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今日が、残りの人生の最初の1日。

”飲むあんこ”にアスリートたちが歓喜した理由〜銀座・空也の5代目と「スポーツ用あんこ」を作るまで〜

著者: 株式会社UNDERWATER

■■目に焼き付いた、あんこを”飲む”アスリートたちの姿


株式会社UNDERWATERの社長・平子勝之進はその日、高地トレーニング施設を訪れた。旧知の先輩から、指導する水泳の練習を見に来ないかと誘われたからだ。平子はかつて水球でインターハイ優勝し、早稲田大学水泳部水球部門で主将を務め、イタリアに留学するほど有望な選手だった。


(株式会社UNDERWATER代表取締役・平子勝之進)


卒業後に起業し、フードビジネスでいくつか店舗を経営しながらも、アイスホッケーを趣味にするなどスポーツを続けていた平子は、いつかスポーツに関わるビジネスをしたいと考えていた。そのため、スポーツ関係の知り合いにはこまめに声をかけ、現場に足を運んで、彼らの課題や問題点に耳を傾けることを心がけていた。


そんなよくある一日だったが、平子は選手たちが休憩時間にあるものを口にしているのを見て驚いてコーチに尋ねた。


学生たちが食べているのはあんこですか?


「ええ、練習中の糖質補給にあんこを勧めています。糖質量的には申し分ないし、消化もよくて、ハードな練習のあとでも体に負担が少ないですから。何より余分なものが入っていないので、安心して食べられるんです。」


オリンピック選手も輩出するこの大学では、ドーピングに対する意識が高く、学生たちもやたらな物は口にしない。スポーツ用に調製されたエナジードリンクでもドーピング検査にひっかかるものがあるそうで、コーチに相談して安全性が確認できたものだけを摂取している。


学生たちは濡れた体のままにもかかわらず、楽しそうにあんこを食べていた。缶からスプーンですくって食べる学生や、大きな袋入りのあんこの端を切って押し出して食べる学生もいたが、食べやすいとは言えない様子だった。それでも、練習中の厳しい表情とは変わってにこやかでほっとしたような表情が印象的だった。


そのとき平子はひとつ思い出したことがあった。以前知人のボディビルダーと話していた時のことだ。ボディビルダーは「パンプアップ」といって、本番の直前に大量の糖質を摂取することにより筋肉を張らせ、体を美しく見せることをするのだという。


「人によっては餅や白飯、チョコレートなど様々だけれど、自分が一番気に入っているのはあんこだね。本番前だからお腹を膨らますわけにはいかないが、あんこは少ない量でたくさん糖質が摂れるし、甘さがくどくなくてもたれないんだ。」

ボディビルコンテストの舞台裏ではタッパーに入れた大量のあんこをモリモリ食べる姿があちこちで見られるとのことだった。

■■空也の山口彦之氏に監修を依頼

アスリートとあんこ。この2つの実例を見た平子は、「アスリートが栄養補給するためのあんこ」という商品を思いつく。


まず相談したのは、知己の間柄である銀座空也5代目の山口彦之氏。山口氏は和菓子、特にあんこの普及活動に熱心で、「アンコマンないと」というクラブイベントを開催するなど若い世代や海外へのあんこの普及に熱心だった。

(銀座空也5代目山口彦之)


平子は山口氏に、自分が見てきたアスリートとあんこの関係、そして今後スポーツ界であんこが活躍できる可能性について熱心に話した。すると山口氏は「体のことに意識が高いアスリートなら、馴染みがないものや多少の抵抗があるものにも挑戦してくれるかもしれない。それがあんこを、海外の人たちや若い世代に広げる糸口になるかもしれない。」と協力を承諾してくれた。それがtheANko開発の始まりだった。

■■なにより美味しさが最優先

theANkoを開発するにあたっては、空也の山口氏のほか、東京の和菓子店の間で絶大な信頼を誇る製餡業者・木下製餡の木下社長とタッグを組んだ。誰よりもあんこを知るこの二人と、アスリート出身の平子。アスリート向けあんこを作るには最強のメンバーだ。

(北海道産小豆)


