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オフィスリニューアルで「みんなで育てるオフィス」に。アクシスコンサルティングが考える最大のパフォーマンスを発揮できるオフィスとそのプロジェクトの軌跡

著者: アクシスコンサルティング株式会社

私たちアクシスコンサルティングは「人が活きる、人を活かす。~人的資本の最大化・最適化・再配置~」という理念を掲げており、創業時より人材を「資産」ではなく「資本」と捉えた経営を推進してきました。これは、企業の成長において人が最大の資本であるという考えから来ています。当社のビジネスを支える社員ひとりひとりに対しても同様で、社員のパフォーマンスと人的資本を最大化するためにさまざまな取り組みを進めています。


その一環として、このたび本社である東京オフィスの増床とリニューアルを実施。

段階的に工事を進め、3月より本格的に利用を開始しました。

(左から:総務人事部 金子・酒井、有限会社インターアームの岡さま、株式会社FLOOATの今野さま)


今回、オフィスの増床とリニューアルプロジェクトを担当した総務人事部 金子・酒井とプロジェクトマネジメントとして参画いただいた有限会社インターアームの岡さま、株式会社FLOOATの今野さまへ目的や新しいオフィスに込めた思いを聞きました。

ABWの働き方と全体でコミュニケーションできる空間作りへの挑戦

―プロジェクトがスタートしたきっかけを教えてください

金子:私が入社した頃は50人前後の規模だったのですが、現在はその倍以上の社員数になり、従前の6Fだけでは物理的にスペースがない状態でした。また、以前の会議室は音漏れなどがひどく、個人情報や各種重要会議等のセンシティブ情報についての対処も必要でした。さらに、コロナ禍が終わり、出社の回数を少し増やしたいという話が社内であり、2023年7月にプロジェクトがスタートしました。オフィス移転も検討しましたが、物件の選定から条件交渉まで時間がかなりかかること、コストも非常に大きくなるデメリットがありました。そのような時期にたまたま、同じビルの14Fが空室になるという話があったため、増床と既存フロアをリニューアルすることにしました。


酒井:ABW(Activity Based Working)による新しい働き方が実現できる環境や、「部署を越えたコミュニケーションの場を作りたい」などを最低限の要件として、各社さまに提案いただきました。


―オフィスのコンセプトである「Grow UP 人を育てるオフィス」について教えてください

今野さま:御社のコーポレートサイトに掲載されているステートメントやミッションを見て提案しました。それを体現するオフィスにした方が皆さんに浸透しやすいと思いました。ABWという働き方にチャレンジしたいということだったため、2つのフロアの目的を明確に分けています。


金子:当社の理念である「人が活きる、人を活かす。」を体現するためにABWを導入しようという点からコンセプト策定がスタートしましたが、ABWはツールであるため、それをオフィスへ落とし込む方法を岡さまと今野さまに検討していただきました。


岡さま:ABW、いろいろな働き方ができる機能をちりばめるという考え方であるため、自身が今何をするのか、1日の流れをどうするかを組み立て、「自発的に」場所と機能を選んで働くというところにつながることが大切だと考えています。


―2つのフロアそれぞれでこだわったポイントを教えてください

今野さま:提案にあたり、最初に現場を見せていただいたときに、自然光が入り、パノラマで開放感があり景観がよかったため、14Fはそれを活かした空間作りをしたいと思いました。6Fのフロアは、自然光が少ないため、対比的なデザインにしたいなというところからスタートしました。

(14Fフロア)

(6Fフロア)


岡さま:14Fは壁を立てずに天井も空けるという、上に対しても横に対しても空間に開放感を持たせてコミュニケーションの場にする、6Fは集中できる環境にできる。明暗をつけようという方向性は直ちに決まりました。14Fは、壁をなくした代わりに床のレベルや素材を変えたのがポイントです。人は歩いているときに柔らかいところから堅いところに変わっただけで気持ちが切り替わるのです。目に見えない境界線を意識して目線や素材の変化で空間を区切りました。あとは、フロアの中心にL字のカウンターを設置し、空間の軸・シンボルにしました。異なる空間ですが1つのカウンターを共有できるように椅子の高さで調整することで違う場所にいても何かを共有していることが感じられるようにしました。


