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「企業と企業を繋ぐ架け橋に」経営トレンドが分かる  「CCReB GATEWAY(ククレブゲートウェイ)」誕生秘話

著者: ククレブ・アドバイザーズ株式会社

最新の経営トレンドや経営動向が分かる、ビジネス特化型ポータルサイト「CCReB GATEWAY(ククレブゲートウェイ)」が好調です。

2022年3月にローンチされたばかりですが、ローンチ後1年で早々に総会員数は1,000名を突破している。

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しかし、同サイトを運営するククレブ・アドバイザーズ株式会社は、CRE(企業不動産)事業を中心に展開しています。そのような不動産業界の企業がB2Bのポータルサイトを運営しているのか。企画・開発・運営を担当している営業部の野尻に話を聞きました。


会員数1,000名を超えるB2Bサイト「CCReB GATEWAY(ククレブゲートウェイ)」とは

CCReB GATEWAY(ククレブゲートウェイ)は、世の中の最新情報をAI/IoTで分析する事で「世の中の流れがわかる」プラットフォームです。


業種問わず、「世の中の最新の経営トレンドを知りたい」「競合他社の経営動向を把握して経営・営業戦略に活かしたい」「あらゆる経営分野の情報を効率的に入手したい」と考えているビジネスリーダーの方たちにご愛用いただいています。分析ツールはすべて、会員登録をすれば無料でお使いいただけます。


企業の経営情報を分析できる「ホットワード分析

CCReB GATEWAY」1機能である「ホットワード分析」は、人気のメインコンテンツで、上場企業の開示する中期経営計画、有価証券報告書を毎日クローリング・分析するワードクラウドです。



たとえば上記の画像は、中期経営計画書に出てくるキーワードを「登場数増減率」でソートしています。「コロナが5類感染症に移行されたので、外食事業やホテル・レジャー事業が本格的に動いていく」等、視覚的に経営動向や企業が注力していこうとしている分野を把握することができます。


上場企業だけでも3,800社が存在し、常に動向は変化するため、中期経営計画書や有価証券報告書を一つひとつ読み込むのは大変ですよね。これまでは汗をかいて取得していた統計データが簡単に取得できるようになったということで、会員様からは「こんなものが欲しかった!」とのお声が多く届きました。セミナーの資料や、提案資料、営業資料としてもご活用いただいているようです。


世の中全体だけではなく、業界や業種、上場区分別などで比較検索できる機能もあります。動向分析としていろいろな使い方ができるようになっていますので、ぜひニーズに合わせてご活用いただければと思っています。


知りたい情報に瞬時にアクセスできる「IRストレージ」

「IRストレージ」は、日々大量に開示される資料の中から、知りたい情報に瞬時にアクセスできるツールです。上場企業が開示する資料を東証API連携により、毎日収集・カテゴリ分類・ストックしています。


上場企業の開示情報は、東京証券取引所(東証)が運営するTDnetで確認することができます。しかし、確認できるのは直近1ヶ月分までで、それ以上遡る場合は各企業のホームページにアクセスして、IRライブラリーのページにいって探す必要があったり、ホームページにアクセスしても、企業が更新した順に一覧で並んでいるだけで、そこから欲しい情報に到達するまでの時間がもどかしく感じていました。


そこで、「欲しい情報に瞬時でアクセスできたら便利だよね」という思いから開発しました。



IRストレージでは「固定資産譲渡」「経営」「M&A」「人事」など、カテゴリー別に見ることができ、検索機能を使えば業種や企業名で検索をかけることも可能です。


我々のような不動産業は固定資産情報から不動産の売買や動きを見ると営業のヒントになり、お客様からは「朝のルーティンのひとつになっていて、1日1回は必ず使っています」というお声もいただいています。通勤電車に乗っている時間に、競合さんやクライアントさんの人事異動の情報をチェックするなど、有意義にご活用いただいているようです。


