繊細さを否定せず、ポジティブに。『気疲れがスーッと消える 繊細な人の話し方』の出版ストーリー
明日香出版社(東京都文京区)は1月20日(金)に、心理書の新刊『気疲れがスーッと消える 繊細な人の話し方』(著・Ryota)を発売しました。このストーリーでは、著者のRyotaさんと明日香出版社の編集者が本書出版の背景を振り返ります。(明日香出版社)
私はHSPアドバイザーをしているRyotaです。メンタル心理カウンセラー、行動心理士の資格を持ち、YouTubeやInstagramなどの発信活動・自身の相談サービスを通じてこれまでに2000名以上のHSPさんのお悩みにお答えしてきました。また、HSPさん同士がつながれる『ココイロサロン』というコミュニティの運営もしています。
私自身も強度のHSPで、過去には、ブライダルのフォトグラファー・派遣社員・10年以上の製薬工場勤務などの経験を持っています。不規則な交代制勤務や矛盾した指示が多い上司など、多くの方が悩む職場での理不尽さをたくさん体験してきました。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略称で、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。外部からの刺激をほかの人よりも敏感に受け止めてしまう、環境からの影響を受けやすい人のことを指します。
環境からどれくらい影響を受けるかは人それぞれで、受けやすい人ほどHSPの度合いが高いといえます。影響の受けやすさは、家庭環境や抱えているストレス、特定の遺伝子の有無や、日常的な行動からはかることができます。
私はHSPさんからさまざまなご相談を受けますが、その中でも話し方・コミュニケーションについてのお悩みはとくに多く寄せられます。
繊細さを否定せず、ポジティブに生かすことができる
HSPの度合いが高い繊細な方は、良心的な部分を持っています。良心的とは〝やさしい〟ということではなく、自分の言動がどのような影響をあたえるかを深く考える傾向がある、という意味です。この繊細さがコミュニケーションにも発揮されます。そして、その繊細さによって、話す際に困ってしまうことも多いのです。
たとえば、職場で上司に報告をする場面。上司が難しい顔をしていたら「報告しない方がいいだろうか」と考えて話せなくなってしまうことはありませんか?
職場の休憩時間中、本当は休みたいのに、楽しそうに話している人の気分を察して、つい会話をつづけてヘトヘトになる方もいらっしゃいます。
こうした悩みを身近な人に話しても「繊細すぎるんじゃないの?」「気にしすぎだよ」と言われてしまうことがあります。
では、繊細さは否定しなくてはならないのでしょうか?
繊細な方は良くも悪くもまわりの影響を受けやすいことがわかっています。
ささいな表情の変化で、相手の気持ちを読みとることもできるので、「気づいてくれてありがとう」と感謝されることも多いでしょう。このように、繊細さ・敏感さはコミュニケーションでポジティブに生かすこともできます。大切なのは、どのように発揮すればいいのかを知ることなのですね。
本書では、ごく小さな話し方の悩みについても解決策をお話します。これまでは緊張していた場面でも、繊細さを発揮しつつ、人づきあいがラクになる話し方ができるようになります。自分を否定せず、会話ができるようになったら素敵だと思いませんか? 本書で、繊細さ・敏感さが話し方やコミュニケーションにあたえる影響を知り、人間関係をもっと楽しめるきっかけにしていただけることを願っております。
「思い切って、会話で自分の思いを伝えよう」。私が本書で伝えたいこと
人間関係や思いを伝える方法は、生きていくうえで非常に重要なものなのです。しかし、大事なことなのにだれかが教えてくれるわけではありません。では早い段階で人間関係におびえを持ってしまった人はどうすればいいのでしょうか。人一倍敏感なHSP気質な方は、より深刻に悩んでしまうでしょう。
私自身も20代半ばまで、八方美人で人に嫌われないように過ごしてきました。言いたいことをグッとこらえ、人の刺激から身を守るようにつくり笑いで自分を守ってきたのです。人におびえ、人から使われるような人生に疑問を持っていました。
そして、思い切って自分の思いを伝えるように決断しました。言葉が出ないのなら、表情や行動で感情を見せるようにしたのです。それからは傷つくこともありましたが、人間関係で少なくとも「自分を出せないモヤモヤ」はなくなりました。
今、人間関係で悩んでいる繊細な方にも、自分を出していいんだよと後押ししたい気持ちでいっぱいです。本書は、そんな思いをまとめた一冊です。
伝えようとする勇気、相手のことを思いやる気持ちを大事にしてほしい
世の中には、ずるい人・攻撃的な人も大勢います。しかし、それ以上に心やさしく、人の話を受け止めてくれる方も多いのです。正しく思いを伝えるとは、イヤなことを「イヤ」と伝えられるようになるだけでなく、次のようにあなたの温かい気持ちを伝えるためにも役に立ちます。
- 日常的な「ありがとう」
- 大事な人への感謝
- おびえている人へ伝えたい精一杯のやさしさ
これまで会話で悩んできたあなたは、まだ上手に思いを伝えることはできないかもしれません。しかし、伝えようとする気持ちは相手に伝わるはずです。
その伝えようとする勇気、相手のことを思いやる気持ちを大事にして、これからの人生を歩んでいただければと思います。
あなたの敏感さ・繊細さがだれかの役に立つことを忘れず、大事な個性として受け止めていただけるよう、心より応援しております。
編集者がお薦めする、本書の内容
5人に1人いるとされる、HSP気質の方。彼らが特に悩みやすいとされる「会話」に焦点をしぼり、一冊にまとめました。本書に載っているのは、ビジネス書などでよくある「仕事で成果を出せる話し方」ではなく「気疲れをしないでラクに話せる話し方」です。
第3章「肩の力を抜いて人と話す」を中心に、著者のもとに届いた相談や実際の場面をもとにしたコツを紹介しています。
また、編集に際しては以下の2点に注力しました。やさしい印象を演出するため、ひらがなの割合を当社の他の書籍より高めに設定。文字数や行数もやや少なくしました。読んでいておだやかな気持ちになってもらうため、項目の見出しの表現がやわらかく、かつ平易になるようにしました。
【書籍情報】
・著者:Ryota
・ISBN:978-4-7569-2248-9
・ページ数:264
・本体価格:1500円
・判型:B6並製
【会社情報】
有限会社明日香出版社
〒112-0005
東京都文京区水道2-11-5
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