「あそびをデザインする」をステートメントに掲げる
「GOLDWIN PLAY EARTH FUND」設立も発表
株式会社ゴールドウインは3月24日(木)、渋谷ストリームホールで事業戦略発表会「PLAY EARTH 2030 PR CONFERENCE」を開催。ゴールドウインのオリジナルブランドである「Goldwin」が2022年から始動する新コレクション「Goldwin 0(ゴールドウイン ゼロ)」の発表と、イグニション・ポイントベンチャーパートナーズと共同で運用するコーポレートベンチャーキャピタル「GOLDWIN PLAY EARTH FUND」の設立を発表した。
◆素材の真価を発揮する New Project が始動
ゴールドウインは昨年5月、新たな中期5カ年経営計画「PLAY EARTH 2030」(※1)を発表。気候変動問題の解決と持続可能なビジネスの再構築を図り、「事業におけるサステナビリティ」と「環境におけるサステナビリティ」の2つのサステナビリティと向き合い、ゴールドウインのミッションでもある「スポーツを通じて豊かで健やかな暮らしを実現する」を目指す。
※1 中期5カ年経営計画「PLAY EARTH 2030」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8111/ir_material_for_fiscal_ym/99936/00.pdf
登壇したゴールドウイン渡辺貴生社長は「人間も利己的にならず循環の責任を果たしていかなくてはならない。その新しいスタンスを世界に表明するアクションが「Goldwin 0」である。」と話した。
「Goldwin 0」のデニム製品・フリース製品など一部には、ブリュード・プロテイン™が採用されている。ブリュード・プロテイン™は、バイオベンチャーのSpiberと2015年から共同で開発に取り組んできた、植物由来の糖類などを主原料とし、微生物を用いた発酵プロセスによりつくられる構造タンパク質素材であり、環境負荷の低減に寄与できる素材と期待されている。
渡辺社長は「素材のバリエーションは多様化し、新しい循環を実現する素材開発を進めている」とし、トークセッションで登壇したSpiberの関山和秀代表は「2030年までに商業規模のプラントを整え、2050年までに徐々に普及させていき、循環型社会に転換させたい。」と語った。
◆イノベーションが生まれ、育ち、そして羽ばたく場所をつくる
サステナブルな未来を創造することを目的に運用を開始する「GOLDWIN PLAY EARTH FUND」は、ファンドステートメントとして、「あそびをデザインする」を掲げた。設立についてのパネルディスカッションで「Spiber同じような考え方を持ったベンチャーの方々が、世の中にはいるのではないかと。環境をよりよくできるものを事業の中で一緒につくり上げたい。」と渡辺社長は設立の想いを話し、イグニション・ポイントベンチャーパートナーズ田代友樹代表は「先ずはファンドサイズ30億円で10年間運用していく。内容次第ではこれから大きくやっていくことも考えられる。」と期待を込めた。
低価格化が進むことで衣類のライフサイクルが短くなり、アパレルは大量生産、大量消費の傾向。アパレル業界が「世界2位の環境汚染産業」という現状もある中、渡辺社長は最後に「スポーツを通じ豊かで健やかな暮らしを実現することをミッションに取り組んできた。今回のイベントを通じスポーツの持つ可能性を改めて見直し、世界中の人々が利他的に考え、社会課題を共に解決するためにオープンイノベーションの仕組みを作り、多くの可能性を持つ皆様と協業を加速させていきたい。」と締めた。
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