知財サービスマッチングイベント「すごい知財EXPO」。業界最大級、申込者数2,000名を超える完全オンラインのイベントの裏側。「すごい知財EXPO」が生まれるまで
ビジネスにおいてますます重要性を増す「知的財産(知財)」。大企業からスタートアップ企業まで知財の獲得や活用を行うためには「優秀な知財人材の獲得」「最新の知財業務ツール」が欠かせません。
すごい知財EXPOは、知財にまつわるあらゆる情報や人材に簡単に触れることができ、共通の課題や夢をもった仲間との出会いの場を提供して、共に知財業界の発展に貢献していきたいという思いから2020年にスタートしました。
3回目を迎える今年は、知財業界に特化したオンライン式の実践型実務塾の運営を行っている”株式会社知財塾”が主催し、海外からの多数の出展社をお迎えし、グローバルなイベントに変わりつつあります。
このストーリーでは「すごい知財EXの裏側と、イベントの立ち上げについて、イベント企画者が振り返ります。
全国どこからでも参加可能。豪華ゲストも参加する知財EXPOの全貌
2020年にスタートした本イベントは、年々規模も大きくなり、昨年は参加申込2,401名、出展企業21社となりました。
第1回及び第2回はアスタミューゼ株式会社が主催していましたが、3回目の今年は、株式会社知財塾の主催で、8/23(水)から8/24(木)の各日10時-18時に開催します。
本イベントでは、ovice〈オヴィス〉が提供する「仮想的な博覧会会場」がオンライン上に登場し、参加者・出展社は、自分のアイコンを操作する形で、会場を自由に歩き回ることができます。ですから、全国のどこからでもご自由に参加いただくことが可能となっています。
・見どころ1「特別企画」
すごい知財EXPO 2023では、『それってパクリじゃないですか?』の原作者・奥乃桜子先生をゲストに迎えたインタビュー特別企画を行います。
この特別企画に関連して、参加申込フォームにて奥乃先生への質問をご応募いただき、多数のご質問を頂きました。
・見どころ2「多彩な講演」
WIPO日本事務所澤井所長による「知財の国際性と多様性」の講演に加えて、様々な知財専門家による多彩な講演を予定しております。以下が現在予定中の講演の一部でありますが、この他にも複数の講演を企画しており、二日間で知財業界の最前線を総ざらいできる内容となっております。
・AIと著作権 ~早稲田大学 知的財産法LL.M. 公開模擬講義~
・メタバースと知的財産、いま企業が留意すべき事項
・2022年度の知的財産権に関する注目判決紹介
・知財関連のニュースや話題を総ざらい
・異種弁理士トーク
2000名を超える規模のイベントへ。発案者の湯浅氏から運営経験ゼロのメンバーへのバトンパス。
すごい知財EXPOは弁理士の湯浅竜氏の発案により誕生しました。
2020年、コロナにより知財業界全体の情報の流動性や、営業の機会が減ってしまったという課題が顕在化していました。知財業界もまだまだレガシーで遅れている部分が多く、コミュニケーションや仕事を「オンライン」で完結させる文化はそれほど多くはありませんでした。
湯浅氏は、もともとIT企業であるドワンゴ出身でもあり、自身で立ち上げたIPTech弁理士法人もIT企業向けのサービスを提供していることから、知財業界全体はもっとIT化するべきという思いがありました。
そこで、完全オンライン型のすごい知財EXPOを立ち上げて、このイベントに参加すれば知財業界の動向、旬な特許事務所、知財ツール、知財サービスなどが網羅的にわかり、出展者にとっては営業機会の創出にもなれば、知財業界のIT化が進むと考えました。
「すごい知財サービスEXPO」 発起人の湯浅竜氏(Smart-IP株式会社代表取締役社長/IPTech特許業務法人副所長/知財塾取締役/情報経営イノベーション専門職大学客員教授)
当初は4名程度の人数で立ち上げを行いました。全員イベント運営経験はゼロのメンバーばかりでしたので、毎週のように企画会議を行い、試行錯誤の連続での立ち上げです。
大規模事務所や大きな団体からは「よくわからないイベント」と思われ、取り合ってくれないことも少なくありませんでした。しかし、その中でも日本技術貿易(NGB)社の担当の方が、このイベントのビジョンと将来性に共感いただき、真っ先にゴールドスポンサーになっていただきました(当時はゴールドスポンサーが最上位のスポンサープラン)。NGB社は日本の知財業界でも最大規模の会社になりますが、そのNGB社がスポンサーになってくれたことから、他の会社や団体からも一定の信頼を得ることができ、少しずつスポンサーが増えていきました。
参加者集めについても、SNSを中心に、多くの知財関係者が協力をしてくれました。中でも「知財実務オンライン」(日本の知財業界最大のYoutubeチャンネル)にはPR大使を担当いただき、イベントの告知に協力いただきました。日本弁理士会からは当時の弁理士会会長である杉村純子会長にもお越しいただき、若手弁理士とのパネルディスカッションもしていただきました。パネルディスカッション終了後の交流会場では会長を多数の若手の知財関係者が取り囲み意見交換や応援していますとの交流が自然発生的に生まれたりもしていました。そのような形で進めた1年目ですが、1000名以上の方が参加いただき、イベントとしては大成功を収めることができました。
