「いしだ壱成のトルコ植毛で話題」薄毛対策に価格破壊をもたらした『薄毛の窓口』の創業ストーリー

株式会社薄毛の窓口は、代表の山本祐司が昔、若ハゲに悩んでいた際に中国で自毛植毛により1年で薄毛を克服したことをきっかけに「たった1年でハゲを卒業できる世の中にする」というビジョンのもと設立された会社である。

技術レベルが高く、日本よりも2〜3倍治療費が安い海外のクリニック(中国・マレーシア・トルコ)と提携し、海外で自毛植毛する方のサポート業務を行なっている。また、昨年3月にトルコでの海外植毛手術が「奇跡の植毛手術」として話題となった「いしだ壱成」氏をはじめ、海外で植毛した方の経過の様子などをYouTube(ハゲリーマンちゃんねる)にて情報発信をしている。

日本では約300万円前後かかる自毛植毛の施術を、1年間の術後ケア・観光ガイド込みで約80万円で提供。芸能人のトルコ植毛サポートや、YouTube番組「令和の虎」での資金調達に成功した。

薄毛の窓口代表 山本祐司(左) いしだ壱成(右)

「髪なし金なしコネなし」のサラリーマンだった山本祐司が薄毛の窓口を起業し、YouTubeをフル活用して事業を軌道に乗せた成長の裏側を紹介する。

お金が無かったがハゲを治したかった

創業者の山本は22才からハゲ始めた。育毛剤・クリニック通い・サプリメントなど「良さそうな情報」に振り回され、20代前半は200万円以上も注ぎ込んだ。しかし、一向に効果が出ず、薄毛が進んでいく日々はかなりのストレスを感じさせた。

26才になった頃、自分の後頭部の髪をハゲてる場所に引っ越しさせる「自毛植毛」という手術を知り、東京のクリニックを訪れるも提示された見積額で約300万円と提示され、当時貯金残高が60万円しかなかった山本は国内での自毛植毛を諦めた。

いしだ壱成「奇跡の植毛手術」として話題となった動画

高額料金は日本だけ。海外の自毛植毛でハゲ卒業。

山本が当時付き合っていた中国人の彼女(現妻)に中国の植毛料金の相場はいくらか聞いて調べてもらった結果衝撃が走った。比較的高級なクリニックでも日本相場の三分の一程度の費用しかかからないことが分かった。さらに韓国や近隣アジアの友人に聞いたところ同様の費用情報しか出て来ず、自毛植毛は日本だけ非常に高額な料金相場であることが分かった。

当時、海外での植毛事情について日本で聞いたことがなかったため、漠然とした「怖さ」もあったが、クチコミや技術レベルを慎重に調査し、安全確認を十二分にした上で海外での自毛植毛を自ら実施した。

植毛して1年後、植毛した箇所から充分に髪の毛が生え揃ったタイミングで今までの若ハゲの苦しみから解放された事を実感し、強い納得感と強い自信が得られ、人生が大きく好転した。

海外植毛した芸能人「楽しんご」(左)

趣味レベルの活動から起業に発展

海外の自毛植毛で非常に安価に薄毛を卒業できた山本は自らの体験談をブログ、YouTubeなどで当時の自分のような「薄毛で悩んでるが大金を持ち合わせて無い人」に向けて情報発信を開始した。当時サラリーマンだったので本業の傍ら「誰かの役に立ったらいいな」という趣味レベルからのスタートだった。

しかし、予想以上に多くの反響があり、若ハゲだった頃の自分と同じ悩みを抱えている人が大勢いることを確認した。「日本の植毛は高すぎて手が出ない」という課題を解決する選択肢を作ることができる部分に可能性を感じ、起業する準備を整え始めた。

YouTube番組「令和の虎」の林社長(最左)

3カ国の植毛クリニックと業務提携。世界の最新技術を提供できる体制に

薄毛対策を本格的に生業にするので、元々興味のあった「髪に関する勉強」を本格的に始め、毛髪診断士の資格を取得した。また、海外植毛する際に、せっかくなら観光も楽しむべきという強い意向のもと、中国、マレーシア、トルコの3ヶ国の植毛クリニックと業務提携をした。

「提携してる植毛クリニックの技術はどこも一級品なので観光してみたい国をどうぞ！」という選択肢の提示は後に視聴者のハートをガッチリ掴み、ガイド付きの観光と植毛が出来るのに日本の植毛料金よりも格安というビジネスモデルが完成した。

また、後の調査で、日本はどちらかというと自毛植毛は遅れている国かつ植毛のプレイヤー数が少なすぎるため価格競争も技術競争も起こっていない業界構造であることもわかった。薄毛の窓口は3カ国のクリニックとの提携により、常に複数の視点から最新の植毛ノウハウを収集する体制が整った結果、提供するサービスの質の底上げに繋がった。

