一日わずか3本だけの限定彫刻。鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑「月野印」。創業70年老舗印章店「鎌倉はんこ」の創業から現代に至るまでの歩みとは。
デジタル化が進むこの時代に、全国各地からの本物の「印」を求め、「鎌倉はんこ」に訪れる。政界・財界・芸能・スポーツ関係者からの注文も多く、幸運開運を祈願した縁起の良いお守りとして、自身で使うだけでなく贈答品として購入する人も多いという。店頭販売のみの限定販売を中心に、一日に受注できる本数もわずか3~5本と限られた一部の人にしか手にすることができない。また、インターネットやチェーン店では注文後すぐに購入できるのに対し、鎌倉はんこの鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑「月野印」は、印章技能職人が一本一本を丁寧に彫刻するため、注文から完成までおよそ1~2カ月の納期を要する。さらに、金額も我々が想像する通常の印鑑価格の数倍から数十倍と、まるで工芸品や美術品を手に入れるような価格である。なぜ、鎌倉はんこが顧客から選ばれ愛好されているのか、創業から現代に至るまでのストーリーと、印鑑に対する思いやこだわりを、代表の月野さんに伺った。
三代続く老舗の印章店「鎌倉はんこ」。伝統文化と印章への想い
鎌倉はんこは、鎌倉の御成通りに面した創業70年の印章専門店で、国家技能資格を取得した月野さん夫婦で印鑑を彫刻している。月野さんの祖父 哲さんが奈良で創業し、父 雅晴さん、そして月野さんが3代目となる。創業者の哲さんは、もともと実家が法隆寺に近いお寺で育ち、幼い頃から日本文化や芸術、伝統、歴史に興味を持ち奈良で印章職人となる。印章技能彫刻士を取得し、一生大切に使う事ができるよう縁起の良い印鑑を心を込めて一本一本彫刻することを心がけた。職人達も彫刻技術を大切に、印章協競技会や展覧会に積極的に参加し、金賞を含む数々の栄誉ある賞を受賞してきた。神社や寺院の御朱印も手がけ、印章彫刻のスペシャリストとしてこだわりの印を制作してきた。月野さんは、「はんこの歴史を紐解くと、西暦57年漢の光武帝から贈られた金印や、701年大宝律令からの天皇御璽、鎌倉時代の頼朝公の書き判、戦国時代の信長、秀吉、家康の印など、明治以降では、内閣総理大臣、会社や団体、そして日本国民全員が所持しています。天皇陛下の即位礼正殿の儀でも三種の神器に加えて国璽も受け継ぎます。はんこは「日本を象徴する道具」といっても過言ではありません。はんこには証明を示すだけでなく権利、義務、所有、権威も意味します。いわば自分の「身代わり」や「分身」として日本人のアイデンティティとして培われた道具であると思います。そういった「印」を作るのには、大きな責任と大きな使命があると創業者は理念信念として言ってきました。私達の印章彫刻には、ただスタンプを作るというのではない、大きな役目があると考え、代々受け継いでいると思います。」と力強く語ってくれた。
鎌倉の歴史が育んだ「印」の文化。開運印の由来
鎌倉市は、神奈川県の南部に位置する人口17万人ほどの町だ。はじめて武家政権が誕生した都「鎌倉」はおよそ千年の歴史と文化、自然を堪能できる町である。源頼朝は源平の合戦で平氏を滅ぼし、征夷大将軍となり、鎌倉に幕府を開いた。また、頼朝と北条政子が夫婦円満で仲が良かったといわれ、多くの方が参拝するパワースポットでもあり夫婦円満、良縁、子宝だけでなく勝負事、仕事、健康の神様が宿る地とも言われている。鎌倉には数多くの神社や寺院があり、参拝者に向けて押印される「御朱印文化」も発達。御朱印の起源は、寺社へ写経を納めた(納経)際の受付印であったとされている。中でも13世紀前半には行われていた鎌倉の神社や寺院でも御朱印文化がより広まり発達した。また、禅宗を中心とした僧侶が落款印を用い、その中でも印が広まった。また、鎌倉時代に証明を示すために、武家の中で花押(書き判)が広がる。特に頼朝公の花押は有名である。時代が進むにつれ、頼朝公にならい戦国武将も書き判だけでなく印も使い始めた。このように鎌倉は証明の文化が、様々な階層に広がるきっかけになった地でもある。
