企業と学校が連携した、子どもたちが実社会で必要な課題解決能力を学ぶ次世代教育プログラム実施の裏側。
私たち、SMILETECH+ は「子どもたちの未来のために」をテーマに、埼玉県を中心に、次世代教育を実践し、未来のプロフェッショナルを育てる活動を展開しています。
主に小中学生を対象にプログラミング、デザイン、動画編集といったスキルの教育に特化した我々が、2023年度には一歩先を行く取り組みとして、実社会での課題解決をテーマに探究学習を実践しました。具体的には、久喜市教育委員会、同市内のショッピングモール「モラージュ菖蒲」と連携し、子どもたちに現実のビジネスの課題を与え、解決策を考えさせるプロジェクトを行いました。この記事では、このプロジェクトを通じて子どもたちが得た学び、モラージュ菖蒲が得た成果、そして私たちの役割と取り組みの背景に迫ります。
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実社会ですぐに活用できる豊富な教育コースを運営
SmileMe株式会社(教室名:SMILETECH+)は埼玉県を中心にプログラミング教育をはじめとした次世代教育を学ぶ教室運営を運営をしております。主なコースとしては、多くの小学校でも導入されるツール「Scratch」を活用したゲーム作り、大人気ゲーム「マインクラフト」を通して遊んで学ぶプログラミングコースを始め、業界では初となる「Scratch」を活用したデザインコース、中高生向けには「3DCG」や「動画編集」など、実社会ですぐに活用できる豊富なコースを揃えております。
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子どものスキル活かし、仕事に必要な能力を育む
さて、ここからは活動の背景を簡単にご説明します。
現代社会は急速に変化し、教育もその変化に追随する必要があります。特に、学校での学びと実社会での実用性には大きな差があり、このギャップを埋めることが求められています。そこで、次世代教育の中でも「デザイン」に焦点を当て、学校での「美術」の授業を実社会で実践することになりました。
中学校での美術の授業は通常、抽象的なアートを学ぶ場ですが、実社会ではデザインスキルがますます重要視されています。この認識から、学校と地域社会が協力し、実用的な課題解決プロジェクトが生まれました。
このプロジェクトは、子どもたちが抽象的な美術から具体的なデザインへの転換を経験し、その実用性を理解する機会を提供しました。また、地域社会にとっても、子どもたちのクリエイティブなアイデアと発想力が、広告制作やファン獲得といった課題解決に貢献しました。このような協力プロジェクトを通じて、次世代教育の新たな可能性を追求しました。
学校の狙い:
・学校は実社会での実用性を重視し、デザインを通して未来教育を育みたい。
・美術の授業を通じて、デザインの重要性を子どもたちに伝えたい。
モラージュ菖蒲の狙い:
・地域貢献を目指し、子どもたちのクリエイティブなアイデアを活用する機会を設けたい。
・広告制作における人的リソース不足を解決し、ライン@登録者数の拡大を図りたい。
SMILE TECH+の狙い:
・地域貢献と最先端の教育提供に力を注ぎ、『世界に通用するグローバル人材』を育むことを目指す。
このプロジェクトは、子どもたちのデザイン力、デジタルリテラシー、データ分析などのスキルを養い、問題解決能力を高め、お友達や先生、講師や依頼主と効果的なコミュニケーションを取りながらチームで仕事を進める能力を育む重要な一歩でした。
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中学校で実施されたデザイン授業の様子
では、実際の授業の内容を説明していきます。
授業は久喜市内の3つの中学校で行われました。美術の授業や放課後の部活動の一環として実施され、各2回に分けて行われました。また、デザインを学ぶためのツールとして、「CANVA」が活用されました。
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Canvaは、オンラインデザインツールで、初めての方でも使いやすく多彩なテンプレートと素材を提供。デザイン作成を簡単にし、デザインのプロフェッショナルから初心者まで幅広いユーザーに活用されています。
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1回目の授業:
・デザインの概念や、CANVAについての説明。
・Canvaの基本操作と応用について指導。
2回目の授業:
・依頼の確認と制作。
