生産者と直接話すからこそ得られるストーリーをもっと届けたい。丹精込めて育てられた植物の和精油にこだわった「香る日本」の誕生ストーリー
『いつも「驚き」のある商品を開発し、世の中にHAPPYを提供するカンパニー』という企業理念を掲げる株式会社ノルコーポレーションは、日々の”暮らし”を豊かに彩るプロダクトを提案しています。
モノづくりに真摯に取り組み、提供していく。創業当初から変わらぬ理念のもと、商品企画・開発、品質管理、卸を通じて世の中に驚きや喜びを届けています。
その中で、2023年 春、日本で育つ地域特有の植物、産地に注目した香りのブランド「香る日本」を新たに立ち上げました。
今回は、「香る日本」のプロジェクトが立ち上がった背景や企画開発担当安達がつづる想い、商品開発へのこだわりや魅力についてご紹介します。
当たり前のように和精油の香りを楽しむ背景には様々なストーリーが存在し、消費者と大きく繋がりがある
香る日本の開発に踏み切ったのは3年ほど前。
北海道のある地域でしかほぼ育てられていないというお花を栽培し、自ら精油の蒸留を行っている農家の方々に出会ったことがきっかけでした。
そこでは地域のお話をはじめ、自然環境下で植物を育てる故の苦労や収穫の喜び、精油を抽出する難しさ、そして抽出された香りの特徴などを深く学ぶことができました。
そこにしかないという貴重な植物を絶やさないという想いや努力を非常に強く感じた一方で、深刻な後継者不足問題に悩まされている事実も同時に知るきっかけになりました。
この経験を通して感じたことは、「日本固有の誇れる香りがあること、それを育てる大切さ、そしてもしかすると近い将来この香りが日本から失われてしまうかもしれないということ。」
私たちが当たり前のように和精油の香りを楽しむ背景には様々なストーリーが存在し、それら全ては消費者にとって無関係なことではなく、大きなつながりがあると感じたのです。
そんな和製油との繋がりを強く感じたストーリーの一例として『檜のアップサイクル』のお話があります。
土砂崩れの危険がある地域では森の間伐作業や整備が人々の暮らしにおいては必要不可欠ですが、そこで間伐された多くの木は廃棄されることなく、建材や精油として私たちの生活の一部に生まれ変わっています。
自然災害から地域を守るために間伐された木は、様々な形に加工され私たちの手元に届き、いろんな形で関わりながら循環しているのです。
香る日本では、商品を手に取ってくださった人が和精油の香りに癒されるだけでなく、隠されたストーリーを知ることで、自然災害や環境問題に意識を向けるきっかけとなれればと考えています。
また何よりも、日本で育った植物の尊さや歴史ある日本の香りの文化を守っていくための、地域と人と想いを繋ぐひとつの架け橋のような存在になれたらと願っています。
そのために「多くの人に香る日本を知ってもらい、和精油と産地の魅力をいっぱいに詰め込んだ妥協のない商品を提供し続けていくこと」が私たち香る日本の使命だと考えています。
香り本来の良さを誤魔化さず、素直に届けたい。和精油の唯一無二の魅力を活かした商品力
和精油のストーリーと同じくらい大切なのが"商品力"です。
和精油の持つ魅力を最大限に引き出せる商品を提供できなければ続けていく意味がありません。
弊社は、芳香アイテムや入浴料をはじめ、ボディケア、ヘアケア商品などの化粧品に至るまで多岐にわたる商品開発を経てノウハウを培ってきました。
そのノウハウを生かした商品の企画開発と、和精油がもつ唯一無二の魅力が合わさることで、その魅力をさらに高められると考えています。
みなさんに一番初めに感じていただきたいのは、自然の恵みを感じられる「ピュアな和製油の香り」。
香り本来の良さを誤魔化すことなく素直に届けたいと考え、第一弾のアイテムとしてルームミストを開発しました。
ルームミストは、シュッとひと吹きすると空間がふわっと香りに包み込まれ、ゆっくりと空気に溶け込んでいくため、生活空間に取り入れやすいアイテムのひとつです。
