有資格者100%のベビーシッターマッチングプラットフォーム「KIDSNAシッター(キズナシッター)」、登録シッターのプラットフォーム利用手数料を引き下げへ。背景にある「保育者ファースト」の想いとは
少子化・女性の社会進出・核家族化・多様性など社会の流れが変化するなか、「保育」に求められるものも、変化してきています。
これまでの保育は、子どもを預ける・預かるという集団の環境でしたが、現代はより一人ひとりの「個」を大切にしたい、してほしいという想いが、保護者・保育者の気持ちとしてより強くなってきていると感じます。
そのような多様な保育へのニーズを満たすためには、これまでの保育園・幼稚園の集団の場と共に、新たな環境としてベビーシッターが、これからの日本の子育てではなくてはならないものになると考えております。
そのような多様な保育のニーズを支えるのは、保育士やベビーシッターの方々です。
当社は「子どもと関わることが大好きな人が、保育の仕事を諦めない社会へ」という想いのもと、登録するシッター全員が保育士・幼稚園教諭・看護師のいずれかの資格を持つ、マッチングプラットフォーム「KIDSNAシッター」を展開しています。
この度、登録シッターのプラットフォーム利用手数料を現在の10%から、8%へ引き下げを行います。サービス開始から6年が経過、サービスがどのように進化し、なぜ今回手数料引き下げを行うのか、KIDSNAシッター事業部に深堀りしました。
「保育の仕事をあきらめない社会」を目指し誕生。フリーランスとして活躍できるプラットフォームを整備し、保育職への復帰を後押し。
KIDSNAシッターの運営母体であるネクストビートでは、2013年10月から保育士・幼稚園教諭の転職支援サービス「保育士バンク!」を運営しており、累計40万名以上にご登録頂いています。保育士さんのお仕事探しをお手伝いする中で、保育施設の労働環境に対する様々な問題(給与水準・業務負担・人間関係・保育観の不一致など)から、保育の仕事を諦めざるを得ない方々とも多く出会ってきました。
そこで、「子ども関わることが大好きな人たちが、保育の仕事をあきらめない社会にしたい」、「保育の専門スキル(国家資格)を持っている人が、その専門性に見合った適正な報酬を得られる新たな活躍の場をつくりたい」という想いから、2018年1月にKIDSNAシッターは誕生しました。
KIDSNAシッターは、「ベビーシッターと保護者のマッチングプラットフォーム」という形でサービスを提供しています。従前、ベビーシッターサービスは派遣型がスタンダードでしたが、KIDSNAシッターはマッチングプラットフォームという形にすることにより、働き手であるシッターさんにとって二つのメリットを生み出しました。
一つ目は、従来、派遣会社が人手で行っていたコーディネーター業務をITに移管し、仲介に関わるコストを削減したことで、その分サービス提供者であるシッターさんの報酬の還元率を大幅に上げることを実現できたことです。
二つ目は、派遣会社で「雇用されたベビーシッター」のスタイルから、「フリーランスのベビーシッター」となることで、稼働時間・時給も自身で自由に設定が可能となり、これまで保育士が持っていた課題の解決に近づけたことです。
これらの特徴を生かし、潜在保育士の保育職への復帰を実現したいと考えています。
6年でエリアは都内から全国に拡大。安全を第一に慎重に、誠実に運営。
KIDSNAシッター事業責任者 斎藤
サービス開始から6年が経ちますが、提供エリアは1都から全国に拡大し、累計シッター登録者数(有資格者100%)も1000名を超えています。多くの方にご利用いただけるサービスになって参りましたが、その過程では、不適切保育・不適切管理などの保育・ベビーシッター業界を取り巻く様々な課題にも直面してきました。
ベビーシッターは子どもの命を預かる保育の仕事です。
そのため、安全性が非常に重要なサービスですので、急成長・急拡大により安全性が損なわれるのを防ぐために、これまで広告戦略には頼らず、ゆっくりではありますが一歩一歩着実にかつ慎重に運営者としてやるべきことを進めてきました。
現在も、ベビーシッター登録時にはシッターさん一人ひとりへの丁寧なヒアリングを行うのは勿論、お電話での問合せ窓口の対応など、KIDSNAシッターは"人対人"の対応にあえて時間をかけ、誠実な運営を大切にしています。
一方で、まだ「保育者ファースト」のサービスにしたいという想いを、直接的な形でシッターさんに届けられていないという心苦しさがありました。
「保育者ファーストのサービス」の第一歩として、全シッターからの手数料を現在の10%から、8%へ引き下げ。
KIDSNAシッター マネージャー 田中
手数料の引き下げという決断に至った背景は2つあります。
まず、既にKIDSNAシッターで活動いただいているシッターさんに、より活躍してもらいたいという想いからです。