特筆すべき点は、鎌倉はんこの印鑑は、鎌倉幕府の守護神ともいわれる歴史ある神社で祈祷した印材を使用していることだ 。また、令和3年には、鎌倉市商工元気アップ事業の認定事業者にも認定を受け、鎌倉七福神、鎌倉十三仏巡りの寺社仏閣の御朱印の制作にも携わってきた。まさに、鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑の所以であると感じた。
多くの人に認められた「印」。最優秀にあたる経済産業大臣賞をはじめとした栄誉ある受賞歴
鎌倉はんこは、これまでに数々の賞を受賞している。特に目を見張るのは、60年以上続く日本商工会議所と全国観光土産品連盟が共催している「全国推奨観光土産品審査会」で、最優秀賞の経済産業大臣賞を受賞したことだ。この賞は、日本の文化である全国各地の優れた日本のお土産品を推奨し、国の内外に知らしめ、今後の観光土産品の育成、発掘・振興を図ることを目的とし、535品の中から民工芸品部門の最優秀賞に輝いた。また、技術面においても、印章彫刻の向上を目的とした歴史ある「大印展」では、第16回大会金賞、直近も大印理事長賞、中国印章競技大会でも上位三位入賞を果たした。その他にも、中小企業庁が支援するJAPAN BRAND、経済産業省環境省の象牙認定登録事業者、更に印章店として信頼と安心の証明である全日本印章協同組合にも加盟している。地域では、鎌倉商工会議所のかまくら推奨品、鎌倉市観光協会の鎌倉セレクションにも認定され、鶴岡八幡宮の槐の会の特別法人会員でもある。月野さんは「私たちは、一事業者ではなく、社会的な義務と責任を課せられている印章業者であることを自覚することが大事。また技能及び営業に於いても範となるべき意欲と理念を持っていきたい。」と語った。こういう姿勢が多くの人に認められてきたのであろう。
鎌倉はんこの誇りとその美しさの理由。100%が内製。納品まで1ヶ月。卓越した技術に裏付けされる日々の努力
印章を制作するためには、沢山の工程がある。印のデザインとなる印稿書き、印鑑の面擦り、朱打ち、字割り字入れ、荒彫、面擦り、仕上、押印、補刀、最終押印、鑑定書作成である。職人になるためには、これらの技術を習得する必要がある。昔は、家業を引き継ぎ、師匠である親族から教えを得て技術を身につけた。月野さん夫婦は、雅晴さんから技術を学ぶだけでなく、更なる成長と自己研鑽のため、職人を要請する職人学校に通い、国家技能資格の印章彫刻士を夫婦で取得した。更に、現在も学校に通い続け技術を高め続けている。「父から職人の技術に終わりはないと教えられました。道具の使い方、作り方だけでなく、美しく上品な印影を描くための美的感覚や芸術的感覚を養い続けることがとても重要だと思います。これまで数々の作品を彫刻し、多数の生徒に指導に当たられた先生達からは、常に新たな刺激を受け、まだまだ研究しないといけないと自分自身で叱咤激励しています。」仕上がった月野印を見ると、美しい流線形をしたデザインで、まるで月の光が優しく包み込むような感覚に浸る。ここまでの印を制作するのには、数多くの彫刻と磨かれた感性が作品の出来を左右しているのであろう。実際に、鎌倉はんこで注文された印鑑は、100%すべてが内製され外注は一切ない。夫婦で制作した印鑑はゆうに1万本を超えるそうだ。お客様からの注文以外にも競技大会や展覧会への出品作りと、自宅に帰っても休む暇もなく印と向き合っている。こういった日々の努力の繰り返しが、技術力を高め、実際に多くの賞も受賞している。
仕上がった印は、人々の心を動かし、所有することのありがたさを感じ、満足度の高い芸術美術としての印に生まれ変わるのである。
