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老舗・永井酒造、子供が描く絵をラベルにし収益金全額を寄付。チャリティー日本酒誕生までのストーリー

著者: 永井酒造株式会社

永井酒造株式会社は1886年創業。利根川源流域に位置する群馬県川場村で「自然美を表現する綺麗な酒造り」をモットーに代表銘柄“水芭蕉”と“谷川岳”を醸す酒蔵です。「伝統と革新」をテーマに新しい価値観の日本酒製造をおこなってきました。


2023年6月2日より、子供が描いた絵をラベルに採用したチャリティー商品「MIZUBASHO子供アーティストシリーズ」の第1弾「永井酒造 お父さんありがとうラベル」を発売いたしました。本プロジェクトをスタートさせた経緯を6代目蔵元の永井則吉と、妻で同社の広報を担当する取締役の永井松美よりお伝えします。


群馬県老舗の永井酒造、「伝統と革新」をテーマに挑戦を続けてきた

永井酒造株式会社は1886年創業の酒蔵です。利根川源流域に位置する群馬県川場村で「自然美を表現する綺麗な酒造り」をモットーに代表銘柄“水芭蕉”と“谷川岳”を醸しています。

永井酒造の酒造りは初代当主・永井庄治が川場村の水に惚れ込み、長野県須坂市から移り住んできた事からスタートしました。そして「惚れ込んだ水」を守るために、酒の仕込み水が取れる沢の両脇の森を少しずつ買い足し、自然の恵をまるごと守る取り組みも行っていったのです。


私たちが目指す酒造りはこの恵まれた「水」を表現する綺麗な酒造りです。日本酒の中で水は人間の骨格に例えると背骨にあたる大事な部分です。軸となる水と、米の繊細な味わいを最大限に引き出し融合させて生まれる、口当たりが軽く飲みやすい食中酒を目指しています。 



また「世界に通用する日本酒を造りたい」との思いから「伝統と革新」をテーマに、スパークリング、スティル、ヴィンテージ、デザートという4種類の日本酒を食事のコースに合わせて楽しむコンセプト「NAGAI STYLE」を開発。さまざまな挑戦を続けてきました。


アーティストとのコラボレーションで、寄付活動を開始

そして2020年より、新しい価値観の日本酒「MIZUBASHO Artist Seriesー水芭蕉アーティストシリーズー」を発売。尾瀬国立公園に咲く水芭蕉の名を冠した日本酒「水芭蕉」を醸造する私たちが、環境の変化で危機的状況にある水芭蕉の保護に何らかの形で貢献できないか、と考えました。そしてスタートしたのが「尾瀬の水芭蕉再生プロジェクト〜心に花を咲かせましょう~」です。



MIZUBASHO Artist Seriesでは、アーティストの方にラベルを描いていただき、アートで日本酒の付加価値を高めることを目指しました。また同時に女性が「気軽に、お洒落に、楽しむ日本酒」を目指し、味わいに落とし込みました。

私たちはこのMIZUBASHO Artist Seriesを通じて、環境保全と女性のエンパワーメント支援、また持続的に地域社会の発展に貢献する為の取り組みをおこなってきました。シリーズの売り上げの5%は、プロジェクト資金として寄付しています。これまでに2弾のシリーズおよびコラボレーション商品を発売し、2度の寄付をおこなっています。



蔵元の娘が父の日に贈った向日葵の絵が、チャリティー商品のきっかけに

この度MIZUBASHO Artist Seriesの新たなラインナップ「MIZUBASHO子供アーティストシリーズ」の第1弾「永井酒造 お父さんありがとうラベル」を開発・販売するに至りました。


MIZUBASHO子供アーティストシリーズ第1弾となるラベルは中学生である蔵元の長女(花里菜)がお父さんをイメージして描いた向日葵の絵です。

2022年6月、父の日のプレゼントとしてこの絵を贈られたことがきっかけで、本プロジェクトはスタートしました。絵を受け取った時、6代目蔵元の永井則吉は言葉にできないほど感激したと言います。SNSに絵をアップしたところ、「この絵をお酒のラベルにしたらどうか?」という声を周りから頂きました。


実は、ワインの世界でも子供の書いた絵をラベルにしているものがあります。蔵元の妻でありMIZUBASHO Artist Series プロジェクト・ディレクターの永井松美(以下、松美)は、そこから商品の着想を得て、MIZUBASHO Artist Seriesの新たなラインナップに加えられないかと考えました。蔵元にそのアイディアを話したところ、子供の描いた絵で商売はしたくないと意見が一致し、チャリティー商品として販売することを決めました。


慎重だった「子どもたちへの寄付先」は、偶然の出会いから決定した

国際機関でのボランティア経験のある松美には、寄付に関する苦い経験がありました。自分たちが一生懸命集めた募金が、どう使われるのか分からないことがあったのです。そのため、寄付先の選定には慎重を期しました。

2022年秋、蔵元夫妻の2人は「子供地球基金」のガラパーティに参加しました。そこで、「顔が見える」寄付活動を行っている「子供地球基金」代表、鳥居晴美さんとの素敵な出逢いがありました。



