「色校正」の印刷もサステナブルの時代へ!次世代機プルーフジェットが叶える環境負荷軽減。
製版会社として50年以上の歴史を持つ、株式会社伊藤美藝社製版所(本社:愛知県名古屋市北区/代表取締役社長:伊藤 公一)は、持続可能な社会が求められる昨今、大量の紙やインクを使う我々印刷業界では、どんなことができるだろうか?を常に考えてきました。今までの慣習にとらわれない新たな技術とアイデアを駆使し、あらゆる角度から実現できる可能性を探している中、本紙を使った色校正出力時の環境負荷を減らすことができる次世代型デジタル色校正機「プルーフジェット」と出会い、東京支店にて導入するに至りました。
この機器を導入したことで、紙の使用を大幅に削減でき、アルミ製の「版」が不要になるなど、様々な無駄を省くことができるようになりました。今後は色の再現性が高い本紙色校正を最少1部から対応可能になり、制作スピードも向上したことで最短夕方データ入稿の翌朝提出というスケジュールにも対応可能になりました。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000114985.html
■導入ストーリー
印刷物の作成において「色校正」という印刷物の色を確認していただく工程があります。案件によっては簡易的なチェックで済ませてしまうものもありますが、実際の印刷物に使用する紙(本紙)を使った「本紙色校正」で確認していただく案件があります。この本紙色校正で様々な課題がありました。
本紙色校正で多く使用されているのが平台色校正機です。専用の機械でオフセット印刷を行う方法ですが、機械自体がオフセット印刷機とは構造が異なり、職人のスキルによっても色再現のブレが起こりやすく、品質の維持に課題を抱えてきました。また、平台色校正機を製造している大手メーカーが製造、メンテナンスサービスを終了しており、機械の故障は、規模の縮小につながります。
平台色校正機のほかにも、完成製品を刷るときに使う印刷機を稼働させる本機色校正があります。印刷機を使用するため、アルミの「版」が必要となり、一回につき100〜400枚の紙を必要とします。色校正で必要とされる部数は約2〜5部程度ですから、そのほとんどが廃棄されます。本番と変わらない費用が掛かる上に版、紙、インクなどの資源の無駄が多いことが課題となります。
このような課題を解消するために、プルーフジェットの導入に至りました。以前はインクジェット方式に対応する用紙でなければ印刷することができませんでしたが、技術の発展により、油性オフセット印刷の紙に対応できるようになり、本紙色校正が可能になりました。デジタルデータを使って色を管理しているので、安定した色再現が可能。上記2つの方法と大きく異なるのは「版」が必要ないという点です。アルミ版は製版工程で現像液や定着液を使用し、廃液として処分されます。版がなくなるということは、アルミ版と廃液を減らすことにもつながります。また、1枚から印刷可能なので小ロット対応もでき、色出しに必要な用紙もほとんど必要としないので、コスト面だけでなく環境面にも大きなメリットがあります。課題としては「特色」が表現できません。特色を使った案件ではこの方法は使えないという点で制限がかかってしまいますが、まずは、カラー4色刷りの案件から取り組んでまいります。
■サステナブルな社会を目指して
多くの資源を使って成り立っている印刷業界。今回のプルーフジェット導入は環境負荷を軽減させるほんの一例にすぎません。しかし今回のように、今までそれが当たり前で、それ以外に方法がないので仕方がないというマインドで目を伏せていたこと。そこに疑問を感じることさえなくなってしまうほど慣習化されてしまっていることにも、新しい技術や創意工夫で解決の糸口がきっと見付かるという確かな手応えを感じました。
我々はサステナブルをやめない。この積み重ねが近い将来、印刷業界全体に広がり、持続可能な産業としてますます発展していくことを目指して活動を続けて参ります。
■プルーフジェットについて
名称:Proof Jet F1100AQ
印字方法:ピエゾインクジェット方式
用紙位置決め:3点ピン(0.5 mm高さ)当て(マニュアルセット時)
印字解像度:1,200 × 900 dpi、1,200 × 1,200 dpi
印字モード:単方向
最大用紙サイズ:1,100 × 800 mm
最大印字サイズ:1,060 × 760 mm(自動給排紙時推奨サイズ)
1,100 × 800 mm(マニュアルセット時最大サイズ)
最大用紙厚:1.2 mm
■企業情報
株式会社伊藤美藝社製版所(いとうびげいしゃせいはんしょ)
総合カラー写真製版、オフセット印刷、パンフレット等の企画・制作・ホームページ制作・UV・インクジェット出力
○導入拠点:東京支店
所在地:〒104-0033 東京都中央区新川1-9-2 新一ビル1F
電話番号:03-5117-2277(代表) FAX番号:03-5117-2353
○本社
所在地:〒462-0828 名古屋市北区東水切町3-40
電話番号:052-991-2258(代表) FAX番号:052-914-6064
■本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社伊藤美藝社製版所(いとうびげいしゃせいはんしょ)
東京支店 営業部 松井 渉(まつい わたる)
携帯番号:090-4402-7369
電話番号:03-5117-2277(代表) FAX番号:03-5117-2353
E-Mail:w-matsui@bigei.co.jp
Twitter:https://twitter.com/itoubigeisya
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