私たちの健康や美の源である「水」を守りたい。老舗化粧品会社がはじめたフリーペーパー『つづく』のストーリー
1985年より天然酵素洗顔「パパウォッシュ」を製造販売する株式会社イー・エス・エスは、20年以上前から詰め替え容器を採用するなど環境保全に努めてまいりました。 近年の環境問題に対して取り組みを加速するため、2023年4月に創刊したのが水と海を守るためのフリーペーパー『つづく』です。
酵素美容の鍵となる「酵素」にとって、水は欠かせない存在です。私たちの健康や美の源である水を、自らの手で汚している現状を変えたい。本ストーリーでは、創業のきっかけや、行ってきた取り組みについて、新たに創刊されたフリーペーパー『つづく』の意義や込められた想いをお伝えします。
株式会社イー・エス・エスとは
「1人でも多くの笑顔のために、人と地球のきれいを創る。」をミッションに、肌への効果性と環境負荷の低減を両立させた製品による酵素美容法を提唱しています。
具体的には、年齢に関わらず「素肌本来の美しさ」を求めている方に、肌の酵素環境に着目した化粧品を提供しています。
主要製品である酵素洗顔料「パパウォッシュ」には、38年前の創業当時よりパパウォッシュのためだけに開発されたパパイヤ由来の独自酵素を配合。高い角質分解効果により肌のターンオーバーが整うため、肌老化の原因となる角質肥厚の解消に優れた効果を発揮します。
その効果性が長年にわたり支持され、累計販売本数は1240万本を突破。親から子、子から孫へと3世代にわたり引き継がれる製品へと進化し続けています。
創業のきっかけ
1985年に誕生したイー・エス・エスの社名の由来は、Enzyme Skincare System(酵素美容法)。
当時美容家として活動していた創業者が、製造に高度な技術が必要なため市場には流通していなかった「パパイン酵素配合の洗顔料」に出会い、他に類を見ない効果性に惚れ込みました。
当時は雇用機会均等法が発令され、女性の社会進出が進んでいた時代。メイクや精神的ストレスによる肌への負担も増えていました。
「この洗顔料に救われる人は大勢いるはず」と考えた創業者は、パパイン酵素洗顔料の開発者と共にパパウォッシュを開発。製品への想いを直接伝え、ユーザーからの疑問や質問にもダイレクトに応えることにこだわり、店舗を通さない通信販売という形で販売をスタートしました。
「水」を守りたいという思い
酵素は植物だけでなく、菌類や動物、私たちの身体にも存在していて、その持ち主が生きていくために必要なエネルギーをつくり出すために消化や合成を助ける働きがあります。当社ではそんな「天然の工場」のような働きをする酵素環境を整えることを目指しているのですが、酵素には水により活性するという特性があります。つまり「酵素美容法」には水が必要不可欠。
ところが、地球上の水の約97.5%を占める海が、人の手によってプラスチックまみれになりつつあります。プラスチックがひとたび海に流れ込むと、波や風により数年でマイクロプラスチック化し、全てを回収することはもはや不可能。自然界では分解されることがないプラスチックは、海洋だけでなく私たちの身体にも入り込んできます。
人が美しくなるために必要な”水”を自らの手で汚してしまっているこの状況を何とかしたいという想いから、当社では20年以上前から容器のプラスチック削減の取り組みを続けてきました。
また、2021年には海洋生分解性試験済み製品を開発するなど、環境に配慮した独自の商品ポリシーのもと製品開発を行っています。このように製品を通して水質汚染の防止に貢献してはいますが、私たちの努力だけでは影響範囲が限られるという課題を常に感じていました。
海に流れ込むプラスチックごみを減らすには、より多くの方に現状を知ってもらい、行動してもらう必要があります。今、海で何が起きているのか。プラスチックとの付き合い方をどう変えたらいいのか。それを叶えるためのツールとして、『つづく』というメディアを生み出し、育てていくことにしたのです。
スマホ普及率100%の時代に、フリーペーパーを選んだわけ
メディアを立ち上げるにあたって、なぜフリーペーパーという形を選んだのか、という点についてお話ししたいと思います。20~49歳の年代ではスマホの普及率100%以上と言われる現代。多くの方に情報を届けたいなら、SNSやWebメディアを使った方が圧倒的に効率的です。
しかしながら、『つづく』の最終目的は多くの方に情報を届けるだけでなく、水を守るためのアクションを起こしていただくことなので、五感を刺激することでより記憶に残りやすいと言われている紙での情報発信をすることに決めました。
FSC認証紙を使用し、カーボンゼロプリント認定工場での印刷を行うなど、環境に配慮した方法で制作しています。また、通常フリーペーパーはPRスペースを設けて収益を確保しますが、教育機関や官公庁で配布していただくことも見据えて広告掲載はしていません。
※プラスチックゼロ宣言を行っている京都府亀岡市役所内「開かれたアトリエ」でも配布を始めました。
『つづく』に込められた3つの希望
『つづく』という名前には、3つの意味があります。
1つ目は、「日々の生活そのものが海をはじめとした地球環境に続いている」というメッセージ。海洋プラスチックごみ問題のテーマ1つをとっても、環境問題と自分の生活とが結びついていないことが一因になっていると感じるため、『つづく』をきっかけにそこに気づいてもらえたらなと考えています。
2つ目は、環境保全につながる行動は「続けることが大切だよね」という提案。誌面ではYoutubeで環境保全について精力的に発信しているサチコさんのインタビューを掲載していますが、彼女がエシカルな生活をするにあたって気を付けているのが100%を目指さないことでした。6~7割で自分にOKを出してあげて、「一生続けていこう」を大切にする。この話を聞いたとき、『つづく』が伝えたいことを言葉にしてもらった気がしてとても嬉しかったです。
3つ目は、美しい地球環境が「ずっと続きますように」という希望。私たちが次の世代に残せる価値のあるものは、文化だったり技術だったり様々だと思いますが、その全てを支えるのが地球環境だと思います。
『つづく』がその一端を担えるのであれば、これほど嬉しいことはありません。
配布はスタートしたばかりですが、すでに設置のお問い合わせもいただいていて、想いを共にするパートナーの方との今後の出会いがとても楽しみです。
【配布パートナーのお問い合わせはこちらから】
https://www.ess.ne.jp/notice/post-28881
【会社概要】
社名:株式会社イー・エス・エス
代表取締役:山﨑 智士
事業内容:化粧品販売
所在地 :〒135-0047 東京都江東区富岡2-11-6 長谷萬ビル4階
設立:1985年9月
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