開発期間には、何十種類もの和精油で試行錯誤を繰り返し、最終的に3種の香りまで厳選しました。生活空間の中でも、人が最も集まるリビングでの使用を想定し、香りの濃度にもこだわっています。
「誰もが好きになれて、心地よい空間へ」をテーマに掲げ、自然の恵みを感じながら深呼吸したくなる、そんなルームミストを目指しました。
実際に香り付けに使用した京都府福知山産の檜は、ウッディな香りはもちろん檜には珍しい柑橘のようなスッキリとした軽やかさを併せ持っています。
また、ほんのりと感じる清潔感のあるグリーンな香りはまさに「誰もが好きになれて、心地よい空間へ」を実現できる香りでした。
檜の葉から木漏れ日が差し、気持ちよく穏やかな風が吹き抜けるような空間をイメージしています。
また、消臭成分を配合することで部屋に滞留した空気をリフレッシュしながら和精油のピュアな香りが拡がる工夫を凝らしています。もちろん消臭や安全性のエビデンスを確認できている消臭成分を配合しているため、安心してお使いいただける処方になっています。
他のアイテムも、それぞれの和精油が持つ魅力を最大限に引き出せるようこだわりを大切にしながら商品開発を続けています。
「商品を手に取ってくださった人たちがそれぞれの生活スタイルに合った形で、精油の香りを楽しんだり、充実し、リラックスした時間を過ごしてもらえたらと思います。」
(企画/安達)
香りに負けない魅力ある商品をこれからも妥協することなく提供していきたいです。
同じ種類の精油でも産地や生産者さんが異なると香りの印象も変わる。一言に「日本の柚子精油」と表現しない理由
同じ種類の精油でも産地や生産者さんが異なることで、香りの印象も大きく変わります。
例えばA産地、B産地の柚子精油を嗅ぎ比べると、同じ種類の柚子精油でも甘さや酸味、苦味、フルーティーな爽やかさ、ジューシーさなど際立つポイントが微妙に異なり、それぞれの個性を感じることができます。
一言に「日本の柚子精油」と表現するだけでは、しっかりとその産地の魅力を伝えきれません。
だからこそ、香る日本では産地のみならず、精油の生産者さんやその先の農家さんまでを限定させることで香りの特徴が明確となり、それらを最大限に生かすことで非常に奥行きのある商品にたどり着きました。
その強いこだわりから、香る日本の商品に使用している香料は公表している土地や農家の方々が大切に育てた作物から抽出された和精油のみを使用しています。
生産者さんや和精油の1番のファンでありたい。ゼロスタートで築いた生産者さんとの繋がり
香る日本をスタートさせるにあたって、精油を提供してくださる生産者さんとの繋がりはほとんどゼロでした。
そのため日本の精油を使った商品を開発するだけではなく、「生産者さんの想い」や「"この地域"の"この農家さん"で採れた植物の特別な香りを使いたい」という2つのこだわりを突き通すのはかなり難しく、時間がかかりました。
だからこそ「生産者さんや和精油のことを知りたい、追求したい、いい商品を作りたい、今までにない取り組みをしてみたい」と、開拓にも気合が入ったのです。
香る日本は、生産者さんから直接お話を聞き、商品開発を進めています。
商品をリリースする前から、私たち香る日本の開発チームは生産者さんや和精油の1番のファンでありたいと思っています。
取材を行い、直接産地や植物に触れ、精油の1ファンとなった私たちがそこで感じた魅力や「この精油を是非使いたい」と思った理由も余すことなく発信し、皆さんにも共感していただけたらと思っています。
生産者さんと直接話すからこそ知れたストーリーを、もっと多くの人に知ってほしい
例えば香る日本のルームミストで実際に使っている和薄荷の精油もその一つです。
北海道オホーツク海側の内陸に位置する滝上町の農家「ファーム瀬川」でしか生産されていない希少な品種「JM23号」を使用しています。
和種ならではの爽快なメントールの中にほんのりと甘さを感じる奥深い香りが特徴です。また、この品種は爽快感が控えめな薄荷のため、日常生活に取り入れやすくスーッと深呼吸したくなるような清々しい香り立ちです。
