Logo

人の数だけ、物語がある

既存事業に感じていた「矛盾」からの立ち上げ。海外で日本の物を当たり前に買えるように。越境ECモール「ZenPlus」の開発ストーリー

著者: ZenGroup株式会社

ZenGroup株式会社は2014年4月に創業。購入代行サービス「ZenMarket」から始まり、海外向けサブスクリプションボックス「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外向けプロモーションサービス「ZenPromo」と4つの事業から越境ECをトータルで支援してきました。海外の方々がもっとシンプルに日本の商品を手に取りたいという想いに応える一助となることが、弊社のサービス作りの基本にあります。



弊社の越境ECモール「ZenPlus」は、購入代行サービス「ZenMarket」がサービスとして存在していることへの矛盾、そしてこれからの日本市場の傾向を予測し、開発したサービスです。


2016年12月に立ち上げた越境ECモール「ZenPlus」は、開始から6年で利用者実績が2,900社を超えており、上場企業様から小規模事業者様まで様々な規模の事業者様にご利用いただいております。


このストーリーでは、代表オレクサンドルの言葉とともに、ZenPlusに込めたこだわりと魅力をお伝えします。



越境ECモール「ZenPlus」とは


越境ECモール「ZenPlus」。

小売店やメーカーが出店するプラットフォーム。楽天の海外版をイメージするとわかりやすいかと思います。海外向けショッピングモールです。日本国内への販売・発送は行っていません。


越境ECモール「ZenPlus」の特長

1.初期費用・固定費はゼロ円

初期費用、固定費用は一切かかりません。無料で越境ECをスタートすることができます。商品代金の10%を販売手数料としていただきます。

会社で何か新しいことをしようと思うと、上司の許可を得る、稟議が必要になる場合も。ZenPlusでは売れるまで費用がかからないため、リスクを負う必要がなく、海外への販売を始めやすい環境です。


2.日本語だけで利用が可能

出品情報など、日本語で入力すれば、19言語への翻訳や海外からのお問い合わせ対応、お客様サポートなどは全てZenPlusに任せることができます。


3.海外配送に関わる手配・手続きは弊社にお任せ

海外配送に関わる手配・手続きもZenPlusが代行。通関手続き、貨物船、飛行機などの選定・契約手続き、貿易保険手続き、関税・消費税の支払、輸送の手配等、手続きは全てZenPlusが行います。


購入代行事業が存在することに感じる矛盾、そこから立ち上げた第二の柱


越境EC事業についての構想が練られ始めた2015年当時、日本の国内市場も大きく、あえて海外に進出せずに国内で売ることを中心に考える企業が多い状況。日本の物を買いたい人は海外にもいるのに、日本の会社は海外に物を売らないことを目の当たりにしていました。


日本の物を買いたい海外の人が、日本の物を手に取ることができる状況であることが正解。そもそも海外の人に代わり日本の物を代理で購入する購入代行事業が存在すること自体がおかしい、自分たちが運営しながらも非常識で成り立っている事業だと感じたのです。


日本の人口が減ることは目に見えており、数年後、日本国内の市場だけでは難しくなり、海外に売る時代が来ると予想していました。


自社ECサイトを海外向けに翻訳したとしても、決済、物流、マーケティング、詐欺対策、カスタマーサポート、関税など、一連の問題を解決しなければ海外販売における成功はありません。


こんなにもハードルがある中、海外販売をやり始めても挫折する企業が多くなるだろう、経営者は楽な方法を探すだろうとも予想しました。


そして、マーケット調査を実施。当時はモールらしいモールが存在していませんでした。

日本の店が越境ECモールで商品を売るようになれば、それに伴い購入代行事業は今後規模が小さくなる。第二の柱として、越境ECモールを立ち上げることを決断します。


一からのサービス開発、乗り越えてきた困難と苦労


ECモールを立ち上げた経験はなく、まったくもって素人。周囲も将来への危機感を持っており、反対はなく、応援や協力はしてもらえているものの、専門家がいない状況でした。


まずは、他の越境EC業者を調べることから始めました。調査を行う中で、実際に出品してみると多くの項目をいれることはとても大変であり、これを何商品も行うことは難しいと感じました。ZenPlusでは、商品名、管理番号、商品説明、価格、在庫数、商品画像の6つの項目だけで登録ができる、シンプルな形を採用します。