さらに素材も最上のものを調達できた。小豆も白インゲンも北海道産100%。特に白インゲンは流通量の少ない希少な「絹手亡」という品種を採用した。ベージュがかった色が特徴で、そのため和菓子にはあまり好まれず作る農家も少ないが、えぐみのない上品な味だ。また、すっきりした甘さを出すためにはザラメ糖が不可欠。ザラメの中でも岡常製糖の作る世界最大の大きさの粒である「鬼ザラ糖」を使わせてもらうことができた。


通常和菓子として流通するあんこの糖度は60度前後。試しに作ってもらったが、甘すぎてとても運動後の喉を通らない。片手で飲めるスパウトパウチに入れることは初めから決めていたので、スパウトパウチ から容易に絞り出せる固さである必要もあった。状態を安定させるために水飴を入れることが多いあんこだが、味を優先して水飴は入れないことにした。


最終的には木下社長が「こんな糖度のあんこは作ったことがない」というほど、あんことしては異例の低糖度で作ることになった。パウチ入りとはいえ、常温保存の商品である。賞味期限を考えれば糖度は高い方がいい。しかし、平子は何よりも美味しさを最優先にすることを決めていた。


「アスリートは、辛い練習、長い拘束時間、食事制限、厳しい上下関係・・・普段から我慢を強いられることばかりです。体にいいからと、まずい栄養補給食を我慢して食べていたあの頃の自分に食べさせるつもりで作りました。アスリートには、美味しいものを、心から楽しんで食べてもらいたいんです。」

■■至学館大学健康科学部との研究


「美味しいあんこができたが、美味しさだけでアスリートに勧めるのではエビデンスが足りない。昔からあんこはここぞというときのパワーフードとして食べられてきたものだ。何か具体的な効果効能があるに違いない」

そう思った平子は、至学館大学健康科学部スポーツ科学科の髙橋淳一郎教授を訪ねる。平子のアスリート時代の先輩だ。

(至学館大学健康科学部スポーツ科学科 髙橋淳一郎教授)


髙橋教授はすぐに教え子たちに協力を募った。いずれも世界で戦う実力を持った有望なアスリートたちだ。髙橋教授が目をつけたのは血糖値。あんこの「疲れを回復させ、体力を維持する」力は血糖値の働きによるものだと考えたからである。


市販のスポーツドリンクを飲んだ場合とtheANkoを飲んだ場合のそれぞれの血糖値を、72時間計測した。すると、血糖値を維持する力がtheANkoの方が長時間続くことが分かった。トップアスリートがあんこを食べていたあの情景と実験結果が平子の中でピタリと符合したのだった。

■■アスリートから「こんな商品を待っていた!」の声


発売を開始するとほどなく、プロアスリートや大学の運動部などのエリートアスリートからの問い合わせが数多く寄せられた。

「あんこ大好きなんです」という格闘家、「練習の後の癒やし」という女子プロアスリートチーム、100kmを走るウルトラマラソンの選手からは「最後の命綱」とまで言われた。

(ブラジリアン柔術アジアチャンピオン 菅里実選手)


手が汚れないスパウトパウチ入りであること、キャップ付きで少しずつ飲めること、飲み終わったら小さく捨てられること、ドーピングを気にしなくていいこと、などの感想ももちろん多い。しかし、一番多く寄せられたのは「想像していたよりもずっと美味しかった」という声だった。


海外で活躍する選手からは、「日本で慣れ親しんだあんこの味にほっとして気持ちを持ち直した。パッケージに書かれた日本語の文字を見るだけでも安心した」とも言われた。日本人のあんこに対する愛着心を指摘され平子はハッとした。プールサイドでニコニコしながらあんこを食べていた学生たち。あんこに無邪気に喜ぶあの姿がすべての始まりだったのだ。

■■アスリート時代の自分が今を支えている



美味しくなければ続かない。美味しくなければ広まらない。

本当に美味しいエナジードリンクをあんこで作ることができた。それはすべて、アスリート時代にお世話になった人たちが力を貸してくれたおかげだ。


楽しいけれど辛くて仕方がなかったアスリート時代。その時代がなければ今の自分は存在しなかった。だから今、頑張っているアスリートにtheANkoを食べてもらうことは平子にとって最高の喜びだ。

「辛いことも多いかもしれないけど、練習後にあんこが美味かったらそれだけでいい日になる。アスリートにちょっとでも力になれば言うことない。」

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「theANko」プレスリリース

商品ページはこちら

飲むあんこ「theANko」つぶあん・こしあん・しろあん





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