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80代の著者さんもおられます。

提携からの『マイクログリーン&マイクロハーブ室内垂直栽培システム』の開発ストーリー、「あえて機材だけでは販売しない」、協創する関係構築と開発者の思い 

著者: バイオミメシス株式会社

バイオミメシス株式会社(本社:石川県能美市、代表取締役・巽 龍雄)は「自然から学び、創造、環境と食を考える」を理念として活動している会社です。現在は事業分野のひとつである、バーティカルファーミング(垂直農法)を取り入れた、植物栽培仕様のLED照明と栽培トレイで構成されているマイクログリーン&マイクロハーブ栽培システム『マイクログリーンジャパン・www.microgreenjapan.com』を運営し、その普及に力を注いでいます。




2023年8月より地域ブロックパートナー業務提携制度を導入の上、全国各地に向けて「ご縁」と「理念」で繋がるパートナーさんを募集しています。室内での幼野菜栽培は近年脚光を浴び注目が高まってきている分野の事業ではありますが本質をとらえた栽培システムと「想い」を備えた栽培ノウハウの提供と普及はまだ始まったばかりです。露地栽培、施設に加えて室内における周年での高付加価値幼野菜栽培は営農者に複合的な収益構造と既存事業とのシナジー効果をもたらし、新規就農者や副業を検討されている方、異業種からの参入者にも大きな相乗効果が期待できます。

このストリーでは、企画構想からなぜ20年の時を経て栽培システムの販売を業務提携方式にて開始し、その後地域ブロックパートナー制度を導入するに至ったのか、その軌跡と背景にある想いと今後の展望である里山活性化事業構想をお伝えすることができればと思います。

バイオミメシスの創業理念。-Bio・Mimicry・Synthesis-:

海外在住時より、日本の食糧事情や青果物の栽培の在り方を欧米と比べてみた時、欧米では食に対する考え方、自然環境や栽培方法などに対してより多様性があり自然と共に歩む姿が顕著となっています。さらに、日本人のガン疾病率と欧米との逆転現象に大いなる疑問を持ち始めたことから、すでに希少な存在となりつつある日本の伝統的な食文化と食材、そして現代の加工品や青果物の栽培背景を知るとそこに日本の食の安全性という神話に大いなる疑いを持ち始めてしまいました。



また、ヒトが発見したとされる新素材や人造的な化学物質はヒトの生活向上に寄与するはずでしたが、現状は果たしてそうなのでしょうか?その答えはヒトがゼロから創りあげた物質は何ひとつこの地球上には存在しておらず、あくまでも既に地球上に備えられている物の再発見であり、その組み合わせにしかすぎないということです。


ヒトが生み出す素材や物質はあくまでも地球環境やそこに暮らす生物にとって親和性が低く、環境負荷を考慮しない素材や物質の導入では、後世において大きな報復とも捉えることのできる清浄作用を地球から強いられているようにもみてとれます。人類の起死回生とも思えた「プラスチック」や「原子力」、「化学農薬」、「遺伝子操作」などにも、私たちは知らず知らずに深く追い詰められてゆくのかも知れません。


Bioは地球に暮らす生き物や物質総体であり、その暮らしに隠れている摂理や行動パターンだと理解し、Mimicryとはそれら自然界であり生物、組成、分子構造、行動背景を学ぶことであらたな発見と創造が生まれ、その創造はあくまでも地球に暮らす生物全体にとって優しいものでありたいとの願いです。Synthesis,それは自然界の摂理や微生物、動物、植物の相互関係を理解することで見えてくる新しい創造の道筋があるのだと考えています。新しい物質や製品を開発、導入する際には10年後、100年後、それらの物質を世界に放った際にどのように複雑で連鎖的な化学反応を起こし、生体に影響を及ぼすのかを考慮することがすべての科学者や研究者、事業主に問われているのではないでしょうか?

マイクログリーンとの偶然の出会い

マイクログリーンとは欧米から派生した新芽幼野菜の俗称です。そこに厳格な栽培規格や基準があるわけではありませんが双葉から本葉がほんの少し顔を出した状態の新芽幼野菜を指しています。栽培方法に関しても露地、施設、室内と幅広く,水耕栽培やフェルト培地、培土などが栽培に用いられています。


マイクログリーンとの出会いは偶然の産物でした。20年ほど前に高分子膜フィルムを用い太陽光を利用する施設栽培にて高糖度トマトやベビーリーフ栽培を実証している際、働いているパートさんが何度も同じ栽培スペースに沢山のタネを蒔いたことがあり、それでも山盛り状態で、ある程度の大きさまでは綺麗に野菜達が育つことに遭遇したのが始まりです。調べていくうちに、この新芽状態までであれば栽培期間も極めて短く、成熟野菜に比べて栄養価も驚くほど高い状態であることを知りました。その後、欧米の農業関係者より、欧米では既に意図的にこのスプラウトとは異なる定義での新芽幼野菜の栽培をマイクログリーンと銘打ち、施設や室内で取り組み始めているとのことを知り、日本でも需要があるのではと調査を始めたのがマイクログリーンとの出会いです。その後継続し、欧米の生産者や研究者と交流を持ちながら多雨高湿の日本に適した室内での栽培方法、栽培資材、種子の選定などを行ってきました。