サービス開発ではいくつかの困難も。

モールにおいて大量の商品登録が必要。CSVファイルの登録ができる形にしたものの、エラーが多く、登録できる商品項目が多いため、システムを直すのにも時間がかかりました。


出店者が登録する画像はサイズや大きさがバラバラ。見た目が悪いだけでなく、容量も重く、動きが悪い状況に。どんな画像でも統一された形になるよう、また圧縮し画像が軽くなるように自社でシステムを構築しました。


一言に「ピンク」といっても桜、ストロベリー、ローゼなど様々な表現があります。出品者毎に登録されている言葉は異なり、検索されてもうまく表示されない状況に。色を表す言葉を集めて、色辞典を構築し、桜と検索してもローゼと検索しても、ピンクの商品が表示されるように構築し直すことに。


他にも、セキュリティ対策やエラーや障害が発生した場合の対策など、越境ECモールは、お客様側から見える部分だけでなく、見えない部分のシステムの処理やデータ管理などの構築が大変であるとつくづく感じました。


ゼロからの出発、出店者様からのありがたいお言葉


最初はもちろん、出店している企業は全くいない、お店がない、商品がゼロの状態。自分で営業を行い、何とか50店舗に。そこから営業メンバーを入れ、お店が集まるようになり、やっと海外で物が売れるようになってきます。



購入代行サービスの一部としてサイトが立ち上がり、3年前に独立型のサイトとして開設。開発に2年もかかりました。越境EC事業が始まり6年ですが、3年前独立サイトとなり、再度ゼロからのスタートだと感じています。


購入代行サービス「ZenMarket」を知っている方はいても、「ZenPlus」のことは知らない方ばかりです。また、ZenMarketとZenPlusのお客様は全く異なります。


購入代行サービス「ZenMarket」のお客様はショッピングのプロです。安いモールはどこで、配送会社はどこを選ぶのがいいのか、決済はどれを選択するのかなど、細かなところを知り尽くしています。一方、ZenPlusのお客様は専門知識がなくても誰でも簡単に買える場所を求めています。


ありがたいことに、国内企業の方々からの反応は非常に良いと感じています。多くの企業が国内市場の縮小に危機感を抱き、新たな市場への挑戦が必要だと考えています。初期費用や固定費がかからない「ZenPlus」は無料で海外展開を始めることができます。また、現地ネイティブのマーケターが越境ECマーケティングを担当し、各国の文化や消費者の嗜好に合わせた効果的なマーケティング戦略を展開する点も、企業のみなさんに魅力を感じていただいています。


今後の展望


我々は今後、より日本企業の方々に出店してもらいやすいよう、そして海外の方が日本の物を手にすることが簡単にできるよう、さまざまな方面から越境EC「ZenPlus」を発展させていきます。海外への商品発送において、コンテナ輸送を導入したいと考えています。航空輸送では運ぶことが難しい商品も、コンテナ輸送ならば効率的に搬送が可能となります。


また、出店した店舗の売り上げアップに繋がるよう、商品登録支援や新たな施策も進めます。弊社SNSアカウント(Instagram、Facebook、Youtube)にて、動画や画像を使い、出店者様の商品を海外に向けて紹介するSNS情報発信サービス「Global Reach」。

リピート購入または購入動機に繋げることを目的としたサービス「ショップカード」の提供も。

これらSNS発信やショップカードのように実店舗と越境ECを組み合わせた施策、売り上げ向上につながる新たなサービスの開発にも積極的に取り組みます。


ブランド、レトロゲーム、トレーディングカード(トレカ)、アニメ関連商品の取り扱いを強化したいと考えています。これらのカテゴリーは海外での人気が高く、ニーズに応えることで顧客層の拡大が期待できます。顧客にとっての魅力を高める努力を行います。


キャンセルを回避し、在庫管理を最適化するために、在庫連携システムと連携も進めていきます。在庫連携システムを利用することで出店者はZenPlusを含む様々なモールにおける在庫管理や出品が楽になります。また、海外の顧客に対して正確な在庫情報を提供することができ、ユーザーエクスペリエンスの向上を図ることにも繋がります。