経営のヒントとなるような「総研レポート」を発信

上記2つのツールを活用して、「総研レポート」というものを更新しています。



財務情報や経営指標、経営動向を調査した上で、「こういう課題を抱えている場合、こういう解決方法がありますよ」「今の最新経営トレンドはこうなっていますよ」といった、経営のヒントとなるようなレポートを発信しています。また、我々が1ユーザーとしてGATEWAYで提供している機能を活用して調査したレポートとなりますので、GATEWAY会員の方も同じような形で活用頂くことが可能です。是非、活用のヒントとしても読んでいただきたいと思っています。


また、当社は不動産テックを自社で開発・活用するCRE(コーポレートリアルエステート:企業不動産)に関するビジネスを生業にしてますので、経営課題の解決の1つとして不動産の有効活用を検討されている方向けのCREコンテンツもご用意しています。


「問い合わせるほどの段階ではないけれど、自社の物件にどれくらいの価値・ニーズがあるのかざっくり知りたい」という方のための「物件情報サーチ」、その土地の価値を左右する、都市計画や土壌汚染等に関連した公的な情報を一括で簡単に取得できる「不動産基礎調査(CCReB BI)」などがあります。


不動産を所有している企業と、不動産会社の架け橋となるような場所を作りたい

当社は、CRE領域を中心に事業を展開してきました。企業が保有している不動産をいかに活用し、企業価値向上を実現するか? という観点で、AIを活用した不動産テックをあらゆるビジネスのエンジンとして、アドバイザリー業務、CRE 営業支援ツールの企画・開発・販売、コンパクト不動産投資業務などをしています。



今、日本では不動産を「所有する」から「利用する」ステージへと変わってきています。ですが、いざ「利用する」といっても何をどう利用すれば効果的なのか分からない。というのが企業のご担当者の本音だと考えています。


我々の本業のお客様は不動産会社が多いのですが、企業からそのようなお悩みを伺い、眠っている不動産をお聞きした上で、売却するのか、または賃貸用不動産として新しい収益源となるよう蘇らせるのか、といった提案をするのが仕事です。


ところが「所有している不動産を有効活用できていない企業にアプローチしたいけれど、どうしたらいいのか分からない」「代表電話に連絡しても門前払いされてしまう」というご相談をたびたび受けておりました。


せっかく有意義な提案ができる状況なのに、これではもったいないですよね。そこで、「不動産を所有している企業と、我々不動産会社の架け橋となれるような場を作りたい」と考えたのがサイト立ち上げの経緯です。


コンテンツは会社経営の舵を取る経営者や経営企画を担当されている方のお役に立てるよう、経営動向や経営傾向を知ることができるツールや、経営分析を行えるプラットフォームを開発しました。


会社の経営を担う意思決定層の方々は、「財務をどうしていこう」とか「手元の資産をどう活用して事業を拡大していこう」といった課題と日々向き合われていると思います。そのような方々へ、当社が提案している企業不動産の活用方法にも着目していただければ、間接的に、または我々が直接的にお役に立てる場面もありますし、当社のお客様にご紹介することもできます。


そうすることで、サイト名にもある「ゲートウェイ」として、企業と当社や当社のお客様である不動産会社の架け橋になりたいと考えています。





全員野球で作った渾身のコンテンツ。無料提供に踏み切った理由

ゲートウェイ」の構想自体は2019年の創業当初からあったものの、実際に開発しよう! と決まったのは2021年の5月です。そのため、10ヶ月ほど制作には時間を要しました。


本当は、2021年の年末にローンチすることを目標にしていたのですが、クラウドの開発を進める上で「もう少し詰めた方がいいな」という部分も出てきてしまい、2022年の3月1日にローンチすることになりました。


企画から設計、運用、広報すべて私たち営業で担当したのですが、私自身サイト運営やテック系は全く分かりませんでした。勉強しながら、いろいろな方に知見もお借りしながら、技術的なところは技術の方にフォローいただきながら、という感じで、専門の者がいない中、試行錯誤をしながら取り組んだので、本当に全員野球という状態です。


