人生100年時代。後悔しない人生の物語をデザインするカードゲームー「Happy Ending カード」の開発秘話とこれまでの活動について振り返る
人生100年時代。後悔しない人生を!
一般社団法人 日本Happy Ending 協会は人生の収穫期と言われるセカンドライフ(老後)をのんびり、のびのび、気分よく過ごすために必要なライフデザインをユニークなカードゲームであるHappy Ending カードのプレイを通じて提供します。
人生は物語です!
その主人公の人生がどのようなラストシーンを迎えることになるのかは、主人公自身がデザインする物語次第です。なぜならば、人生の物語では、主人公=原作者=監督=編集者だからです。
人生はまさに山あり谷ありですが、計画をしたらその通りに行くほど人生は甘くないことはご存知のはず。できもしない計画を立てるよりは、少なくともこのような後悔はしたくないと大きなリスクに備えた上で、気楽に生きた方が楽しいのではないでしょうか。
一度きりのかけがえのない人生をラストシーンで主人公が後悔しているような物語にはしたくはないものです。その後悔のほとんどはしなかった後悔だと言います。主人公(あなた)がしなかった後悔は何になりそうか考えたことがありますか?
将来後悔するであろうコトが今わかったとしたら、どうでしょうか?
しなかった後悔を減らしてHappy Ending !!を迎えることができるはずです。では、どうしたら将来後悔するかもしれないコトを捜すことができるでしょうか?それを捜すのは容易ではありません。なぜならば、賢明な主人公であっても、知らないコトを捜すことはできないからです。
Happy Ending カードは、後悔しない人生を送るためにプレイヤー(主人公)の人生の物語に足りないコトを捜すカードゲームです。
なぜ、100年の人生を俯瞰したHappy Ending カードが必要とされるのか、誕生とステップアップのストーリーを合わせてご案内します。
Happy Ending カード開発の発端は「保険」だった
(多くの方にHappy Ending カードをプレイしていただいています。)
WHY? 人生におけるお金以外のリスクを知って欲しい
Happy Ending カードの開発の糸口は保険にありました。生命保険、自動車保険などは、ご存知の通り、将来に生じるかもしれない(生じないかもしれない)死や事故に対して予め備えるサービスです。
損害保険、生命保険会社にて32年間に渡ってリスクマネジメントの企画、営業に携わっていたHappy Ending カードの開発者である齋藤真衡が事故や病気で亡くなる人、入院している人に対して数多く保険金、給付金をお届けした経験から気づいたのは次のようなことです。
「保険金を請求する前後にはお金だけで解決することができないことが数多くあるにもかからわず、なぜ、お金のことしか心配していなかったのだろうか?」
お金で何でも買えると思っていたのかしら?
保険には加入していたものの、お金で解決できること以外は備えていない人が多いのはなぜか?
その原因は、無知、即ち保険金を請求する前後でお金では解決できないことがあることを知らなかったからでした。賢明な人でも知らないことに備えることはできません。
人生100年時代、長い人生を後悔することなく生きるためには保険金(お金)でカバーすることができないリスクについても予め知っておいた方がよいだろう。そして、その備えは多岐にわたり専門的なサポートが必要とされるので、それらのサービスを必要に応じて提供する必要があります。
人生100年時代に生きる人間がそのリスクを認知し、回避策を提供するサービスが必要だ!これが新たなサービスとしての人生のオールリスクマネジメントです。保険だけではオールリスクをカバーすることができない。オールリスクマネジメントを開発して提供したくなり、保険会社を早期退職してその仕組みの開発に着手しました。
エンディングノートとの出会いとその意義
齋藤真衡は保険会社で営業の支社長をしているときにエンディングノートの存在を知りました。まだエンディングノートがさほど知られていないときでした。エンディングノートは保険金を請求する前後に発生するリスクを認知し、回避策を整理しておくには素晴らしい仕組みであることに気づき、保険の契約者向けにエンディングノートのセミナーを開催したり、保険代理店を通じて契約者に提供する取り組みをしました。
その経験から、オールリスクマネジメント用のノートの開発をしようと考え、エンディングノートを普及する団体のお手伝いをさせていただく過程において、その団体の会員にエンディングノートの完成度をアンケート調査する機会に恵まれました。そのアンケートの結果は驚くべきものでした。隔月で開催されるセミナーに毎回にわたり参加しているその団体の会員であるにもかかわらず、エンディングノートを書き上げているメンバーはひとりもおらず、一部書いている人が61%、全く記入していない会員が39%もいることがわかりました。一般的にもエンディングノートが普及しているにもかかわらず、実際には書かれているエンディングノートは少ないと言われています。
なぜ、エンディングノートが書かれないのか?
