NTTテクノクロスの技術力を支える高度専門人材とは。個人のキャリア形成を支援する人事政策の裏側?~ブロックチェーンを極めるテックリード兼松和広のキャリア形成秘話~
NTTテクノクロスでは、高度な専門性を持ち、社会やお客さまの解決困難な課題に対し、適切な解決法の提案、及び適切な技術・方法・プロセスで主体的に課題解決へと導くことができる社員が高度専門人材として活躍しています。
高度専門人材の制度は、自身の専門性を活かした目標設定を可能とすることにより、パフォーマンスを発揮する環境が充実することで、高度な専門性を志向する社員のモチベーション向上と更なる専門性の向上・発揮による事業への貢献を目指して導入しました。
兼松和広は、NTTグループ各社から「ブロックチェーンといえば兼松」と名指しで業務を打診される存在であり、2023年4月に高度専門人材に任命されました。彼が担うのは、高度専門人材の中でも、『高度な技術力を活用しプロジェクトメンバーと一体で難題を解決するとともに、プロジェクトの継続的成功のための仕組みづくりで貢献する人材』である「テックリード」です。
なぜ、高度専門人材の道を歩むことになったのか?これまでのキャリアや専門であるブロックチェーンとの出会い、現在の目標まで、高度専門人材テックリードの兼松和広が語ります。
自分の「仕事の範囲」にとらわれず、社内のデータベースの専門家として様々な場所で活躍
私は、NTTテクノクロスに入社後、様々なプロジェクトでシステム開発や保守運用を担当してきました。
ブロックチェーンとの出会いは2016年で、ブロックチェーンを使ったフレームワーク、開発に使うIDE、ステップ実行するデバッガー等を開発しました。ここからブロックチェーンに携わるようになり、現在は、自社ソリューションの「ブロックチェーンのあらゆる情報を可視化するContractGate/Monitor」、「パスの所有者であることを証明するContractGate/Pass」等を担当しています。
また、データベースの専門家として、社内でトラブル支援を行ったり、自ら研修を立ち上げ、お客さまや社員に提供をしています。自分の「仕事の範囲」にとらわれず、社会やお客さま、同僚のために何ができるかを考えて行動をしています。
キャリアの軸をデータに定め、幅を広げながらブロックチェーンの世界へ
データベースの専門家として活動しながら、「Androidアプリケーション開発入門」、「色彩学」、「ブロックチェーン/スマートコントラクト入門」等の研修立ち上げもしていて、どうしてそんなにいろいろな分野で活動しているのかと驚かれることもあります。実は、その時々で必要だと思うことを突き詰めていたら、結果的に様々な分野の専門性が身に付いていただけなのです。
新入社員の頃、保守運用を担当していて、不具合でデータが壊れるという事象によく直面していました。その際、データがないとプログラムが動かないという当たり前の事実を痛感し、データの重要性を認識してデータベースの勉強を始めました。
データベースをある程度勉強すると、今度はデータベースを元に「アプリケーションの設計、実装が出来るようになりたい」、「言語やフレームワークを学びたい」と思うようになり、テクニカル分野で社内施策を推進しているメンバーの活動に参加しながら更に勉強を積み重ねていました。
これらの研鑽を積んでいると、良いアプリケーションを作ってもお客さまに気に入ってもらえないとだめだと改めて気づき、デザインの勉強を始めました。デザインの勉強をするようになってから、見栄えのする使いやすいアプリが作れるようになったため、PoCや新規の案件の際に声をかけていただくことが増え、いつしか新規分野(ブロックチェーン)の担当になっていました。
一見して脇道に逸れたような勉強や経験をしているように見えるかもしれませんが、自分の中では全てのストーリーは繋がっていて、これらの経験があったからこそ、ブロックチェーン分野の高度専門人材を任せていただけることになったと感じています。
学生時代苦手意識があった勉強も、周囲に喜ばれることをモチベーションに、実践の機会を作ることで克服
学生時代は勉強が苦手だったのですが、会社では自分で興味を持って学んだことを即実践できるので、とても身に付きやすく好きになりました。業務上でも、進んでいろいろな実践の機会を見つけるようにしています。
実際に、自分が作ったツール等が周囲に喜ばれることもモチベーションにつながっているかもしれません。
当社で初めてブロックチェーンのソリューションとして出した「ContractGate/Monitor」は、お客さまにブロックチェーンを説明するデモプログラムを作成したことがきっかけでした。お客さまから「通常、目に見えないブロックチェーンの動きが、可視化されとてもわかりやすい」ことに、ご好評いただいたことで、製品化の話へとつながりました。自分の作ったツールがソリューションになるというのは初めての経験でとても驚いたのを覚えています。このようにお客さまにとって必要だと思うツールを自ら手掛け、お客さまのお役に立てたことは、とても感慨深かったです。
世の中の役に立つけどマニアックでわけのわからない分野、ブロックチェーンを極めることこそ自分の役割
データベースについて勉強していた時から、データを軸足に置くという気持ちが内心にありました。その中でブロックチェーンのような面白いデータの構造に出会い、こういうマニアックでわけのわからないことを好んでやる人はあまりいないかなと思って、専門にしたいと考えました。世の中の大体のことは、調べてみたり、突き詰めて勉強したりすると、奥が深くて面白いものだと思っているので、例え困難であっても世の中で必要とされる分野(ブロックチェーン)で活動し、極めることこそが自分の役割だと思っています。
目標はブロックチェーンで世の中をより良くしていくこと
これからは、自分の持っている技術力や知見を、更に世の中に広めていく活動をしていきたいと考えています。ブロックチェーンを用いたビジネスは法令面でカバーすべき範囲も広く、2~3年で法令の改正があったりします。自分自身の知見を高めて、技術面だけでなく法令面も意識したシステム設計へのアドバイス・ノウハウも提供していきたいです。
また、ブロックチェーン技術を活用した分散型ウェブとして近年非常に注目されているweb3にも注力したいです。web3は新しい分野であるからこそ人によってそれぞれ捉え方が異なり、統一の見解がない状況なので、ビジネスを進める上でのリスク等をしっかり理解することが必須です。今年新しくweb3ビジネスに関する研修を立ち上げましたが、多くの申込みをいただいて既に満席となっています。
ブロックチェーンやweb3界隈は、一攫千金や投機的な捉えられ方をすることも多いのですが、それぞれの要素技術自体は素晴らしいものがあるので、実際の社会や経済に貢献する形でうまく技術を取り込み、世の中をより良くしていきたいと考えています。
プロフィール
兼松 和広(かねまつ かずひろ)
高度専門人材 / テックリード
2002年NTTテクノクロス(旧NTTソフトウェア)に入社。様々なシステム開発や保守運用を担当しながら、データベースの専門家として技術支援や研修講師を担い、数々の表彰を受賞。2023年に高度専門人材として任命され、ブロックチェーンやweb3についての自らの知見や技術力を活用し、多くのプロジェクトに参画。ブロックチェーンの団体であるEthereum Enterprise Alliance Japanのイーサリアム性能評価ワークショップに参加し、ブロックチェーンのビジネス利用に必要な性能評価観点【ETHTerakoya × Blockchain EXE 】の発表等も実施。日々、専門性を高めるべく自身を磨き続けている。
商品サービス情報
ブロックチェーンのあらゆる情報を可視化
ContractGate/Monitor(コントラクトゲート/モニター)
https://www.ntt-tx.co.jp/products/contractgate/monitor.html
パスの保有者であることを証明
ContractGate/Pass(コントラクトゲート/パス)
https://www.ntt-tx.co.jp/products/contractgate/pass.html
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