全国のクリニックが患者と医療機関のハブとなり、転移先の医療機関が見つからないという課題を解決したい。医師向け、患者向け、医療従事者向けの3つのプロジェクトに込めた想い
株式会社NYAUWは、開業医にまつわる様々な課題を解決する、【ため息】解決プロジェクトをおこなっております。しかし、その中でもより参加者や賛同者が増えてほしいプロジェクトは以下の3つです。「3つも?」と思われるかもしれませんが、後から一つのストーリーで繋がります。
・(医師向け)「医師の先生、いつもの紹介先クリニックを教えてください!」プロジェクト
・(患者さん向け)「信頼する主治医の先生を教えてください!」プロジェクト
・(医療従事者向け)「医師のチラシ」プロジェクト
今回はそれぞれのプロジェクトの概要と立ち上げた経緯についてお伝えします。
全国の医師から紹介先のクリニックの情報を集めたい「紹介先プロジェクト」
「紹介先プロジェクト」は、患者さんが転居や転勤時に紹介先を探せないという【診療時のため息】から始まりました。これは全国の多くのクリニックの院長が感じてはいても、解決を諦めていることだと思います。しかし、すべての医師は自身の信頼する紹介先を持っているはずです。これを全国の先生に少しずつでも情報を提供いただければ課題解決ができるのでは?と考えました。医師の先生にはいつもの紹介先クリニックを登録していただき、プロジェクトに参加していただいている先生は、他の先生の紹介先情報を参考にできるようになります。
*患者さんは紹介先クリニックの情報を見れません
*紹介先は病院ではなくクリニックを主なターゲットにしています
患者さんから良い主治医の情報を提供してもらい、紹介先プロジェクトにつなげる「主治医プロジェクト」
はじめは自身の知り合いの伝で上記の紹介先プロジェクトへの参加をお願いしておりました。しかし、それにも限界があり、参加者が増えない【プロジェクトを進める際のため息】を感じておりました。そんな中で、患者さん視点での良い主治医の情報を匿名で教えていただくことでヒントにさせてもらっては?と始めたのが「主治医プロジェクト」です。
患者様に教えて頂いた主治医情報をそのまま紹介先プロジェクトに掲載するわけではなく、患者さんが良いとする先生なら紹介先プロジェクトへのご理解を頂ける確率が高いのでは?という仮説で行っています。
その情報をもとに、紹介先プロジェクトに参加をお願いします!と、医師の先生方に連絡をさせていただくための基盤をつくることが目的です。
現場のインサイトを持つ医療従事者と、医療スタートアップの情報交換を行う「チラシプロジェクト」
これは「医師のチラシ」とありますが、医療従事者であれば構いません。
現場のインサイトを持つ医療従事者が、仕事以外の時間を使って頑張っているプロジェクトのリーチをお互いに伸ばしましょうというプロジェクトです。
私のように医療のため息の解決に対して活動をされている医療従事者の方々がたくさんいるはずです。しかし、お互い存在を知りません。
一般のスタートアップの多くは一般の人々を対象にしていることも多く、スタートアップ界からも一般の人からも理解されやすいです。
しかし、医療スタートアップの場合には医療リタラシーが一般の方や投資家の方にもあまりないこともあり理解されにくいのです。そして、仲間である医療従事者は医療リタラシーがあってもスタートアップに対しての理解があまりないため、結局誰にも活動を理解されないという課題があるのです。そこで、医療従事者でスタートアップをしている人のチラシをシェアしていこうというプロジェクトです。
多くの人にプロジェクトについて知ってもらうために発信を決意
このたびPR TIMES様からSTORYへの掲載を打診していただきました。勿論、多くのクライアントにお声がけされているとは思います。他社様のPR TIMES STORYは成功事例で規模も大きなものも多いです。対して、我々のプロジェクトはまだまだ進行中で規模も小さいものです。だからこそ、皆様に知っていただくためにも掲載させていただくことが大切だと思いました。
加えて、このPR TIMES STORYを知った時に「まさに我々の3つのプロジェクトと同じ想いだ!」ということでさらに書く決意を強くいたしました。
PR TIMES SOTRYの説明資料に「PR TIMES STORYでは、これまで発信機会が限られた情報を『ストーリー』としてメディアへ配信し、取材や掲載の確度を高めることができます」とあり感動したのです。
先程の概要を書かせて頂いた際に添付したチラシなどの画像で共通する【ため息】はおわかりになるでしょうか?
