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80代の著者さんもおられます。

コロナの苦しい時だからこそ。社会への創造と変革を志す若き社会人が「価値あるアイディアを広める場」の提供に込めた想いと覚悟。

著者: 株式会社エール

「Ideas worth spreading : 価値あるアイディアを広める」というキーワードで、世界的に有名なトークカンファレンスであるTEDというイベントを、皆さんはご存知でしょうか?来る9月20日に、グロービス経営大学院の在校生・卒業生の有志による自主開催のTEDイベント「TEDxGlobisU」が開催されます。


プレスリリースはこちら↓

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グロービス経営大学院では、「創造に挑み、変革を導く」というビジョンのもとに集まった様々なバックグラウンドを持つ社会人が、普段は企業で働きながらも夜間や休日の合間を縫って自己研鑽に励んでいます。TEDxGlobisUのOrganizerである杉井雄汰も、そんな志高い社会人の一人です。ただでさえない時間をさらに捻り出してまで、そしてこのコロナの状況下にもかかわらず、なぜこのイベントを実行するのか。うちに秘めた想いやこれまでの苦労を語りました。(取材、文=TEDxGlobisU 豊満)


杉井さんは「なぜに入学するに至ったのか」「なぜそこでTEDxGlobisUを立ち上げるに至ったのか」、立ち上げまでのSTORYを教えていただけますか。

グロービス経営大学院に入学したきっかけは、大学時代に起業したAIの会社を起業したが潰してしまった苦い経験でした。技術は十分なものでしたが、どうしたら人を幸せにできるか、どうしたら人を喜ばせることができるか、という観点がなく、結局倒産させてしまいました。この苦い経験から、ビジネスを通じて人を喜ばせる方法を学ぶために、グロービス経営大学院史上最年少の23歳でMBAの門を叩きました。



このグロービス経営大学院でTEDxGlobisUを立ち上げた理由は2つあります。


1つ目はグロービス経営大学院の入学面接で「グロービス史上初のTEDx開催をします」と宣言したからです。これは入学試験の面接の際に「グロービス経営大学院のためにあなたはどんな貢献ができますか?」と問われたものに対する私自身の回答でした。後述しますが、私は過去にもTEDxを主宰した経験がありノウハウがありました。またTEDxの開催により、グロービスが社会を変える社会人学生の集まりだとより強く社会から認知されることで、学校に貢献でき、ひいては学校の仲間を喜ばせることができるので、こう宣言しました。「自らコミュニティの真ん中に行け」というグロービス経営大学院経営研究科研究科長の田久保さんの言葉にも背中を押されました。


2つ目に、このコロナの状況下においては特に、我々グロービスの学生だからこそ、社会をより良い方向に導くためのアイディアを率先して世界に発信するべきだと考えたからです。グロービス経営大学院は、「創造に挑み、変革を導く」というビジョンを掲げた大学院で、そこで私たちは社会における「創造と変革の志士」となるべく日々学んでいます。そんな私たちこそ、この世界的にも歴史に残る惨事の渦中においてでも、創造的なアイディアを率先して発信し、社会や皆さんの生活に変革をもたらすアクションをとるべきだと考えました。


TEDxGlobisUのイベント開催準備を進めてきた中で、苦労や葛藤はありませんでしたか?

一番の大きな葛藤は、コロナの影響により、リアルでの開催からオンラインでの開催に切り替える決断をしたときでした。これまでTEDxのオンライン開催事例はなく、リアルでの開催が基本でした。しかも、TEDxの醍醐味はリアルの場で出会う人たちとの対話を通じて様々なアイデアが生まれることなので、実は一度コアメンバーには中止にしようと正直に伝えたこともありました。


しかし、その際コアメンバーたちのこのイベントに対する強い想いを知り、これまで企画していたイベント内容を全て白紙に戻し、オンライン開催を決断しました。TEDxGlobisUは初開催ですし、前例がほぼないオンライン開催の準備は不安や大変さがありますが、メンバーをはじめ、関わってくださっている皆様のおかげで、今のところ9月20日の開催を無事に迎えられそうです。



学生での起業や経営大学院への進学、TEDx開催など、様々なチャレンジを若くしてしてこられた杉井さんですが、ご自身を行動に突き動かす原動力、そしてその原動力の原点は、一体何なのでしょうか。

私は兵庫県神戸市に生まれ、阪神大震災直後から復興までの道のりを実際に見て育ってきました。そして偶然にも大学への進学では、同様に未曾有の大震災で被害を受けた、福島県の会津大学に進学しました。


進学当時の私は地元神戸への愛があまりない人間だったのですが、偶然にも神戸のTEDxイベントに参加する機会がありました。その時、「生まれ故郷であり震災の被災地でもある、18年間暮らしてきたこの神戸に、こんな素晴らしい人たちがいたのか」と驚きました。神戸の地で出会った、素晴らしいアイデアと想いを持つ地域の人々に光を当てるこのイベントを、今まさに福島の地で実現したいと強く想ったんです。風評被害が色濃い福島でも、素晴らしいアイデアを持って地域を変えようとしている人たちがいるということを世界に発信することで、福島の人々を喜ばせたい、という想いから、会津でTEDxを立ち上げました。この「人を喜ばせたい」という想いが私の原動力であり、今のTEDxGlobisUの開催にも繋がっています。