提携クリニックドクター陣

YouTube番組「令和の虎」で資金調達。社長たちも植毛を体験

植毛によって髪も生え、海外植毛のビジネスモデルを整えたが、山本は依然として金なしコネなしの状態。そんな中ビジネス系YouTube番組の「令和の虎」にて軍資金と協力者を手に入れるために出演。結果、200万円の軍資金と協力者を得ることに成功。令和の虎は真剣勝負の投資番組である。出演したことの副産物として「薄毛で悩む人を助けたい」「もっと安く植毛を提供したい」という真剣な想いが画面越しに視聴者に伝わり、コメント欄もポジティブな書き込みで溢れ返った。

また、令和の虎に出演している審査員側の社長たちにも実際に海外の植毛を体験してもらい、その動画をYouTubeに投稿したところ大反響となり、令和の虎出演によって事業が軌道に乗り始める起爆剤となった。

YouTube番組「令和の虎」165人目の志願者 山本祐司

俳優「いしだ壱成」がトルコでの植毛で人生V字回復

2021年12月、芸能人のいしだ壱成氏の3度目の離婚報道は世間をざわつかせた。離婚の賛否については自由に語りあって構わないが、許せなかったのは離婚とは関係の無い「ハゲ」という大量の誹謗中傷の書き込みだ。山本も若ハゲで苦しんだ過去があるため、「何気ないその一言」でどれだけ傷付くかをよく理解していた。誹謗中傷の嵐と仕事ゼロの期間が長く続いたいしだ壱成氏の心境は想像を絶する。

いしだ壱成氏とは微塵も接点が無かったが、SNS経由で熱烈なメッセージを送り、「ハゲとバカにした奴らを見返しましょう。薄毛を卒業する手伝いをさせて下さい」と懇願した。その結果、運良く縁繋ぐことができ、いしだ壱成氏とトルコ植毛に同行することとなった。

いしだ壱成氏のトルコ植毛は連日ニュースやテレビ番組で放送され話題になった。また、それをきっかけに彼の元にあっという間に映画やドラマ等の仕事が山のように舞い込むようになり、まさに植毛で人生V字回復した。今では2年先まで仕事の予約で多忙を極めるらしい。

そして、いしだ壱成氏のトルコ植毛動画をYouTubeに投稿したところ、薄毛の窓口の更なる飛躍につながった。

トルコ植毛して薄毛卒業した「いしだ壱成」

YouTubeの力で自毛植毛をもっと身近に

薄毛の窓口の集客チャネルは99%がYouTubeだ。事業成長にSNSは欠かせない、そう言われ続けて、はや何年経ったことだろう、果たしてどのくらいの企業がSNSをうまく活用できているだろうか？薄毛の窓口はYouTubeを「信頼を蓄積させるプラットフォーム」と位置付けている。

YouTubeでは中途半端な気持ちは画面越しにすぐ伝わってしまう、逆に魂込めて本気で向き合っている姿勢・熱量は画面越しに伝播する。

最近、植毛を紹介する「競合」が増えてきたが、市場が広がっている証拠だし喜ばしい事だと考えている。海外植毛という小さな分野ではあるが、今や薄毛の窓口は業界TOPの知名度と実績を誇る。

実は「植毛紹介の仕事」はとても難しい。

植毛した成果を最大化させるには手術当日よりも術後の過ごし方やケアの仕方の方がむしろ重要である。「紹介して終わり」という短絡的な考え方であれば絶対に事業は上手くいかない。植毛した毛も上手く生えて来ず、成果に結び付かないだろう。薄毛卒業に向けて1年間伴走するプロフェッショナル集団が側にいなければ成果を最大化出来ないので、これから植毛を検討する方は「誰が伴走してくれるか？」を慎重に吟味する必要がある。

これまで蓄積した術後ケアノウハウ・信頼は小手先のテクニックだけでは逆転不可能なため我々は新規参入する競合を恐れていない。

海外植毛の心理的ハードルは高すぎる。有給を何日も取って、海外に行って、手術をする。仮に100人に聞いたら99人が「なんとなく怖い」と言う感想を抱くだろう。創業当初から「もっと安価に安全に植毛できる世の中にしたい」と考え続けているため、競合の力を借りつつ皆で海外植毛市場を開拓し、もっと自毛植毛が身近に感じられる世の中になってくれることを切に祈って、今日もYouTubeに動画を投稿し続ける。

女性の美容系YouTuber 「ハウスダスト」おでこ植毛

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