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ストーリーの著者は、読者でもあります

安心安全!素材の味を楽しめる商品「古今東北」の企画者が想いを語る

著者: みやぎ生活協同組合


東北に住むコープユーザーから「美味しい」「素材の味を感じる」「便利で使いやすい」と大人気の古今東北の商品。今回は、ブランドの立ち上げエピソードや、商品開発秘話などについて、古今東北の株式会社東北協同事業開発部、鈴木さんにインタビューしてきました! また、都内IT企業に勤める女性たちによる試食会も実施。味の感想はもちろん、使いやすさやアレンジのしやすさなども併せて、レポートします。

古今東北を立ち上げるきっかけは、東日本大震災

―古今東北ができたきっかけを教えてください。



きっかけは、東日本大震災です。2011年の震災で被災されたメーカーさんを支援する目的でプロジェクトを立ち上げました。

その4年後の2015年に、東北のメーカーさんをもっと大きい形で支援して、東北全体で盛り上げていくため、本格的な独自ブランドとして「古今東北」を立ち上げました。


―古今東北は東北のものを使用した商品が多いですよね。

そうなんです。私たちは、「東北の震災復興」と「東北の地域振興」を目的に掲げて事業を行っています。古今東北の商品は、東北にあるメーカーさんが、東北の食材を使い製造しています。


現在のアイテム数は240ほどで、さらに年間20〜30品目の新商品を開発しています。販売は、主に東北地方の生協やコープの店舗と宅配ですが、一部の商品は全国の生協宅配でも購入できます。生協以外では、楽天市場からも購入でき、全国へ発送しています。今後は、東北自動車道のサービスエリアでも商品を販売予定です。

また、古今東北の食材を、ホテルの料理に使用いただく取り組みも進めています。


全国に古今東北の商品を展開することは、東北のメーカーさん達のさらなる支援につながります。生協の販路にとどまらず、様々な販路で全国、さらには世界に展開していきたいと考えています。


―古今東北の立ち上げで苦労したことはありますか。

立ち上げ時は、弊社部長の丹野が東北6県を歩き回り、メーカーさんを直接訪問していたと聞いています。その際、古今東北のブランドの思いを丁寧にお伝えし、プライベートブランド開発・製造のお願いをしていました。また一方で、生協のバイヤーからメーカーさんを紹介いただき、バイヤー起案で商品開発も同時並行で進めていました。

2015年のブランド立ち上げ時は、38品目からスタートしました。当初は認知度が全くありませんでしたが、広告を活用したり、展示会や商談会などに参加したりして、認知を広めてきました。最近は、メーカーさん側からお問い合わせいただき、商品開発をする機会も増えてきました。


例えば、今年の6月に行った催事で、販売会場で気仙沼の水産加工メーカーさんからお声がけいただきました。気仙沼は震災で甚大な被害を受けた地域の一つですが、気仙沼のフカヒレは全国的にも有名ですし、味も美味しいんですよね。そのメーカーさんとは、レトルトのフカヒレあんかけ商品を一緒に開発していて、来年の春の販売を目標に商品化を進めています。


―ブランドの人気が高まっているんですね!販売されるのを楽しみにしてます!

東北の魅力を伝える「古今東北」のこだわり


―古今東北の商品でこだわっているところや、重要だと考えていることはありますか?

まずは、商品の美味しさです。美味しくないと、お客様に選んでいただけないので、一番優先しています。


次に、商品の主原料を東北産にすることです。商品によっては、東北産以外の国産原料や海外産の原料を一部使ってはいるものの、東北産の原料を主体に作っていただくようメーカーさんに依頼しています。


3つ目に安心安全を担保する独自の取り組みです。古今東北の商品は、コープ商品ではありませんが、主に生協で販売しているため、お客様からは他のコープブランドと同レベルの安全性を求められていると考えています。

具体的には、産地証明書の提出や、仕様書に基づいた製造がされているかの工場点検を実施しています。また、主原料については、抜き打ちで一部商品について産地や品種の遺伝子検査を行っていますし、福島産原料を使った商品については定期的な放射能検査を行っています。


