「萌え~」ブームから20年。聖地・秋葉原に挑む、令和最新型メイドカフェMAID√MADE(メイドメイド)の挑戦
日本中が「萌え~」ブームに沸き立った、2000年代初頭。
インターネットの発達などにより、それまでは子供向けとされていたマンガ・アニメなどのポップカルチャーが全世代に注目されはじめ、オタクの聖地である秋葉原にも世間のスポットライトが当たりました。
それに伴い、秋葉原独自の萌え文化として「メイドカフェ」も一大ブームになりました。
あれから20年、メイドカフェ文化は日本中に定着し、47都道府県すべてにメイドカフェに類する飲食店が存在するまでになりました。
20年の歳月の中で様々なメイドカフェが誕生しては消えていき、秋葉原の街には現在も200店以上のメイド系店舗が営業しています。
そんなメイドカフェ激戦区である秋葉原に、昨年新たなメイドカフェが誕生しました。
本記事では、最新のオタク文化の力を武器に秋葉原で挑戦を仕掛ける「メイドカフェ MAID√MADE(メイドメイド)」について、プロデューサーの山本よりお伝えいたします。
▶アニメ・マンガ大国である日本が世界に誇る、代表的なカルチャーのひとつになるまで
先に触れたように、2000年代初頭の萌えブームにより全国に存在を知られたメイドカフェという文化。
TVでの露出なども相まってその存在は急速に知名度を獲得していき、メイドカフェ文化は日本全国へと広がっていきました。
熱狂的な萌えブームそのものは数年で勢いを失っていきましたが、ブームをきっかけにオタク文化が次第に市民権を得ていき、今では日本のメインカルチャーと言えるほどに成長しました。
もちろんメイドカフェ文化も一時のブームというだけではなく、淘汰されずに以後も支持をされ続け、推し活ブームの影響もあってか勢いを落とさず店舗の拡大が続いていきました。
そして今では、全国に500店舗を超えるメイド系店舗があると推計され、アニメ・マンガ大国である日本が世界に誇る、代表的なカルチャーのひとつとなりました。
インバウンド観光客で賑わう秋葉原の街では、今日もたくさんの人々がご主人様・お嬢様としてメイドさんにもてなされています。
▶業界に異変。歌舞伎町や渋谷などの繁華街の路地にメイドさんの姿。
ところが、ここ数年メイドカフェ業界では異変が起こっています。
これまではメイド文化と縁のなさそうだった、新宿歌舞伎町や池袋、渋谷などの繁華街の路地には、数えきれないほどのメイド、メイド、メイドの姿が目に入ります。
まるでメイド展示博覧会かのごとく、街がチラシ配りのメイドさんで溢れかえっているのです。
秋葉原でチラシ配りのメイドさんを見ることはあっても、新宿や渋谷でここまで多くのメイドさんを見かけることなど、これまでは考えられませんでした。
一体、この業界に何が起こっているのでしょうか。
▶コンセプトカフェの台頭。生き残りをかけた差別化の結果、ガールズバーの文化と境目が薄くなる。
みなさんは、コンカフェという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
コンカフェとは「コンセプトカフェ」の略で、特定のコンセプト設定をしたカフェ全般のことを指します。
コンセプト設定とは、メイドカフェの場合だと「お客様=ご主人様、店員=メイド」のような感じですね。
本来は、メイドカフェも広義のコンセプトカフェに含まれるのですが、業界的にはメイド服”以外”の衣装を採用しているメイドカフェっぽいお店(例えば、巫女カフェや忍者喫茶など)のことを緩く指していた言葉でした。
ところが近年は、このコンカフェという言葉の持つニュアンスが変化してきています。
メイドカフェが流行し始めた当時には、メイドカフェは単なる喫茶店の延長か、少なくともそれにエンターテインメントの要素を付け足したようなお店が主流となっていました。
ところが、他店との差別化を進める中でメイドさんとの会話や飲食に重きを置いた、いわゆるガールズバーの延長のような店舗が増え始めます。
そうして各店舗が生き残りをかけた差別化を続けるうち、メイドカフェ文化とガールズバーの文化は混ざりあい、次第にメイドさんと一緒に飲食をしながら話すことをメインとするお店が増加していったのです。
その結果、コンカフェとは「女の子と(時には一緒に飲食をしながら)会話するのがメインの、コンセプト系のお店全般」を指すような言葉となりました。
コンカフェでは、メイドカフェの代表的なサービスである萌え萌えキュンのおまじないや、オムライスのケチャップお絵かきなどを採用していないお店がほとんどです。代わりにメイドさんと一緒に「お酒を楽しみながら談笑できますよ」というのがセールスポイントになっています。
推し活文化の盛り上がりに合わせてコンカフェは急速に支持を伸ばし、日本全国のガールズバーが次第にコンカフェに業態転換をするようになり、ついには全国のほとんどのメイド系店舗がコンカフェの形態へと変わっていきました。
