外国人が住みやすい日本にしたい。その思いを形にした外国人向け不動産総合サービス『wagaya Japan』誕生ストーリー
株式会社日本エイジェントは、『感動を生み、価値を生み、物語を生み出す』というパーパスを掲げ、住まいを通じて地域の人々から、そして世の中から誇りとされる企業を目指している、1981年創業の総合不動産会社です。
当社の外国人向け不動産総合サービス『wagaya Japan』では、「日本の住まいをもっとグローバルに」をコンセプトに、日本最大級の外国人向け不動産ポータルサイトの運営や、不動産会社向けの多言語顧客管理システムの開発・提供など、外国人の日本での部屋さがしをサポートする様々な多言語サービスを提供しています。
このストーリーでは、外国人向け不動産総合サービス『wagaya Japan』を立ち上げた代表取締役社長の乃万春樹と、wagaya Japan事業部責任者の草薙匡寛が、サービスの立ち上げから開発の背景や経緯、そして本サービスの魅力についてお伝えします。
■ある外国人のお客様との出会いが誕生のきっかけ
日本エイジェントで外国人向け不動産総合サービス『wagaya Japan』が誕生したのは、あるお部屋さがしの依頼がきっかけでした。
当事専務だった乃万春樹(現社長)が2013年に東京事業部を立ち上げて約1年が過ぎた頃、とある法人様より、「アメリカ人英語教師が日本に来るので、その部屋さがしをお願いできないか?」との相談がありました。よくよくお話を聞くと、なんと12名分のお部屋が必要とのこと。他の不動産会社にも依頼してみたが、「英語が話せるスタッフがいない」との理由で全て断られたそうで、とても困っていらっしゃいました。
当社にも英語が話せるスタッフは私一人しかいなかったものの、当時の私は、「東京でより多くの経験をし、実績に繋げたい」と考えていたため、「当社を頼ってくださる方の相談については、全て断らずに対応する」と決めていました。
そうして、急遽採用した英語の話せるアルバイトスタッフとともに、12名のアメリカ人英語教師のお部屋探しが始まったのです。
いざ外国人のお客様に会ってお話してみると、彼らは日本が大好きで、日本での生活を非常に楽しみにしていました。ただ、日本語を話せない外国人の方にとって、日本で部屋を探すということは、予想以上に困難なのだということを私自身、初めて知ることとなったのです。
例えば、問い合わせの際に管理会社から肌の色を聞かれたり、外国人だという理由で入居を拒まれたり・・・、部屋を決めるまでには、本当にいろいろなことがありました。そういった様々な困難を体験しながらも、無事に全ての方のお部屋の契約を終えることができましたが、「外国人にとって、日本は住みやすい国ではないのかもしれない」と思った印象的な出来事でした。
■外国人向け仲介専門部署を設立したが、課題は山積。外国人仲介で直面した壁
調べてみると日本に来る外国人は年々増えており、日本の人口が減っている状況で、外国人労働者の受け入れ・増加は今後も続く見込みです。にも関わらず、外国人のための住まいのインフラが整備されていないことは、不動産業界全体で解決すべき課題であると、強い使命感に駆られました。
しかし、実情をわかってはいても「生活習慣の違う外国人の方たちを受け入れたくない」という管理会社やオーナー様の不安もわかります。
それならば、私たちが外国人入居者とオーナー様の間に立ち、外国人入居者のサポートを行ったり、入居中のトラブルや滞納がないように教育したり、オーナー様が外国人を受け入れやすくするための仕組みを作っていこうじゃないか・・・そう思うに至りました。
このような理由から、まずは外国人の賃貸仲介を専門に行う部署「国際事業部」を立ち上げたいと思い、2016年に海外経験のある草薙をスタッフとして採用。国際事業部の基盤となる体制を構築し、2018年に「国際事業部」を設立しました。
「国際事業部」設立当初は、草薙を含め、英語を話せる日本人スタッフ2名でのスタートでした。なんとか「外国人が英語でお部屋探しができる体制」は作れたものの、『外国人入居可能な物件が少ない』という課題は残ったままでした。
