習い事業界におけるDX化・無人化の先進企業「2nd Community」、IoT技術を活用した”DX教室経営”で驚異の3億円コストカットする「無人運営の音楽教室」の秘密とは?
拡大する「無人」業態。約2兆円と言われる無人店舗市場
キャッシュレス関連テクノロジーの発達と、コロナ禍での非接触ニーズの高まりも相まって、様々な業界における無人店舗・無人決済店舗業態は今、更なる拡大を見せています。『非接触テクノロジー実装戦略』(日経BP、2021年3月発行)による無人店舗や無人決済店舗に市場規模は約2兆円とされています。
無人店舗化することによるメリットは、人手不足の解消や人件費の削減による店舗運営コスト削減に加えて、人に依存しない店舗運営を可能にしており、様々な業界でのテクノロジー活用が拡大しています。そんな中、全国20ヶ所、日本最多の全70種類もの楽器・ヴォーカルコースを展開し無人運営を実現した「EYS音楽教室」を運営する「2nd Community」代表取締役 吉岡秀和 社長に話を伺いました。
“習い事業界”で、DX化で無人教室づくりを目指す「EYS音楽教室」
レッスン開講中にスタッフが在中していることが当たり前の教室ビジネスにおいて、EYS音楽教室ではDXを活用した箱物教室経営の無人化を推進していると話します。
■レッスンの人的受付撤廃!「受付無人化」
EYS音楽教室では、レッスン予約からレッスン当日の教室案内まですべてオンラインで完結することで、習い事業界ではあたりまえの「レッスンの人的受付」の撤廃を推進。会員は事前にオンライン上でレッスンを予約し、指定の時間に教室に訪れ、教室にて講師の到着を待ちレッスンを開始する流れです。(写真:受付のない店舗写真)
■ 「本部省人化」大幅人件費削減で脅威の”年間3億円をカット”を実現
吉岡「独自の教室経営SaaS『SQSQ(スクスク)』(https://sqsq.2nd-community.com/)を構築し、店舗に加え、本部バックオフィスのコールセンター人員5割カット、システム自動手配5割の体制を実現し、競合する習い事教室にはないサービスを会員に還元しています。」
と話します。(画像:SQSQの仕組み)
テクノロジー企業だからできるDX教室経営で、会員の教室満足度の向上へ
”月謝を封筒に入れて毎月手渡しする”、”教室の店長や受付が常駐していないとレッスンが始まらない”といった古い考え方が未だに残る教室経営を行う企業が多い中で、EYS音楽教室をはじめ、様々な習い事教室を運営する2nd Community社がDX教室経営を推進できる理由を尋ねました。
吉岡「同社がテクノロジー開発企業という側面を持つからです。DX化を進めることで、経営視点でのコスト削減を達成するだけではなく、会員の教室満足度向上に繋がっているのが実現できるポイントです。」
と明かします。
■ 自社独自技術による、セキュリティーシステム
「無人化」を行う業態に共通するデメリットの一つであるセキュリティーの不安についても、DX化による改善を行っているといいます。
吉岡「EYS音楽教室では、外部システムではなく、自社で構築した独自のWebRTC技術・カメラによって、レッスン状況をリアルタイムでモニタリングし、より正確な入退室管理を行っています。これにより、教室内に講師と生徒だけしかいない状態においてもセキュリティの向上が見込め、問題行動があった場合、モニタリングスタッフからカメラを通じて注意喚起も可能となっています。」
とカメラまで自社で作ってしまうテクノロジー開発企業の側面をみせました。
(写真:レッスン状況モニター管理)
■DXで教室の外でもつながる!講師と生徒、そして家族も
独自の教室経営SaaS「SQSQ」により、教室の無人化を進めながらも、講師と生徒の繋がりを希薄にすることなくコミュニティ化することを実現していると言います。「SQSQ」では、プラットフォーム上で講師と生徒が気軽にLINE連携した「チャット機能」でコミュニケーションを取ることができ、教室外でもサポート。さらにレッスン後には講師から生徒へ「カルテ」をお送りしています。