また、水耕栽培による伝統野菜栽培や水耕栽培と魚の養殖、根圏領域ミスト栽培など色々な取り組みを体験、見聞し、やはり「本質」から離れた環境で育った野菜は本来の野菜のうま味も日持ちもありませんでした。端的に表現すれば、姿や形は似ているが全く性質の異なる野菜に仕上がるのだと捉えています。例えば、養殖水を循環させた水で育てばそれなりに魚の臭いが野菜にも反映されるものだと気づかされ、室内栽培であったとしても厳選された種子、培土、ファインバブル水の推奨を行っている訳です。弊社のノウハウを含む栽培システムは、極めて簡素化されており、拡充や栽培調整が簡単であり、室内でありながら培地をもちいることで水耕栽培とは一味も二味も異なる食感と味覚を提供することが出来ます。勿論、収量と初期設置費用などもコストパフォーマンスに優れた栽培システムとなっています。

コロナで様変わりした物流、WTO問題で資材調達が困難に。国内での調達を画策した

事業計画当初はあくまでも自社分の栽培に必要な資材の調達は欧米の生産者や研究者繋がりでLED、トレイ、種子、培土などもすべて海外からの直接購入・輸入を検討していました、その後事業計画の修正もあり、加えてコロナで物流が大きく様変わりし、WTO問題で欧米からの資材調達が困難となり、それに加えて植物検疫(種子・培地)の課題が過熱、根幹となる栽培LEDや栽培トレイなどは欧米の研究者などからの支援を頂き、自社仕様の機材を委託製造、タネや培地などは国内で調達すべく業者さまに事情と今後のマイクログリーン展望を説明の上で多方面の業者さまに賛同をいただきご協力を頂いている次第です。感謝しかありません。しかしながら、会社を設立した翌月の2020年4月からコロナで社会状況が大きく様変わりすることになりました。それでもやはり私たちの健康の基本は食であり、マイクログリーン野菜が秘めている能力と魅力を少しでも沢山の方々に伝え、届けたい、正しく理解し栽培する生産者を増やしたいという願いは一層強いものになりました。ウイルスに勝つには体を構成している細胞のひとつひとつを元気に活性化させ、健康を維持することに尽きると感じたからです。お薬で病気を治療することも大切ですが、未病でいられる為の食生活が一番だと思っています。

日本での認知は「スプラウト・カイワレ・モヤシと同じ?」似て非なるもの。


20数年前、マイクログリーンを検索にかけてもヒット数は皆無の状態であり、5年ほど前から検索に多少はかかる状態になり、マイクログリーン栽培を事業化するタイミングを計っていました。現在でも、マイクログリーンはスプラウトやカイワレ、モヤシと同じ水耕栽培野菜だと思われ、高付加価値を見出してくださる消費者が少ない状況ではあります。最近では、高級レストランや海外で研鑽を積んだシェフなどからの要望を受け、水耕栽培のマイクログリーンやマイクロハーブの市場流通が顕著になっており、さらにマイクログリーン全体の世界市場はこれからも大きく伸びると指摘されています。過去の栽培検証などより、弊社では太陽光の性質を模倣した昼光色フルスペクトルLED,厳選種子、厳選培地、ファインバブル水のコンビネーションを室内栽培における基本として推奨しています。特異な品種を除けば、基本品種は種まきから収穫まで7日~10日前後、ハーブ系は8日~16日前後のサイクルで収穫サイズとなります。但し、幼野菜に含まれている防衛機能である「自然毒」含有量のピークが過ぎ、スプラウトよりも大きくなる状態、即ち7日目以降の収穫をお勧めしています。


弊社では、レクチン含有量が少なく機能性効果に優れているアブラナ科を主体とする健康と栄養価重視のマイクログリーンサラダミックスと高級レストランやカフェ対応のマイクログリーンとマイクロハーブを季節に応じてブレンドする、マイクロハーブサラダミックスとして推奨し、必要な幼野菜品種の選定と栽培指導をおこなっています。プレートの飾りだけではなく、モリモリと食べてもらいたいと願っています。単品幼野菜販売よりもサラダミックスでの提供をお勧めしている訳は、サラダミックスにすることで栄養価や味覚の異なる多様な野菜を一度に沢山食べてもらうことが出来るからです。


多彩な品種からなるサラダミックスには多様な栄養素やフィトケミカル、酵素、ビタミン群を始めとする微量栄養素が含まれているからです。生産者の方は、自由に単品販売や自分なりのブレンド、サラダミックス、シェフの希望するオリジナルブレンドなどを地域の需要に応じて順次対応されればと思います。栽培技術に関して付け加えておくならば、基本となるマイクログリーン栽培よりもマイクロハーブは多少慣れと感性が必要になります。露地のようにあまりに強靭に育ててしまうと、茎も含むマイクロハーブをサラダで使用する際の細やかな食感が失われてしまうからです。但し、カイワレのようなか弱さで育てたくはないというせめぎあいです。