これまでの6年間は、「保育者ファーストのサービス」と謳いつつ、安全面の土台構築を優先的に取り組んできたため、シッターさんへの取り組みは限定的になってしまっていたと感じています。アプリ開発もまだまだ発展途上の段階でした。しかしそんな中で、多くの保育者の方がKIDSNAシッターを通して、子育ての担い手となり、多くの保護者様・お子様を支えてくださっていました。
これまで利用者が着実に増えてきたことも、大きな事件や事故が起こっていないことも、一重に一人ひとりのシッターさんが、日々安心・安全で温かい保育を提供し続けてくれたおかげだと考えています。
そんなシッターの皆さまへ、フリーランスとしてより長期的な活躍を応援する一つの手段として、現在の10%から8%へ手数料引き下げに踏み切りました。
わずか2%と思われるかもしれませんが、例えば月25万円稼いでいるシッターの方であれば、25万円の2%で月5000円、年間6万円の増額になり、保育者としてのスキルアップや、将来への自己投資、自己実現に繋げていただきたいと考えています。
次に、潜在保育士のベビーシッターデビュー支援の1つとしてです。
サービス立ち上げから6年間、多くの保育者さんのリアルな声を聞いて来た中で、「保育園では働けないけれども、保育の仕事に関わりたい」という潜在保育士の方が今日も数え切れないほどいらっしゃると感じています。
ベビーシッターへ転身の際、保育者の方のハードルとして最も大きいのが、「フリーランスで稼げるのか」という不安でした。
まずは手数料を引き下げることで、その不安の払拭に直接的にアプローチし、少しでもベビーシッターデビューのハードルを下げられればと考えています。
また、先日政府よりベビーシッター割引券発行部数が来年度1.8倍になるという発表がありました(※1)
現在ベビーシッターの利用ニーズは拡大を続け、ベビーシッターが求められる世の中へと変化してきていることは間違いありません。そのような背景からも、潜在保育士が「ベビーシッター」として活躍できる環境を整備することは、事業者としての責務だと考えています。
上記2点の背景から、この度登録シッターからの手数料を現行一律10%から、8%へ引き下げに至りました。
ベビーシッターという選択をした人が、「安心安全に自己実現をしながら長く働き続けられるプラットフォーム」にするための今後の取り組み
KIDSNAシッターCSチーム
「子どもと関わることが大好きな人が、保育の仕事を諦めない社会」をつくるというミッションに対し、「KIDSNAシッター」のあるべき姿は、「ベビーシッターという選択をした人が、安心安全に自己実現をしながら長く働き続けられるプラットフォーム」だと考えています。
そのために今後は、手数料引き下げに留まらず、シッターさんへの行政手続き関連の情報提供や、スキルアップ支援、シッターさん同士の横の繋がりの創出などのサポートをより充実させることで、更なる自己実現を後押ししたいと思っています。
またシッターの皆様が頑張った分、何らかの形で還元されるような仕組み、制度も検討を進めています。
10年20年と長く活躍いただくためにも、これまで同様に誠実で安心・安全な運営を心がけ、国にも働きかけながら、一歩一歩着実に堅実にサービスを展開して参ります。
最後に
サービス誕生から6年。まだまだ不完全ではありますが、ようやく「ベビーシッターマッチングプラットフォーム」としての土台が整い始め、シッターの皆様への「感謝」「応援」を少しずつ行動で示せるようになってきました。全シッターさんへの手数料引き下げはあくまでも第一歩です。
これからも「保育者ファースト」を軸に、KIDSNAシッターは「子どもと関わることが大好きな人が、保育の仕事を諦めない社会」づくりに邁進してまいります。
※1:ベビーシッター割引券、新年度は1・8倍に…需要高まり70万枚発行へ
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240211-OYT1T50107/
- 「KIDSNAシッター」について
「保育士/幼稚園教諭/看護師」100%で構成された安心・安全なベビーシッターマッチングサービスです。潜在保育士・潜在幼稚園教諭が活躍し続けられる環境作りと、保護者の子育て支援の両立を目指します。対象年齢は0才~12才で、保育園・幼稚園・学童保育・習い事への送迎やご自宅でのシッティングなど幅広いシーンでご利用いただくことができます。
【企業情報】
- 株式会社ネクストビートについて
「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」という理念を掲げ、2013年に創業しました。人口減少に伴い多方面に広がる社会課題に対し、「テクノロジーの力」を駆使し、子育て支援分野を中心としたライフイベント領域・グローバル領域・地方創生領域という3本柱を軸に、専門職向けの人材紹介サービスや業務支援システム、メディア事業などを展開・拡張しています。
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