若手マネージャーが企画推進!「NEWONEキャリアライブ」の魅力 キャリア支援と離職問題に挑む、人事に向けたテーマ討論「キャリアが築ける組織の作り方」
「キャリアを支援したいけど、辞められては困る」といった、人事・人材開発担当者が悩みがちなテーマを次々と取り上げ、具体的な事例紹介や有識者からの意見を共有してきた「NEWONEキャリアライブ」。
エンゲージメント向上を軸に、組織開発・人材育成コンサルティング支援を行っている株式会社NEWONE(本社:東京都千代田区 代表取締役:上林周平、https://new-one.co.jp/以下、NEWONE)が主催しています。
過去3回の講演には、延べ1,100人が参加してきました。9月に開催を予定している第4回のイベントに先立ち、ウェビナーを企画・運営するNEWONEのマネージャー、小野寺慎平さんにイベントの魅力について聞きました。
キャリアライブで叶う「見える化」
そもそも、企業と個人が「双方に対等でいい関係を築く」には、各個人が「組織に何を求めているか」や、「仕事に何を求めているか」というものが全くないと、本当にいい関係を築くことができないのではないか。「組織とのエンゲージメント向上を軸にするNEWONEが、キャリア支援を手がけるようになった理由はそこにあります」と小野寺さんは話します。
エンゲージメントとは、組織と個人の関係性をアップデートすること。2021年から、キャリア支援サービスをより強化して展開しているNEWONEは、その具体的な支援方法を提示する一環として、「NEWONEキャリアライブ」を生み出しました。キャリアライブは、回を追うごとにそのテーマを進化させ、人事や人材開発担当者が「知りたい」、「聞きたい」というテーマへ広がりを見せています。
オンラインウェビナーではありますが、視聴者は「投票」形式で参加でき、チャットを通じて意見や質問を共有することも可能です。これまで開催してきたすべてのウェビナーに「皆勤」という視聴者も多いそう。
過去行われた3回のライブでは、キャリア支援を行う人事担当者の悩みの一つであるキャリア支援と離職問題を取り上げています。多くの企業や人事部が、その矛盾と対峙している中で、キャリア支援をして出来るだけ自律して、パフォーマンスを発揮してもらう一方で、自律しすぎて辞めてほしいわけではないという難しさを、カゴメCHOの有沢正人さんとリクルートワークス研究所の佐藤邦彦さん、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社の成瀬岳人さんと一般社団法人プロティアン・キャリア協会の有山徹さん、NEWONE顧問の田中研之輔法政大学教授を迎え議論しました。
中規模以上の企業の人事・人材開発担当者に向けに構成されているこのウェビナーは、企業のキャリア支援を積極的にサポートするためのコンテンツを提供しています。
「人事部の方たちの悩みは、全体像がふわっとしていて抽象的なことが多いです。キャリアライブを通じて、その悩みを明らかにしてほしいと思っています」と小野寺さんは続けます。
企業が社員のキャリア自律支援をする難しさ
小野寺さんが、実際に企業のキャリア支援を現場で支える中で見えてきたことは、「”上司にアドバイスがもらえる”や、”1on1 が楽しみ”といった、現場の指導者がキャリア支援にどれだけ前向きになっているかが重要なことがわかってきました。キャリア研修をいくらやっても、現場のマネージャー次第で、支援が進まない現実を見てきたからです」と話します。
「いまマネージャーである現場の上司たちは、自分自身がキャリア支援を受けていないケースがほとんどです。”背中を見て育った世代”にとって、若手の能力開発について慣れない方もいます。マネージャーに、どうやってキャリア支援への協力を要請することを伝えたら、”仕事が増える” ではなく、“自分にもメリットがある”と理解してもらえるかがカギです。効率良くキャリア支援をすることが、ミドルのマネージャーにとってもメリットがあることを理解してもらうことが大切です」
だからこそ、小野寺さん自身が「マネージャー」としての感覚を大切にしていると言います。「人材開発の仕事の醍醐味は、自分を常にアップデートしていき続けられる感覚が味わえるところです。自分自身のキャリアを考えることが面白い。働くことについて考え、どうやったら自分らしく働けるか、どうやったら組織の中で、働きたいのかを考えています」と続けます。
「もともと若手の能力開発のマネージャーをしている自分でさえ、他社が青く見えることもある。こういうキャリアへの関心が高い若手に対して、キャリア支援担当者が頭を悩ませているケースがあります。辞める、あるいはぶら下がり社員を育ててしまう、というどちらかに偏った若手を育ててしまうことへの不安があるのです」