・(医師向け)「医師の先生、いつもの紹介先クリニックを教えてください!」プロジェクト
・(患者さん向け)「信頼する主治医の先生を教えてください!」プロジェクト
・(医療従事者向け)「医師のチラシ」プロジェクト
・探せない
・探してもらえない
ということなのです。
PR TIMES STORYについても、PR TIMESの企業向け管理画面に入れば誰でも発信できるものなのです。しかし、
・私。井手は探せなかった
・PR TIMES社様はPR TIMES STORYを探してもらえなかった
ということが起こります。
担当の方がわざわざ個別にメールを送って来ておられるのは「良いと信じるサービスが存在しているけれどPR TIMES STORYを知ってもらえていない」という課題、つまり【ため息】を解決するためです。
小さなクリニックは一部の評価に大きく左右されるという課題を解決したい
我々のプロジェクトに話を戻します。
まず、皆様は医療機関を受診される際に何を参考にされますか?Googleなどの検索サイトを参考にされる方が多いと思います。しかし、自分の業界や自社について検索した際に
・あそこは評判と実態は違うのになー
・そんなことで非難されるの?
ということはないですか?勿論、評価サイトの言い分として「それも生の声で、外れ値があるかもしれないが、十分な数が集まると平均的にはそのクリニックの評判に収束していく」ということです。それもマクロ的には納得です。しかし、自身のクリニックや患者さんのことを考えると悩ましいのです。実際、評価文やそれに対する返答まで見て選ぶ方というのは多くないと思います。星の数だけで判断されるからです。小さなクリニックでは評価数自体が少ないので収束するほどの評価数が集まらず、一部の評価の星の数に大きく左右される現実があるのです。
医師である私でさえ検索サイトやクリニックのウェブサイトでは他の医師を探せません。特に他分野や他地域になると全く探せないと言ってもよいと思います。勿論、様々なつながりである程度は探せますがそれでも無理だと言ってもいいでしょう。
名医サイトがあるじゃないか?という反論も聞かれます。勿論、希少疾患や緊急疾患ではそのような神の手やスーパードクターがいるような医療機関(主に大病院)にかからざるを得ないと思います。
しかし、クリニックが普段対応しているのは病状の安定した患者さんであることが多く、転居先の大きな病院やスーパードクターにかかり続けることは制度上難しくなってきております。
基本は病状が落ち着いた患者さんは逆紹介で地域の医療機関(主にクリニック)での受診が誘導されるようになっています。それでも大病院受診継続を希望される方は自費で追加費用を支払わなくてはなりません。
医師の本当の専門性がわからないため、患者さんにクリニックを紹介することができない
皆様、総医療機関数のうちクリニック数の比率をご存知でしょうか?
なんと、医科だけだと92%、医科と歯科を合わせると95%にもなります。そういった医療機関の専門性が医師でもわからないのです。それは大病院側の視点からも困るのです。単に元のクリニックに患者さんを逆紹介したら良いというわけではありません。
内科とか眼科とかわかるじゃないか!と言われそうですが、大切なのはもう一つ粒度を上げた情報なのです。つまり、内科の中でも何が得意なのか?ということです。
それもWEBページに載っているじゃないか?と言われるかもしれません。しかし、クリニックというのは地域の患者さんのケアを行うために、広めに多くの専門性を載せていることがあります。
例えば経歴で外科医としてのキャリアが長い場合には「ABC外科・内科」とあった場合には、内科は地域医療のために標榜していてはいるけど本当の専門は外科なんだろうなと言うのは想像できます(勿論、他に内科医もいて複数の医師で診察されているのかもしれませんが)
しかし、経歴で眼科医としてのキャリアが書いてあって、ウェブサイトに白内障・緑内障・網膜・小児眼科・神経眼科と眼科の中の専門性が沢山あった場合に、勿論ある程度は全般的に診療はできたとしても、その先生の本当の専門性はわからないのです。
そういった事情を開業クリニックの院長は知っているので、転居時などに患者さんを紹介する場合に余計悩んで紹介ができないという【ため息】があるのです。
これは逆を言うと、他の先生も先生を探せないということで、先生視点で表現すると探してもらえないという【ため息】につながるのです。
クリニックの先生がハブとなって、地域の医療と患者さんを繋ぐ
そこで何が大きなハードルになっているのか?と考えて、
・医師が患者さんのためにピンポイントで紹介先を探してあげたいという善意の気持ちがハードルになっているのでは?と仮説を立てました。
例えば、皆さん出張や海外旅行に行く時に直行便があるところばかりでしょうか?小さなイタリアの街に行く際に直行便が無いと言って旅行会社を非難するでしょうか?
