難病や重度障害の方のはたらく機会と活躍推進を目指して。パーソルダイバースの挑戦とその想い
フルリモートワーク(在宅勤務)かつ週30時間未満の短時間勤務が可能な障害のある方の採用拡大
「はたらいて、笑おう。」のパーソルグループで障害者雇用に取り組むパーソルダイバースは、難病や重度障害によって就業機会が得られない人たちへの「新たなはたらくモデル」創出を目指して、2024年3月からフルリモートワーク(在宅勤務)かつ週30時間未満の短時間勤務が可能な障害のある方の採用活動に本格的に取り組んでいます。
今回は、この取り組みに対する想いや仕事内容などについて、事業部責任者である受託サービス統括本部 受託サービス第1本部 Staffing受託第2事業部ゼネラルマネジャーの山田優より紹介します。また、この取り組みから入社した障害のある社員の声もあわせて紹介します。
パーソルダイバースが目指す「はたらくモデル」の創出。難病や重度障害の方が活躍できる職場環境づくり
山田:私たちパーソルダイバースは「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」をミッションに掲げるパーソルグループの特例子会社です。現在、1,800名を超える障害のある社員がグループ内外から受託した多様な業務を担い、活躍しています。また、自社で培った雇用経験をもとに、障害のある方や企業への支援も行っています。
私たちは30年以上にわたり”障害のある方とはたらく”ということが、人や組織を成長させる力になることを多くの人や組織に伝えたい。そのために自分たちが障害者雇用の成功事例になりたい。“障害者雇用という言葉自体がなくなる社会”を目指したい…そんな想いで取り組んできました。
いま、世の中全体でダイバーシティの浸透やはたらき方の多様化が進む中、障害のある方が活躍する機会が増えています。しかし、はたらく機会を十分に得られない方も多く、なかでも重い難病や重度の障害により医療ケアを受けたり、リハビリを頑張りながら限られた時間の中ではたらくという選択肢は本当に少ないというのが現状です。そこで私たちは、難病や重度障害によりはたらく制約がある方が活躍できる「はたらくモデル」創出を目指して、“フルリモートワーク(在宅勤務)”かつ“週30時間未満の短時間勤務”という新しいはたらき方での採用を本格的に開始しました。
取り組みを開始してから3か月間で800名以上の方が説明会に参加いただきました。その反響の大きさから、私たちへの期待や責任の大きさを実感しています。
求められるのは「自分から発信する」「はたらく意志を持つ」こと
皆さんに担っていただく業務はパソコンを使用したデータ入力・チェックなどです。私たちが運営している障害者のための転職・就職支援サービス「doda チャレンジ」の求人票作成や、人材派遣サービスを展開しているグループ会社の派遣求人情報入力やチェック作業を担当いただきます。
また、共にはたらくメンバーや上司とはオンライン上でコミュニケーションを取っていただきます。定例ミーティングや面談のほか、不安や質問があればいつでもチャットなどで相談できます。
在宅勤務はどうしても孤独感を感じてしまうことがあります。安心してはたらき続けるためには、いま自分が何をやっていて、こういうこと考えているんだ、など、自分から伝えたり相談する「コミュニケーション力」が求められます。会社としても、いつでも相談できる環境づくりを心掛けていますので、オフィスでの勤務以上に密なコミュニケーションを取っていきたいですね。
「こんな素晴らしい仕事はない」「できることは意識して工夫する」脳性麻痺の社員がパーソルダイバースを選んだ理由
ここで、この取り組みから当社に入社した杉崎七海から、パーソルダイバースを選んだ理由や今の仕事、はたらく上で工夫していることなどについて紹介してもらいます。
杉崎:私は生まれつき脳性麻痺の影響で両下肢と左手に障害があり、車いすで生活しています。2023年から約1年、就労移行支援事業所で在宅訓練を行い、障害があってもはたらける場を探していたところ、パーソルダイバースの求人情報に目に留まり、応募しました。
応募した理由は短時間勤務であることに加えて、サポート体制がしっかりしていると感じたからです。企業に就職すること自体がはじめてで、右も左も分からない状態でしたので、相談できる環境や業務のマニュアルが用意されているのはありがたいと感じました。
また、求人原稿の入力という業務にも魅力を感じました。私は幼少期から障害があることで周囲の人に助けてもらうことがすごく多かったので、将来は人の役に立つ仕事に就きたいと思っていました。求人情報は障害のある人の人生を変える、助ける情報だと思います。その仕事に関わることで、自分と同じ障害のある人の“はたらく“を手助けできる。こんな素晴らしい仕事はない、やってみたいと思い、応募しました。
入社して感じたのは、会社の皆さんがとても優しく、分からないことや相談したいときにも丁寧に助けてくれることですね。私は性格的に遠慮がちなタイプなので、話しやすい雰囲気を作ってくれるのはとてもありがたいです。
それでも、自分でできることは工夫するよう意識しています。在宅での仕事はオンラインを使い、言葉で伝えることが多いですが、時として認識違いがあったり、自分の思ったことが相手に伝わらないということもあります。そのため、分りやすく説明したり、場合によっては紙に書いて伝えるなど、伝える努力をすることを心がけています。
それから”報連相”をしっかり行うこと。業務の報告から休憩、業務に戻るときなども、状況が伝わるように意識して伝えるようにしています。お互いの信頼関係を築くうえでも重要だと感じています。
私は左手の麻痺が強く、主に右手でキーボード入力をしているのですが、PCを毎日使うようになったら左手も少しずつ動くようになってきました。何事も日々の積み重ねが大事だと実感しています。
今はまだ入社したばかりですので、まずは与えられた仕事を毎日、丁寧にこなすこと。求人情報を見る側に立って、ミスのないように業務に取り組んでいきたいです。そうやってできることを積み重ねて、いつかは海外と関わる仕事もやってみたいです。
制約を超えた「はたらいて、笑おう。」実現のために。私たちの想い
最後に、この取り組みへの想いについて山田に聞きました。
山田:私自身、この取り組みによって、これまで就労機会が限られていた方々に「はたらいて、笑おう。」の実現に向けたきっかけづくりができたらと思っています。私も育児による時間制約を経験し、迷いの中での挑戦も多くありましたが、はたらくことで得られるやりがいは何にも代えがたいと感じています。
人材サービスを主業としているパーソルグループの特例子会社の私たちだからこそ、意志や想いがあるのにはたらく機会がないという課題に向き合い、新たな「はたらくモデル」を創れるという想いを持っています。新たなモデルなので、色々なことを模索しながら進めている段階ですが、関わるメンバーみんなで、熱い想いをもって取り組んでいます。興味を持っていただいた方、私たちと一緒にはたらきたいと感じていただいた方、説明会でお会いできるのを楽しみにしています。
▼パーソルダイバース 完全在宅×短時間勤務ではたらく障害者採用 募集要項や説明会についてはこちら
https://persol-diverse.co.jp/recruit/info/direct/information-session/rmt-shrt-work.html
▼パーソルダイバースについて
パーソルグループの特例子会社として、「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」をミッションに、 障害者の多様なはたらき方とはたらく可能性の創出に取り組んでいます。グループ内外の企業や地域と連携し、多様な業務受託サービスを展開するほか、国内最大級の求人・登録者数を持つ障害者のための転職・就職支 援サービス「dodaチャレンジ」、就労移行支援事業所「ミラトレ」「Neuro Dive」の運営や、企業の雇用課題 を支援する「障害者の人材紹介」「障害者雇用コンサルティング」などのサービスを提供しています。
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