料理の味を邪魔しない一味唐辛子「1KAKU」。元料理人が、辛味に特化した唐辛子の開発にかけた20年
株式会社Rebirthは、国産独自品種の唐辛子を育てる農業法人「あまのじゃく」と提携し、料理ごとに使い分けられる調味料「1KAKU」をMakuakeで販売を開始いたしました。本物の辛さは量ではなく、質。そんな元コックであり、唐辛子専業農家25年目だからわかる、本来の調味料のあり方を徹底して突き詰めた商品です。
地方移住に取り組むベンチャー企業であるRebirthと「あまのじゃく」の両社が、今回の商品を発売した理由。料理本来の味を最大限に活かし、少量でも締まる名脇役な調味料を誕生させるまでの軌跡を本ストーリーでは伝えます。
株式会社Rebirthとは
「生まれ変わるほど深くなる」そんなメッセージを元に、ポータルサイト事業を中心に運営をしています。その中心にあるのは「ワープシティ(https://warp.city/)」という、地方移住を希望する人と移住先のマッチングを促すポータルサイトです。首都圏から地方への移住を促し、地域経済の発展を促すことを目的としています。
そこに加えて、Web制作事業や製造小売事業を営んでいます。その2つでは、主に様々な地域の行政や外郭団体の方々と一緒に、戦略策定からシステム開発まで一気通貫で提供。マーケティング、デザイン、ウェブサイト、商品開発、ブランディングなどの技術で様々な課題を解決している会社です。
今回ご一緒したのは広島県三原市の農業組合法人「あまのじゃく」を運営する泉谷さんでした。三原臨空商工会が運営母体となる、せとなか百貨店(http://setonaka.jp/)の事業開発を行う中で、商工会の方からのご紹介で出会います。せとなか百貨店限定で買える地方の逸品を作る!というテーマのもとご協力いただける事業者の方を探している最中の話でした。
泉谷さん率いるあまのじゃくは、唐辛子専業農家としてさまざまな商品開発に取り組んでいました。他に類を見ない技術や知見をご披露いただきましたが、「売る」という視点で関わることで更に良くできると感じました。
「他の人と同じことをしない」あまのじゃくな唐辛子農家の挑戦
農業組合法人「あまのじゃく」は、フルーツ唐辛子をはじめとするオリジナルの唐辛子など、世界中の唐辛子数種類を栽培しています。
代表理事の泉谷邦雄さんは、もともと広島県三原市で「あまのじゃく」という飲食店を30年営んでいました。地元の高校を卒業後、複数箇所で料理人の見習いをして、広島県三原市で飲食業を開業。他の人と同じことをしないという意味を込めて「あまのじゃく」という店名になっています。
創業当時は、バブル真っ只中。お店を開けていればお客さんが入る時代でした。しかし、地方にコンビニが進出するにつれて、ランチに利用してくださっていたお客さんが流れ、30年という時を経てやむなく廃業します。
次に挑戦したのが農業でした。当時は、バブル景気がよかったので花・木を中心に栽培し始めます。しかし、バブルが崩壊するタイミングで、量が求められなくなり、品質の勝負に。その時、改めて競争に勝てなくなりました。
次に挑戦したのは、唐辛子(鷹の爪)でした。暗中模索している中、近所の熟練農家が作っていたことから出会います。いざ唐辛子を育ててみると、思うようにいかないこともたくさんありましたが、唐辛子を観賞用として販売することに成功します。ハロウィンを中心に、観賞用に使う唐辛子が市場になかったこともあり、高く取引されるようになりました。
しかし、良い状況はなかなか続きません。高く売れることが分かると、参入する生産者が増え、その変化が市場に反映される。出回る供給量の多さが重要になり、商品特性では差別化できなくなり価格勝負になりました。
そこで、唐辛子農家として活動するなかで「まだ誰も行っていない事業をゼロから創り上げたい!と思い立ち、自分でしか使えない品種を開発することを決心します。他の人が真似できないことで、時代の波に飲み込まれない商品を作ろうと考えたのです。さまざまな唐辛子の品種を20-30種類取り寄せて自由交配、植える、選抜、という作業をひたすら繰り返しました。
品種開発のためタイに遠征。ついにできた新品種
