フューチャーの社員と家族を支える「コーポレートファミリーサービスグループ」~企業カルチャーを支える「環境」「制度」「イベント」をデザイン
フューチャーグループは、最新のテクノロジーをベースに「ITコンサルティング&サービス事業」と「ビジネスイノベーション事業」の2軸でビジネスを展開するソーシャルデザインカンパニーです。今回は社員と家族をサポートし、働く環境や制度、イベントをデザインする部署「コーポレートファミリーサービスグループ(以下、コーポレートファミリーサービス)」についてご紹介します。
片野 絵梨:コーポレートファミリーサービス シニアスタッフ
大賀 智也:執行役員 コーポレートファミリーサービス担当
石川 千尋:コーポレートファミリーサービス グループリーダー
(写真 左から)
◆「コーポレートファミリーサービス」組織化の経緯
大賀:「コーポレートファミリーサービス」は、2005年に誕生した部署です。当時のIT業界は世間的にも実力主義でドライなイメージがありました。しかし、実力主義ばかりでは社員も育たないし、会社としての成長にも限界が出てくるという危機感がありました。そんななか、経営トップから「新家族主義」という方針が示されました。その根底には、社員と社員の家族を含めてフューチャーのファミリーと捉えるという考えがありました。
組織の役割としては一般的に「総務」と言われる部署に近いですが、「コーポレートファミリーサービス」としたのは、社員と社員を支える家族を含めたサポートをより大切にするためです。例えば、フューチャーでは扶養家族も健康診断を無料で受診することができたり、家族を招待する大規模なイベントも業者に頼ることなく自前で企画していたりします。組織が立ち上がって20年近く経とうとしていますが、私たちは、社員が健康で働き続けられる環境やモチベーションの維持のみならず、その家族に対してどのようなサポートができるのかを考え続けています。
◆満足度の高い「環境」「制度」「イベント」をデザイン
石川:「コーポレートファミリーサービス」の業務領域は多岐にわたります。社内外からの問い合わせに対応するオフィスコンシェルジュ、オフィスサービス、働く環境を良くするオフィスデザイン。社員のみなさんが安心・安全に働けるような防災対策の実施。福利厚生サービスの提供や心身の健康サポートなど、社員が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、満足度の高い「環境」「制度」「イベント」をデザインしています。
例えば、働く環境をデザインするオフィスづくりでは、クリエイティブな発想や成果を促す施策「Future Work Style」を推進しています。1989年の創業以来、社員一人ひとりが「仕事を通じた個人の成長」「仕事のやりがい(わくわく)」「働きやすさ」を実感できる環境をデザインしました。2000年、2007年、2018年には、日経オフィス賞も受賞し、なかでも2018年は、Think Park Towerオフィスが日経オフィス賞「関東ニューオフィス奨励賞」を受賞しました。「コーポレートファミリーサービス」が全社を巻き込みながら、社員同士が活発にアイデアを出し合い、先端的で多様な働き方をデザインするオフィスづくりを推進してきました。
2000年受賞オフィス 2007年受賞オフィス
2018年受賞オフィス
※参考プレスリリース
フューチャーのThink Parkオフィス、第31回日経ニューオフィス賞の奨励賞を受賞
◆10周年を迎えた「Future Family Day」
片野:社員交流やカルチャーの浸透を目的としたイベントの開催も私たちの重要な役割です。フューチャーには、有志が集まって多様なイベントを企画するカルチャーがあります。私たちは、手を挙げてくれた社員の考えを実現するための伴走をしたり、定期開催していくために必要なリーディングを担っています。
7月26日には、社員の家族を招いて「Future Family Day」を開催しました。「Future Family Day」は、2015年に有志により立ち上がった全社イベントです。毎年夏休みの期間に社員の子どもや配偶者を会社に招待し、オフィス見学や親子でのPC組み立て体験など、ITコンサルティンググループならではのプログラムを提供しています。
現在社内では、子どもたちにパパやママの仕事を知ってもらうための恒例イベントとして認知され、多くの社員が携わっていますが、イベントがスタートしたのは、ある社員の「会社や一緒に働く社員に子育て中のパパ・ママの存在を知ってほしい」という想いからでした。
子どもたちを会社に連れて来てその存在を身近に感じてもらうことで、子育てする社員も家族との時間を大事にしやすいように、また、一緒に働く仲間たちも子育て社員に手を差し伸べやすくなるきっかけができればと、社員が自主的に企画を進めました。子どもを会社に招待することについて賛成意見も多く、経営陣にも快諾されたことで会社公認のイベントとなりました。以来、「コーポレートファミリーサービス」が有志社員とともに企画を進めています。
今年は、65組の家族から191名(お子様101名)が参加しました。プログラミング体験や生成AIに触れるプログラムなど、お子さんを中心に社員と家族が一緒に楽しみました。近年は、グループ会社やクライアント企業にも参画いただき、ITに限らずさまざまな業界の仕事が体験できるコンテンツを充実させ、年々レベルアップしています。
「Future Family Day」は、今年で10周年の節目を迎えました。“社員とその家族まで大切に想う会社”という、フューチャーの企業カルチャーを体現するイベントとして、企画に参加するメンバーとともに成長を続けています。
◆1年のプロジェクト成果を称えあう「Best Project of the Year」
石川:フューチャーのカルチャーを継承する一大イベント「Best Project of the Year(以下、BPY)」も、「コーポレートファミリーサービス」が企画・運営を行っています。BPYは、12月に社員が一堂に会し「その年もっともフューチャーらしい成果を上げたプロジェクト」を投票で決め、栄誉を称えあう全社行事です。予選を勝ち抜いたチームが、プロジェクトの概要や成果、苦労したことなどを舞台上でプレゼンテーションします。BPYは1997年にスタートしました。当時は社員が約100名ほどでしたが、社員が2,000人を超えた現在でも継続しています。2018年には社員の家族や子どもたちも参加し、ハワイで開催しました。また、BPYの後には1年を締めくくる「Year End Party」を行っています。家族のみなさんにも1年の感謝を伝えたいというフューチャーの想いが、ここにもあります。
フューチャーは、2024年11月28日に創立35周年を迎えます。現在、周年に向けたイベントの企画も進行中です。社員と家族を支える「環境」「制度」「イベント」をデザインすることで、これからもフューチャーらしい良い企業文化を支えていきたいと思います。
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