2年目は共催企業を増やし、アスタミューゼ社、株式会社知財塾、知財図鑑の3社による運営となりました。特に知財図鑑にはクリエイティビティの高い会場デザインやセンスのいい公式HPの作成をしてもらうことができ、イベントとしての「クオリティアップ」に貢献してもらいました。結果的に2年目の参加者は2400名を超え、イベントとしての成長性を知財業界に示すことに成功しました。
これまで湯浅氏を中心とした手探りでのイベント運営でしたが、3年目からはスタッフの増員募集を行い、湯浅氏以外のメンバーでも継続的にイベント運営ができる体制づくりを行っています。Twitterで募集したところ15名近くの方が協力したいと手を上げ、現在でも10名以上のスタッフによりイベント運営がされています。人数が増えることで、少人数の時には思いつかなかった企画アイデアがたくさん生まれ、毎年「新しいこと」にチャレンジできるイベントへと発展しています。
※参考:知財図鑑インタビュー「知財業界の未来を照らす、すごい知財EXPO 2022が担うものとは?」
https://chizaizukan.com/pickup/interview/4f4bpTy9MzisGGVpa9yJnu/
前例がない中でoviceを用いたバーチャル開催
もともとは湯浅氏による発案のイベントですが、立ち上げのきっかけは仮想オフィスサービスであるoviceでした。oviceは仮想的なオフィスをバーチャル空間に設け、従業員が自宅からでも本当のオフィスにいるかのように働くことができるサービスです。メタバース空間で働くために必要なツールになります。
湯浅氏は新しいITツールを試すのが好きで、毎日のようにVR製品のオキュラスを使って、バーチャル空間で遊んだりもしていました。が、VRはデバイスが高価で頭に装着してもそれなりに「重い」ことから、知財関係者全員がVRでやり取りするのは難しいだろうと感じていました。
一方で、oviceであれば、PCやスマートフォンからも簡単にアクセスできますし、操作も直観的なことから、「バーチャルオフィスとして利用するだけではなく、オンラインのEXPOやフェアの運営にも使えるのではないか」と思いつきました。
そこで、湯浅氏はoviceを含めたオンラインイベント開催ツールになりそうなツールを複数探し、それぞれの機能の特長などを整理する表を作成しました。もし知財業界でオンラインイベントをやるなら、どのツールが最も最適かを脳内でシミュレーションしました。今でこそ、オンラインイベントは多数開催されていますが、当時は前例がなかったため、何が正解かはわからないなかでの企画でした。結果的に、oviceがもっとも相性がいいと考え、oviceを中心としたイベント設計を着手することにしました。当初は、新しく会社を立ち上げオンラインイベントに特化した「ツールの開発」から手掛けようという構想もありましたがoviceの完成度があまりにもよかったため、ツールの開発自体は行わず、イベントの開催のみ行うことにしました。
現場の担当者のコメント
すごい知財EXPOは、年に一度しかない知財業界最大のオンラインイベントです。コンセプトは「知財業界のお祭り」です。今年で3回目のイベントということで、まだまだ立ち上がりも間もなく、ご不便をおかけすることがあるかとは思いますが、運営スタッフ一同、日々少しでも知財業界が活性化するために様々なアイデアや企画を進めています。
知財関係者には一度足を運んでもらいたいと思っています。また、知財業界外の方であっても「知財」に興味のある学生の方や、スタートアップ経営者の方も多く参加されたりします。ぜひ、知財を知る「入口」としてもこのイベントを活用いただけると嬉しいです。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
■イベント情報
・イベント名称
「すごい知財EXPO 2023」
・開催日時
2023年8月23日(水)から8月24日の各日10時-18時
・イベント内容
特別企画、講演、相談会等(※詳細は別途告知します)
・参加料
無料(※要事前登録)
・参加登録
以下の参加申込フォームから参加登録をお願いします。
https://share.hsforms.com/1eI5V-1ztTyewnuOcD6qqRQcyd8m
・SNSのご案内
Twitter、Facebookにてイベントの最新情報や裏側をお届けしております。
Twitter :https://twitter.com/sugoichizai
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