鎌倉観光を活性化する「御朱印」制作。鎌倉はんこの取り組み
令和4年6月、鎌倉鶴岡八幡宮に鎌倉市長、伝統鎌倉彫事業協同組合、鎌倉はんこの総勢20名近くの人数が集まり厳粛な式典が行われた。3年以上の年月をかけ完成した伝統的工芸品の「鎌倉彫の御朱印」を、鎌倉鶴岡八幡宮にお納めしたのだ。このプロジェクトは鎌倉はんこが、鎌倉市商工元気アップ事業の認定を受け、これまで鎌倉時代から遡っても初めての「鎌倉彫の御朱印」を伝統鎌倉彫事業協同組合の職人たちとともに制作したものである。月野さんは「コロナウィルスの蔓延で、職人の仕事が大きく減り、鎌倉に訪れる観光客も激減しました。寺社仏閣への参拝者も減り、地域がとても困りました。そんな中、鎌倉市の支援を受け、鎌倉彫の職人と私達印章職人が力を合わせて、全国でも初めての鎌倉彫の御朱印の制作に取り掛かりました。鶴岡八幡宮様、鎌倉十三仏巡りの寺院様のご協力もあり、最終的には40個近い工芸品の御朱印が完成し20ヶ所近い寺社仏閣に御朱印を奉納することが出来ました。観光でこの御朱印を参拝者が頂きに来ることで、鎌倉観光への一役を買うことが出来ればと考えていました。まさにオール鎌倉で取り組んだプロジェクトでした。」と語る。この取り組みは、社会的文化的活動として高く評価され、新聞等のメディア各社に大きく報道された。鎌倉に住む地元の人にとっても、鎌倉らしい素晴らしい取り組みと知られてる。鎌倉はんこの取り組みが「鎌倉のプレゼンス」をあげたプロジェクトであった。
なぜ多くの人が、鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑「月野印」を求めるのか?感動と幸せを届けるお守りの「印」。購入者インタビュー。
鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑「月野印」を購入された会社役員Sさんに、インタビューを行った。
・どういった目的で来店されたのですか?
「始めは息子の成人のお祝いに一生使えるものはないかと、妻といろいろ検討していた。そんな中、取引先の方が鎌倉はんこの印鑑を購入しとても良かったという話を聞いて、鎌倉のお店に来店予約をしました。」
・来店されるまでどのような気持ちでしたか?
「鎌倉はんこさんに行く前にHPを拝見させて頂きました。優先予約制とあったので、どのような印鑑が売られ、どういった価格になっているのか少し不安になりました。しかしHPを読み進めていく内に、このお店のはんこに対する考え方、取り組み、実績、社会的貢献活動などを知り、実際にお伺いし、まずはお話だけでも聞いてみようと、来店の予約をしました。」
・実際に店舗に訪れた時の印象をお聞かせください。
「夫婦で来店させて頂いたのですが、少し手狭なお店ではありました(笑)。しかし、印鑑が30〜50種類くらい陳列され、壁一面に沢山の見たこともない工芸品の印鑑ケースが100種類以上並べられ、想像していたよりも伝統と格式の中に、華やかさと美しさを感じるお店でした。お店に入って、普通の文具を販売するはんこ屋さんではないなとすぐに分かりました。」
・接客を受けてどのように感じましたか?
「正直、私たちは、印鑑について基本的な知識があまりありませんでした。接客の時に、印鑑の用途だけでなく種類、サイズ、書体、法的観点まで、かなり専門的な所まで教えて頂きました。また、職人がどのように作業するのか、制作工程がどのようなものなのか、仕上がりのイメージがどういった感じなのかも知ることができました。何より接客が、実際に彫刻に携わる職人さんが行うので、私達の子供への贈答品だという思いも直接伝わり、とても安心感と信頼を持ってお願いすることができたと思います。」
・鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑「月野印」についてどのように感じましたか?