今まで、ネットオークション・ショッピングサイト販売総合管理システム「eコンビニ」、ECモール統合管理システム「ラクーン」、EC在庫管理システム「らくらく在庫」など、9つのシステムとの連携を行ってきました。今後も連携を強化します。


モールには強みと弱みが存在します。ECモールは複数の個々のECサイトが集まったオンラインショッピングモール。集客や顧客獲得の効果が高く、効率的なシステム構築や海外発送のコストを削減することができます。一方で、特化型のECサイトであれば、ブランドイメージやカスタマーサポートを統一して提供でき、顧客に対して一貫性のある体験を提供することができます。ここがECモールの弱みだと。アパレルなどの特定カテゴリーにおいては、LPを作成する、SNSと掛け合わせて情報を発信するなど、弱みを分かった上で施策を考えていきます。


今後、越境ECモール「ZenPlus」は更なる成長を遂げ、国内の出店者、海外の顧客、双方にとって信頼されるモールを目指します。


▽ZenPlusのサービスページはこちら

https://zenplus.jp/ja/




行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。

この他の企業のストーリー

6min read
タカラベルモント株式会社
世界初・毛髪内部の新発見に成功したタカラベルモント研究開発のチームワークとは?(後編)
世界初・毛髪内部の新発見に成功したタカラベルモント研究開発のチームワークとは?(後編) 毛髪の...
6min read
ローム株式会社
世界中の聴く人を魅了する高音質。半導体メーカーロームのオーディオデバイス「MUS-IC」の誕生秘話
世界中の聴く人を魅了する高音質。半導体メーカーロームのオーディオデバイス「MUS-IC」の誕生...
4min read
積水ハウス株式会社
愛犬と海が見える自然豊かな庭で「マイガーデンの最終章」を
愛犬と海が見える自然豊かな庭で「マイガーデンの最終章」を リビングから見るウッドデッキでくつろ...
6min read
株式会社たねや
創業150年の和菓子舗たねやのあゆみ
創業150年の和菓子舗たねやのあゆみ 2022年和菓子舗「たねや」は創業150年和菓⼦製造販売...
4min read
株式会社ウイルテック
「ロボットソリューションプラットフォーム」強化に向けた取り組み
「ロボットソリューションプラットフォーム」強化に向けた取り組み  当社、株式会社ウイルテック(...
5min read
株式会社ワールド・ヘリテイジ
知られざる奈良の魅力を鹿珈(ロカ)から発信。住まう人、訪れる人が、長く健康的に生きるためのローカーボな食事を提案。この秋、奈良県産「大和大鉄砲大豆」の豆花とスパイス・キーマカレーのワンプレートが登場!
知られざる奈良の魅力を鹿珈(ロカ)から発信。住まう人、訪れる人が、長く健康的に生きるためのロー...
6min read
大衛株式会社
産婦人科施設での累計設置数17,000個を突破。未導入施設ゼロを目指す災害時用新生児避難具「レスキューママ」誕生秘話。
産婦人科施設での累計設置数17,000個を突破。未導入施設ゼロを目指す災害時用新生児避難具「レ...
4min read
株式会社 アジルパートナーズ
パターヘッドをアルミニウムで作るという非常識な設計の「トルクフリーパター」が歴史を変える。「もっと簡単にスコアを減らせるパターを開発したい」というツアープロの思いから生まれた新発想の開発ストーリー
パターヘッドをアルミニウムで作るという非常識な設計の「トルクフリーパター」が歴史を変える。「も...
5min read
株式会社WIDE
部活を通じて得た変化を原体験に。部活動と指導者を繋ぐマッチングプラットフォーム『SUKUSUPO』ローンチの裏側。
部活を通じて得た変化を原体験に。部活動と指導者を繋ぐマッチングプラットフォーム『SUKUSUP...
5min read
花王株式会社
コロナ禍でおうち時間が増えた今年こそ、年末そうじを通して“家族の絆”を深めて欲しい。 花王担当者が語る「鬼滅の刃」とコラボした年末そうじ企画への想い
コロナ禍でおうち時間が増えた今年こそ、年末そうじを通して“家族の絆”を深めて欲しい。 花王担当...