羽田や成田からイタリアのハブ空港まで飛んでそこから小さな飛行機でその小さなイタリアの街まで行くことを当然だと思っておられると思います。
次に、例えば、阿佐ケ谷で集荷担当しているトラックが熊本までそのまま荷物を運ぶでしょうか?(阿佐ケ谷はクリニックの場所、熊本は私の実家)
違いますよね?まずは東京の集荷センターに集めて大きなトラックで熊本の集荷センターまで運んでそしてまた配送用の小さなトラックで運びます。
もちろん、将来的に賛同&参加される医師の先生が増えれば直行便的な紹介が可能かもしれませんが、現時点ではまずはハブとなる先生を全国に、そして様々な診療科で集めたいのです。
一発で紹介できるのが一番医療費は安くなるでしょう。しかし、それは現実的ではないという前提に則ります。そうすると
・当てずっぽうに検索で受診する
・ハブの先生にかかりそこから更に紹介してもらう。
というのが現実的な解決策になります
例えば、武田薬品様の希少疾患に関する資料(P59)の図に興味深いものがあります。どれだけ適切な医師にかかるまでに様々なコストが掛かるのか?というものです。
やはり専門家を受診する大切さがおわかりになると思います。そういった意味で当てずっぽうに受診するよりハブの先生経由のほうが良いのではないでしょうか。そのためには直行便的な紹介を、特に遠隔地や他の専門の場合には諦めましょうというマインドセットの切り替えが必要なのです。
最初の概要説明で
*患者さんはその情報を見れません
*紹介先は病院ではなくクリニックを主なターゲットにしています
とお伝えしました。
患者さんが見れないようにしているのは、一般的な紹介プロトコルではないので、そういったハブを介した紹介であることの理解をして頂く必要があるのです。そしてサービスの中で自動でこのような文書作成機能がありますので、患者さんと紹介先に意図を説明できるようにしております。
紹介先をクリニックにしているのは、元々クリニックを受診されているということから、大病院での経過観察は必要ないということです。
医療制度上、医師の働き方改革という変化があった
ために大病院に安易に紹介ができなくなっており、より地域のクリニックの専門性情報が大切になっているからです。
そういった意味でクリニックの先生という医療現場のことを良くご存知のクリニック院長先生にいつもの紹介先クリニック情報を教えていただきたいのです。ぜひこのプロジェクトにご賛同いただける先生方のご参加をお願いします。
診療以外で行うプロジェクトを遂行する医療従事者を応援し、孤独を救いたい
診療業務を行うクリニック院長も孤独ですが、診療以外で行うプロジェクトの遂行も基本はかなり孤独なのです。
医療現場のため息を解決したいという熱い想いで皆さん活動されています。しかし、一般の方は医療についてはインサイトがありません。少し眼の前の課題から離れた課題だと理解・応援しにくいのです。
逆に、医療従事者はその課題や意義が理解できても、医療従事者がそのような活動をすることに対する理解がまだまだされにくい現状です。
するとある程度の規模になる(ブランドができる)まではだれも応援してくれない孤独な時期が続くのです。そしてそのような活動をしている医療従事者は総数としては結構いたとしても繋がっておらず、お互いに「探せない」「探してもらえない」という【プロジェクト遂行上のため息】があるのです。
裏表しかないという制限があるからこそ、プロジェクトの発信媒体としてチラシを採用した
私もnoteで多くの記事を書いておりますし、そして今回のPR TIMES SOTRYのこの記事も長く読むのに疲れてしまいますよね。もともと医療従事者のプロジェクトは理解されにくいことが多いのです。しかしチラシは裏表しかないという制限があるからこそ理解を助けるエッセンスが凝縮されているのです。
そこで活動をしている医療従事者、つまりそのようなため息を理解し合えるもの同士からまずは拡げていこうというプロジェクトなのです。ぜひこのプロジェクトにご賛同いただける先生方のご参加をお願いします。
プロジェクトのアプリやチラシは全て自作。汎用性の高いスキルを知っておくことの重要性
じつはこの3つのプロジェクトのアプリやチラシなどは全部自作なのです。
紹介先プロジェクトのサービスページはBubbleというサービスで自作したものです。
主治医教えてくださいプロジェクトのページはWIXで、そしてアンケート作成はGOOGLE FORMで自作したものです。
医師のチラシプロジェクトのページはWIXで自作したものです。
いまはITは無料もしくは非常に適価で自作で出来るものが増えております。こういったツールを学習・活用することでいろいろな実験的な試みを行うことが簡単になってきました。「お金ならある!」という先生もおられるとは思います。しかし、今後様々なことを試す際に応用の効く汎用性の高いものを知っておくと自分で解決できることも増えていくと思います。そういった想いでITに関するキンドル出版も行っておりますので参考にいただけると幸いです。
プロジェクトに賛同する医師や医療従事者を募集
PR TIMESのリリースを見られている方の大部分は医療従事者の方ではないと思うので、正直この記事は多くの人には響かないと思っております。しかし、一部奇特な医師や医療従事者の方が見られた際に周りの医療従事者の方にシェア頂くことを期待してこの記事を書かせて頂いております。
メディアの方々も日常接する医療にこのような課題があることを知っていただければ幸いです
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