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80代の著者さんもおられます。

“ちょっと”思考を転換したサステナブルプロジェクト「ORGABITS」15周年の想い

著者: 豊島株式会社

 豊島株式会社が展開する「ORGABITS(オーガビッツ)」は、みんなで“ちょっと(bits)ずつ”地球環境や生産者に貢献しようという想いから2005年に始まったオーガニックコットン普及プロジェクトで、今年の8月で15周年を迎えます。


 15周年を記念して、「”ちょっと”が大事だということをもっと広めていきたい」という想いから、「BITS MAGAZINE~ちょっといいことしてるヒト。~」というWEBマガジンをオープンします。


今回は、オーガビッツプロデューサーの小出さんにお話しを伺います。


認知度の低かった「オーガニックコットン」普及へのハードル。サステナブルな世界を目指して

Q:今年で15周年のオーガビッツ。今のようにオーガニックコットンが知られていなかった2005年にプロジェクトを始めるのは大変だったのではないでしょうか。


当時は「オーガニック」という言葉もまだ知られていませんでした。だから「ちょっとずつ」を意識して始めたんです。


コットンの栽培では大量の除草剤や殺虫剤、化学肥料を使い、収穫の時には落葉剤を使うのが一般的なんです。しかし、こういった栽培方法は土壌の汚染や農場で働く人たちの健康被害、薬品を購入するための農家さんの経済的な負担など、深刻な問題を引き起こしています。


一方、オーガニックコットンは環境や生物に影響をおよぼす農薬や化学物質を使用しない農地で有機栽培されます。


だから僕らはこれを広めることで、生産に携わる人たちの暮らしや、コットンを育てる大地などの環境を守りたいと考えたんです。


ただ、オーガニックコットンは生産に手間がかかりますから、割高です。しかも、今の時点でも世界中のコットンの生産量の0.7%にすぎないと言われています。希少なオーガニックコットンの糸を100%使って服を作ると、たくさん作ることはできないし、とても高くなって多くの人に届けられません。そこで、オーガニックコットン10%の服を作って多くの人に届ける方法を考えました。


この「10%でいいから」の発想でたくさんの人が使ってくれて、世界のオーガニックコットンの生産割合が高まっていけば、結果的に目指す世界に近づきます。それでオーガニックコットンを「ちょっと(bits)」使う、ORGABITS(オーガビッツ)が生まれたのです。


おかげさまで15年間で130以上のアパレルブランドさんに約800万点ものオーガニックコットンを使った商品を扱っていただき、ちょっとの積み重ねが大きな成果に繋がっています。

最初の一歩を踏み出すきっかけに、オーガビッツを通した社会貢献

Q:現在ではオーガニックコットンを使った服をブランドさんに取り扱ってもらうだけではなく、寄付付きの商品も手がけていらっしゃいますよね。


共感してくださったブランドさんに関しては、「ORGABITS」という下げ札タグに対して、1枚につき1円を、NPOを通してインドのオーガニックコットン農家に寄付しています。


それから、「オーガビッツと一緒に『ちょっといいこと』プロジェクト」という取り組みも手掛けています。これは、環境によいこと・社会によいことのために活動する団体を支援するもので、賛同してくださったブランドさんの製品にプロジェクトごとの下げ札タグをつけ、団体に寄付するものなんです。


今まで社会課題解決や社会貢献になるような活動をなさっている企業さんや団体さんとご一緒してきましたが、何か良いことをしたいとアンテナを伸ばしている人は、他の何か良いことに対しても共感しやすいなと感じています。オーガビッツがあることで知るきっかけのなかった人たちが知り合えるのは、とても素敵なことだと思います。


人と人との繋がりを大事にちょっとずつ、一歩ずつ

Q:小出さんは以前は総合ファッションアパレル企業に勤務なさっていたのですよね。お仕事をされる際に変わらず意識されていることはありますか?また、これからのファッションやアパレル業界の課題は何だと考えていらっしゃいますか?


長年チームを組んで仕事をしてきたのもあって、人と人との繋がりは非常に大事だと感じています。まったく別の視点を持っていたり、含蓄のある話があって、年や立場に関係なく、どんな人からでも学びがあるからです。人と人との繋がりからずっと学び続けたいですね。また、少しずつ人と人をつなげることも大事だと感じています。そこで何かが生まれるのも楽しみですね。


そして、業界の課題についてですが、例えばコットン素材の洋服はコットン農家さんの畑で綿が作られ、綿から糸を作られ、糸が織られて生地ができ、縫製され、店頭に並び、ようやくお客さんの手元に届きます。つまり、洋服が1枚できあがるまでに、ほかのものに比べて長い時間がかかり、様々な人の手を経ているんですよね。それ自体は悪いことではないのですが、関わる人々のことが、一般のお客さんには見えません。


でも、豊島の屋上や渡良瀬エコビレッジでオーガニックコットンを育ててみたり、国内の生産者さんの蘊蓄を聞いたりすると、糸や生地など生産過程をもっともっと一般の方々に知ってもらう必要があると感じています。


どうしたらやれるか分からない人の”ちょっと” を後押し

Q:今回15周年を記念して「BITS MAGAZINE」を立ち上げたとのことでしたが、どのような想いで始められたのでしょうか。


「BITS MAGAZINE」は、「ちょっといいことしてるヒト。」をテーマにしています。今は大きなことをしているように見える人でも、小さく始めて、それに信念を持って継続し続けてきた人が多いんですよね。その人たちに、なぜそれをやり続けられたのかを聞いていきます。

今の若い人たちは、僕らの世代よりも社会貢献意識は高いと思います。でも、何かをやろうとした時にどうしたらやれるかわからないという人も多いと聞きます。


マガジンを通して「そうか、自分たちもこういう風にちょっとずつやればいいんだ」と思う人が増え、最初の「ちょっと」を踏み出すきっかけになったらと願っています。

▼この記事のリリースはこちら

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000027658.html


▼ORGABITS WEBサイト

http://orgabits.com/


▼BITS MAGAZINE

http://orgabits.com/bits-magazine/




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