偶然たどり着いた、マイクログリーンサラダミックスの配合。    -アブラナ科野菜の特性とは-    

どのような幼野菜が効率的にヒトの健康に寄与しどれくらいの大きさまで育てることで栄養価が高い状態であり、かつ幼野菜特有の防衛機能である各種自然毒含有率を低く抑えることができるのかなどを研究調査している過程で栄養価、機能性、フィトケミカルなどの観点や食味などから選んだ野菜品種はブロッコリーであり、ケール(グリーンケール・レッドケール)、赤キャベツ、グリーンマスタード、レッドマスタード、ルッコラ、ラデイツシュ類など全てアブラナ科でした。当初は、これにヒマワリとピーシュートも配合していたのですが日本人の嗜好と芳香などの観点から現在は全てアブラナ科の品種をマイクログリーンサラダミックスとして推奨しています。キャベツの千切りも良いのですが、ひとつの品種よりも多様な品種の野菜をたべることが効果的であり、幼野菜であれば少量であっても栄養価は成熟野菜の数倍から数十倍との海外研究報告もあります。この配合は、品種特性からの味覚と自分が食べて感じた偶然の到達であり、まだあまり知られてはいないアブラナ科野菜の能力に驚いている訳です。勿論、マイクログリーンサラダをベースとしてご自分の好きなリーフレタスやコスレタス、キュウリ、トマト、パプリカ、ニンジンなどと混ぜて食べても美味しいです。


*アブラナ科野菜の効能などに関しては国立がん研究センターによる多目的コホート研究を、そしてレクチン関係ではSteven Gundry博士の著書である「Plant Paradox」などを参考にしていただければと思います。


消費者心理と市場動向-欧米と日本の違い-

なぜ、欧米でマイクログリーンが爆発的に支持を受けているのかが気になり色々調査研究をしてきた中で、欧米と日本での大きな消費者心理の違いがあることに注目することになります。欧米では健康に注意を払い何を食べるのかを見定めます。日本では国内生産の加工品を始めとする生鮮食料品のすべては安全であると信奉している背景があり、カイワレやモヤシ、マイクログリーンでも全く同じ扱いであり、栽培方法や栄養価に興味はなく、安くても国産品は安全安心であると盲目的に信じている背景があるのではと感じています。また、著名なシェフであれ、マイクログリーンやマイクロハーブはあくまでもプレートの彩であり飾りにとしか捉えていないのが現状です。加えて、昨今の物価高の影響を受け、安いものにしか手をださない消費者心理が見て取れます。一般的な風潮として高額なサプリメントは購入するが清く正しく育った不揃いの青果物はもとより、野菜などは少し高ければ目をそらすのです。私たちは、生産者の皆様との情報共有を惜しまず、同時に消費者やシェフの皆様にもマイクログリーンを始めとする青果物の正しい認知を遂行して行ければと思っています。

理想的な販売先モデル-Farm to Table-生産現場から短時間での納品-

マイクログリーンやマイクロハーブは単なる「飾り」野菜ではなく、健康に寄与する能力を秘めた幼野菜だと思っており、より多くの方にサラダなどで沢山食べてもらいたいと願っています。マイクログリーン野菜の特性と栄養価を維持した状態での納品などを考慮すれば下記の納品形態が理想的な納品モデルだと考えています。市場流通や宅配便での納品は鮮度、品質、味覚、栄養価などの低下観点よりあまり好ましくないと考えています。

それゆえに、地域に根付き、密着した生産者の育成が望ましいと考えている訳です。


・サブスク的な消費者に直接定期的に配達する(消費者:個人・レストラン・事業所)

・地元に根付いた青果専門の卸業者(当日納品、即日配送形態)

・ヘルスフードストアーなどの専門店


避けたい販売先としては商品理解の低い量販店などは商品を大切に扱ってもらえないので

量販店に納品する場合にはマイクログリーンの機能性と幼野菜の特性を十分に理解してもらうことが大切だと考えています。また、葉物や幼野菜類をネット販売で行っている方もいますが、葉物野菜と幼野菜の性質や輸送に伴う栄養価の低下を考えるとあまりお勧めはできません。

私達の想い。美味しくて栄養価が高く、健康に寄与する「細胞食・腸食のすすめ」。

ヒトの健康、即ち肉体的、精神的な側面から熟慮してゆくと、ヒトの躰は37兆、または 60兆とも言われている数の細胞と共生微生物(腸内細菌など)からその活動が緻密に制御されている訳です。躰や細胞を突き詰めれば、水であり有機物、無機塩類から成り立っており、これらのすべては元素から組成されているのです。ヒトの躰は複雑であり、ほんの微細な栄養素が不足するだけで肉体的、精神的に不調をもたらすことになります。特に細胞や体内微生物はヒトが生み出してきた人造化学物質との親和性は極めて悪く、似非ホルモン物質として体の制御に多大なる異変をもたらすこともあります。