「月野印は、縁起の良さに特徴があると感じました。鎌倉鶴岡八幡宮、鎌倉十三仏巡りの寺院など鎌倉を代表する寺社仏閣の御朱印を手掛けた彫刻法で、私達の印鑑も作っていただけることでした。また、鎌倉を代表する神社でご祈祷を受けた印材に、姓名画数から吉相の印鑑を作る特別な吉相八方位で美しく上品な印影で職人さんに丁寧に彫刻して頂けること、更に、縁起文様や和文様が入った優美で格調高いオリジナルの工芸品の印鑑ケースが選べることも、とてもありがたいと思いました。このように、鎌倉はんこさんは、一般的な百貨店や専門店の印鑑とは一線を画しているなと思いました。想定していた予算を少し越えましたが納得の行く注文ができました。」
・完成した「月野印」を受け取った時の感想は?
「注文して1ヶ月たった後、自宅に綺麗に梱包された月野印が届きました。箱を開けて見るとお手紙があり中に鑑定書が入っていました。鑑定書を開けると、とても美しい印影が押されており、見た瞬間に心が奪われました。黒の化粧箱に選んだ鶴と亀が織り込まれた工芸品の印鑑ケースもとても豪華な雰囲気で納められていました。その工芸印鑑ケースを開けてみると、緻密で丁寧な彫りの象牙印が入っていて、印面が金箔に加工されていました。手に取ると、御朱印のような大切なお守りを持った感覚になりました。妻も、これは文具ではない、美術品や芸術品だね。息子に早く渡してあげたいと笑みがこぼれていました。月野印が有名人や多くの方から支持され愛好される理由がわかりました。」
・息子さんにプレゼントされた時どのような様子でしたか?
「息子に月野印を渡した時、これまで見たこともないくらいに大変喜んでくれました。息子も月野印に何かを感じとったのかも知れません。また、私達自身も気持ちが晴れやかになりました。印鑑をプレゼントすることは普通のプレゼントとは何か違った重みを感じます。渡した側も貰った側も心が温かくなる特別なモノだと思います。息子の今後の人生においても、節目である結婚、出産、住宅購入、車購入、相続など、節目節目でしっかりと使って貰えると確信しました。月野印が縁起の良い「幸運の印」だとこの時、強く感じたのを覚えています。購入して心から良かった、家族が繋がったと感じました。次は、妻の印鑑と、私自身も含めた会社印鑑の購入を検討しています。」
月野印を購入した多くの方から、感謝のお手紙やメールが届く。鎌倉はんこが行っている購入後のアンケートからも喜びの生の声を知ることができる。月野さんはこのようなメッセージを読むと、嬉しさと同時に気が引き締まると言う。「とてもありがたく感謝の気持ちでいっぱいになります。私達の彫刻した印鑑が、家族や会社を繋ぎ、使う人の一生に寄り添っているのだと痛感します。だからこそ、本物を作り続けなければならないと気持ちがぐっと引き締まります。」鎌倉はんこは、これからも多くの人に幸せを届け続けるであろう。
海外から注目!日本を象徴する芸術品の印鑑。後世に伝えたい想い
インバウンド需要が広がり世界から沢山の外国人観光客が日本に訪れるようになった。外国人にとって日本で見るものは歌舞伎、相撲、日本で食べるものは寿司、焼肉、そして日本のお土産に持って帰りたい物の中に「はんこ」を購入する人が多くなっている。「はんこ」は日本人の尊い文化であり、サイズも持ち帰りしやすく、名前が入ることでオリジナリティがあり、日本に滞在した記念にふさわしいお土産となる。現地に帰ってからも、手紙や絵画、陶芸、自分の所蔵する本に押印する蔵書印としての使い方もあるようだ。更に、欧米では封蝋が使われているが、シーリングスタンプとして使う外国人もいる。月野さんは「印鑑を購入する外国人が年々増えています。彼らははんこを芸術性と美術性を兼ねた工芸品と感じています。また、日本人のマインドも感じるようです。数センチの円の中に表現されたデザインは、まさに個人のシンボルやエンブレムとなります。そして、押印の行為は武士のように物事を筋を通して決断し、繊細で細やかな日本人のメンタリティとして受け取っています。外国人に対して、はんこを日本の歴史や文化を誇りを持って伝えている人も多いと思います。」月野さんは、海外に向けて日本の印章文化を伝えて行きたいと意気込んでいる。海外から高く評価を受けている日本の印章を、世界が注目している。