▶アニメやマンガで発信されてきた「日本のメイドカフェらしい体験」は、激減。
コンカフェは、世界観を楽しむというよりも女の子との会話を楽しむという要素が強く、メイドカフェほどコンセプトを作りこんで徹底しているお店は少数派です。
そのため、多くの人がイメージするような典型的なメイドカフェらしい体験もできないことがほとんどです。
まず「おかえりなさいませ!ご主人様」と店内に迎えられて、次にドキドキしながらメニュー説明を受け、席について恥ずかしいメニュー名のオムライスを注文し、目の前で描かれるケチャップお絵かきの技術に感心しながらチラチラとメイドさんを眺め、仕上げにこれまた恥ずかしがりながら萌え萌えキュンのおまじないを一緒にかける。
そんな、これまでたくさんのアニメやマンガで発信されてきた「日本のメイドカフェらしい体験」をできるお店は、実は今の日本には数えるほどしか残っていないのです。
▶違いがわからずコンカフェに入ってしまい「なんかガッカリ」の姿はメイドカフェ運営側からすると辛い。
現在のコンカフェが増えている事象自体は、時代の要請でもあると思いますしそれが何か悪いわけではありません。
というのも、実のところ弊社でもコンカフェ店舗を運営しています。
ですが、アニメやマンガで見たようなメイドカフェ体験を楽しみに秋葉原へ来た沢山の日本人や外国人の観光客の方々が、メイドカフェとの違いもわからずコンカフェに入ってしまい
「メイドカフェって、こういう感じなんだね・・・(なんかガッカリ)」
となってしまう姿を見るのは、我々のようなメイドカフェ運営事業者からするとやはり辛いものです。
原因の一つとして、メイドカフェとコンカフェに外見的な違いなどが無いのが原因なのですが、業界に詳しい人間以外には判別をつけるのは至難の技です。
▶「アニメやマンガで見たような”あの体験”ができる場所」をテーマに名古屋に店舗をオープン。好評いただき聖地・秋葉原にも出店。
そこで我々は、アニメやマンガで見たような、わざとらしいばかりに"萌え萌え~"な体験をしていただくことに全力で振り切ったメイドカフェをオープンすることにしました。
めざすは、ここに来れば「アニメやマンガで見たような"あの体験"ができる!」と思わず友達に紹介したくなるようなお店です。
もちろん、すでに秋葉原には"萌え萌え~"な体験ができる老舗メイドカフェチェーンなども存在するのですが、我々がめざすのは、老舗には難しいであろう”今っぽい”メイドカフェの追求です。
世界の最先端を走る日本独自のオタク文化の持つ雰囲気、すなわち"今の"日本らしさ、秋葉原らしさを感じられるような最先端のメイドカフェを追求していきたいと考えました。
制服、内装、メニューなど一貫して「"今"のオタク文化の雰囲気を感じられるか?」をテーマに試行錯誤を重ね、ついに2021年6月「おかえりなさいませご主人様発祥の地」と言われる名古屋にて『メイドカフェ MAID√MADE』をオープンしました。
おかげさまで名古屋店はたくさんのお客様にご支持をいただくことができ、そして2023年10月、満を辞してオタクの聖地・秋葉原にも店舗をオープンすることができました。
▶ロールプレイングが生み出す「非日常」の空間。非日常の力を最大限に引き出すための世界観を生み出す独自のストーリー。
私たちが最先端のメイドカフェを創り上げるにあたってまず取り組んだのは、より深い「世界観」の追及です。
メイドカフェでは一般的に、来店後まず「メイドさんがなぜここでお給仕していて、お客様はどういう存在なのか?」というストーリー設定をお客様と共有します。
お客様と店員が同じストーリーを共有するからこそ、お客様はご主人様になりきって楽しむことができ、店員は理想のメイドになりきってお給仕することができるのです。
我々は、それらのロールプレイングが生み出す「非日常」の空間こそがメイドカフェの楽しみの本質であると考えており、このことは店舗運営をしていく上で絶対に忘れてはならない最も重要な要素だと考えています。
そんな非日常の力を最大限に引き出すためにも、どのような世界観を生み出すかはメイドカフェにとって非常に重要なテーマです。
昔から定番の「お客様はお屋敷に久しぶりにご帰宅したご主人様(お嬢様)で、メイドはそんなご主人様をお世話するためにお給仕する」というような設定も良いのですが、もっと深く「お客様が設定にのめり込んでしまうようなストーリーは作れないか」と思案し、これまでのメイドカフェにはなかった独自のストーリーを生み出しました。
MAID√MADEの世界観設定については、ぜひ店舗のホームページもしくはご来店時にご確認ください。
▶第一線で活躍する気鋭クリエイターと共に、新しいメイド服・内装・印刷物を制作。
メイドカフェでは、当然ながら「メイド服」もとても重要な要素です。
メイド服が世界観とマッチしたものでなければ、お客様にとってもメイドさんにとっても非日常の世界に入り込むことが難しく、メイドさんの接客を全力で楽しむことはできなくなってしまいます。