特に、日本人は必要な微量栄養素やフィトケミカルを含む野菜全般の摂取が不足しており、私たちが願う健康を維持するためには清浄な生野菜の摂取が極めて有効であるとの思いがマイクログリーン事業の背景にあります。勿論、清浄なる大地で太陽光を沢山浴び、化学肥料や動物性糞肥などを用いずに育てられた野菜や果物に勝るものはありませんが栽培環境や大地の劣化、多発しているゲリラ豪雨、酷暑、水害などの異常気象や災害を考慮すれば、新規就農者や営農者、副業を考えている方々に室内でも周年に渡り可能な幼野菜栽培が有効的であり、マイクログリーンは細胞の活性化や腸食として効果的であると考えての取り組みとなっています。室内栽培に加えて栽培残渣を堆肥化し施設や露地栽培に使用する三位一体の栽培形式による小規模菜園(アーバンファーム)を多くの里山や市街地で構成することが有事の際の戦略的役割を果たすだけではなく、生産地から消費者までの距離が極めて短くフードマイレージが低く、食糧自給率向上に役立つだけではなく、新鮮な状態で直接消費者に届けることができる仕組み作りとなります。食卓を直接または間接的に支えている穀物、飼料、油類、肥料、鉱物などを輸入に頼らずとも自衛できる体制を食の観点、農業と言う視点からも再考する時期がきているのです。わざわざ大量に植物工場で水耕栽培にて多額の配送費をかけてまで届けるのではなく、真心ある小規模生産者の方々がその地域に根差した栽培と販売をするに適した作物が幼野菜だと思っています。

なぜ、栽培システムの販売と指導を全国に向けて始めたのか?

計画当初は、自分達の菜園の一環として露地、施設、室内を一つの菜園形態とする里山流自然栽培の一環として栽培と販売を考えていました。マイクログリーンの栽培自体は露地や施設でも簡単に始めることができます。但し、日本の多雨高湿を考慮し、営農や副業の一環として効率的に取り組むには室内での栽培が最適ですが、室内特有の環境と制約を考えれば、それなりの注意点と栽培ノウハウ、信条が必要だと感じ、これは無造作に廃工場でマイクログリーンやマイクロハーブを栽培する取り組みが奨励され、また室内における有機栽培や微生物の投入メリットとデメリット、危険性を理解されていない素人栽培者が眼につくようになり、これではマイクログリーン市場が間違った方向に導かれてしまい、いづれ大きな問題がおきても不思議ではない状況を目の当たりにしたことから栽培指導と栽培システム販売の必要性を痛感したからです。


加えて、植物栽培仕様のLEDを悪用し、違法な植物を室内で栽培するのではと推測される若者からの問い合わせが急増したことが細かな栽培指針と理念の共有が将来のマイクログリーン業界にとって不可欠だと思ったことが背景にあります。私自身も農業素人時代には有機農業のすべてが「善」であり、有機資材や微生物の在り方と取り扱いにも無頓着で深い理解もありませんでした。悲しいことに自分が若き日にそうであったように、ノウハウや技術を理解するにはそれ相応の知識と経験がないと吸収、消化できないということなのです。今思えば無知であることの恐ろしさ、それは明らかな経験不足であり、それゆえにまったく間違っていること自体を知る術もなかったというです。


自然豊かな大地での露地栽培であれば、有機資材や微生物の活性化はあくまでも自然界、大地の中でのバランスと淘汰力、治癒力が存在しており、ある程度自己制御(清浄化・正常化)してくれるのです。但し、これが施設、ましてやヒトが造りあげた室内ではそのような自然界の治癒力であり修正力は存在しておらず、望まむ有機物や微生物を持ち込むことは波乱とアンバランス(雑菌・病害虫)をもたらすことになり、よほどの理解と熟考、能力が必要となります。新しく栽培を始められた方々が想定する改善策や効率化などは過去に既に弊社代表が沢山の栽培実験や検証、失敗を通じて精査してきたうえでの情報共有となっています。最初は真似から入り、栽培技術の向上と知識が伴ってこられた時点でいろいろ試すことが時間と手間の節約につながります。

なぜ、地域ブロックパートナー制度の導入を開始したのか?

