本業を通じて社会貢献したいと願う眼鏡屋が、ウクライナ避難民に眼鏡を無償提供したストーリー
(ウクライナから避難した方々に眼鏡を提供しました)
東京都世田谷区用賀で完全予約制の眼鏡店を営んでいる、合同会社だいち。目や眼鏡に問題を抱えている方々向けに、体や心を楽にしてゆく観点から検眼、眼鏡製作をしている。当社は2022年11月にウクライナからの避難民7名に眼鏡を無償提供しました。
当社は「CHAKRAGLASS®(チャクラグラス®)」という一風変わった眼鏡ブランドを展開しています。チャクラグラス®は、レンズという光学的に説明できる現実性と、チャクラという精神性の世界観を掛け算した新しいコンセプトの眼鏡ブランドで、チャクラの色に合わせたカラーレンズを展開しています。
チャクラグラスHP: https://chakraglass.tokyo
チャクラの色に合わせたカラフルなカラーレンズが特徴。ファッション性も高いといわれている
「本業×社会貢献」のこだわり
当社代表を務める與良(よら)だいちは、2011年の東日本大震災以降、社会貢献を意識して事業を展開してきました。
震災直後の2011年3月、学生と社会人で「何のために働くのか」を語り合う対話の場「ハタモク(働く目的)」を立ち上げ、若い人たちが目的をもって社会に出ることを支援しました。東京を中心に九州や四国、関西、中部、東北、北海道などでハタモクは開催され、延べ参加人数は1.5万人近くまで広がるソーシャルアクションとなりました。
2018年、発達障害の子どもたち向けの眼鏡事業を当時のビジネスパートナーと立ち上げました。自らもゼロから検眼を学び、東京都世田谷区に眼鏡店を開業。レンズの加工業務は栃木県にある障がい者就労支援施設に依頼し、眼鏡が売れれば彼らの仕事が生まれるという流れをつくり、本業で社会貢献できるスキームを開発しました。
2020年には、栃木県真岡市にある平飼い養鶏場「株式会社ハコニワ・ファーム」の経営に参画。現場で働く8割は障害を抱える人たちで、障がい者就労支援施設と連携した農福連携のファームです。1個300円の高級卵ブランドを開発、販売しました。
2021年1月、子どもだけではなく、目や眼鏡に問題を抱えていたり、生きにくさを感じている大人も楽になってほしいと思い、より多くの人を対象とした新ブランドとして「チャクラグラス®」を自社開発しました。約2時間かけて目や体のことを丁寧にヒアリングしながら、いかにして体や心を楽にしていくかといった観点から検眼、眼鏡製作をしています。クチコミで広がり、お客様は2000人近くまで増えてきました。
ウクライナ避難民を支援する団体との出会い
2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が起きました。
そのときからニュースで情報を見てはいましたが、早く紛争が終わってほしいと願いながらも何もできない自分を感じていました。正直に言うと、わざわざ何かをしようと思うにも至らず、日々の自分の生活に精一杯だったかもしれません。
ウクライナ侵攻のことも忘れそうになっていた9月のある日、ウクライナ避難民を支援している一般社団法人TTE避難民支援協会(https://t-t-e.jp/)代表の渡邊修平氏と出会います。
渡邊氏は20代半ばの若者で、ウクライナ侵攻が起きてすぐに行動を起こし、4月には避難民支援を行う団体を立ち上げ、クラウドファンディングをスタートさせ、大成功させました。現在は20名近くの避難民の生活支援をしています。
若いのに素晴らしいなと感銘し、じっくり話をする機会をもらい、なぜこの団体を立ち上げたのかなどを聴きました。
すると、「気づいたら動いていた」といった答えが返ってきて、なるほど、と腑に落ちたことを覚えています。意図せずとも勝手に体が動き出している。これって、私も経験があったので、理解ができたのです。(私の場合は3・11直後でした)
彼と話をしていると、私の中にもふつふつと想いが沸き上がってきました。
「僕に何かできることはないだろうか。
彼がやっていることを応援する。ウクライナ避難民に直接貢献する。
いまのぼくには何ができるだろうか。」
そういった問いが内側に立ち上がった直後、気づいたら私はこう言っていました。
「もし、ウクライナから避難してきている方で眼鏡が必要な人がいたら、眼鏡をプレゼントしたい」
すると、渡邊氏は喜んでくれました。すぐにみんなに聞いてみると言ってくれました。
後日、7名が眼鏡を作りたいと手を上げ、11月初旬に眼鏡を作ることになりました。
ウクライナの方々に検眼を実施
2022年11月1日、7名がきて検眼を行いました。通訳の方も来てくださりました。
ウクライナに眼鏡を置いてきてしまった方、合わない眼鏡しかもっていなかった方、目が悪いことは知っていたが眼鏡を持っていなかった方。そんな理由がある方々が来てくれました。
通訳を挟んでのコミュニケーションだったので、直接意思疎通ができない中での検眼は初めてで緊張しましたが、問題なく検眼は終えることができました。
眼鏡の受け渡し、Youtube、クラウドファンディング
眼鏡が完成し、11月16日にきてもらって眼鏡をお渡ししました。
眼鏡をかけると皆が笑顔になり、打診して本当によかったと思えました。
最初は大丈夫かな?といった不安もありましたが、貢献したいという気持ちに素直になって、行動してよかったと改めて思いました。
受け渡しの模様はYoutubeでもみれますので、ぜひ見てみてください。
そして、動画内にもありますが一般社団法人TTE避難民支援協会ではクラウドファンディングを12月24日まで実施しています。当社と一般社団法人TTE避難民支援協会は別の法人で資本や従業員等の関係はありませんが、ぜひこちらをチェックしてみてもらえたらうれしいです。
TTEクラウドファンディングの詳細↓
https://readyfor.jp/projects/ukraine-japan-evacuees2
チャクラグラス®では、今後も「眼鏡を通して社会貢献」ができる機会があれば、積極的にしていきたいと思います。
そして、眼鏡の本業を通しても、「人の可能性を拓く」というミッションを実現していきたいと思います。
【プロフィール】
與良だいち(よらだいち) 1974年生まれ、東京都出身。
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒。
伊藤忠商事、アクセンチュア戦略グループ、IT企業役員、組織風土改革コンサルタントを経て、2013年独立。
一般社団法人ハタモク、株式会社もくてき(現エール株式会社)を創業、株式会社innochi、株式会社ハコニワ‧ファームを共同創業。連続起業家。数々の立上げ経験を活かし、事業開発コンサルタントとしても活躍。
2021年3月、眼鏡の新ブランド【CHAKRAGLASS®】をローンチ。 目の前にいる人に徹底的に寄り添う眼鏡屋を自ら実践。
夢は、チャクラグラスの生き物化、チャクラグラシストの自己組織化。 未知である統合医療の世界に足を踏み込み、眼鏡の可能性を広げること。
趣味は「眼鏡のことを考えること」「新しいことを始めること」
ミッションは「自分らしくいきいき生きる人が増える社会をつくる」
大切にしていることは 「ときめきに従って生きる」
著書「他人の思考の9割は変えられる(マイナビ)」「自分らしく行動したい人の決める技術(秀和システム)」
株式会社ハコニワ・ファームECサイト: https://ec-haconiwa.jp/
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