ー 依頼の確認時に、SMILETECH+とモラージュ菖蒲とのやりとりの動画を活用して、依頼のポイントや実際の担当者の要望について説明が行われました。
ー 制作時には美術の授業で学んだ要素(配色、色彩、彩度明度など)を意識して作業が行われました。
生徒たちはCanvaのテンプレートを活用しながら、各々のアイデアを実現しました。サクサク進める子、手書文字を工夫する子、他の生徒とアイデアを共有する子、ネットでリサーチを行いながら担当者のイメージを探す子など、多彩なアプローチが見られました。
参加校:鷲宮東中学校 / 久喜東中学校 / 鷲宮中学校
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「久喜市教育委員会からのコメント」
本事業は子どもたちにとって、実社会の中での伝えるべき相手や表現することの目的を強く意識し、頭をフル回転させながら取り組みたいと思えるオーセンティックな学びとなりました。さらに、本事業での成功経験は、子どもたちのみならず、学校にとっても「社会とつながる課題解決的な学び」のよさを体得できる機会となりました。引き続き「企業と学校が連携した、子どもたちが実社会で必要な課題解決を学ぶ次世代教育プログラム」が推進されるよう伴走する教育委員会でありたいと思います。
(文責:久喜市教育委員会 指導課付GIGAスクール推進室 西潟諒介)
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「モラージュ菖蒲からのコメント」
モラージュ菖蒲は、地域のみなさまに愛される施設を目指し、地域連携にも力を入れ運営をしてまいりました。これまではみなさまに楽しんでいただけるような施策を軸に活動してきておりましたが、今回初めて地域のみなさまにも運営に参画いただく取り組みをさせていただきました。
本プロジェクトを通して、生徒のみなさまがモラージュ菖蒲について考え、様々な切り口でのアイディアをデザイン化してくださり、出来上がった作品を見て感動いたしました。「考える力」と「想像力」が備わっていることが伺える斬新なデザインがたくさんあり、今後の施設運営にも活かすことができる発見につながりました。
みなさまに作成いただいたPOPデザインが、LINE@のお友だち数増加に繋がるよう、施設としても掲示方法等工夫してまいります。
今回改めて、地域のみなさまとのつながりを、肌で感じることができる良い機会になりましたので、今後もみなさまと一緒に、より良い施設作りに取り組んでいきたいと考えております。
(文責:モラージュ菖蒲 大原麻莉奈)
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「先生からのコメント」
「美術の授業は必要だと思いますか」という質問に「正直いらないと思う」と答える生徒たちが非常に多くなっています。世の中にあふれるデザインと美術の授業が結びつかず、美術が必要とされるのはなにか特別な仕事につく人だけだと考えてしまいがちだからでしょう。
しかし、美術で学ぶデザインは生活のあらゆる場面で利用され、直接的・間接的に私達を豊かにしてくれます。
今回のプロジェクトでは、実際に使われるかもしれないポップを制作することを通して、生徒たちにデザインを学ぶ意義を再認識させてくれるものでした。
(文責:久喜市立鷲宮東中学校 靍間千尋先生)
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「生徒からのコメント」
「Q1:今回のような実社会のビジネス課題に取り組む経験が、将来のキャリア選択に影響を与える可能性がありますか?」
▷ 「ある」と回答した学生の割合は約97.6%、「どちらかといえばある」と回答した学生の割合は約2.4%
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「Q2:授業を通じて得たデザインスキルや問題解決能力が、日常生活や学業にどのように役立っていますか?」
▷ デザインスキルが役立つ点:
・文字やデザインの配置など、視覚的な要素を考慮して情報を整理するスキルが向上し、ノートを書く際やプレゼンテーション作成に役立っている。
- 色の使い方やデザインのアイデアを活かして、日常生活や学業において必要なときにうまく使えていると感じている。
▷ 題解決能力が役立つ点:
- 学習計画を立てる際や日常生活の問題に対処するときに役立っている。
- 問題に対する柔軟な思考や創造力を身につけたことで、日常生活での課題を解決する能力が向上している。
- 問題解決力を通じて、目標を設定し、試行錯誤してそれを達成する力が身につき、学業においても活かされている。
▷ デザインスキルや問題解決能力の具体的な適用例:
