リーマンショック直撃と個人の危機。周囲のサポートを得て再起した私が、障がい者のためのキャリア支援プラットフォーム「パラちゃんねる」を立ち上げるまでの物語。
株式会社キャリアート(以下、当社)は、障がい者雇用の促進と共に誰も取り残されることのない社会を作るために活動する、障がい者専門の就職・転職支援会社です。多様性を推進するプロジェクト「パラちゃんねる」を運営しています。
当社の創業者である私・中塚翔大の経験が生んだ「パラちゃんねる」は、障がいのある個人と採用企業を繋ぐ新たな希望の架け橋です。この物語は、挫折と再起を経て、障がい者雇用の現場で真に必要だったものを見つけ出すまでの私の軌跡です。
障がいのある求職者と、その才能を求める企業を繋ぐ新しいプラットフォームを提供することで社会の矛盾に立ち向かう決意、その背景や理念、そしてサービスの特性について少し語らせてください。
学生時代と初の挫折
私の人生は、一見順風満帆のように見えるかもしれません。早稲田大学の政治経済学部を卒業し、高校時代にはバスケットボールの全国大会への出場という栄光を手にしていました。
しかし、大学では周囲はみんな勉強に真剣で、私はその中で勉強の競争には勝てないと感じるようになりました。学歴社会での競争という現実を受け入れ、安定した高収入を見込めるかもしれない会社への就職ではなく、自らの挑戦と成果を求める人生を選ぶ決意をしました。
そして、人生を賭けて人材会社に入社をしたところリーマンショックを経験します。
人のキャリア支援をしたい、有意義な人生のお手伝いをしたいとかそんな理想を思い描いて入社をしたのに、最初の仕事が派遣契約終了を通知する仕事でした。
リーマンショックの影響で私の人生は再び大きく変わりました。
経済危機と同時に訪れた個人の危機
人材会社に入社したものの、直面した初めての仕事は、派遣契約終了の通知。これが私の現実でした。新規の飛び込み営業をしても景気はどん底。営業しても受注が取れるわけもなく。先輩も自分の成績を守るために案件を渡してくるはずもなく2000件回ってようやく1件目の初受注が取れたような、そんなひどい状況でした。厳しい状況の中、飛び込み営業や求職者への仕事紹介を頑張りましたが、結果はついてきませんでした。
この経験を通じて、「努力が通用しない社会がある」ということを痛感しました。
社会の不条理を感じる日々。
そんな中で、私は「自分に価値はあるんだろうか、生きてる意味はあるんだろうか」という疑問を抱えながら1年間を過ごしました。そして、気づいたら涙が出ていたり、朝、枕元に髪の毛がびっしりと抜けていたり。私はそれが「疲れてるんだ」としか思えなかった。
鬱というものをまったく知らなかったのです。
再起をかけた挑戦と、私を支えてくださった方々のサポート
2年後、支社の統廃合に伴いこれまで9名のメンバーでやりくりしていた支社から40名規模の支社に異動になりました。そこには同期もおり、愚痴や相談ができる環境に変わり、私の存在が社内で薄れていったのを感じました。
それが逆に心の負担を軽くし、自分自身をリセットできたのです。
その後、幸運にも面倒見の良い先輩と出会い、その先輩のサポートのもとで再び頑張ることができました。そして、27歳で、歴代最年少での「支社長」という地位に昇進することができました。この経験を通じて、私は「努力があれば何とかなる」という考えから、
「努力だけではダメだ、環境やタイミングも大切だ」
という新しい価値観を持つようになりました。
障がい者雇用を促進するサービスの創業経緯と、当社の理念
私が経験した苦しい日々を乗り越えることができたのは、自分の中での思考の変化と、適切な環境との出会いがあったからだと思います。そして、今、私はその経験を活かし、障がい者雇用や社会課題に取り組む事業を通じて、社会の矛盾を解消し、より良い社会を作ることを目指す決意をし、パラちゃんねるのサービス創業に至ります。
とくに人材業界のマッチングはスキルや経験などを重視する傾向があります。どうしても障がいにより働きづらさや生きづらさのある人がこぼれ落ちてしまう。そこで、誰もが自由に出会えるプラットフォームを作ろうと考え「パラちゃんねる」を立ち上げました。
大切にしたのは、求職者も企業も使いやすいということ。
たとえば、求職者の最初の壁となる「志望動機」はエントリー時点では不要、求職者も企業も完全無料で利用可能などなど、使いやすさにこだわることで、今まで出会えてなかった求職者と企業がそれぞれの意志で出会える仕組みを整えています。
パラちゃんねるのビジョンとサービス特性
パラちゃんねるは、障がいのある個人と採用企業を結びつけるオンラインプラットフォームです。 障がいをのある求職者とその才能を求める企業とを繋げる架け橋として、多くの独自の機能でその役割を果たしています。
企業向けには、求人掲載から採用までのプロセスが完全無料で提供され、コストを気にせず障がい者の採用活動を行えます。
従来の求人サイトとは異なり、スキル重視ではなく、特性や配慮に基づくマッチング市場を提供しており、これにより企業と求職者の相互理解が促進されます。また、パラちゃんねるはハローワークと連携しており、ハローワークの求人番号を入力するだけで求人掲載が可能です。
さらに、最新のAI技術を活用して求人票のサンプル文を自動生成し、採用担当者の負担を軽減しながら魅力的な求人票の作成をサポートします。
特定求職者雇用開発助成金を活用いだけるように、申請手順をわかりやすくご案内できるようにしています。
その他、エントリーから10日間で自動で不合格ステータスに変更する機能や、就労支援機関との連携、情報の事前開示によるミスマッチ防止、ダイレクトリクルーティング、コラム機能、SNS配信など、多くの便利なサポート機能を提供しています。
一方、求職者向けには、エントリー時点での志望動機が不要で、スキルだけでなく相性を重視したマッチングを提供しています。
このプラットフォームは、職歴や学歴ではなく、長所や強みに焦点を当てることを推奨し、自分のプロフィールを充実させることで企業から直接声がかかるスカウト機能も提供しています。
また、月間4万人が閲覧する「働く×障がい」をテーマとしたコラムサイト「パラちゃんねるカフェ」と連携し、障がいのある当事者の声を求人サイトに活かしています。
10日以内に企業から回答がない場合は自動的に不合格としてステータスから削除される仕組みを提供ています。これにより、気分が落ち込む不採用通知を避け、次の活動に向けて気持ちを切り替える支援を提供しているのですが、この機能は前述した「当事者の声」から生まれました。
合理的配慮や就労支援機関の情報も登録可能で、より細やかな希望や条件で絞り込んだ求人検索もできるようにしています。
「誰もが特性を活かせる、多様な選択肢のある社会を作る」未来への決意
いろいろな特性のある方々が働きやすい職場になれば、結果、その企業の成長が持続的に可能になる、と考えています。今後もサービスの改善に努め、「誰もが特性を活かせる、多様な選択肢のある社会」というビジョンを実現して参ります。
サービス紹介まとめ
「パラちゃんねる」オーナーの中塚翔大の想い
障がい者の求人・就職・転職支援サイト|パラちゃんねる
■パラちゃんねる|就職・転職を希望する求職者の方へ
https://job.parachannel.jp/lp/
■パラちゃんねる|求人掲載を検討する企業の方へ
https://job.parachannel.jp/recruiter_lp/
■多様性を推進するコラムサイト|パラちゃんねるカフェ
https://www.parachannelcafe.jp/
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