天空のサンクチュアリで癒しの体験。カフェー清涯荘に隣接するリゾート型の1棟貸し別荘「Villa TEN ZAN」の誕生秘話

江戸時代から残る中山道の小さな宿場町「大湫宿」から南へ1㎞ほどの場所に、「清涯荘」と言う古い別荘地があります。電力自由化支援機構株式会社は、手付かずだった清涯荘を開拓し、2017年に「カフェー清涯荘」を開店しました。そして今回新たに、リゾート型の1棟貸し別荘「Villa TEN ZAN」がオープンします。より快適な施設にするためのクラウドファンディングも実施しております。

本ストーリーでは、代表の溝口から「カフェー清涯荘」のオープンに至ったきっかけや紆余曲折、そして今回宿泊を開始した貸別荘「Villa TEN ZAN」に込めた想いや魅力について伝えます。

左より、 溝口昭八郎／溝口恵／溝口武

溝口 武

美術大学、設計事務所を経て、郷里の岐阜に戻り会社経営をしながらカフェー清涯荘を始める。建築デザイン、企画立案、カフェ・リゾートのプロデュース。

溝口 恵

アメリカ留学後、外資系会社を経て、カフェー清涯荘でマクロビオティックを元にした料理を提供。料理やサービス、インテリアのプロデュース。

溝口 昭八郎

瑞浪市職員を経て、瑞浪市議会議員を2期務める。その後会社を経営。行政書士。山に埋もれた清涯荘を掘り起し、いくつもの難題を解決してカフェをオープンさせる。自力でヘリポートを作ったり動物を飼ったり、清涯荘の基礎を作る。（令和5年2月他界）

電力自由化支援機構株式会社の取り組みと「カフェー清涯荘」オープンのきっかけ

電力自由化支援機構株式会社はNPO法人から出発し、岐阜県の自治体のおよそ半数、地域の民間企業の電力契約をコンサルティングしています。そして2017年から、瑞浪市の標高500ｍの山の上でカフェを始め、埋もれた別荘地をリゾートに再生する事業にも取り組み始めました。

電力自由化支援機構株式会社を経営するメンバーは、この瑞浪市で十五代続く家族です。実家は、近くの国道で50年ほど食堂を営んでいました。

清涯荘はおよそ50年前に、瑞浪市大湫（おおくて）町の、標高500ｍの山の上に別荘として建てられました。ここからは中央アルプスや恵那山、屏風山、瑞浪市街地、さらに晴天時には名古屋の高層ビルも眺望できます。しかし数十年経ち、その場所は木々に埋もれて誰も立ち入らない場所となっていました。

2017年2月、山の中に新しい住まいを探していた私たちは、この山の付近に住む人づてに、清涯荘を知りました。門で閉ざされた敷地に足を踏み入れると、鬱蒼と生える木々が陰をつくり、昼間でも薄暗く、建物の外壁は元の色を失い、どんな姿であったのかも想像がつかないほど古びてしまっていました。周辺の木々は建物よりも高く覆い被さり、林立する木々の隙間から正面の山が少し見える程度の眺めしかありませんでした。

住むにしても、木々の伐採や建物の修復はあまりにも規模が大きすぎて、非現実的に思えたのです。

しかし、私達はこの絶望的な土地と建物に何故か希望を感じました。持ち主を探し出して交渉をし、譲っていただくことになったのです。

その矢先、伐採や建物の修復の融資を金融機関に断られるという事態が起こりました。土地がこの山一帯を別荘地にした有志19人の共有持分となっており、私道だったためです。

私たちはこの私道の所有者を全て探し出し、1件1件訪ねて道路の寄付のお願いをしました。持ち主の中には倒産してしまった会社もあり、その場合は管財人を探し出し、裁判所で権利の移譲を認めてもらいました。全ての土地を1つにまとめて地元の市へ寄付をし、市の道として認定をしてもらい、ようやく銀行からの融資を受ける事ができたのです。

古びていた建物の外壁の塗装や防水工事は地元の業者へ直に発注して、自分達で現場監督を行いました。建物もどんどん綺麗に、見違えるようになっていきます。 

土地全体を覆う50年物のヒノキは売ることもできず、伐採に多額の費用がかかることがわかりました。ですが落胆していたところ、ある業者に格安で引き受けてもらうことになったのです。若いころ、偶然にも私たちの家族が営む食堂によく来ており『世話になったから』ということでした。伐採した木は、バイオ燃料にするために搬出してもらうことができました。

伐採は、私たちの想像を超える速さで瞬く間に進んでいきました。薄暗かった道路に陽光が射し込み、山全体が明るくなっていきました。

建物の周辺の木が伐採されると、屋上からはとんでもない景色が出現しました。東は長野の中央アルプス、恵那山、南は屏風山、瑞浪の市街地、西の山の向こうには、20km以上先にある名古屋の駅ビルまで、270°の大パノラマの絶景が一望できるようになったのです。地元に住んでいながら、こんな景色は今まで一度も見たことがありません。

このすばらしい景色を、多くの方に見て感動していただきたいという思いが家族の中に芽生えはじめました。そのようにして、オープンしたのが、カフェー清涯荘です。

カフェー清涯荘は、絶景と料理で口コミが広がり、コロナ過でも県外や関西・関東方面から人が訪れるようになりました。わざわざ遠方より来るお客さまも増え、次第に、朝晩の絶景や中山道の旧跡などこの地域の良さを堪能して帰って欲しいという思いが強くなりました。