そこで当店では、現在進行形で世界を股にかけて活躍するイラストレーター「LAM」さんの協力を仰ぎました。
LAMさんは、イラストだけでなく、アニメやゲーム、人気Vtuberなどのキャラクターデザインでも活躍されています。
まさに"今"のオタク文化を作り上げている第一人者のうちの一人といっても過言ではないと思いますが、そんな彼の手によりこれまでのメイド服にはなかった新しい要素を多く取り入れた、最先端のメイド服を仕上げていただくことができました。
また、内装や印刷物などのデザインにはこれまたアニメ・マンガなどのコンテンツ業界の最前線で活躍するデザイナーである「雷雷公社」のカトウ氏を起用。
メイドメイドの世界観に絶妙にマッチしたポップで未来的なデザインから、第一線で活躍する気鋭デザイナーのセンスをぜひ感じ取っていただければ幸いです。
特にステージの造作には、他のどんなお店でも見たことのないような強烈な非日常感を感じていただけると思います。
▶業歴10年以上のベテラン研修講師による数十時間に渡る研修を受け、お客様に最高の「ご主人様(お嬢様)体験」を届けるメイドたちの想い。
そして最後に、メイドカフェにおいて最も大事なのはメイドさんそのもの存在です。
有難いことに、秋葉原店のオープンにあたり多数のご応募をいただきました。
厳正な選考のもと、たくさんの応募者たちの中から選抜されたダイヤの原石のようなメイド候補生たち。
そんな彼女たちに、業歴10年以上のベテラン研修講師が数十時間に渡る研修を繰り返しながら、あるべきメイドの姿を指導してきました。
メイドさんという職業に憧れて応募してきたとはいえ、彼女たちも元は普通の女の子です。
元気で明るいメイドさんであり続け、世界観に則ったパフォーマンスを常に続けることはそれほど容易なことではありません。
それでも、メイドさんになった以上はお客様に「萌え」を感じてほしい、非日常の世界観を楽しんで帰ってほしい。
そんな想いで、彼女たちは日々努力を続けています。
お客様に最高の「ご主人様(お嬢様)体験」をしていただく、ただそのために全力のお給仕で(時にはお客様に恥ずかしい思いもさせながら)お客様をおもてなしいたします。
▶メイドカフェでの体験は、きっとあなたの生活に何か変化をもたらせる。
メイドカフェの持つ独自の良さとは一体なんでしょうか。
定義はひとそれぞれだと思いますが、私がこれまでいくつかのメイドカフェ運営に携わる中で実際に目にした光景をいくつかご紹介しながら、そろそろ締めの言葉にしたいと思います。
金曜日の夕方すぎ、2名で来店されたサラリーマンの同僚らしき男性客。
最初はメイドさんに対しても少し引き気味で、場違い感を感じている様子。
ですが、メイドさんの巧みな接客により少しずつ世界観に引き込まれていきます。
そして次の瞬間には、なんと立派な大人がにゃんにゃんポーズをさせられています!
当店ではメイドさんを呼ぶときはにゃんにゃんポーズで呼ばなければならないのです。
これまで見たことのない同僚の嬉し恥ずかしそうな姿にお互い恥ずかしさのリミットが外れ、謎の連帯感が生まれたのでしょうか。
来店した時よりもさらに仲が深まった様子で、笑顔でお店を後にして行きました。
平日の昼間に1名で来店された20代後半くらいの男性。
いかにも人生つまらないというような様子ですが、メイドさんの接客によって少しずつ笑顔になっていきます。
数か月後にはすっかり顔なじみの常連さんとなり、どうやら常連さん同士で飲みにいくようなグループもできたようで、毎日充実している様子がSNSから伺えます。
私が思うに、メイドカフェには人の心を特別に解きほぐしてしまう、それこそ魔法のような力があります。
メイドさんの巧みな接客と徹底した世界観が作り出す非日常のパワーによって、社会の中で身につけた硬い鎧で武装してしまいがちな人々の心が、柔らかく解きほぐされていくのだと思います。
アニメやマンガのような世界の中で、思いっきり萌えの世界を楽しみたい方。
もっと仲良くしたい仲間や同僚がいる方。
最近何かつまらなくて、新しい刺激を求めている方。
最初は少し恥ずかしいかもしれませんが、メイドカフェでの体験はきっとあなたの生活に何か変化をもたらせると信じています。
ご主人様になれる、ひとときを。
ぜひ、MAID√MADEで過ごしてみませんか?
キャスト一同、あなたのご来店を心よりお待ちしております。
店舗概要
■メイドカフェ MAID MADE 秋葉原駅前店
所在地 : 東京都千代田区外神田1-15-13秋葉原B&Vビル10F
アクセス:JR秋葉原駅 電気街口改札より徒歩1分
営業時間: 12:00~22:00(LO.21:30)
定休日 : 年中無休
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■公式ホームページ
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