メインコンテンツである「ホットワード分析」という、ワードクラウドの開発は特に大変でした。AIなので、どんな基準で開示資料を読むのか、どんな基準で行動を起こさせるのか、抽出ワードの辞書を作成し、それをAIに学習をさせる工程が大変でした。


「機械だと落としがちだけど、こういったワードは絶対に重要だよね」とチームで相談しながら、ワードを抽出して、学習させて、結果を出し、それをまたチューニングしてという工程をずっと繰り返しました。これがなかなか骨の折れる作業でした。日々経営トレンドは変わりますから、新しい言葉も出てきます。「開発して終わり」ではなく、今でもメンテナンスは定期的にしています。


ワードクラウド以外にも分析ツールを開発していたので、かなりの費用がかかりました。ローンチ前の1月や2月は「分析ツールに関しては有償で提供したほうがいいんじゃない?」という話も出ていました。


しかし、サイトを立ち上げた原点に立ちかえると、「企業と企業の架け橋を作りたい」と始まったプロジェクトです。「企業不動産の活用にご興味のあるユーザー様と繋がりたい」と思っているのに、有料会員制度にしてしまうと、せっかく繋がれる機会を設けたのに、機械損失が起こってしまうかもしれない。最終的に社長も「ここはもう、無料でいこう!」と判断して、現在も無償で提供している形となります。

運用する立場なので自画自賛になってしまいますが、こんなに便利なサービスが無料なんて、すごいと思います。ぜひたくさんの方にご活用いただければと思います。


「稼ぐこと」が目的ではない。コンセプトからブレない運営

B2Bの特化型のポータルサイトということで、まずは30万PVを目指していました。

不動産系の雑誌に掲載いただいたり、バナー広告を出稿したりと、我々でできる範囲で広報施策やマーケティング施策は講じてみて、ローンチから6ヶ月ほどで達成することができました。

このサイトのコンセプトは「企業と企業をつなぐ架け橋となること」であったため、バナー出稿費は抑えめにしました。YahooやGoogleでもバナー広告を出稿する際はターゲットや配信先をある程度設定できますが、ククレブゲートウェイは、ユーザーのみなさんがビジネスパーソンで、かつ企業不動産に興味があったり、経営動向や経営トレンドに敏感な方だったりします。


そのような点で、よりターゲットに近い方が訪れるサイトになっていると思いますので、そういった方々と繋がるきっかけとしてご活用いただきたいという想いが一番にあります。そのため「全然ペイできている状況ではない」というのが正直なところです。ただククレブゲートウェイを運営する目的は「稼ぐこと」ではないため、コンセプトからはブレずに運営しています。


内部施策のトライアンドエラーで、オーガニック流入が3割増

ポータルサイトの運営に長けている人間が社内に1人もいない状況の中、自分たちで調べながら、日々トライアンドエラーを繰り返している状況です。そのため、おそらくまだまだリーチできていない層もいるだろうなと思っています。

そのため、そのような層へリーチするために、これまでは取り組んでこなかった内部施策(SEO対策)を昨年の秋からスタートさせました。

成果も出てきており、オーガニック検索からの流入が3割ほど増えました。内部施策の重要性を日々実感しているところです。SEO対策の奥の深さに魅了されて、私自身もSEO対策の勉強をして資格も取得してしまいました。


ビジネスパーソンの日常に寄り添えるサイトへ

今ある機能をより充実させていくことも大切ですが、今はそれよりも、より多くの方に知っていただくことに注力するフェーズだと考えています。

現在会員様にはメルマガをお送りさせていただいているのですが、弊社はセミナーや研修事業も行っているので、ゆくゆくは定期的に会員様向けにセミナー等を実施し、直接お話できる場を設けることで、より深く繋がっていけたらと思っています。

勉強不足なところもありますが、成長の余地はまだまだあるということで、ビジネスパーソンの日常に寄り添えるサイトへと育てていければと思います。








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