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STORYS.JPは、2013年2月に誕生しました。

発信は、社会課題に立ち向かう仲間集め。NPOのHPリニューアルと、その裏側にある想い。

著者: NPO法人CLACK

少し前から増えてきている「プロボノ」という社会貢献の形。自身が培った職業スキルをNPOなどの社会課題解決組織に無料提供するものですが、僕は広告会社で培っているマーケティングの知見をもって、NPO法人CLACKをお手伝いしています。


CLACKは、貧困などの問題に苦しむ高校生にプログラミング教育を無料で提供しているNPOです。高校生たちはプログラミングを学びながら、さまざまな活動を通して何かをやり遂げる経験をしたり、人前で発表をして自信をつけたり、大人からキャリア設計についての生の声を聞かせてもらったりしています。


そんなCLACKは、今年の3月に2周年の節目を迎えました。

メンバーも増え、これからの活動拡大に向けてホームページも刷新することになり、マーケティングまわりをお手伝いしている僕もプロジェクトチームに加わることになりました。今回はそのお話しをさせて頂ければと思います。

NPO法人CLACK 広報 岡村 和樹

NPOが情報発信をする目的は、「仲間集め」

NPOにとって情報発信とは、「一緒に社会課題に立ち向かってくれる仲間を集める」ための活動です。そのため活動内容の前に、自分たちが向き合う社会課題についてきちんと理解してもらうことが必要になります。


想いを乗せつつも、しっかりデータなど根拠をもって、自分たちが問題視している社会課題像を見せていきます。

活動の意義を見つめなおし、言葉に落とし込む

社会課題について理解してもらった後は、活動について知ってもらいます。

団体の中にいる人からすると、もはや当たり前になっているものの魅力を伝えなくてはいけないので、思っていた以上に大変な部分です。


まずは、そもそもの活動の意義から考え直していきました。

端的に事業を説明する言葉ではなく、もう一歩抽象度を上げた、「意義」の言語化です。


自分の可能性を感じるための材料が少なかった子たちが、安心できる場所に出会い、小さな失敗や成功を繰り返しながらも、何かを作り上げる楽しさを知り、卒業後の世界について話してくれる大人たちとふれ合い…。そうした経験の中で彼らは少しずつ、じんわりと、自分の可能性を実感したり、卒業後の世界に希望を感じたりしていく。


それは、社会に大きな一歩をふみ出す前の『助走』のような時間なのではないかと思いました。そしてその助走には、いつもCLACKのメンバーたちがより添っている。その助走の道を、より安心できる、より温かなものにしているのだと思いました。



また、個人的には毎回忘れてしまうポイントなのですが、そもそもなぜ「プログラミング」というものを選んで活動しているのか、初見の人は疑問に思いますよね。


そうした背景もきちんと説明したいのですが、プログラミングと聞くと「スキル感」が強く、人間味が通う感じが薄いのではないかと思い、1つ目の理由としては人肌を感じてもらいやすいポイントから説明していきました。




直面した困難

ここまで今回のHPの構成の考え方をさくさくっと書いてしまいましたが、立ち上がりのNPOだからこその、乗り越えなければいけない困難が僕たちにはありました。


ひとことで言ってしまうと、それはマンパワーの不足でした。

若い団体は特にですが、NPO資金の大半は事業の方にあてているため、対外発信に使える予算は限られています。コンサル~デザイン~コーディングと、トータルでお仕事をお任せできる制作会社さんと組めると早いのですが、今回はそうはいきません。


なんとかデザイナーさんにデザインをお願いする予算はあったものの、それ以外の部分はすべて自分たちでなんとかしなければいけませんでした。

さらに、今回のプロジェクトメンバーはほとんどが平日昼間は他に本業がある学生と社会人。なかなか時間を取れず、通常のWeb制作よりも時間がたくさんかかっていたと思います。

「想い」でつながったメンバーだからこそ、困難を乗り越えられた

これだけ工数の必要なプロジェクトで、人手が足りなくて、お金もなくて…

普通だったら、イヤになったり逃げてしまったりしてもおかしくないですよね。それでもプロジェクトメンバーは全員、自分が使える時間を何とか工面し続けていました。


その理由を今振り返ると、やっぱりみんなCLACKに通う高校生のことを思い浮かべていたからなんじゃないかな、と思います。僕たちは全員、このHPの完成がCLACKの活動の拡大に微力でもつながって、そしてより多くの高校生たちの支援に繋がることを知っていました。


デザイナーの方にもCLACKの活動のことはお伝えしていて、このプロジェクトの意義も一緒に話していました。なのでみんな、そうしたゴールに向かって、気持ちが維持されていたのだと思います。やはり人の原動力は心なのだなと、今振り返ると実感します。


非営利組織ではこうして「活動の意義」がどれだけクリアにメンバーの頭と心のなかに描かれているかが重要なのだと学びました。

プロボノ活動を通して得られた感情

NPOなどソーシャルセクターでプロボノをしていて一番気持ちが高まるのは、誰かの「想い」を中心に人が集まり、どんどん想いが形になっていく瞬間に立ち会えた時です。こうした瞬間は、ビジネスセクターの大きな会社にいるとなかなか立ち会う機会がないと思っています。


今回のホームページも、僕のような社会人プロボノや大学生インターン、フリーランスのデザイナーの方、そしてCLACKの代表理事と、多くの人の力によって形になりました。そうして想いが形になったときの達成感は、本業で得られるそれとは違った良さがあります。


そして何より、やっぱり高校生たちからの声を聞ける時が一番心に来ます。

CLACKの生徒や卒業生からは「自分を変えることができた」「プログラミングが大好きになった」「大学進学を考え始めた」など、とても嬉しい言葉をもらっています。


皆さん、プロボノやNPOへの寄付に、少し興味が湧いてきましたでしょうか?繰り返しになってしまいますが、NPOの情報発信の目的は「仲間集め」です。もちろんこのStoryも。皆さんがソーシャルセクターと関わり始めるきっかけの1つになれたら、こんなに嬉しいことはありません。


そしてCLACKの活動を、ここに通う高校生たちを、応援して頂けると嬉しいです。


◆NPO法人CLACK

https://clack.ne.jp/

◆ご寄付はこちらにお願いします↓

https://syncable.biz/associate/clack/donate/


・Twitter:https://twitter.com/npo_clack

・Facebook:https://www.facebook.com/clackpc








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