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「飲食・食品業界」と向き合い続けた6年の軌跡。感染対策のプロが考えるこれからのスタンダード

著者: 株式会社モレーンコーポレーション


前回の歯科業界の取り組みに続き、今回は「食品衛生分野」におけるモレーンコーポレーションの活動を、フードハイジーン事業部の樋掛からお伝えします。


飲食・食品の業界ではコロナ禍の厳しい感染対策が求められています。同時に経営面でも、過去に類を見ないほどの苦しい状況が続いているのが現状です。


そうしたなか、我々は「経営と感染対策」の両立に励む多くの企業を見てきました。withコロナ時代、この業界ではどのような感染対策・衛生管理の「スタンダード」が誕生しつつあるのか。


当記事ではフードハイジーン事業部の歩みと、業界内における感染対策に向けた意識変化の様子を併せてご紹介します。


飲食・食品業界のスタンダードに向け、確かな手応え


飲食・食品領域に当社が参入したのは2016年です。HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の導入が、2020年6月より制度化され、翌年6月をもってすべての食品事業者に義務付けられる事が話題になり始めた時期でした。


HACCPとは「Hazard(危害)、 Analysis(分析)、 Critical(重要)、 Control(管理)、Point(点)」の頭文字からできた造語で、衛生管理の国際的な手法です。


あるとき当社に一本のお問合せが入りました。「御社のグローブは食品衛生法に適合していますか?」「食品工場でも使えますか?」という内容でした。


当時、我々は医療関連感染対策製品の専門企業としての知識や経験はあるものの、食品衛生については未知の分野でありました。それでも同様のお問合せを複数いただいたこともあり、2016年11月に新規事業として参入を決めることになります。


医療業界と飲食・食品業界では、訴求メッセージも変わるため苦労はありました。それでも2019年までは順調に右肩上がりの成長でした。


当社の使い捨てニトリルグローブ「グレイシアハイジーン」は特に反響が大きく、当事業部の主力商品となりました。品質そのものの高さに加え、一枚ずつ手首の部分から取り出せる「ディスペンサー」との併用が高評価を得る要因になっています。



現在では大変多くの食品工場、大手外食企業のキッチン、介護施設や小中学校の給食センター等でも導入されるようになりました。誰もが知るような企業の支持によって、確実に飲食・食品業界のスタンダードへと向かっている。そんな手応えを感じる日々です。


飲食・食品業界の「プロフェッショナリズム」


当社は1993年の設立以来、医療現場の感染対策に従事してきた専門企業ですが、当然、食品衛生のプロではありません。


また医療機器市場が3兆円といわれるなか、飲食・食品市場は2030年には約86兆円を超えると推測される巨大マーケットです。


市場を細かく見れば、大手食品工場や全国展開をする外食チェーン、街の飲食店まで規模の大小・業態がさまざまな産業です。その一つひとつに向き合うことは容易ではありませんでした。


さらに我々が販売する商品は、全国の大規模病院では認知されていたとはいえ、食品市場ではご存じない方ばかりのものでした。そのため商品がもたらすメリット(投資対効果)については、時間をかけて1社ずつお客様にご説明する必要があります。


このように、未知の市場に対して提案することは想像以上の難しさがあったのです。しかし一方で、大きなやりがいを感じる機会も格段に増えました。


お客様と接するうちに、すべての人にとって「食」とは生きることそのものであり、それを提供する食品企業側は「安心と安全」にコミットしている。


そのことに、感謝と尊敬の気持ちを強くするようになったのです。


そして、2020年に世界を襲った新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の発生は、我々のビジネスは勿論、食品関連市場には大きな打撃がありました。



現場の熱量が、今日も私に働く意義を与える


世界的な需要急増によるニトリルグローブやマスクといった衛生資材の価格の高騰は想像を超えるレベルでした。ユーザー様や得意先には、毎月の様に値上げの協力をお願いすることには本当に胸が締め付けられる想いの日々でした。


それから2年。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の収束はいまだ見えず、当社が取り扱う衛生資材の価格は落ち着いてきたものの、今度は食材や物流費、容器類の価格高騰などの値上げや物価の高騰など、飲食・食品関連企業の苦境は終わりが見えません。


