「コロナ禍を支えてくれた人たちに、カレーで恩返しを」ー7坪の店舗、2口コンロでつくる女性店主渾身のスパイスカレー。聖地・神田の頂点目指す
400軒以上のカレー店が軒を連ねるカレーの激戦区・神田で異彩を放つカレー店「kitchen723」。
広さ7坪、コンロは2口、席数は15席にも満たない小さなお店ながら、日本最大級のカレーの祭典・神田カレーグランプリでは過去2回決勝進出(2018・2019)を果たし、2022年11月5日(土)・6日(日)に開催される3年ぶりのグランプリ決定戦にも出場を決定している実力派です。
飲食店にとって、まだまだ厳しい時代がつづく中、なぜカレーを作りつづけるのか。店主・なつみさんに、背景にある想いを伺いました。
■独学で学んだスパイスカレーが、バーの常連さんたちの間で評判に
Kitchen723の名物は、数十種類のスパイスを配合したオリジナルの「スパイスチキンカレー」。
もともとはバーとして開業した同店の店主なつみさんが、「お酒と一緒に楽しめて、夜遅くに食べても罪悪感のないカレーをつくりたい」という想いの元で、独自に研究を重ねてつくり上げた逸品です。
玉ねぎ・長ねぎなどたっぷりの香味野菜をベースにとろみをつけ、小麦粉を使わないヘルシーなルーを、こんにゃく米を配合したライスにかけていただきます。
カレーにハマったきっかけは、都内にあるスパイスカレー店で食べたカレーに衝撃を受けたこと。それまでのカレーのイメージが大きく変わり、インターネットや本を通して独学でスパイスカレーを研究するようになり、休みの日には評判のスパイスカレー店や、さまざまなスパイスを扱う専門店へ通い詰めたと言います。
バーの常連さんに自身の作ったカレーを食べてもらい評判となったことから、徐々にランチ営業に注力するようになり、気づけば神田カレーグランプリ決勝に進出するなど、カレーの店としてのイメージが定着していたのだとか。
飲食店にとって厳しい時代が続く中でも、多くの人にカレーを届けるために、UberEatsへの出店、神田カレーグランプリの運営チームが主催するクラウドファンディングへの参加、大手百貨店へのイベント出店、冷凍カレーのオンライン販売など、意欲的に新たな挑戦を続け、自店だけでなく神田のカレー文化全体を盛り上げるほどの存在感を見せています。
■原動力は「店を支えてくれている人たちへ、恩返しがしたい」という想い
なぜそこまで熱意を持って、カレーづくりに打ち込みつづけるのか。その理由を尋ねるとなつみさんは次のように答えてくれました。
「今は、店を支えてくれている方々への恩返しがしたいという気持ちが原動力です。
元々はバーの常連さんや、自分のできる範囲で10食限定ランチから始めたカレーでした。
当初のテーマは『記録よりも、記憶に残るカレー』でしたが、応援してくれる人が増え、神田カレーグランプリで決勝進出できるほどになり、知ってくれる人が増えるにつれて、『ここまで支えてくれた人たちに、何か実績を残して、恩返しがしたい』と強く思うようになってきました」
また、コロナ禍で得たさまざまな経験が、なつみさんの飲食業界に対する考えにも影響を与えたと言います。
「以前は当たり前のように、”お客さまは来てくれるもの”だと思っていたけれど、“自分から会いに行ける”と気づけたことは、コロナ禍での大きな学び。
デリバリーや通販を始めたことで、それまでだったら決して出会うことができなかったお客さまと出会えるようになったし、お客さまの家族や周りの方のことも考えるようになり、可能性が大きく広がりました」
お客さまに、自ら会いに行く―。その言葉の通り、2022年8月には、新たなお客さまとの出会いを求めて冷凍カレーのオンライン販売に挑戦。定番カレーの冷凍化だけでも試行錯誤が必要な中、ご家族・ご友人みんなで楽しめるバリエーションを持たせるために、複数の新しいカレーの開発にも着手しました。
開発したカレーは、野菜がたっぷり摂れる「お子さまカレー」、毎日食べてもカラダにやさしい「油を使わない365カレー」、植物由来原材料100%の「ヴィーガン対応・ベジタブルカレー」など、実にバラエティに富んでいます。
これらの製品も、コロナ禍と、お客さまの声がなければ生まれなかった商品かもしれません。
>>kitchen723冷凍カレーシリーズに関するプレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000059150.html
■神田カレーグランプリは「インディーズバンドが武道館に立つ」ような大舞台
11月5日(土)・6日(日)に開催される神田カレーグランプリ2022では、グランプリ決定戦への出場が決定しているkitchen723。
決定戦にかける想い・意気込みを聞いてみました。
「3年ぶりの決定戦ということもあり、気合はギンギンに入っています!