また、薄荷といえば夏をイメージする人が多いと思いますが、JM23号は爽快感と甘さのバランスがちょうどよく、寒い季節でもお楽しみいただけます。
約100年にわたって休むことなく代々滝上和薄荷を栽培しているファーム瀬川さん。
日本一の滝上和薄荷を一人でも多くの人に知ってもらい、長く愛用して欲しいという一心で和薄荷栽培を続けています。
<ファーム瀬川さんで育てられているJM23号>
春先から秋の収穫までの期間、約3.5haの広大な敷地を3名で日々管理されています。
春になると畑一面に生えてくる薄荷たち。機械でうねを作り、そのあとは雑草と虫との戦い、さらに夏の間は炎天下の中1日中クワを持っての畑作業が毎日続くのです。
自然を相手にしている以上、思ったようには作業が進まないことも多いそう。
かつては和薄荷農家が多くいた滝上町ですが、その管理の大変さなどからほとんどが離農してしまい、今では瀬川さんを含めた3軒のみ。
秋口の収穫から精油の蒸留は、数日かけて滝上全農家分を一気に仕上げていきます。
「管理も大変だし、後継ぎもいないから俺が続けていかなきゃね。毎日大変だけど、蒸留が1年の集大成と思って今は楽しんで続けていられるよ。」と、瀬川さんは教えてくれました。
<蒸留の様子>
<採れたての和薄荷精油>
私たちも微力ながら精油の蒸留作業のお手伝いをさせていただき、その規模の大変さや精油ができる喜び、続ける理由、精油が本当に貴重なものであることを体感しました。
実際に現地へ足を運び、生産者さんと出会い、産地を見て・知る。こういった経験も生産者さんと直接お話をしながら開発を進めたからこそできたことなのだと感じています。
なかなか経験できない和精油の抽出現場で感じることのできたストーリーは、みなさんにも是非とも知っていただきたいと思うことばかりでした。
「香る日本を大切に育てていきたい」と思える瞬間
和精油を提供していただいた生産者さん、農家の皆様と実際にお会いできる機会が増えてきました。お話しするにつれ、和精油のもっと深い魅力的な部分が見えたり、次はどんな企画をしようかと心が躍ったり、またその一方で課題が明確化されたりとチャレンジしたいと思えることで溢れてきます。
「直接生産者さんとお話ししていると、"香る日本が今後何をしていくべきなのか"が、次々と思い浮かんできます。新たな商品アイデアはもちろんですが、それ以上に、それぞれの地域で人の手で大切に育てられたからこその香り、生産者さんの想いをもっと届けていきたい。また、そんな生産者さんの想いを引き継ぎ、私たちも同じように商品を大切に企画し、お客様に届けていきたいと願っています。
具体的な方法やそれを実現させるには、課題も少なくないですが、これからも丁寧に大切に香る日本を育てていけたらと思います。」
(企画/安達)
商品紹介
ルームミスト 105mL/1,870円(税込)
ハンドクリーム 30g/1,100円(税込)
地域とそこに根付く植物、人との繋がりを大事に育みながら、香る日本は成長し続けます
今秋には、ブランド初のバスアイテムの発売を予定しています。
寒い季節のお風呂時間にゆったりと体を温め、心地よい気分で過ごしていただける「バスオイル」と「バスタブレット」を企画中。
「お風呂時間にリラックスできるような香りの強さや心地よさを追求し、開発しました。例えば、今回のバスオイルはルームミストに使用している福知山産の檜ではなく、兵庫県養父市産の檜精油を香り付けに使用しています。養父市産の檜はまさに檜林にいるような爽やかで落ち着いた安心感のあるウッディな香りが特徴です。まるでポカポカと暖かい日差しに包まれ、檜林で寝転がり森林浴をしている気持ちになれるような使い心地を目指しました。癒しのお風呂時間が香る日本でより幸せな時間にできたらと思います。」(企画/安達)
これからも地域とそこに根付く植物、そして人との繋がりを大事に育んでいきながら、香る日本は成長していきます。
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