AI位置情報解析の活用で私たちの生活は変わる。レイ・フロンティアのヘルスケアに留まらない防災領域への

レイ・フロンティア株式会社は2008年に設立したAI位置情報解析を得意としたシステム開発、コンサル企画を提供しております。社員数は30人程の少数体制ではあるものの、ほとんどはエンジニアやゲーム業界経験者であり、マーケティングやコンサルティングなどそれぞれの分野のプロフェッショナルも在籍しているため企画段階からシステム開発、その後の運用まで一気通貫で行えるのを強みにしております。「SilentLog Analytics」という指定した範囲内の人流や行動を可視化するツールの提供やSDKとしてお客様の既存サービスへ組み込み、システム開発などを行っております。『現実と仮想をつなぐ世界一のサービスを創る』を企業理念としている弊社ですが、先日、台東区の小学校で行われた「小中学生起業家育成プログラム」の出前授業に代表の田村が登壇し、起業すること、アイデアの広げ方などを小学生へ講義しました。

このストーリーでは、田村の言葉とともに、独自の位置情報技術で解決する課題や可能性、今後どのように社会と関わっていきたいかなどの展望をお伝えします。

“位置情報×AI”で起こすイノベーション

レイ・フロンティアはAI位置情報解析を強みとした会社です。

事業内容としては人流分析やシステム開発、コンサル企画を主としており、企業や自治体と一緒にお仕事することが多いです。「SilentLog Analytics」という人流分析ツールの提供に加え、SilentLog Analyticsのシステムをパーツ化したもの（SDK）の提供もしております。

そのことにより、お客様の持っている既存サービスにSDKを組み込むことができ、既存顧客や対象者に対する解像度を上げることができます。

上記は、企業や自治体に展開することが多いサービスにはなりますが、一般の方に向けて「SilentLog」というスマートフォンアプリを提供しております。通常時はライフログアプリとして日記のような使い方ができます。どこにどれだけ滞在していたか、どのルートを辿って移動したのか、どんな写真を撮ったのか。など特別な操作をせずともスマートフォンにDLするだけであとは勝手に記録してくれるものです。弊社の強みであるAI位置情報解析技術では、「徒歩」「自転車」「車」「バス」など移動種別を自動で判別することができます。

最近は生成AI技術を活用した地図生成技術の分野で先駆的な研究と開発を行っております。

AI位置情報解析のレイ・フロンティア、生成AIを活用した地図生成システムの特許を出願！

PR TIMES

設立して15年、蓄積してきた独自のデータは弊社の宝でもあります。

このような弊社の活動に東京都産業労働局が目を付けてくださり、主当局が催する『小中学生起業家教育プログラム』の出前授業（https://kigyouka-kyouiku.tokyo/school/demae/）へ起業家講師として小学校へ登壇する機会をいただきました。

位置情報技術が叶える未来とその奥深さ

「位置情報」は昔からある技術ではありますが、特に昨今のトレンドだと考えています。

今の子たちは生まれたときからインターネットは身近であり、スマートフォンという手のひらで情報を手に入れることが当たり前の世代です。SNSの普及もそうですが、今では若者同士が自身の現在地を共有しあい遊びに誘ったりする時代です。

私たちは15年という長期にわたり、位置情報という技術を磨いてきました。

各自治体や企業のみなさんとお話をしていると、アプリを作成したが上手く活用できていなかったり、認知拡大に課題を抱えているようでした。

弊社はエンジニアが多いですがゲーム業界出身であったり、デザイナーやマーケティング、コンサルティングに特化した人材が在籍しております。なので、そういった課題の発見や解決が得意であり、よくある開発とデザイン会社を別に頼む必要もなく一気通貫でサービスの提供が行えることこそが弊社の強みでもあります。

また、社員数は30人程と少ないからこそ素早い意思決定と社内コミュニケーションを円滑に開発を進めることができます。

そのため、「何が課題か見えていない」「課題はなんとなく把握しているけどどう解決したらいいかわからない」「解決方法はわかるけどやりたいことが実現可能か判断がつかない」「もっと効率のいい運用はできないか」など、それぞれのステージに合わせた的確なアドバイスや提案ができる人材が揃っているということです。

独自で蓄積した移動データを元に、行動パターンや推定アルゴリズムを開発をし、人物かを明確にし、ユーザーの属性を分析することができます。この技術は個人を特定するものではなく、あくまでユーザー属性としてデータ化されるものです。こういった住民の行動を知ることで細かい粒感で分析することができ、各事業者にとって既存顧客の属性把握やリード顧客の発見、自社サービスの課題（例えば、届けたい相手に対して的確に自社製品を周知させること、認知拡大、売り上げに繋がるホットタイムの把握など）に気付いたり新たな価値を創出することができます。

これまで自治体と組んで住民のウェルネスの一環として歩くほどにポイントが貯まる「宇都宮健康アプリ」を開発したり、地域の列車の運行状況が一目でわかるように三陸鉄道の「さんてつアプリ」を開発したりしました。

下記は事例の一部です

楽しく健康を促進させる行動変容型ゲーミフィケーションアプリ

『CO Record & Journal』（β版開発中）

『うつのみや健康ポイントアプリ』

三陸鉄道の時刻表や列車の現在位置を知ることができる

『さんてつアプリ』

長崎市の観光をより楽しむアプリ（株式会社ゼンリンにて提供）

『STLOCAL』

防災は平時から取り組むべき

私たちの位置情報技術で社会貢献することを考えたときに、防災に力を注ぐことで地域住民の安全と幸福を考え、防災意識を高めることが重要なのではと考えました。先日は日本初の防災情報発信技術の特許を取得しました。

SilentLog防災機能紹介動画

2023年11月20日には「防災DX」というセミナーへ登壇して、各自治体で防災にどのように取り組むべきか、早期に取り組むことの重要性について話しました。いつ起こるかわからない自然災害に備え、平時の頃から防災について取り組むことが大切だと考えています。

起業することは選択肢のひとつ

2023年11月8日に台東区の小学校で行われた「小中学生起業家育成プログラム」の出前授業に起業家として登壇させていただき、起業するということについて、顧客のニーズをどのように把握・分析してアプリ開発を行なっているのか、アイデアの広げ方などを軸に小学生へ講義しました。

起業することは選択肢のひとつであり、自分が欲しいものを手に入れるための手段であること、もちろん嬉しいことだけではなく、苦しく大変なこともありますが、他の誰に言われるでもなく、自分自身で将来を選択することの大切さを伝えました。

後半は台東区近辺に住む人々をターゲットに革細工（皮革産業）をどのように発信していくのがいいかグループディスカッションの時間を設け、生徒が各自で考え発表する時間とし、仲間がどのような考えを持っているか共有とフィードバックの時間にしました。大勢の前で発表することは勇気のいることだと思いますが、私が想像していたよりも生徒は手を挙げ発言し、聞いている他の生徒も「その手があったか！」といった姿勢で話を聞いていたのがとてもよい空間だと思いました。