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「同じように悩むお子さんやお母さんの役に立てるかもしれない。」~母の思いが込められたソーシャルスキルトレーニング教材が誕生するまで~

著者: 株式会社パステルコミュニケーション


子どもの発達をリサーチし情報をお届けするWebメディア『パステル総研』は、おうちでできるソーシャルスキルトレーニング教材低学年編を本日無料公開しました。

プレスリリースはこちら↓

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ソーシャルスキルトレーニング教材は、今まで、小学校高学年編、未就学児編とリリースしている人気教材です。

そこで、ソーシャルスキルトレーニング教材の開発を担当した、小児科医であり、二児の母でもあり、発達科学コミュニケーションリサーチャーの森中博子さんに、ソーシャルスキルトレーニングの開発から完成まで詳しくお伺いしました。



ソーシャルスキルトレーニング(以下SST)はどんな役に立つの?

他人と上手にかかわるための技術やコツである、ソーシャルスキルが弱いと、そのまま集団生活への苦手感として現れる場合が多くあります。


そして、これらの困りごとがいくつも積み重なることで、子ども自身が傷ついたり、友人関係を築けない原因になることがあります。うまくふるまえないことで、自信を無くす、自己肯定感が低くなる、不登校や精神症状などの二次障害につながる場合もあるのです。


「こういうときはどういう行動をとったらいいのか」を子どもが理解すると、困りごとを減らすことができます。そこで、効果的なのがソーシャルスキルトレーニングです。

おうちでできるSST教材を作ろうと思った背景について詳しくお聞かせください。

―SSTに出会ったきっかけー

きっかけは、園での息子のトラブルにありました。

親としては、ついつい「なんであいさつしないの?」「どうして噛みついちゃったの?」というように、子どもの問題行動を責めるという対応をとっていましたが一向に改善しませんでした。

お友達への他害行動が、私にとってはストレスで、なんとかして改善させることができないかな、と思っていろいろ調べた結果、行きついたのがSSTでした。でもその時は、本の内容をパラパラ読んで、おうちではできないな、療育でやってくれたらいいな、と思っただけでした。


その後、息子は小学校へ入学し、先生やお友達など関わる人が増えたことで、コミュニケーションの問題が浮き彫りになり、また悩みました。その頃には*発達科学コミュニケーションリサーチャーとして活動を始めていたので、SSTの研究をしてみることにしました。

(*発達科学コミュニケーション:脳科学、教育学、心理学のメソッドを合わせた独自の発達支援プログラム)

―研究から実際おうちでできるSST教材を作ろうと思った想い―

SSTについての本を再度読んでわかったことは、SSTというのは子どもの問題行動を正すためのトレーニングではないんだということでした。なぜ子どもがそんな行動をするのか、そこに立ち返って丁寧に関わっていくと、子どもの問題行動の理由が見えてきました


SSTは、通常教育機関や療育施設などで専門のスタッフが実施することが多いので、書籍もどちらかというと専門向けのものが多かったです。

でも親にとって、ソーシャルスキルの問題は実生活の中で結構深刻なことが多いですよね。だからすぐにでもなんとかしたい!というのがお母さんの本音です。


自分自身が困った経験から、おうちで、お母さんとのコミュニケーションを利用して、毎日少しずつSSTをやることができたら、親子ともに成長していけるんじゃないかなと思いました。

そこで、発達科学コミュニケーションで学んだ脳科学・コミュニケーションの知識を総動員して、おうちでできるSST教材を作ろうと企画しました。



SSTはおうちでは無理でしょう…など否定的な見方やハードルはありましたか?

専門施設では、数人の小グループでSSTをされることが多いんです。おうちでそれをするには難しいなと思い、そこが大きな壁でした。


でも、考え方を変えて、おうちだからこそお母さんと2人でゆっくりじっくりできる、というメリットにフォーカスすると、その方がうまくいくのでは? 既存のSSTをおうちでやるのは難しいのなら、おうちでできるようにアレンジしたらいい!と思い始めました。


実際、入浴中などの時間を利用して、息子と一緒に、あいさつや、人にお礼を言うとき、嫌なことをされたとき、などいろんな場面を設定してロールプレイをやってみましたが、お母さんと一緒だからか楽しそうにやってくれたんです。


時には弟も交えて、3人でコントみたいにやってみたり(笑)。私も楽しかったし、子どもも喜んでいて、手ごたえを感じました。


教材作成で1番苦労した点はなんですか?

この教材は、おうちでお母さんとできるがコンセプトです。お母さんが、自身のお子さんの年齢ではどのようなスキルが求められるかを選ぶ必要があります。どのスキルをどの年齢で獲得したらいいのか、という振り分けをするのが一番苦労しました。


また、同じ年齢でも、お子さんの性別・発達特性や性格などにより、どのスキルを特にトレーニングした方がいいのかは変わってきます。教材を使うお母さんたちがうまく選べるような工夫として、ソーシャルスキルのチェックリストを作成しました。



どのような点に注意して改良を重ねましたか?