今野:6Fは、来客とMTGに特化したフロアとして、天井をしっかりと作って音漏れ対策をした会議室の設置と、集中できる空間になっています。ファブリックなども重厚感のあるようなものを用いてお客さまを出迎える場所として高級感なども意識しました。


岡さま:6Fは来客スペースもあるため、緊張感も出るようなデザインにしています。14Fは社員のみが使うスペースとなるため、ホッとできるリビングのような雰囲気にしています。ロッカースペースやドリンク関係を充実させたのも、リビングルームのような立ち寄る場所として使っていただけたらという意図です。


―プロジェクトを進めるにあたり、社員からの意見が反映されたところはありますか?

岡さま:御社のビジネスの特性上、候補者さまや企業のご担当者さまとの面談が多く、MTGで使用できる個室ブースが結構必要であるということ、また1人ではなく上司と同席するケースもあるという話が出たため、2人でMTGに使用できるスペースを増やしました。


酒井:会議室の名前は、全社員からアンケートを採り、その結果をもとにプロジェクトメンバーで検討しました。社名に関するもの、ビジネスに関するもの、ユニークなアイデアがあったのですが、最終的に当社のコーポレートカラーである青をベースにさまざまな青を会議室の名前にしました。お客さま向けには頭文字のアルファベットでご案内をしつつ、社内向けにはコーポレートカラーの青をコミュニケーションの中で意識するツールとして使っていただけたらなと思っています。

働く社員からも好評。サスティナブルや健康経営にも配慮された仕掛けとは

―特に大変だったことは何でしょうか?

岡さま:このプロジェクトで最もネックとなったことは「排煙」に関する規制をクリアさせることでした。確保すべき部屋の大きさや、消防車をつなぐための場所の確保などいろいろな規制がありました。


金子:予算内で完成させることも大変でした。やりたいことはたくさんあり、取捨選択に苦労しました。完成間近まで少し予算オーバーでしたが、偶然、近くのビルで、コロナ禍で使用していなかったオフィスを移転するという案件があり、ほぼ新品の家具を格安で調達できることになりました。


岡さま:サスティナビリティという観点からもよかったと思います。


―社員からの反響はいかがでしょう?

金子:個別のアンケートは行っていませんが、多くの方からに「とてもいいね」「働きやすい」という声をいただいています。


酒井:今まで管理部門系の方たちは業務特性上、固定席になりがちだったため、同じエリアで働くメンバーとしか交わらないということが起きていたのですが、かなり解消されている印象です。


金子:面白いと思ったのは、照明です。時間帯で照明の色味が自動で変化し、ストレスを低減させるという提案を今野さまからいただきました。


今野さま:時間が遅くなるにつれて白系から暖色系の光に変化します。太陽の光に合わせることで体にストレスが蓄積されにくいのです。


酒井:時間で変わるので時計代わりになるのですよ。


金子:健康経営の側面からもご提案いただいてよかったです。

やりたいことが実現できるオフィスへ、個人に合った空間で最大のパフォーマンスを

―新しいオフィスに今後期待することを教えてください

金子:ABWに沿った働き方になるのかウォッチしていきたいです。


酒井:社員の皆さんがやりたいことが実現できるオフィスになればいいなと思います。


岡さま:個々人のパフォーマンスが最大化されるように、自身で場所を選びながら自発的に働いていただけることに期待しています。


今野さま:働いている方たちがその空間で落ちつき、楽しく仕事ができることが、われわれとしてはうれしいことではあるため、フィードバックや感想などを随時いただき、反映しながら新しいオフィスを育てていってほしいです。




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