不動産テックが進む今、なぜExcel講座を開くのか
あなたは、不動産テックとはどういうものか、知っていますか。
ご存じの方は大丈夫です。
軽くおさらいすると、ExcelやFAX、紙管理をメインにしている不動産業界において、クラウドシステムを始めとした新しいシステムを利用してもらうことです。
その結果、不動産業務をスムーズに行い、住まい選びの相談相手など人にしかできない業務を今までより充実させよう、というのが大まかな不動産テックです。
しかし、今回紹介する実施予定の講座は明らかに不動産テックに逆行しています。何せ、不動産テックのリーディングカンパニーとして脱却しようと訴えている「Excel」そのものについての講座なのですから。
今回紹介する講座はこちら
では、どうして今回、不動産テックのリーディングカンパニーであるいえらぶGROUPが、時代に逆行するかのようにExcel講座を主催しようと考えたのか。
現場を見つめる担当・新谷に聞いてみました。
携帯は身近なのに、なぜパソコンは苦手?
――早速、目的から聞いてみたいと思います。今回の講座での目的は何でしょう?
新谷 :不動産会社の方には、パソコンと友達になってもらいたいと思っています。
――パソコンと友達、ですか?
新谷 :はい。
不動産会社様相手に商談させていただくときに、よく聞くのが次のフレーズです。
「パソコン苦手なんだよね」
と言いつつも、手にはスマートフォンを持っていて、スイスイと操作を行っているんです。
パソコンもスマートフォンも同じIT機器ですが、こうも受け止め方が違うのはどうしてなのでしょう。
要因はいくつかあると思いますが、その1つに操作方法が分からない時にどう調べればいいのかイメージがつきにくいことがあるのではないかと思います。
ピンポイントに知りたい操作方法を検索するのに、どういった言葉で検索したら良いか分からず、思ったようにパソコンを動かせないという経験が苦手意識を持たせているのではないかと思いました。
不動産会社の方は小規模なところほど年齢層が高く、テクノロジーに疎い傾向があるんです。そのため不動産会社の方にとって、パソコンはとっつきにくいもの、という印象がどうしても先行しているのだと思います。
例えるなら、顔見知りだけど事務連絡しかしないクラスメイト、といったところでしょうか。
パソコンやソフトの基本操作の習得がカギ
――なるほど。パソコンは顔見知りのクラスメイトと。でも事務連絡はしなくちゃいけないんですよね?
新谷 :そうです。いくらパソコンに苦手意識があっても、不動産会社の通常業務をするにはパソコンは必須です。データや資料をまとめ、管理する際にはExcelを主に使っている不動産会社は多いでしょう。
ただその資料のまとめ方も、私が不動産会社の方と会った際に見せてもらうと、オフィス系のソフトの使い方に苦戦していることがよくありました。
ところで、弊社のメイン商品である『いえらぶCLOUD』は不動産業務の支援システムです。
不動産業務をExcel等よりもラクに、正確に、安全に行うことができ、導入した不動産会社には好評をいただいています。
また、実際に業務の約70%を削減できた、という声をもらって嬉しくなることも多いです。
でも同じくらい、「パソコンはちょっと苦手で…」とおっしゃる会社も多かったんです。
そんな会社に出会うたびに、まずパソコンの便利な使い方を知っていただくこと、いえらぶが寄り添いお客様と足並みを揃えて進んでいくことが必要だと思うようになりました。
そしてパソコンやExcel、Wordといったソフトの基本的な使い方と少しの応用の習得が、システム化を踏み切れない会社が一歩踏み出すきっかけになると考え、今回のExcel講座を開催することにしました。
実際の内容
――開催される講座ではどのような内容を行うのでしょう?
新谷 :担当者とパソコンの間の溝を深めている原因はパソコンそのものの操作や、便利なコマンドを知らないことです。あるいは、社内の常識や過去にできたから、という経験に固執してしまうことです。
例えば伝統だから、とExcelでコピー&ペーストを使用しなかったり、関数を利用できなかったり、あるいはブラウザって何?という知識の問題だったり。そうした基本的な内容についてまずは学んでもらいたいと思っています。
知識が身についてきたら、実際にワークとして不動産業務で使う入出金票、損益計算書、契約書等を一緒に作っていきたいと考えています。
そうしてパソコンに慣れてもらうことで、システムにも興味を持って頂き、一緒にIT化を進めていきたいですね。
Excelや紙管理でのリスクは不動産会社が一番知っている
――なるほど、不動産会社のパートナーとして一緒にIT化を進めていくのが目標ということですね。
ちなみに今回の講座での目的がもう一つある、という話を聞きましたがどのような目的でしょう。
新谷 :目的……目的というよりは理由ですね。
目的としてはやっぱり「パソコンと友達になって、ゆくゆくはシステムの導入を検討してみてほしい」ということです。
参考導入事例インタビュー
【らくらく賃貸管理システム「らくちん」ご利用お客様の声】口コミで評判!大阪市でおすすめの不動産会社:M&Tコーポレーション様
https://ielove-cloud.jp/blog/entry-03544/
ただ、システムを導入する理由としてもう1つあるのは確かですね。
Excelや紙管理には常にリスクが付きまといます。これは不動産会社の方々が一番知っていることでしょう。
これらのリスクは今までは中小規模の不動産会社にとってはさほど大きなリスクではなかったんですが、最近そうも言っていられなくなってきたんです。
第一にリモートワーク。
新型コロナウイルスの影響でどうしても出社という行為自体に慎重になる中で、Excelや紙でやり取りしているとリモートワークはできません。
第二に災害。
最近は豪雨に酷暑、台風やいつ起きるか分からない地震等、店舗のみで情報を扱う場合のリスクは増えてきています。もし洪水に流されたら、火事があったら、台風で浸水したら。可能性は尽きません。
第三に人のミス。
個人情報を紙で管理し、営業の際に持ち運びすることのリスクも決して小さくはないでしょう。置忘れや盗難、なくす可能性は常にあります。
こうした理由からも今後システム化の流れは加速していきます。
でも中小規模の不動産会社が、その流れに対してすぐに順応できるとは限りません。だから少しずつでも進めることが大事だと思っています。
その第一歩として、システムに親しんでもらうきっかけとして、今回の講座が役立てば、私も嬉しいです。
ぜひパソコンと友達になって、業務がラクに、簡単に終わる感動を味わってみてください!
今回の講座についてはこちら
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