吉岡「受講後のフィードバックやメッセージを伝え、生徒のモチベーションと成長をマネジメントを実施しています。DX化することで、講師と生徒の繋がりに保護者や家族の方をつなぎ込み、例えば遠方で暮らす祖父・祖母が孫の習い事での成長を『見守りカメラ』機能で見届けることもリアルタイムで可能です。教室は無人化し人を減らしている一方、DXによりむしろ人と人の繋がりは増える、EYS音楽教室ならではの形を作り上げているのです。」
■広告マーケティングの最適化でDX!集客拡大へ
吉岡「体験レッスンを行っていただいた方や、オンラインサイト上で『EYS音楽教室』を気になっていただいた方には効果的に広告運用を行う仕組みも自社で作りました。
例えば、地域や楽器でもお客様の特徴があり『新宿エリア×サックス』は人気で長く続く方が多いや、『ヴォーカルレッスンコース』は他に比べ長続きしない方が多い傾向にあるので広告費は抑える、など興味深い傾向にも合わせることが実現しています。」
■教室の無人化で、70種類の楽器を無料でプレゼントする異例の取り組みへもコスト変換
吉岡「DX化による教室運営の効率化を通じ、音楽教室の中では異色の”楽器無料提供”を行ってきました。コスト削減の効果を会員様に還元するとともに、新規入会のハードルを下げ、10年以上使える高品質な楽器を提供することで、長く音楽を楽しみながら学んでいく環境整備を整えています。」
と、他の音楽教室にはない独自のサービス展開を行うなど、会員様の教室満足度向上へ向けた取り組みを行っていることを明かしました。
講師管理もDX化をすすめ、営業活動を最適化
「EYS音楽教室」では講師の管理もDX化を推進しています。特に、教室の無人化を進める中で課題となっていた講師の評価制度をDX化することで、良質な講師の発掘を推進。
レッスン後に、受講生による担当講師の5ランクレビューを実施。これにより、無人教室運営においても各講師のレッスンクオリティを評価に反映するとともに、レッスンクオリティを本部が把握しています。
講師の評価状況は常に最新の状況にアップデートされ、システム上で一元管理しています。
(画像:生徒が講師を評価するレッスン後の生徒画面)
(画像:SQSQにて講師の評価管理状況をシステムで確認)
吉岡「『EYS音楽教室』では、教室の無人化を行うことで手薄になる新規会員獲得の営業活動についても、講師が担当します。講師の評価制度の中で営業に関する評価軸も加え、体験レッスンの対応からその後の会員への勧誘についても一気通貫で講師が担当することで、営業に関わる人員の削減と効率化を実現しています。」
このようにして、習い事業界におけるDX化・無人化の先進企業「2nd Community」は、IoT技術を活用した”DX教室経営”で驚異の3億円コストカットし、日々成長を続けています。
♫ EYS音楽教室とは
EYS音楽教室は、お客様視点に立ったサービス提供を目指す、新しいタイプの音楽教室です。
既存の音楽教室が個人の能力開発に重点を置いているのに対し、EYSは「音楽を楽しんでいただく」ことをテーマに、だれでも、年齢を問わず、お気に入りの1曲を弾けるようにすることをファーストステップに授業展開をしています。
日本最多の全70種類もの楽器・ヴォーカルコースを展開しており、都内では銀座・新宿・渋谷など10店舗、北海道から中部、関西エリアまで全国20スタジオを運営しています。2008年の創業以来わずか15年間で累計会員数は68,000人を突破(※入会手続きを行った累計人数)。
入会者には、楽器を無料進呈したり、欠席したレッスンの補講を無料で受講できたり、入会後3回のレッスンを受講してプロと一緒にライブに出演する「Enjoy Your Sound for BEGINNERS」などユニークなサービス提供が人気の教室です。
HP:http://www.eys-musicschool.com/
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