TEDxAizuwakamatsuのクロージング


「人を喜ばせたい」という想いの原点は少年時代まで遡ります。少年時代はいわゆるゲーマーでした。ゲームをキッカケに、当時任天堂の代表取締役社長をされていた岩田聡さんという経営者を知りました。岩田さんは高校時代に、初めて自分で作ったゲームを隣の席の人に遊んでもらった時に、人を喜ばせることに目覚めたそうです。それを知ったときから、「自分も素晴らしいモノを提供して人を喜ばせることができる人間になりたい」と想うようになり、コンピューターサイエンスで有名な会津大学でモノづくりを学ぶことに決めました。


一方で、人を喜ばせるほどの大きなことを成し遂げるには、どんな苦労があってもやり遂げるという大きな覚悟が必要です。TEDxの開催も、相応の覚悟が必要でした。この覚悟が自分に芽生えたのは、親の反対を押し切って震災直後の福島へ大学進学を自ら決意したことが大きかったです。会津大学に行く時には、震災直後の風評被害もあり親から猛反対されましたが、私は反対を押し切り進学を決意しました。行ったからには、自分で全てをしなければいけませんでしたが、この「覚悟」の強さこそが、自分を行動に突き動かし続けることができる理由だと思います。


リハーサル時の様子 (©︎2020 LIVE ONE)


最後にTEDxGlobisU成功のために一番大事にしていることは何でしょうか。

メンバーを信じることです。本イベントの準備には、たった一日限りのイベントにしては、68名いる組織メンバーの驚くほどの時間と労力を掛けています。私はこのイベントを68名で創り上げる作品だと思っています。9月20日にイベント開催が目前に迫っている状況も、私がここまで続けられたのも、すべてメンバーのおかげです。このイベントのテーマである「COMPASS〜よりよい世界は、どこへ〜」には、7名のスピーカーの方々が発信するアイデアをもとに、「社会がどうなるか」ではなく「社会をどうするか」という思考のきっかけを皆さんの中に生み出し、参加者の皆さんも自分自身が信じる指針=COMPASSを見つけて欲しい、という想いが込められています。参加の皆さんが、メンバーの想いのこもったこのイベントのテーマを感じ、自分自身のCOMPASSを見つけることのできる、非常に価値あるイベントになると、私は信じています。


信頼できる仲間への感謝を胸に (©︎2020 LIVE ONE)



TEDについて

TEDは、「Ideas Worth Spreading( 広げる価値のあるアイデア)」を共有するという精神に基づき活動している非営利団体です。 30年前にカリフォルニアで4日間の講演会として始まったTEDは、多様な試みを通してその使命を果たすために発展してきました。 年に2回開催されるTEDカンファレンスでは、世界をリードする思想家や活動家が18分以内でプレゼンテーションを行います。

これらの講演の多くは、TED.comにおいて無料で視聴できます。TEDのスピーカーには、ビル・ゲイツ、ジェーン・グドール、エリザベス・ギルバート、サー・リチャード・ブランソン、ナンダン・ニレカニ、フィリップ・スタルク、ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ、サル・カーン、ダニエル・カーネマンなどがいます。


アイデアを広めるための TED のオープンで自由な取り組みは、新しい TEDトーク動画が毎日投稿されるTED.com、世界中の何千ものボランティアから翻訳だけでなく、字幕、対話型の書き起こし文を提供するTED Translators 、教育的取り組みをするTED-Ed 、TEDはスリリングな規模で変化を生み出す可能性のあるアイデアに資金提供を行うThe Audacious Projectを設立し 、世界中の特定地域内で自己組織化されたTEDスタイルのイベントを主催する何千もの個人とグループにライセンスを提供するTEDx、そして、注目に値するプロジェクトと活動の影響を拡大するために世界中から革新者を選ぶTED Fellowsプログラムを含んでいます。

Twitter (https://twitter.com/TEDTalks) または

Facebook (https://www.facebook.com/TED) で TED をフォローしてください。



TEDxについて

TEDxは、「Ideas Worth Spreading(広げる価値のあるアイデア)」を共有するというTEDの精神のもとに発足しました。

世界各地で自主的に開催されているTEDxイベントでは、TEDのような体験が共有できます。

TEDxイベントは、TED Talksのビデオ上映やスピーカーによる講演を通じて、参加者同士の深い議論や人々のつながりを生み出します。また、「x」は独立して運営されている TED のイベントを意味しています。

TEDカンファレンスはTEDxプログラムの全体的な指針は示しますが、個々のTEDxイベントは、一定の規則および規制に基づき、独立した運営を行っています。


問い合わせ

TEDxGlobisU運営担当:tedxglobisu@gmail.com

※ご注意

運営者はグロービス経営大学院ではございません。グロービス経営大学院事務局へのお問い合わせはご遠慮ください。




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