ですが、ポジティブな市況の変化もまた見られます。


2022年6月に開催された、アジア最大級の国際食品工業展「FOOMA JAPAN 2022」の来場者数が、4日間で9万3000名に達したことは、その一例です。


当社も今までの2倍の広さでブース出展をし、名刺交換の数も過去最多となりました。もっとも注目された製品は、感染リスクを低減するニトリルグローブ「グレイシアハイジーン」です。手洗いの結果を点数化する世界初の製品「HandWe!」も注目を浴びました。


新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による人々の衛生意識の高まりによって、以前よりも頻回な流水による手洗いやアルコール手指消毒の頻度が急増しました。そのことから、食品製造に従事する方々にも手荒れに関する悩みが増えたという声を多く聞きます。ハンドケア分野への注目が高まったのです。


×


ニトリルグローブ「グレイシアハイジーン」を導入された企業の担当者様からは「食品を扱うプロとして、衛生面に対する意識が高まった」との声もいただいています。


これまで衛生管理に対して義務としか受け止めていなかったスタッフが、自ら進んで食品の安心・安全の運用を考え、提案するようになったというのです。


我々が食品工場に入り、一人ひとりにレクチャーすることはできません。あくまでこれらの結果は、工場の現場や販売店で働く担当者様の熱量が、スタッフに伝播したことにより起きたことです。


当社製品を導入してくださっている企業の担当者様からは、衛生管理を徹底的に行う意識の高さを感じます。感染対策と30年向き合ってきたモレーンコーポレーションとは、まさにその点で通じ合えるものがあるのかもしれません。



「なぜそこまでやるのか?」を問い続ける


2016年に新規事業として始まったフードハイジーン事業は、今では業態を問わず本当に多くの企業様に必要とされる存在にまで拡大しました。


成長の鍵は、現場を大切にしてきたことにあります。


この記事を書いている今、私は東京本社にいます。明日・明後日は地方の販売代理店様で研修を実施することになっています。事業責任者としての役割がある今も、沖縄から東日本まで足を運び、現場で起きていることに向き合う姿勢は忘れません。


正直自分でも「そこまでやる必要があるのか?」と思う瞬間はあります。


しかし一社でも多くの企業と交流することが大切だと考えます。飲食・食品業界のスタンダードとして当社の製品が選ばれるためには、この活動の継続が不可欠です。


机の前で考え込む暇があれば現場に趣き、そこで生まれたアイデアを社内に持ち帰り、また現場に活かす。現場にとことん向き合わなければ、本当に必要とされる提案は生まれないと思っています。


今、飲食・食品業界にかかわる方は大変な苦労とともに、我々の命をつなぐ食品の安心・安全のために尽力されています。


そのなかでモレーンコーポレーションは、感染対策のプロフェッショナルとして、食品衛生のお役に立てれば幸せだと考えます。現場の方の課題・苦労に寄り添い、一社でも多く、一人でも多くの方のお役に立てることが我々の喜びです。


そのために、これからも私たちは存在し続けます。




▼ビジョン刷新に関する代表・草場のインタビューSTORY

https://prtimes.jp/story/detail/bZqNyWi59or



株式会社モレーンコーポレーションについて

日本で唯一、感染対策に特化したコンサルティング・製品紹介を行う会社。「院内感染」という言葉があまり知られていなかった1993年に、院内感染から人々を守りたいという想いで設立。以来、現場の声に寄り添い、感染が起こりうるあらゆるシーンに対して幅広い感染対策製品の紹介と運用サポートを行う。2022年現在の製品導入先は、医療(クリニック含む)3700施設、デンタルクリニック・飲食店を合わせると4007施設。


http://www.moraine.co.jp/


本社所在地:東京都中野区東中野5-1-1 ユニゾンモール3F

設立 :1993年5月

代表者 :代表取締役社長 草場 恒樹

資本金 :12百万円(2020年7月1日現在)

事業内容 :医療関連感染の予防に関わる製品・サービスの製造・輸入販売・コンサルティング事業




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