絶景カフェに隣接する、もう一つの別荘「Villa TEN ZAN」

清涯荘の隣に、もう一つ昭和遺産的な素晴らしい別荘があります。日本の高度成長期に贅沢に資金をかけ、細部一つ一つまでオーダーで作られているものです。50年の歳月を経ても、この建物は非常に良い状態で保存され、庭木は美しく育ち、1000坪の敷地に佇む別荘は優美な姿を見せています。

新たに託された別荘をリニューアル。クラウドファンディング実施

今回、この別荘を元のオーナーから私たちに託していただきました。1棟貸のスウィートヴィラ「Villa TEN ZAN」として宿泊を開始いたします。宿泊事業は初めてとなりますが、カフェで6年間培ってきたサービスのノウハウを宿泊事業にも生かしていきたいと考えています。

建物はもともときれいな状態でしたが、お客様にゆっくりくつろいでいただくための備品など、まだまだ揃えなくてはなりません。そのためにもクラウドファンディングサイト「マクアケ」で資金を集め、お客様が快適に過ごせる空間を準備したいと考えています。

今回、緑を楽しみながら入浴できる浴室を新設

ダイニングから直接アプローチできる中庭にバーベキュー設備を設置予定

実際にこの場所に訪れて、その空気感や広がりを感じていただき、建物だけではなく、この天空の場所のすばらしさを是非体感してください。この宿泊施設を通して、中山道の旧跡や、地元の飲食店や陶芸作家と連携をし、岐阜県の東濃地方の良さを存分に体験していただきたいと考えています。

これからの展望

カフェから始まり、会員制のラウンジ、そして宿泊施設と、この場所はリゾートへと進化しています。

昭和のすばらしい遺産と大自然の風景や旧跡を多くの方に楽しんでいただけるこの天空のサンクチュアリを、私たちは「TEN KUH RESORT」と名付けます。

”TEN KUH”は”天空”であり、”10（TEN)から九(KUH）を引きシンプルに生きる”という意味を込めています。

今後は日本だけでなく、海外の方にもこのリゾートに足を運んでいただけるような感動の場所にしてゆきたいと考えています。

【「VillaTEN ZAN」施設概要】

名称：Villa TEN ZAN（ヴィラテンザン」

所在地：岐阜県瑞浪市大湫町221-159

アクセス：車の場合：名古屋より 高速道路で約60分

電車の場合：名古屋駅よりJR瑞浪駅まで50分／瑞浪駅より タクシー20分　

電話番号：0572-63-3013

1棟貸し料金：1泊2日　￥150,000（税込）※マクアケではプランによって料金が異なります。

客室数：寝室4室（最大10名まで宿泊可）

URL：https://seigaiso.com/

「マクアケ」にてクラウドファンディングを実施しております。

マクアケウェブページ：https://www.makuake.com/project/villa_ten_zan/

天空のサンクチュアリで絶景に出会う

そこは思わず深呼吸したくなる澄んだ空気と四季折々の自然の美しさに囲まれ、早朝一面に広がる雲海、夕焼け色に染まる山並み、天空いっぱいに広がる奇跡の絶景に出会える、まさに「天空のサンクチュアリ（聖域）」です。

昭和遺産の大邸宅でラグジュアリーな時間を過ごす

「VillaTEN ZAN」は1960年代に莫大な資産を投じて建てられた昭和の大豪邸。豊かな自然に囲まれた敷地に広い庭園を有する高級リゾート別荘では、非日常でラグジュアリーなひとときをご堪能いただけます。

28帖のLDK、和室２部屋、ベッドルーム２部屋、バスルーム２室、ライブラリーなど贅沢な室内や広い庭、大自然の絶景まで含めてまるごと1棟ひとりじめできます。家族やグループ、研修など、10名様までのご宿泊が可能です。

心と身体を喜ばせるひとときを

心を豊かに満たす絶景と身体が喜ぶ美食。他には無い体験がここにあります。

壁一面の大きな窓から木々の緑を眺めながら、ひのき成分のお風呂にゆっくりと浸かる至福のバスタイム。そして大自然の中で何もしない時間を楽しみ、心と身体を開放してください。

【施設概要】　　敷地面積 2,900㎡ 床面積 198㎡

・リビング・ダイニング・キッチン（28帖）・ベッドルーム 2室（12帖、7帖）・和室 2室（7帖、8帖+広縁）・ライブラリー1室（7帖）・洗面室 2室・浴室 2室（ジェットバス付有）・トイレ 2室

【室内設備品】

フリーWiFi／Bluetoothスピーカー／フェイスタオル／バスタオル／ナイトウエア／スリッパ／ヘアドライヤー／シャンプー／コンディショナー／ボディソープ／キッチン（シンク、IHコンロ、食器）／電気ポット／調理器具／冷蔵庫／電子レンジ／コーヒードリップセット／ティーセット

【会社概要】

社名：電力自由化支援機構株式会社

本社所在地：岐阜県瑞浪市大湫町221-150

代表取締役：溝口 武　

事業内容： 省エネルギー・電力契約のコンサルティング/飲食事業/宿泊事業

設立： 平成25年6月