最後に、鎌倉はんこを取材する中で、現代における印鑑のあり方や使い方とはなんなのか。歴史文化習慣を踏まえて、一辺倒にはんこレスではなく、使うべきところと簡略化デジタル化するところを検討していくことが求められているのではないだろうか。そして、海外の観光客が注目する日本の印章を、敬意を持ってより多くの世界の人々に伝え、後世に残していかなければならないのではないか。印鑑という身近に存在する道具に、人生をかけている人達が日本には存在する。今後の鎌倉はんこの活動に是非注目していきたい。
3代目、月野さん夫婦の多彩な経歴。職人と経営者の二面性が導くこれから
3代目の月野さん夫婦は、どういった経歴なのかいろいろお話を伺った。月野さんは、大学を卒業すると、大手IT企業(富士通株式会社)に就職し神奈川県へ。システムエンジニアとして10年ほど働いた。「子供の頃から世間を広く知りたい。大きく成長するためには違った分野の仕事を学びたいと富士通に入社しました。富士通は本当に良い会社で、ITの知識だけでなく人を成長させる組織文化があり、人間として多くのことを学ぶことができました。富士通での経験を思い出すと、パーパスは何かそのためにどのように行動しスケジュールし実行していくのか、論理的に具体的に求められました。また、プロジェクトを回すときの人との繋がりチームとしての取組の大切さを学びました。」月野さんの中では、職人としてではなく、なんのために事業するのか、どういった価値を生み出すのか、経営者の視点も養われたのであろう。また、2012年には社会人入学で慶應義塾大学経営管理研究科を卒業した。「マーケティングのゼミに入り市場分析や消費者行動についても教えて頂きました。経営の考え方をいろんな分野の先生から学び、同期の仲間たちと語り合った経験は、とても良い財産となりました。今でも、日本の伝統工芸をどのように引き継いで行けば良いのか、インバウンドの海外の方々へ日本の魅力をどう伝えるのか、そういった観点を思い出しながら、職人として事業を営んでいます。」と話してくれた。富士通を退社後は、父の元で2年一緒に働き、その後、鎌倉で独立。現在に至る。月野さんは「父と仕事を共にする中で、お客様への接客、印鑑彫刻、仕上、押印、納品など一連の作業を経験させて頂いた。経営について時には本音でぶつかり合うこともあったが、理念信念を持って誠実に対応し、お客さまに喜んで頂くこと満足頂くことの大切さを実感しました。」と言う。
一方、妻の千恵子さんは、青山学院女子短期大学の芸術学科を卒業し、みずほ銀行に就職した。学生時代は、沢山の人物や動物を石や木材に彫刻し作品作りに没頭した。子供の頃から父母の影響もあり、音楽や書道にも興味があり、芸術や美術は身近な存在であったという。「就職先のみずほ銀行では、窓口勤務でした。社会人としてのスキルだけでなく、一流企業の接客やマナーも学ぶことができました。毎日のように銀行では印鑑を使っていたので、今こうやって印鑑を彫刻することには不思議と縁があるような気がしています。印鑑は、お客様の人生に寄り添う大切な道具なので、一刀一刀に気持ちが入ります。」と話す。
月野さん夫婦は老舗印章店の伝統を引き継ぎ、後世に伝え残していく取り組みがまさに始まっている。
商品情報
鎌倉ゆかりの縁起の良い開運印鑑「月野印」 *最優秀賞 経済産業大臣賞受賞
https://www.kamakurahanko.com/
優先来店予約 *1日3本限定彫刻。納期1ヶ月。
https://www.kamakurahanko.com/form
プロジェクト情報URL
鎌倉市商工元気アップ事業認定 鎌倉彫御朱印 *オール鎌倉で取り組んだ奇跡の御朱印
https://www.kamakurahanko.com/kamakuraborigoshuin
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