このような課題に対し、当社1社だけでできることには限界があると感じ、「もっと不動産業界全体を巻き込むようなプロジェクトを立ち上げ、業界に変革を起こそう」という志のもと、外国人の日本での部屋探しを支援する『wagaya Japan』プロジェクトがスタートしました。
■『wagaya Japan』の構築と業界全体のグローバル化の実績
まず着手したのは、外国人が入居可能な物件のみを掲載し、このサイトを訪問する外国人ユーザーが、多言語で物件検索ができる外国人専門不動産ポータルサイトの開発です。そして、国際事業部の立上げから1年後の2019年4月に外国人専門不動産ポータルサイト『wagaya Japan』をリリースすることができました。
しかし、サイトをオープンしたものの、当時は物件の掲載数も少なく、外国人ユーザーにとって魅力あるサイトとは言えないものでした。そして、さらに多くの外国人に訪問してもらうためには、「物件数の多さ」が非常に重要だと感じました。
そこから「掲載物件数」を増やすため、草薙を中心に日本全国の不動産会社に連絡を取り、物件掲載の営業を行う日々が始まりました。大手の不動産会社にも積極的に訪問し、提案しては断られ、断られてはまた提案することを繰り返しながら、少しずつ掲載物件数を増やすことができるようになりました。
このように物件掲載のための営業を行いつつ、もう1つ並行して取り組んだのは、「日本の不動産業界全体のグローバル化促進」です。当時は全国的に見ても、まだまだ多言語対応可能な不動産会社は多くありませんでした。本当の意味で外国人が日本での部屋探しをしやすくするには、日本全国に多言語対応可能な不動産会社が増える必要があると考え、当社の外国人対応の実績やノウハウ、失敗事例なども含めた「不動産会社向けの外国人仲介セミナー」も積極的に開催してきました。
その後、当社がこれまでに蓄積してきた外国人対応のノウハウをパッケージ化したシステムを構築し、日本全国の不動産会社向けのサービス提供もスタートしました。おかげさまで、多言語対応支援サービス導入企業も増えるなど、『wagaya Japan』のコンセプトや取組みに賛同いただける不動産会社やパートナー企業はどんどん集まってきています。
■外国人に寄り添ったあらゆるサポートサービスを提供する存在でありたい
10年ほど前に、たったひとつのお部屋探しの依頼から始まった取り組みですが、外国人専門不動産ポータルサイト『wagaya Japan』は、外国人向けの不動産情報サイトとして日本一の物件掲載数(2023.8月時点)となり、月間15万人以上の外国人ユーザーが訪れるサイトに成長。『wagaya Japan』には、日本全国そして海外から、年間10,000件以上のお問い合わせが入るようになりました。
そして現在、私たちが外国人顧客に提供するサービスは、お部屋探し(賃貸仲介)だけでなく、入居前の「ライフライン開栓手続きの代行」や「住民登録等の手続同行」など、外国人が日本での生活を快適にスタートさせるための各種サポートサービスも提供しています。その結果、外国人顧客からの口コミでの紹介客も増えており、私たちの提供するサービスが外国人の方に喜ばれ、世界に通用するものなんだと実感しているところです。
2023年10月には、大阪での拠点となる「wagaya Osaka」も新たに開設しました。
『wagaya Japan』は、「日本の住まいをもっとグローバルに」という立ち上げ時のコンセプトを実現すべく、日本での影響力をさらに拡大し、来日される外国人はもちろん、全国の不動産会社やオーナー様のお役に立てるようなサービスを提供できるよう、新しいサービスの開発や改善に取り組んでまいります。
≪wagaya Japan≫
≪不動産会社様向けサービス≫
https://wagaya-japan.com/jp/partner.php
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