事業化当初は資材単体での販売を模索し、次に本部統括の上で日本各地の栽培者との業務提携による栽培システムの販売と栽培指導体制を検討していたのですが、あまりにも問い合わせが多いが、遠距離からの希望者のすべての方に石川まで来てもらい見学、研修という指導体制では円滑な運営と指導を提供することが出来ず、その後地域を統括してくださる日本全体を11~12のブロックに分ける地域ブロックパートナー制度の導入を2023年の8月より開始いたしました。現在は、栽培理念の共有ができる地域パートナーを募集し、その方々を重点的に指導できる体制整備に注力しています。但し、地域を統括される方は誰でも良いという訳ではなく、健康に寄与する農産物の栽培に取り組みたいと真に願い、行動力のある方を地域パートナーとして迎えることが出来ればと願っています。  また、遠距離を補うためにもZoomなどのコミュニケーションツールを活用できる方が望ましいです。電話やメールだけでの説明では十分に正しい意思疎通を図ることが困難だと考えているからです。



地域ブロックと提携の背景とは。経験的栽培指導とノウハウが大きな時短と高品質を生み出すために

自宅用のスプラウト栽培であれば自己責任として窓際の水耕栽培やフェルト培地栽培でも容易に可能となります。但し、営農目的であり、ヒト様に販売する高品質な幼野菜を周年に渡り安定的にかつ安全に栽培するにはそれなりの思いやりと細やかな気配りが最終的な品質と安全性、鮮度保持、収量などに大きな違いをもたらします。そして、ひとつひとつは小さな作業工程であり考え方ですが、結果としては大きな相乗効果をもたらしてくれます。これは使用するLEDの性能であり、栽培トレイの仕様であり材質、使用する「水」が秘める能力、栽培培地、タネの蒔き方、発芽促進、洗浄方法、カットする道具などと詳細に渡ります。


室内幼野菜栽培の留意点について。-美容師、料理人との類似思考-

基本となる植物栽培用のLED照明では、あくまでも太陽光を模範とし、ヒトの眼にも野菜にも優しい白色系の昼光色、フルスペクトルにこだわっています。また、栽培トレイは BPAフリーの食品安全に留意した原材料を使用し委託製造しています。



どんな色味(K・ケルビン)のLEDでも同じではなく、それなりのケルビンと波長を備えていなければ見た目はマイクログリーンでも実際にはカイワレと同じような細い茎と小さな双葉の幼野菜になってしまい本来のマイクログリーンの姿にはなりません。また、メッシュ式のカイワレ栽培仕様のトレイを用いても同じ結果となり、一見すればマイクログリーンですが細く、か弱いカイワレ野菜に育ってしまいます。培土の配合や使用する水の性質が異なるだけでも幼野菜の発芽率、茎の太さ、茎の色合い、葉の色味、食感、食味、日持ちなどがすべて異なってきます。例えば、腕の良い美容師さんや料理人であれば洗髪や調理に使用する水質には注意を払います。なぜならば、この水質の違いが髪のカット、仕上がりや料理における味覚に大きな違いを生み出すからです。可能であれば整水器や浄水器を栽培に使用すれば良いのですが、簡単なファインバブル発生機を使用することで作物の生育や健康状態に大きく貢献し、洗浄に用いることで鮮度の保持にも役立つと考えています。


危惧する事案としては、一時欧米などで人気を博したDIY的な野菜収穫機やバブル洗浄機などをあげることができます。DIYのバブル洗浄機などはその後の調査で配管の洗浄が難しく、雑菌の大量発生が危惧され注意が促されています。腕利きの美容師さんや料理人の方がそのハサミや包丁に最新の注意を払うにも訳があります。それは髪の切り口や食材の切り口の違いがその後の髪の風合い、料理の出来である食感や味そのものに大きな違いをもたらすことになるからです。DIYの収穫機などは簡単に大量の幼野菜をカットはできますが、その切り口や断面が優れた収穫ハサミや包丁と比べれば雲泥の差となり幼野菜の食感や日持ちに影響をあたえると感じています。さらに、手間でも収穫ハサミや包丁を使用することで幼野菜の食感や結露などの繊細な状態を眼で確認し、直接感じとることで繊細な収穫調整ができます。


このように些細な栽培方法、使用する培土、種子、発芽方法、水、空調管理と対流、収穫方法などの最善を探し出すには時間と失敗が必要ですが、提携方式による資材の提供と栽培指導により不必要な失敗と余分な時間を削減でき、販売活動に注視することが可能となると願ってのノウハウ提供となっています。この考えに基づく提携により、高品質で栄養価が高く、地元に密着した新鮮な幼野菜の栽培と供給が可能になればと願ってのことです。あくまでも小規模栽培には大規模営農とは栽培方法や管理、収穫、販売のすべてにおいて考え方も手法、アプローチも異なるということなのです。大規模栽培では数字が全てであり、効率性や経済性が優先され、別段それが悪いことではなく、仕方がないことなのです。


弊社代表の経験と失敗から導き出した現状での最善策をまず真似し、経験知の蓄積からの技術向上後、自分に合ったやり方や資材などがあれば自由に取り入れていただければと思います。なぜならば、それらの知見を共有していただくことでより一層の栽培技術向上が望めるからです。時に、ほんの些細で小さなポインターを理解することで長期に渡る経験がなくとも、飛躍的に食感や色味の優れた品質の幼野菜栽培技術習得に繋がるのです! 皆様には「ワイルドスピード」で基本となる栽培技術の習得を可能とします。そして、本質の理解は経験と共に自然と養われてゆくと思っています。