どうやって働くことが面白いと思ってもらえるか。どうやって若手とエンゲージして、仕事をやってもらうか。社員の個々の自律を促しながら、その自律した人たちから「この会社に居続ける方が得だ!」と選ばれる組織・会社をどのように作っていくか。キャリアライブというウェビナーを通じて、小野寺さん自身が追求を進めてきたというのです。
キャリアにおける自由と不安は表裏一体
「いまはキャリアを築く範囲がすごく変わっています。例えば、若手の中にはユーチューバーとして生活していく見通しが立てば、”明日からでも仕事を辞めても良い”と考えている人がいる。一方で、ベテラン世代はキャリアということを考えた時、“この組織、この会社”でどうやって築くか、という風に考えています」
小野寺さんは、こうした状況に対して、「若手が広い視野を持つことは、いいことだと思いますが、一方で、不安だと思うし、不満も溜まりやすい。明日転職できる状況で、この会社に居続けていいのだろうと常に悩んでいるように思います」と話します。
実際、「10年頑張る」と決めた人の方が、清々しく前向きに仕事に取り組めるケースもあるからです。「(若手の中には)当たり前のようにここに居る、と思っている人よりもいろいろなことに対して、腰を据えづらい。決めづらいのではないか」と続けます。
「違和感の指摘」で再確認した時代の転換期
そんな小野寺さんにとって、NEWONEでキャリア支援を行うことそのものを、どのように捉えているのでしょうか。「組織と個人の関係性が明らかに変わってきている時代に、この転換期を支援できることが面白いと思っています。10年前に新卒入社した頃は、社会人といえばスーツがマストで、半袖のYシャツはNG、リュックもNGだった世界から、今は随分変わりました。新卒社会人として当時感じていた”働くことに対する違和感”は、間違っていなかったことを実感するようになってきたんです」と小野寺さんは話します。
「例えば、毎日辛い思いをして、長時間かけてオフィス通勤をする意味があるのか。
仕事だからと土日を使ってやりきれなかった仕事をこなさすことが本当に正解なのか。感じてきた違和感を、NEWONEを通じて解消していく動きができていることが面白い、と感じています」
さらに「自分がそう思わないけどな、と感じるサービスは、商品化できないし、作っても売れない」と続けます。NEWONEという組織におけるマネージャーという立場だからこそ、「自分もそう思う」という考えを大切に、キャリアを考えたり、サービスを考えたり、マネージメントをしているというのです。
エンゲージメント研究を続けるNEWONE
「コロナ禍における人材開発業界での良い変化は、出社義務をなくしたNTTや、ものづくりにこだわる文脈から出社を義務付けるHONDAのように、企業それぞれが独自のスタイルを表明し、働き方や組織運営を形作り、”多様なスタイル”を提案するようになったことではないでしょうか」と小野寺さんは話します。
副業解禁企業が増えるように、人事の担当者が、組織と個人の一つの形態以外の形態を包括的に受け入れる傾向にあることも、ここ数年の大きな変化でしょう。一方人材開発の観点においては、その構造がより複雑になるため、難しさも発生します。例えば、副業をして、エンゲージメントが上がる人と下がる人がいることもその一つです。「このようなエンゲージメントの違いの研究も、NEWONEの新しいテーマにできると思います」と小野寺さんは続けます。
めまぐるしく変わる社会において、企業が求める人材像も転換期にあります。難しい判断を強いられる人事・人材開発に関わる人たちにとって、NEWONEキャリアライブは、最新の知見を手にし、他企業のケースを自分ごと化できるまたとない機会になっているのではないでしょうか。
株式会社NEWONE マネジャー
小野寺慎平
大学卒業後、(株)シェイクに入社。企業の人材開発コンサルティングに従事。2018年1月(株)NEWONEに創業メンバーとして参画。人材開発・組織開発コンサルティング、研修やワークショップのファシリテーターなど多方面で活動する傍ら、「仕事そのものが面白いと思う20代を増やす」をテーマに20代向けの能力開発事業「ProjectNEW20’s」を立ち上げる。現在はキャリア自律やエンゲージメントなどをテーマに多数の企業の人材開発・組織開発を支援している
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取材・執筆:Yukie Liao Teramachi(funtrap)
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