私自身も発達凸凹を持つ子どもの母親であるため、開発する側と使う側、両方の視点から教材を作成すること、同じく子どものソーシャルスキルに悩むお母さんたちの意見を聞きながら開発する、ということに力を注ぎました。


できた素案は、勉強会を利用しながら他のリサーチャーや吉野先生(発達科学コミュニケーション創始者)の意見をもらって進めました。今回配信したのは小学校低学年編ですが、この他に未就学児編、小学校高学年編があります。


私の子どもはまだ小学校低学年なので、高学年でのソーシャルスキルの難しさや問題点が実感としてありませんでした。より年長のお子さんをお持ちのお母さまが、お子さんのこれまでを振り返り、「人に助けを頼むスキル」「自己紹介をするスキル」などはより低学年からトレーニングした方がよいよ、という具体的なアドバイスをくださったりしました。


脳科学とコミュニケーションの知識をもった発達科学コミュニケーションメンバーの皆さんに、実際に使っていただいたことで、さらに教材がブラッシュアップされたと思います。


実際完成した時のお気持ちをおきかせください

正直、おわったー!!という気持ちでした(笑)そして、たくさんのお母さんたちにようやくお届けできる!とうれしい気持ちになりました。


今回の教材作成に当たっては、吉野先生はじめ、デザイン担当のリサーチャーの楢橋さん、発達科学コミュニケーションメンバーのたくさんのお母さん方にお世話になりました。


教材の冒頭につけているソーシャルスキルのチェックリストを参考に、お子さんの課題を見つけたり、今の年齢でできたほうがいいことが分かったという感想や、この教材を使って子どもがこんなに成長したよ、とか、お母さんの気持ち・親子の関係がこんなに変わったよなど、励ましのお言葉も多くいただきました。


教材を完成させることで、多くのメンバーの期待に沿うことができてうれしく思います。

そして何より、教材の素案を何度も試させてくれた息子たちにはとても感謝しています。

学校が再開され、ソーシャルスキルの問題が気になってくる親子に、夏休み前のタイミングでお届けすることができてうれしく思います。


これから使われる方やまだ使った事のない方などへのアドバイスや伝えたい思いはありますか?

ソーシャルスキルの問題は、親子にとって時に深刻です。どのようにスキルを育ててあげればいいかがわからない分、「なんでできないの!?」とお子さんを叱ったり、責めたりして余計に追い込んでしまう場合もあると思います。


まじめなお母さんは、教材があると、ついつい「これをきちんとやりこまなければ」と考えてしまいがちですが、その気持ちは捨ててください。


教材を使うときに覚えていてほしいことは、このトレーニングは、おうちで、お母さんと一緒にやるリハーサルだ、ということです。


ソーシャルスキルを鍛えようと考えると、ついつい集団の中で、たくさんの人を相手にやらせないと、と思いがちなのですが、1対1でのコミュニケーションができないのに、集団の中でのスキルを発揮していくことは困難です。まずはお母さんと1対1で、失敗してもいいような環境で少しずつ練習していくことが大切だと思います。


また、ロールプレイが難しい、と思われる方も多いと思います。動画で実際のロールプレイについて説明しています、参考にされてくださいね。


この教材でSSTを成功させるコツは、とにかく親子ともに楽しんでやることにつきます。慣れてくると、お母さんが日々の会話の中で、お子さんに合わせてSSTをアレンジできるようになってくると思います。


教材を参考にしながら、親子でSSTを楽しめますように。そんな親子が日本中・世界中に増えて、自分なりのコミュニケーションを楽しめるお子さんが増えていくことを願っています!

ーありがとうございましたー


パステル総研の教材の使い方・無料教材ダウンロードはこちらから

https://desc-lab.com/kyozai-entry/?story0729


パステル総研では、パステル総研では、発達障害・グレーゾーンのお子さまの発達を何よりも伸ばすのは、ご家庭でのコミュニケーションだと考えています。そこで教材を提供するだけでなく、トレーニングを始める前の注意点や、教材の使い方の解説にも力をいれております。


パステル総研の教材は、世の中に数多くあるトレーニング教材が「もっとこうだったら良いのに!」という思いを詰め込んだオリジナル教材です。今後も新教材を開発していきます。ぜひお子さまと楽しく取り組んでください。


【教材解説動画】おうちトレーニングで発達障害・グレーゾーンの子どもを伸ばそう!教材を使うポイント、教えます。

https://desc-lab.com/29715/?prt0729


【教材解説動画】ロールプレイってどうやるの!?発達障害・グレーゾーンのおうちソーシャルスキルトレーニング教材にチャレンジ!

https://desc-lab.com/29718/?prt0729


【教材解説動画】小学校高学年キッズとのトレーニング、成功のコツ教えます!!〜発達障害・グレーゾーンのソーシャルスキル教材にチャレンジ〜

https://desc-lab.com/29720/?prt0729






■会社概要

社名:株式会社パステルコミュニケーション

代表者:吉野加容子

所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 

サンシャイン60 45階

事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業


【本件に関するお問い合わせ先】

■会社名:株式会社パステルコミュニケーション

■担当者名: 後藤優子

■メール:nicotto@hk-mama.com ■URL:https://desc-lab.com/






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