問い合わせと見学-課題と悩み~恩送り~提携のデメリット疑惑?~

代表自身が沢山の方にお世話になり、指導を受け、情報や研究成果をオープンリソースとして共有していただいたおかげで日本でのマイクログリーン栽培システムに関する情報の精査と機材規格の確立を出来た背景があり、弊社としても可能な限り希望される生産者、提携者には情報の共有と継続した指導と支援を惜しみません。営農分野で難しいことは経験知からの知識やノウハウの伝承には、それらの知識やノウハウを受け取る側にも相応の経験と十分な知識がなければそのアドバイスや内容、意味合いを理解することが困難だというジレンマがあります。


特に、経験知の少ない若い方や異業種の方が即時に理解されて応用に転換することは難しく、時間を経て理解を深め、再度問い合わせてもらえばと願うばかりです。これは体験知の向上と共に、理解度も変化してゆくということだと考えています。日本では悲しいかな、著名な方でも有機農業より慣行農業が優れていると信じられている方も大勢います。例えば、「有機農業」と一言で端的に表現していますが、その栽培方法が確立された時代背景や生物学的状況などにより、その栽培方法や有機農業に対するアプローチや思想、理念が異なり、それをバイオダイナミックスと呼んだり、パーマカルチャー、自然農、自然栽培と銘打ち、さらにその特徴を表す「言葉」として無肥料栽培、無施肥、炭素循環農法、不耕起栽培と言う言葉を用いることもあります。但し、これらの表現方法や本質の理解度は自家消費目的なのか、それとも営農を主眼としているのか、加えて栽培者の知識と経験知により大きく変化するのだと思っています。そして、私たちがどのような表現を用いたところで、ヒトが栽培している作物の多くは、決してヒトの手を離れ大自然界の中でヒトが望む姿や形で自生することは出来ない、ヒトが品種改良や育種を施した「栽培種」だということです。そして、これらの作物の大半は決して土壌中になんら一切の養分、即ち「肥料成分」が存在せずとも育つことはないのです。単なる違い、それはヒトが直接的に省庁解釈での肥料を土壌に投入するのか、その肥料成分の由来が植物性なのか動物性の物なのかという大きな取り扱いの違いがあれど、堆肥や腐葉土、緑肥、植物残渣、鉱物、炭などを土壌に混合することで間接的に土壌を育成、熟土化させ、作物が必要とする養分、即ち肥料成分を間接的に生成、またその生成作業を微生物と土壌の活性化という手法で達成するのかというアプローチの違いであり、あくまでも言葉の「あや」だと思っています。現状における私の経験知による理解から解釈すれば、なんらかの方法でまったく肥料成分の供給を直接的または間接的に施さずに栽培品種を「無肥料」で栽培できるとは捉えておらず、これは言葉のアヤであり、社会に対して間違った意味合いを持たせ「語弊」があるのではと感じていますが、あくまでもこれも自身の現状での経験からの理解と言う話なのです。どのような栽培方法を用いるのか、またその栽培方法に対する表現方法や理解度はすべてその個人の経験と知識により変化、深化してゆくのだと思っています。  勿論、より自然界でおこなわれている微生物などによる生成作業に近いものであるに越したことはありませんがその時間経緯と営農という生産活動との「狭間」で行う作業とアプローチが「農作業」であり「営農活動」、そしてこの作業工程も土壌育成の進捗と併行して個人知の成長を経て、より自然界に近いものへと変遷してゆくのだと捉えています。


傍からみれば、とても恐ろしい栽培方法でも、当人達がそれに気づくことはないのです。「この資材を使用したら収量や食味が2倍良くなった」、でもあなたの比較対象物はそもそも優品とくらべれば30%程度のものであり、その培とて優品と比較すれば半分程度の成果物なのですと言いたくなることもあります。農業分野では異端児が多く、多くの若者は知識と経験に乏しいが、良く言えば独立精神が強く、悪く言えば協調性に乏しく、組織的に業態をよくしてゆこうとする姿勢が欠落しているのです。出来れば、沢山の方と共に農業という本来は暮らしと健康に一番密接している分野での協創が望まれてなりません。そして、その協創は自国内の資源でまかない、農薬や化学肥料の使用を極限まで減らす取り組みと技術向上であることを願います。畑や大地は産業廃棄物の捨て場所ではないのですから「有機資材・有機認証」とは名ばかりの廃棄物もどき資材の投入は避けてもらいたいものです。


とても残念なこと、それは提携を前提に対重なる見学を始めとするサンプルや資材の提供を求め、ノウハウを根ほり葉ほり聞いて姿を消し、連絡が全く取れなくなる方もおられるので、業務提携後の指導体制と情報開示となった次第です。それでも見学は可能な限り対応させていただきたいと考えています。それは過去にお世話になり恩返しの出来ていない方への恩送りになればと願っているからです。