当初は、求めている品種が出てくる確率は20〜30%程度。かつ日本の気候では、1年に1度しか唐辛子は育てられないため、1年に1度しか経過の確認ができません。そこで泉谷さんはタイへの遠征を決心します。タイは唐辛子の栽培に適した気候で、1年で2作、2回チャレンジすることができるのです。10年の月日を経て、タキイ種苗さんの協力のもと新種のフルーツ唐辛子を完成させ、農林水産省の園芸作物の新種登録を実現させました。
元料理人ならではの味へのこだわり。辛味に特化した唐辛子の開発
泉谷さんの品種開発への挑戦は続きます。
そもそも、唐辛子にはさまざまな成分が含まれています。辛味成分「カプサイシン」のほか「甘み」「渋み」など、さまざまな要素が絡みあい、唐辛子の特徴が構成されています。唐
辛子を料理にそのまま扱うと「甘み」や「酸味」が混じり、本来出したかった料理の味を損ねてしまうと、泉谷さんは料理人時代によく感じていました。
ならば「カプサイシンだけに特化した唐辛子があれば、唐辛子の量を増やさず、料理の味を損ねずに『辛さ』をスパイスとして料理が提供できるのでは」と考えたのが、新品種開発のきっかけです。
量より質!調味料はあくまで脇役、料理を引き立てる「1KAKU」の由来
昨今、真っ赤に染まった料理をテレビやネットでよく見ます。料理に入れる唐辛子の量を増やし、辛くすることは簡単です。泉谷さんが元コックだからこそわかる、調味料として料理本来の味をそこねず辛さを加え、量>質の一味に需要があるのでは?という話を、泉谷さんから伺ったのが、新しいブランド開発のきっかけでした。
量販店で販売されている、一味の価格やパッケージのリサーチから始まり、IKAKUを購入するターゲットの選定、ブランドメッセージの策定など、どういった人に伝えたいかを分解して設定していきました。
パッケージがいくらかっこよくても、実際に料理に使うさい「おいしい」「引き締まった」などの体験がセットでないと、リピートはしてもらえません。
ターゲットやメッセージから考えるのではなく、泉谷さんがもっているさまざまな品種の唐辛子を分類することから始めています。
あくまで買ってくださる方々ありきで、泉谷さんが作った唐辛子にはどんな特長があるのかを、辛さや浸透率などをもとに分解し、分類した唐辛子の特長をわかりやすく伝えることを念頭にブランド開発を行っております。
あくまで料理が主語、調味料は料理を引き立てる脇役として、料理に一つ加える。という意味をもたせ「IKAKU」というネーミングに決定しました。
それぞれに特徴ある3種の一味唐辛子「1KAKU」
こうして3種類のオリジナル唐辛子で作った一味唐辛子「1KAKU」が誕生しました。
「TAKIAMA Yellow(タキアマイエロー)」
タキアマイエローは、現存しない、観賞用の唐辛子フリーズドルグ(辛みがない唐辛子)との配合で開発しました。雑味を取り除くため、複数回の配合を重ね辛さだけに特化しました。少量を混ぜるだけで、じんわり辛くなるため、汁物にピッタリです。
「MIHARAKARAKO(三原辛子)」
三原辛子はタキアマイエローの2倍の辛さ。切れ味のいい鋭い辛さが特徴で、口の中に入れた瞬間「パッ!」と瞬時に辛くなります。辛さは長持ちせず、徐々に辛さが引いていくのも特徴です。山椒の代わりに使うなど、料理の味を邪魔せず隠し味として辛さを加えたい時にオススメです。
「GoldenChili(黄金唐辛子)」
タキアマイエローの3倍以上の辛さを誇るのが黄金唐辛子です。辛いものが好きで、もっと辛いものにチャレンジしたい方にオススメです。他の唐辛子とくらべて、さらに雑味が少ないため、より鋭い「ビリッ!」とした辛さが堪能できます。
泉谷さん
「1KAKUは、過去の経験をあますことなく活かしています。未だに新品種を開発し続け、まだ世の中に存在しない品種を求め、唐辛子の品種改良を続けてまいります。ご購入くださった皆様と一緒に、唐辛子の可能性を追求し、今後も新商品の開発をしていきます」
【農業組合法人あまのじゃく】
住所:〒722-1304 広島県三原市久井町江木1633番地
代表理事:泉谷 邦雄
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