エンディングノートが書かれない理由は以下の通りであると考え、目的が違うものの、ノートという媒体が抱える以下の問題点を突破する必要がありました。
1.WHY?
何のためにするのかという大義が明確でないこと。エンディングノートが書かれない大きな理由に、死ぬための準備であるととらえている人が多く、書く大義を自分の人生の物語に落とし込んで位置づけている人が少ない。
2.WHAT?
エンディングノートの記入項目の大半が引継書的、備忘録的な内容であり、記入しないと本人が後悔するようなクリティカルな性格の項目が必ずしも多くはない。その結果書かなくてもなんとかなると思う人が多い。人生の物語を左右する程の内容ではない。
3.HOW?
<1>自主的ではなく強制的?
各ページのタイトルと文字、記入欄と表組みから構成される紙を動かすのは理屈であり、感情・直観への刺激が弱く判断に必要な情感がわきにくい。記入欄(枠)は自由な発想を閉じ込めかねない。自主性ではなく、書かされるような強制感がある
<2>難しい
空欄への文書の記入はハードルが高い。判断する基準、材料の提供がない
<3>書くことが目的化
エンディングノートを書くこと自体が容易ではなく、その先の具体的な回避策の実行までのむしろ障害になっている可能性がある。
(ex.)財産目録を作成しても遺言を書かなければ法的な効力がないにもかかわらず、財産目録の作成で終えてしまう、あるいは財産目録の作成までも至らないetc.
4.For WHOM?
誰のために書くのか?相続人や喪主のために書くような内容が多い
エンディングノートは残された人に迷惑を掛けないためにというニュアンスが強いが、自分のためにしたいという大義と内容が必要である。
5.WHEN?
エンディングノートは死ぬ前に書くというイメージが強いため、間に合わない、もしくは充分準備ができない可能性がある。保険の加入と同様に備えの必要性から若い頃から備えをスタートする必要がある。
以上の気づきから、後悔しない人生に備えるオールリスクマネジメントを実現するには、ノート形式のエンディングノートの発展型では不充分であることがわかりました。原稿までできていましたが、一から考え直すことにしました。
【2015年7月】Happy Ending カード(ver.1.0) ノートからカードゲームへ
エンディングノートから気づかされた問題点から次のように方針を変更しました。
1.WHY?
大義は本人の人生のHappy Ending !!のための備えとしました。
人生は山あり谷ありですが、「終わりよければすべてよし!」エンディングがハッピーであればそれまでの人生がどうであれ、人生全体がハッピーになるのです。これは「ピーク・エンドの法則」として行動心理学からも証明されています。
2.WHAT?
自主性が肝心です。人はセミナー講師であれ、家族であれ、人から言われると理屈ではわかっても感情的には反発します。自分の物語は自分で気づいて自分でデザインすべきです。そこで、自分で気づいて自分で決める仕組みとして、ゲームをプレイすることで物語をデザインすることができないかと考えました。
そしてたどり着いたのがカードゲームです。カードの1枚1枚は将来の自分を疑似体験させ、カードをめくることで自分で気づき、カードの置き場所によって、自分で自分の人生の物語のシナリオを選択するゲームにしたらどうかと。
人生ゲームのような双六式のゲームも検討しましたが、人生は双六のように一本道ではありません。もっと複雑なのです。Happy Ending カードは49枚のカードから構成されています。49枚のカードは人生の物語の主要なエピソードを網羅しています。49枚の順列と組み合わせによって多様な人生をデザインすることが可能となりました。
そして、ゲームは深刻でとっつきにくいテーマへの敷居を下げる力を持っています。
また、トランプよりも若干大きなカードはプレイする場所を選びませんし、携帯も苦になりません。
3.HOW?
<1>カードゲームは4段階のロジックを二者択一でカードを選ぶことによって、死ぬまでにやらないと後悔するコトを決めることができます。
<2>カード表面には短いメッセージとユーモラスなイラストを配置し、直観でスピーディに判断することができます。
<3>カード裏面にはリスクの詳細と解決の方向性について簡潔な説明を記載しました。バージョン2.0からはスマホでQRコードを読み取ると動画の解説を見ることができます。
4.For WHOM?
自分のHappy Ending !!には家族のハッピーが含まれます。自分のHappy Ending !!の課題には家族を幸せにすることも含まれています。自分のことを真剣に考えると家族と周囲の人に対する感謝の念が涌いてくるのです。
5.WHEN?