また、契約書類を見慣れていない方々からは、提携書類を締結することに何らかのデメリットや縛りがあるのではと考えすぎる方もおられますが、提携後は独立した一事業者として衛生管理に注意し、きちんと栽培した幼野菜を販売していただき、それ以外に弊社が何か特別に利益を搾取するようなことはありません。提携はあくまでも正しい姿のマイクログリーンを普及すべく、違法な植物などを栽培しないことを明確にすることが主たる目的となっています。弊社が作成した業務提携書式に不安や危惧がある方は望む書式形態を提示していただければと考えているくらいです。どうしてもなんらかの理由にて提携を望まない方には定価での資材販売をしております。但し、その際には詳細にわたるノウハウの提供はしておりません。

提携メリットと協創関係の構築。-情報の共有と栽培技術の革新-

よく提携するメリットは何かと尋ねられることも多いです。別段、資材を定価で購入の上でご自身で試行錯誤されるのが好きであればそれでも良いのだと思います。提携はあくまでもお互いの素性を明かし、信頼関係を築くためのツールであり、こちらからは情報の開示、種子の割引、有機培養土、機材などを提携者価格にて提供することが出来るようになります。また、新しい栽培に関する発見、加えて生産者の皆さんと共有できる関連商品の開発や販売に繋がる協創関係の構築ができればと願っての「提携」となっています。タネや有機JAS培土、資材の割引だけでも十分価値のある提携だと自負はしています。


「どれくらい儲かりますか?」私たちの約束×貴方の努力=¥成果

絶対に儲かるのであれば栽培システムを購入の上でマイクログリーンの栽培を始めてみたいのですがどれくらい儲かりますかと尋ねられます。トライアウトセットを1台購入すれば自動的に億万長者になれる訳ではありません。どれくらいの売上、利益をだせるのかは販促活動や取引先である消費者やレストラン、カフェなどを持たれているのか、または開拓することができるのかに掛かっています。そして、どのような生産と販売体制の両立を構築するのかだと考えています。例えば、生産者の目標にあった広さのスペースに最適な台数を設置することで最も効率的な温度管理コストが導きだせます。1台、3台、そして8台でも基本的に掛かる温度管理コストは同じなのです。弊社も協力と支援、アドバイスは惜しみません、なぜならば生産者の皆様が成功してくださることが一番だからです。その為にも、短期間に高品質のマイクログリーンを栽培をできるよう指導することはお約束いたします!


多面的なアドバイスの提供は可能な限りいたします、但し、栽培管理もしてください、販売先も準備、紹介してくださいとはなりませんのでご理解ください。勿論、問い合わせなどは担当地域を統括されている事業者さまにおつなぎはします。同じタネと培地、栽培資材を用いても生産者の管理体制や心持にて自ずとその性格は作物に反映されてしまい、工業製品の感覚での物流や購買ができないというのが本質です。室内栽培ですが、相手は生き物であり、日々のお世話が不可欠だということです。そして、そのお世話に「愛情」という別の栄養素が大きな役割を果たすことになります。儲けるためにも、高品質で鮮度の高い状態での幼野菜栽培ができることが最善の策だと思っています。

常に探求心を忘れずに。-生産者と顧客の皆様の為に創意工夫を凝らしてゆきたい-

農業経験のない方や、異業種から栽培に参入される方に少しでも優しくそして簡単に扱える培養土や栽培資材の開発には余念がありません。そして、その結果は安全であることはもとより、美味しくて栄養価が高く、健康につながる幼野菜の提供を行いたいと願っているからです。例えば、最近問い合わせが多いビル内で培養土ではないもっと簡単な培地を求められることもあり、オランダが本社の園芸メーカーさんとマイクログリーン&マイクロハーブに特化した育苗培地の開発を進めており、さらに有機JAS認証の播種培養土の試験栽培なども行っています。また、栄養価を高めるためのコイル状銅線とラセン状銅線を組み合わせ一体化させた室内マイクログリーン&マイクロハーブ栽培に特化した古典農法由来である「Electroculture・大気粒子土壌還元法」の検証と室内向け技術構築にも取り組んでいます。そして、今後仲間となってくださる生産者の方々が取り扱い可能となる幼野菜にベストマッチの付帯商品であるオリーブオイルや調味料などの取り扱いに加えて、各生産者の地域において気候に整合性がある露地栽培でのアボカドやフィンガーライム、タヒチアンライム、柑橘類などの栽培提案と共同販売網の構築などを計画していますのでこれらの商品を取り扱いたいと考えておられる業者さんとも提携ができればと思っています。



今後の展望について。-「里山と日本の伝統や文化の情報発信からなる事業構築と里山活性化」-


本来マイクログリーン栽培システムの販売は考えておらず、あくまでも自分が進めてゆく里山活性化を具現化する自然栽培によるアーバンファームの一環として作りあげていた経緯があります。ただ里山で望む農地確保が想定どうりに進まず、加えて里山における鳥獣被害と彼らの活動範囲の拡大は驚愕の程に進行していました。加えて、私たちの意思とは反して、鳥獣たちには食べ物を分け合うという概念は存在していませんでした。