東北産の原料を使って美味しく安心安全な商品を開発するため、どうしても商品の値段が高くなってしまうのですが、これらは古今東北の重要なポイントだと考えて、妥協することなく商品を作っています。



―どのように商品開発をしているのですか。

古今東北の商品は、メーカーさんが作っている商品をもとに原料など一部変更したものもあれば、一から一緒に開発した商品もあります。


メーカーさんと一緒に開発した、「やっこいさば」の缶詰は、青森の八戸港で水揚げされたサバを冷凍処理せずに作った商品で、古今東北の中で最も売れている商品です。


通常のサバ缶は、新鮮なうちに冷凍させて保管した魚を加工する場合が多いのですが、このサバ缶は11〜12月に水揚げされたサバを生のまま加工しています。生で加工することで、臭みがなく身が柔らかくて美味しいサバ缶を作ることができます。

お客様からも大変好評で、先日も「魚嫌いの高齢の母が食べてくれた」とお手紙をいただきました。お客さまから、そのような声をいただけるのはとても嬉しいですね!

また、宮城県産の柚子を使った「ふわっと香る ゆずポン酢」は、宮城学院女子大学の学生さんたちの意見を参考にして開発した商品です。

弊社部長の丹野が、大学で講演会をさせていただいているご縁から、学生さんのゼミ課題として取り組んでいただきました。味も風味もよく、いろいろな料理に使えるため、お客さまからも好評な人気商品の一つです。


―独特な商品名や、シンプルなデザインも古今東北の特徴を感じます。どのような想いがこめられているのでしょうか。


商品名は、お客さまに味や食感をイメージしていただきやすくするため、形容詞やオノマトペの音感を用いた商品名をつけています。辞書を見ながら候補を考え、バイヤーやメーカーの担当者さんと相談して決定しています。正直なところ、考えるのは大変ですが、古今東北ブランドのこだわりとして、商品名を付けています。


パッケージのデザインは、白を基調として、そこに太鼓判をモチーフにした四角いロゴが入るデザインに統一しています。パッケージには、商品のイラストや画像を入れ「しずる感」を出すように工夫している商品もあります。


食材や食文化の魅力を引き出す商品づくり


―東北の食材や食文化はどのように「古今東北」に取り入れられているんでしょうか。


東北は、海産物・農作物・畜産物の資源が豊富で、どれも美味しいんです。例えば、三陸産の海産物や岩手の豚肉、山形の山菜、青森のりんご、福島の桃など。古今東北では、これらの食材の特徴を生かして、東北の魅力を生かす商品作りに取り組んでいます。


例えば、「ふわっと磯の香 松川浦のあおさ」という商品は、水揚げして乾燥させる工程のみで作られた商品ですが、原料自体の美味しさが感じられる商品でとても人気があります。


また、「まろやか 中落ちほぐし」という商品は、宮城県産の養殖銀鮭を使用し、自然な色合いで濃すぎない味付けで作っていただきました。名前の通りまろやかな味わいで自然な甘味を感じることができ、こちらも非常に売れている商品の一つです。


その他、青森産りんごのドライフルーツや、福島産白桃の缶詰などは食材本来の食感や風味を最大限に引き出すように仕上げています。

新商品を増やして、東北の味を全国へ



―最後に、今後の古今東北の展開や目標などについて教えてください。

震災で被災したメーカーをはじめとする、東北の地域振興をもっと広げるために、引き続き販路拡大を進めていきます。

全国の生協さんでは取り扱い品目を増やし、その他全国の百貨店やスーパーさんでも置いていただけるようにしたいと考えています。また、新しい商品の開発も進め、アイテム数を増やしていく予定です。


古今東北を多くの方に知ってもらい、商品を手によっていただくよう、拡大していきますのでご期待ください!

―新しい商品楽しみにしています!ありがとうございました!


【試食レポ】簡単調理で東北の味に!「古今東北」試食会を開催


都内にあるMY COOP Style 編集部にて、古今東北の試食会を実施しました。

簡単に調理できるのに本格的な味わいのものばかり。試食した感想とアレンジなどのアイディアも併せてレポートします!

MY COOP Styleのページへ




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