Happy Ending カードは40歳からのプレイを奨めています。なぜなら、老後への備えは早くから始めれば始めるほど効果的であり、楽だからです。老後の4大不安は①お金 ②健康 ③孤独 ④生きがいであり、それらは高齢になってから気づいて着手するよりは早くから気づいて着手した方がよいことは自明のことだからです。
人生の物語のデザインは40歳から始めるべきです。
【2016年2月】Happy Ending プランナー養成講座がスタート
Happy Ending カードのプレイを普及するために、Happy Ending プランナー資格制度を作り、Happy Ending プランナー養成講座をスタートしました。
累計で約900名のプランナーが養成講座を受講しています。
弁護士・司法書士・行政書士・税理士などの士業、保険のセールスパーソン、銀行員、不動産、葬祭業、僧侶、看護師、ケアマネージャーなどHappy Ending !!のサポートに必要な専門化に加えて、親と夫を心配する主婦の方々など様々な方が受講しています。
【2017年4月】サービス提供を目的としたチームトラストの立ち上げ
49枚のHappy Ending カードのリスクを認知した後に、専門家のサポートが必要となります。オールリスクマネジメントには将来後悔するかもしれないリスクの認知に加えてその回避策の実行が必要です。
共通の大義と共通の手法を持ったHappy Ending プランナーが地域毎にチームを組成してサービスを提供するのがチームトラストです。
どのHappy Ending プランナーもお客様の相談窓口としてコンビニエンスストアのようなサービスを提供することを目指しています。
【2016年10月】グッドデザイン賞の受賞
Happy Ending カードは2016年にグッドデザイン賞を受賞しました。
審査委員のコメントは以下の通りです。
「一人ひとり、どのように人生を終えたいかは、異なるはず。それをカードゲームで考えるきっかけをつくる発想が良い。シンプルなYes / No方式で、自分自身で考えなければならないことを導き出し、老後や相続を家族や弁護士に任せないで自分の力で解決できるようにしたのは大きなデザインポイントである。 また、カードに描かれているユーモアに富んだイラストや鮮やかな色使いも暗いテーマを前向きに考えさせるきっかけになっている。」
自分で考えなければならないことを導き出し、自分の力で解決することができるように発展させて行きます。
【2020年4月】オンラインスクール 「Happy Ending School 」がスタート
以下の3つのサービスの提供を目的として、webオンデマンド方式のHappy Ending Schoolをスタートしました。
🔔1.いつでもどこでもプレイすることができるHappy Ending カード
Happy Ending プランナーがいない地域でもHappy Ending カードをプレイすることができる。(Happy Ending カードは手元に送付します)
🔔2.いつでもどこでも受講することができるHappy Ending プランナー養成講座
🔔3.個々のHappy Ending カードの解決策の提供
Happy Ending プランナーの専門家がカード1枚づつについて具体的な解決策を提案します。
webのオンデマンド方式ですから、次のような利点があります。
🔹 いつでも、どこでも受講することができる
🔹 何回でも、分割しても受講することができる
🔹 チャットで質問することができる
【2023年5月】伝えたい全ての情報を発信可能にした動画のリリース(ver.2.0)
カード裏面にQRコードを印刷し、QRコードを経由して紙のカードからwebの世界にリンクさせ、紙上では伝えきれない情報をカード経由で提供することができるようになりました。充分な情報をwebの動画で提供することで、Happy Ending カードだけで、認知→検討→決断のカスタマージャーニーを経験することが可能となります。
https://vimeo.com/happyendingcard/cashflow?share=copy
後悔のない人生を送るために私たちができること
私たちは少子高齢化社会、超高齢社会と言われて久しい日本で暮らしています。しかし、社会保険制度の持続可能性にはすでに黄色信号が点滅しており、社会保険制度に頼ってばかりはいられません。
自分の人生の物語を素晴らしい経験として記憶に残るものにしたい、後悔しない人生にしたいと思う人は、自己責任の下に自分と家族の老後の生活を早いうちにしっかりとデザインして備えた方が賢明です。
人間には動物と違い、将来を見越して今何をすべきか選択する能力があります。その能力を行使すれば、後悔する前に後悔を回避することができるのです。Happy Ending カードは、超高齢社会においてその選択を容易にするための情報をよりわかりやすく提供していきます。早く気づいて早く着手すれば、①健康 ②お金 ③孤独 ④生きがいの4大リスクは回避することができます。
その結果、日本が世界一老後をのんびり、のびのび、気分良く暮らすことができる国になればと考えています。
ご支援、ご指導いただければ幸いです。
<企業概要>
一般社団法人 日本Happy Ending 協会
代表理事 齋藤真衡(SAITO MAHIRA)
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