そして、巷でマイクログリーン栽培に関わる若者が増えてはきたのですが、皆さん農業経験に乏しい素人さんであり、栽培環境の整備や資材、微生物の扱いには恐ろしささえ感じてしまい、これではマイクログリーン市場が発展するどころか大きな間違いが起こりかねないと危惧したことより、マイクログリーン栽培システムの普及を先決事案とした背景があります。現在はマイクログリーン事業に邁進しながら農地や資金の確保ができれば里山活性化プランとペロブスカイト菜園にも順次取り組んでゆければと思っています。農業くらい誰でも簡単にできると言われる方もいますが、農業ほど複合的な知識と先行投資が必要であり、それに対してIT事業並みのリターンは伴わないのが実情です。しかし、本来は「食」はなによりも一番大切で重要な産業であり、農業は単なる生産だけの意味合いでの価値ではなく、幅広く地球と共にあるべき「活動」であり「営み」なのです。「食」なくして、清浄なる「大地」と「大気」、「水」、「海洋」など、即ち清浄なる地球なくしてヒトの暮らしが成り立つことはあり得ないのです。


一世代で短期間に儲かる農業を確立するにはそれと併行する異業種分野での収益構造が必要なのだと痛感しています。世間一般に言われているサラリーマンから農業に転身して稼いでいる方のバックグラウンド、その多くは地元に根付いた農業基盤を先人が辛苦で築いていた背景が見えます。幸い、日本各地の里山風情、伝統、文化、料理、アニメ、骨董品や工芸品などは世界的にも人気と支持を得ていますので国内から海外にむけての情報発信とそれに伴う商品、製品、サービスの開発と提供、販売を基盤とする事業を各地の里山に形成できればと願っています。中国でその風貌と活動が世界的な人気を得て(SNS登録者数は8000万人)、儲かりすぎて運営会社との亀裂が生じ、事業が中断している「李子柒 Liziqi 」ビジネスモデルの里山版が出来ればと構想しています。


考え方や風貌では女優の「柴咲コウ」さん風の里山象徴女子モデルさんがおられればと妄想しています。勿論、これらの事業を進めるには情報技術に卓越した若者や資金提供を検討してくださる支援者、投資家のバックアップが揃えば比較的短期間で収益化に持ち込むことは可能だと感じています。身近すぎて気が付かない、日本各地に埋もれている日々の農的な里山生活と日本の古き下町の都会暮らしは魅力の詰まったコンテンツだと思っています。その中で世界が望む、知りたいコンテンツや教育プログラム、それに付随する商品を販売することが日本の里山と伝統技術はあるが埋もれている中小企業の存続、技術伝承、人材育成などの支援にもつながると考えています。



          代表取締役 巽 龍雄(たつみ たつお)

石川県小松市生まれ。高校卒業後、古武道鍛錬の為に東北の山に籠り修行。山中では「自然腐葉土・熟成堆肥」のみでの野菜栽培を実践していました。三沢米軍基地での武道指導員を経て、米軍基地司令官の推薦もあり、アメリカの大学に進学(BBA・MBA)、在米中にヨガ伝道の先駆者である沖正弘氏のハタヨガ(沖ヨガ)に出会い、米軍基地や大学などでの武道指導にヨガの呼吸法と鍛錬を取り入れる。実家の急務にて日本に戻るまで25年間海外にて就学、就業、タイ国総領事館、不動産開発・販売会社などの勤務を経て単身帰国。帰国後、北陸先端科学技術大学院大学にて知識科学研究科博士(Ph.D.)を取得。博士課程在学中に産学連携共同研究にて水耕栽培システムモデリング、高分子膜フィルム応用の栽培に係る実証研究、植物栽培における人工光源の試験に関わり、加賀伝統野菜、高糖度トマト、ベビーリーフ、露地有機栽培などに取り組む。元愛媛大学農学部客員教授ならびにアカデミックアドバイザーを務める。現在、石川県能美市にてバイオミメシス株式会社代表と併行し里山自然栽培普及の為の「耕種道」を主宰。日本と諸外国の古典的農法を融合、日本の風土気候に適した露地栽培、施設栽培を営農として再編成、加えて空き部屋や遊休不動産を活用する周年型の室内垂直農法を取り入れたマイクログリーン&マイクロハーブ栽培の普及とその栽培システムの販売を展開中。統合的に日本特有の多雨高湿に対処する営農目的での自然栽培をミニマム耕耘、堆肥の層化、炭素貯留などを礎とする自然栽培・パーマカルチャー・IFOAM・Electrocultureを融合する里山や市街地におけるアーバンファーミング菜園による営農活動を基軸とする地域活性化策を提唱しています。

【会社概要】

社名:バイオミメシス株式会社

本社所在地:石川県能美市坪野町ロ211番地

代表取締役:巽 龍雄(たつみ たつお)

設立:2020年3月

事業内容:マイクログリーン&マイクロハーブ栽培システムの企画、販売と栽培指導。

生体模倣による新商品開発、起業、定住支援、アーバンファームデザイン、開園支援など

HP:http://www.biomimesiscorp.com

http://www.microgreenjapan.com






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