ただ、久々のカレーグランプリで改めて感じているのは『当たり前に毎年出られるものではない』ということ。今回で最後かもしれないという気持ちでやっています」
なつみさんの言葉の背景には、神田カレーグランプリの出場に向けた、出店側の膨大な作業があります。
kitchen723のような個人店の場合、決定戦に出るまでに、ファン投票に向けたSNSなどでの広報活動、運営側とのやりとり、設営・備品の準備、当日に向けた練習や仕込みといった全ての作業を、日々のお店の営業と並行して進める必要があるのです。
準備から決定戦当日までの期間は、実はのべ半年間ほどかかると言います。
「正直、すごく、すごく大変です!(笑)
それでも、私にとってkitchen723が神田カレーグランプリの決定戦に出ることは、『インディーズバンドが武道館に出る』くらいの大きな夢で、それをファンの皆さんや周りの方の応援で実現してもらっているような感覚なのです。
たくさんのファンが投票してくれて、お店のある商店街の皆さんもすごく応援してくれて・・みんなの期待に応えるために、絶対に結果を残したい。
毎回、本気でグランプリを狙っていますが、今年は特に、強い気持ちで臨みます!」
<連日、営業の合間に決定戦用のカレーの試作に打ち込むなつみさん>
>>神田カレーグランプリ2022 グランプリ決定戦特設ページはこちら
https://kanda-curry.com/?page_id=15179
■日本中にカレーで元気を。飲食業界で活躍する女性の姿を示したい
最後に、kitchen723が最終的に目指す姿を聞いてみました。
「目指しているのは、『kitchen723というお店は神田に1店舗だけ。でもkitchen723のカレーは日本中どこでも食べられる』そんな状態ですね。
さまざまな企業・商品とのコラボレーション、カレーイベントによる商業施設の活性化、もっと大きく言えば名産品づくりや街おこしなどにも興味があります。カレーパン、カレーラーメン、カレーうどん・・いろんな商品の開発に携わってみたい。
名前だけ貸すとかは嫌なので、全部の商品にしっかり企画開発から携わっていきたいですね」
実際に、kitchen723は東京駅直結の大手百貨店・大丸東京への出店を実現させ、大手百貨店とコラボした期間限定カレーの開発にも着手中。スパイスカレーの企画・開発のプロフェッショナルとしての道のりの第一歩を歩み始めているそうです。
「さらにもっと大きな夢でいうと、飲食業界のイメージを変えていきたいというのはもう1つのテーマ。
コロナでも飲食店すごく大変そう、辛そうという世間的なイメージが増したと思いますし、実際にやめてしまった方も多かったですよね。女性がバリバリ活躍できるイメージも、一般的にあまりないのではないかと思います。
『飲食業界って楽しそう』『女の人でもこんなにやれるのか』『kitchen723で働きたい』
そんな風に思ってもらえるようにためにも、まずは店舗運営・通販・商品開発など多角的にチャレンジして、安定した地盤をつくりたいです。
飲食店は、衣食住という人の根幹に関わる大事。そして何よりもお客さまの『おいしい』の声が直接聞ける喜びがあります。
私はお客さまの『おいしい』のために、これからもカレーを作りつづけます」
高架下の小さなバーの店主が始めたスパイスカレーづくりは、もはや地域一帯みんなの夢になっています。
kitchen723の今後の展開も、ぜひお楽しみに!
■kitchen723について
THE PASSION FOR Spice Curry
〜記憶に残るカレーを皆さまに〜
・公式Webサイト:
・Instagram:
https://www.instagram.com/kitchen723kanda/?hl=ja
・Twitter 公式アカウント
https://twitter.com/kitchen723
※最新情報はInstagramよりご確認ください
・店舗所在地:東京都千代田区鍛冶町2-11-17 C-1-1F
https://www.kitchen723.com/map
JR神田駅(北口)徒歩3分
JR秋葉原駅(中央口)徒歩5分
・営業時間
ランチ 11:30-14:30 (火-金)
ディナー 17:00-23:30 (月-土)
ラストオーダー 22:00
※仕込みの都合上、連休明けの平日はランチを休業、ディナータイムからの営業となります
・定休日:日曜・祝日
・支払方法:現金、クレジットカード(JCB、VISA、MasterCard)、LINE Pay、PayPay
・席数:13席
(1階:カウンター3席、2階:カウンター6席、テーブル席4席)
・創業:2014年12月5日
・メディア掲載実績
ワールドビジネスサテライト スパイスカレー特集、千代田区観光協会
小学館しごとなでしこ、講談社デジタルマガジン『ホットドッグ・プレス』他
>>メディア掲載に関する詳細はこちら
https://www.kitchen723.com/media
■本件に関するお問い合わせ先はこちら
・LINE公式アカウント
@kitchen723
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