松美は、子供地球基金が取り組む”Kids Helping Kids”が、MIZUBASHO Artist Seriesの取り組みに繋がるのではないかと考えました。

子供地球基金創設者の鳥居晴美さんと話す機会を得た松美は、娘の描いた向日葵の絵を見せることにしました。すると、鳥居さんはいたく感激し、向日葵はウクライナの国花であること、そして自分はウクライナの戦争が早く終わるように、毎日向日葵の絵を飾っていることを話してくださいました。



子供地球基金は1988年の創立以来、病気や戦争、災害などで心に傷を負った世界中の子供たちを対象にアートを用いた心のケアを中心に、ワークショップ活動、キッズアースホームの設置などを通じて支援を行っているNPO法人です。”Kids Helping Kids(子どもたちが子どもたちを救う)”と称される活動の中で制作された子供たちのアート作品は各国で高い評価を受けており、世界中の美術館などで3,000回以上にわたって絵画展が開催。

カレンダーやカードなど様々なデザインに使われる事で基金となり、世界中の子どもたちに還元されています。


MIZUBASHO子供アーティストシリーズが完成、予約販売をおこなうことに

このような縁から寄付先を子供地球基金に決定し、MIZUBASHO子供アーティストシリーズの第1弾「永井酒造 お父さんありがとうラベル」が完成しました。

2023年5月18日よりMIZUBASHO Artist Series公式オンラインショップにて先行予約販売を開始した後、6月2日に発売となりました。


-絵に込めた想い-

向日葵は英語でSunflower「太陽の花」。青い空に輝く太陽に向かって成長する、ポジティブなイメージがあります。私のお父さんは、向日葵のように明るく、前向きで、周りの人を照らし笑顔や元気を与えてくれる存在です。一般的な向日葵の色では表せないような個性的な父なので、唯一無二の存在感をカラフルな色で表現しました。そして、向日葵はウクライナの国花。Sunflower for Peace、早く戦争が終わり、1日も早く世界が平和になるように願いを込めて、父の日に向日葵の絵を贈ります。


-子供地球基金 代表 鳥居晴美様 コメント-

花里菜さんの描いた向日葵はお父さまを想う優しい気持ちがこもっています。昨年は二度、ウクライナの戦地で子ども達と絵を描くワークショップをしました。

戦地で戦う父の安否を心配する子ども達、いつになったら家族一緒に暮らせるのか?

不安を語る子ども達に大勢会いました。

父親に感謝の気持ちを込めた永井酒造のお酒をプレゼントし、その基金で世界中の子ども達に笑顔を運ぶ素敵なプロジェクトです。

向日葵のような明るい世界が一日も早く実現する事を祈っています。



-MIZUBASHO Artist Series プロジェクト・ディレクター 永井松美コメント-


学生の頃から、世界中で困っている子供達の為に少しでも自分ができることをしようと心に決め、大学では国際関係を専攻し、国内、海外ボランティア活動も続けてきました。そして現在は、酒蔵に嫁ぎ、6代目蔵元である主人と家業を営み、日本酒の素晴らしさ、楽しさ、美味しさなどを国内外へ広めながら、日本酒を軸に女性の活躍や環境保全、そして次世代育成など社会貢献にも取り組んでおります。私の想いを、蔵元である主人が誰よりも応援してくれ、新しい価値観の日本酒「MIZUBASHO Artist Series」として誕生しました。


この度、娘が父の日のプレゼントとして、お父さんをイメージして描いた「向日葵の絵」をラベルに採用する形で「MIZUBASHO 子供アーティストシリーズ」をMIZUBASHO Artist Series の一環として発売し、収益の全額を世界の子供達の為に寄付をするチャリティー商品が誕生することになりました。娘の絵をきっかけに、家族それぞれの温かい想いの連鎖が循環した父の日限定商品となります。日本酒がある暮らしを通し、世界中の「人・場所・文化」を繋げ、笑顔を分かち合える平和な未来への願いと共に、父の日のギフトなど大切な方への贈り物としてご利用頂けたら嬉しいです。


今回、寄付先となりました「子供地球基金」代表 鳥居晴美さんは、長年私が尊敬していた女性のお一人です。鳥居代表から、子供達の力で子供達を助けるという素晴らしい活動を、大人である私たちが見守り、そして応援し、アクションを起こす沢山のインスピレーションと勇気を頂きました。


永井酒造は、今年で創業137周年目を迎えます。これから私たちが継承していかなければいけないことは、日本文化の伝統、技術だけではなく、予測不可能な時代を迎える現代社会に平和で安全な暮らしの大切さも次世代へ繋げ、継承していく大切さを痛感しております。世界中のすべての子供達が安全に過ごせる平和な未来を願い、また私たちが暮らす社会が少しでも良い方向へ向かえるように、本ラインナップは来年以降も継続的にスペシャル限定商品として展開していきます。今後も、私たちが醸す日本酒で、持続可能な社会の為に、自分たちに何ができるかを常に考え模索しながら、様々な事にチャレンジしていきます。


MIZUBASHO Artist Series公式オンラインショップ

https://nagaisake.shop-pro.jp/




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