- スライド作成やプレゼンテーションで、デザインスキルや見やすさに配慮したデザインを活かしている。
- 授業内での課題やレポート作成、総合学習などで、デザインや情報の整理を工夫して役立てている。
- 他人のデザインや広告、ポスターに対する感受性が高まり、周囲のデザインに注意を向けている。
- 自分の考えをわかりやすく伝えるために、デザインスキルと問題解決能力を活かしている。
生徒たちは、デザインスキルと問題解決能力が日常生活や学業に広く役立っており、これらのスキルを通じて自分の考えを表現し、課題を克服していることが見受けられました。
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「Q3:プロジェクトを通じて感じたことや学んだことについて、他の生徒たち(経験していない)に伝えたいメッセージはありますか?」
・今回のプロジェクトを通して今まで以上に貼られているポスターなどの見やすさや工夫に気づくことができるようになりました。
・どうすれば人の興味を引き寄せられるのか、どうしたら目的に沿ったものがつくれるのかなどたくさん考えることがあってびっくりした。
・身近なショッピングモールなどに掲示されているポスターを注意深く見てみると、私達が重要な情報を瞬時に読み取れるように、様々な工夫がされていることに気づくことができ、とてもおもしろい。
・このような社会に役立つ経験をすることで、今後の生活にも役立ち、自分は社会貢献をしていると感じることができる。うまくできなくても、経験する事が大事。美術センスだけでなく、今後の自分のためになる試行錯誤する力や忍耐力が身につくと思う。
・このプロジェクトをして、自分の発想力がどれくらいなのかを知ることができました。また、他の人のものを見ると自分では思いつかなかったものをデザインしたり僕もまだまだだなと気付かされました。
・デザインをする経験、楽しさ、完成した後の達成感は、大人になったら自分からやらないと得られないので一度でもいいから本気で取り組んで見てほしい。
・世の中にあふれている広告が何気のない紙に見えても、その紙切れ一枚を作るためにたくさんの人が苦労しているということ。また、ロボットに負けないように人間もデザインのスキルを上げていくべきだと考える。
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「Q4:このような授業は必要だと考えますか?」
▷ 参加した全ての学生が「必要だ」と回答。
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「久喜市での次世代教育と実社会連携プロジェクト」
このプロジェクトは、久喜市内の中学校生徒たちが、デザインスキルを磨き、実社会のビジネス課題に取り組む貴重な経験を積む機会となりました。子どもたちは現実の問題に対し、独自の視点でアプローチし、地域社会への貢献を果たしました。
今後、私たちはさらに多くの企業、学校、団体と連携し、子どもたちの未来を共にデザインし、地域社会に新たな可能性をもたらすプロジェクトを展開していきます。
一緒に素晴らしい未来を築くために、日本全国の皆様からのご支援・ご協賛のご連絡をお待ちしております。
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プロジェクト詳細ページ:https://www.smileme.jp/kuki-creative
内容:2023年度、実社会での課題解決をテーマに探究学習を実践しました。
久喜市教育委員会・同市内のショッピングモール「モラージュ菖蒲」と連携し、子どもたちに現実のビジネスの課題を与え解決策を考えさせるプロジェクトを行いました。
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SMILETECH+:https://www.smileme.jp/
詳細:「子どもたちの未来のために」をテーマに、埼玉県を中心に、オンライン教室も含め世界11カ国の国と地域に展開。主に小中学生を対象にプログラミング、デザイン、動画編集などの次世代教育を実践し、未来のプロフェッショナルを育てる活動を行っております。
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モラージュ菖蒲:http://www.mallage.com/shobu/
詳細:モラージュ菖蒲は、埼玉県久喜市にある大型ショッピングモール。
住所:〒346-0195 埼玉県久喜市菖蒲町菖蒲6005−1
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