グルメ回転寿司に必要なDXとは? フューチャー×銚子丸がパートナーシップで挑む、全社DX推進プロジェクト
フューチャーグループは、最新のテクノロジーをベースに「ITコンサルティング&サービス事業」と「ビジネスイノベーション事業」の2軸でビジネスを展開するソーシャルデザインカンパニーです。
今回はフューチャーグループの主要事業会社として、経営とITの両輪でコンサルティングサービスを提供するフューチャーアーキテクト株式会社のコンサルタント、Technology Innovation Group 壷屋翔と松浦航介が、寿司チェーン「すし銚子丸」を展開する株式会社銚子丸と取り組むDX推進プロジェクトについてご紹介します。
お客様を知り、未来をデザインする「パートナー」
壷屋:銚子丸様とのDX推進プロジェクトが始まったのは、2022年5月のことです。当初はデータを一元管理するための全社共通基盤を構築することを目的に、お声がけいただきました。基盤導入のアセスメントとして業務やシステムを整理したことがきっかけで、DXで実現すべきことは何なのか、またどういった道筋を立てれば実現できるのかを一緒に検討しました。また銚子丸様の目指すロードマップとして、お客様とのデジタルタッチポイントを見直すことでよりよいサービスを提供できる仕掛けを策定しました。その過程の中で銚子丸様よりこのようなビジョンを伺いました。
フューチャーアーキテクト株式会社 パートナー Technology Innovation Group 壷屋翔
銚子丸がDXで実現する世界
株式会社銚子丸 常務取締役 営業本部長 堀地元様
私たちはグルメ回転寿司の「すし銚子丸」、「すし銚子丸 雅」を中心に、宴会・会合にご利用いただける「江戸前すし百萬石」や、テイクアウト専門店も展開しています。店舗を「劇場」、店舗で働くスタッフは銚子丸一座の「劇団員」とする「劇場コンセプト」を掲げ、エンターテイメント性とホスピタリティを大切にした外食体験を提供しています。
ここ数年はES、CS向上に力を入れてきましたが、コロナ禍においても銚子丸の良さを活かし、お客様とのつながりを作るにはどうすべきかを改めて本気で考えたとき、お客様一人ひとりを描き出すデータが足りないと気づきました。まずはDXでデータを収集・活用できる体制を整え、お客様に対しパーソナライズされた施策を打ちたい。私たちの想いや取り組みをきちんと伝えられるようにしたい。そして従業員にも自分たちの仕事の効果がデータを通じて見えるようにしたいと考えました。
DX実現へ向けたアクション
松浦:私たちは銚子丸様のDX推進パートナーとして、「攻めのDX/守りのDX/基礎のDX」の3つの観点から、DXのビジョンと大改革をともなう3ヵ年計画をデザインしました。その一歩目として、銚子丸様のDXの基礎となる全社共通基盤と新たな顧客接点となるネイティブアプリの構築をフェーズ1と位置づけ、2023年11月のリリースに向けて推進しています。
全社共通基盤はクラウドサービスを全面的に活用し、各サービスやシステムと連携することで顧客データの一元管理を実現します。お客様に確実に届く施策が実行できるよう一元管理したデータを分析、活用していくためのものです。そして、店舗や本部の方々が本来注力すべき業務に注力いただける状況を実現し、お客様へ提供する付加価値の向上を図ります。フェーズ1での最大のポイントは、新しいネイティブアプリのリリースです。このアプリでは外部サービスとの連携による利便性向上、ポイントやクーポン施策による顧客体験価値の向上を目指すとともに、UIを刷新して使いやすさも追求していきます。
私たちの役割は、全社DX構想の策定と推進のみならず、組織構築をはじめデータ活用を含む内製化の支援、全社共通基盤のアーキテクチャの方針策定や開発ベンダー様の選定支援など多岐にわたります。順調に計画を推進するために複数のベンダー様との仕様調整・技術検討支援も行うPMOとしての役割も担っています。
フューチャーアーキテクト株式会社Technology Innovation Group 松浦航介
Future Family Day 2023での出張回転寿司 左から川村様、堀地様、松浦、壷屋
フューチャーとのパートナーシップでありたい姿をかたちに
株式会社銚子丸 執行役員 情報システム部長 川村淳様
新たにDX推進本部を立ち上げて共通基盤の始動に備えるとともに、店舗がより現場の仕事に集中できるようシステムと機材の管理一元化も進行中です。11月にリリースするネイティブアプリではリアルタイムな情報発信や双方向でのやり取りなど、お客様の最高の満足を目指した取り組みを行っていきたいと思います。プロジェクトが進む中で施策の効果が数字で検証できるようになりますし、お客様への情報発信を増やしていくことで社員一人ひとりの責任感や緊張感も上がるなど、社内でも様々な面で変化があるでしょう。プロジェクトが動き出してから、DX推進によって実現したいことは私たちの頭の中で無限に広がっています。それらをどう整理して形にするか。今後もフューチャーにはパートナーとしてお手伝いいただきたいです。
「フューチャーらしさ」でサポートするDX推進と企業の変革
壷屋:このプロジェクトではフューチャーグループ内のノウハウが様々なかたちで活きています。まず私たちTechnology Innovation Groupが銚子丸様のDX戦略パートナーとして全社のDX推進を支援し、ロードマップ策定から概算整理、DX推進体制確立に向けた体制・人材アセスメントまで幅広く支援しています。そして先に紹介した共通基盤の構築にあたってはグループ会社のライブリッツ株式会社が参画し、共通基盤のデータの活用についてはフューチャー内のAI・機械学習コンサルタントであるStrategic AI Groupが全体構想策定からサポートにあたっています。Strategic AI Groupは、ネイティブアプリから収集できる顧客データと既存のPOSシステム等のデータを統合して活用する施策立案から分析・実行まで、銚子丸様の担当部署と二人三脚で推進しています。同時に銚子丸様でデータ分析から活用まで内製化し自走いただくことを目標に、社員の方々にデータ分析の基礎から身に着けていただくリスキリング支援を行っていますが、ここではグループ会社のコードキャンプ株式会社のオンライン教育を活用しています。フューチャーグループでは社員一人ひとりが得意分野を持ち寄ってチームとして大きな力を発揮することを大切にしていますが、銚子丸プロジェクトにはこうしたフューチャーらしさが現れていると思います。
松浦:今後も新アプリを通したマーケティングや、現場から経営までを対象にしたダッシュボード構築とリアルタイムデータの活用、戦略策定に向けた支援など様々な施策を考えています。プロジェクトの過程で知った銚子丸様の商品へのこだわりや熱い想い、実行に向けた意思決定の早さには刺激を受けました。パートナーである私たちもスピード感をもって銚子丸様のDX推進と今後の事業拡大を支援していきます。
フューチャーアーキテクト株式会社 本社にて 左から壷屋、松浦、川村様、堀地様
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